タソガレブログ

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少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録

2010-09-02 01:40:33 | アニメの感想
少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録【劇場版】 [DVD]
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劇場版も観たよ!!

劇場版のほうがテーマは分かりやすいね。
演出はさらにさらにぶっ飛んでたけど。
まず何につっこめばいいんだろう。つっこむとこ多すぎるわ。

ウテナカー!
後半のレースは熱かったですね。
思わず「負けるな、ソニックーー!!」って言ってしまいそうになった
アンシーのキャラが冒頭からだいぶ違いますが
レースシーンになってすごいカッコ良くなる。
スリット入ったスカートで、アクセルぐいぐい踏みつけちゃってますから。
このアンシーもけっこう好きだ。
だけど、このアンシーがTVシリーズに出てたら確実に39話持たないよね。
半分ぐらいのとこで自分から「外」に出てっちゃいそうwww
ウテナ様じゃなく「ウテナ!」って呼ぶところ好きだ。

キレイな冬芽。
…やっぱり死人じゃないと王子様にはなれないのかな。
TVシリーズでも、完全な王子様として描かれたのは瑠果だけのような気がする。

「川におぼれた女の子を助けようとして自分が死んでしまう」という
エピソードが2回も出てきたが、枝織と樹璃、ウテナと冬芽の二つの
話は別ですよね? テレビでは樹里の姉を助けようとした男の子
としてもこのエピソードが出てきたし、なにか出典があるのかな。
銀河鉄道の夜ぐらいしかわたしは思いつかないけれど。

チュチュと七実牛となにかよくわからんせいぶつ(けろぽん)
もうつっこみすら入れる気にならんわ。

ミッチー暁生さんの「とうっ!」が好きだった。
しかし上手くはないな。TV暁生の小杉が低音渋ボイスだっただけに。
アンシーに事がばれていたことに気付くシーンはダサイ。
だけど、おそらくそれが狙い。
王子様を職業にしている人に、この堕落した王子を演じさせるというのは
皮肉というか、挑戦というか、面白いと思う。

…そういえばずっと気になってたんだが、TV暁生は何歳設定だったんだ?

薔薇がTV以上にふんだんに使われてましたね。
決闘場の薔薇ぱない。さすがウテナ。
あそこでのダンスシーンきれいだったなぁ。
水面と満天の星、どっちがどっちなのか。美しい世界。

シーツの表現が好きでした。
シーツすげえええええって思った。
冬芽の過去でのキャベツ畑の卵→蛹→蝶の表現とか
冬芽と枝織のシーンのシーツがすごい。
あと、アンシーにすべてがばれてたことがわかって落下する前のカーテン(?)

影絵少女はゴシック風でなくSFチックでもしっくりだね。
ただ、ラストでネームプレートに「天上ウテナ」と「姫宮アンシー」って
あるのはなんなのだろう。あれ意味分からん。

ようつべでN●Kの「ウテナを語る」があったので見ちゃったんですが
榎戸さんが、西園寺との決闘で、ウテナが「箒(=魔女)」
を使うシーンについて
「お姫様」でも「魔女」でもない、少女がどうするのか?を描く。
って言ってたのが印象に残りました。
というか解説されるともうこんなに分かりやすい比喩は無いと思った。

ウテナという作品のジェンダーは、確かに気になるかもしれない。
でもウテナは中性的な物を纏っているだけで女であることは絶対だ。
じゃないと成立しない…よね。

少女革命というのは、分かりやすく言えば少女漫画的なパターンの革命
だろうか、と私は思いました。
宝塚的な世界観であるのに、王子様とお姫様が手を取り合うハッピーエンドを
真っ向否定してるので。

そういえば。
「このまま帰すわけないだろ」「そうだよね」
が、すごい気になったというかそういう展開なの!?って思ったのに
なんだ指輪のことか…ってがっかりしたのは私だけかい。


空前絶後の超展開アニメ作品、受け入れらる人にはとことん面白いと思う!


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