いまやブログ

結婚生活の苦楽を気ままに書き連ねます。

精索静脈瘤#13(手術後3か月目検査・卒業)

2015年08月13日 | 不妊治療

遂に節目の3ヶ月目検査がやってきました。ここでいったん今後の進路を決めましょうということになっていたので、ここが正念場。
禁欲期間も過去最高の7日間と満を持しての登場。個室に通されると、呼吸を整えてから採取を開始。悔いの残らぬよう、丁寧に絞り出しました。今回もいい感じかもしれない。量もちゃんと出ており、濃厚な感じも前回と同じだ。やるべきことはやりました。後は昼ご飯を食べて、結果を待つだけ。

さあ、昼から戻ってくると先生に呼ばれます。さぁ、どうだ!早く結果を言ってくれ!
つじせん「もうバッチリですね!」。すぐに食いつくように数字に目を通すと、またも見慣れない3ケタの数値。出た~~!!!総精子数378百万。3億7千8百万・・・。こんなことがあろうか。。参考基準値(39百万以上)の10倍近くの精子が出とる。精子濃度がさらにアップし、63百万/ML。これも基準値(15以上)の約4倍。。信じられん。そして、全ての数値が参考基準値を上回りました!!

こんな嬉しいことがあるだろうか。ルンルン気分とはまさにこのこと。つじせんも、「今回で最後ということでいいですね。もし何かあれば3か月後くらいを目途に予約してきてください」、ということ。これは事実上の卒業証書授与だろう。ありがたや。妻から打ち明けた日から数えて約10か月間の取組(もっと言えば、一度予約して取り消した弱気な自分と苦闘した日々からは1年以上)に、一定の成果を残して、この話はいったん終わりとしましょう。繰り返しになりますが、あくまで平均的な人たちのスタートラインに着いたに過ぎませんが、それでも何もせずに待つのではなく、アクティブに動いた結果が出ていることが、何よりも嬉しいことです。

ちなみに、精索静脈瘤対策には諸説ありますが、僕がおまじない程度に続けてることは、少しだけタイトなボクサーブリーフを履くこと(これはお玉さんの形やポジションが安定しそうという意味で。僕は毎日グンゼのBODY WILD)、風呂上りに水でお玉さんを冷やすこと(引き締まります)、お酒を控えること(ほとんど禁酒に近い状態まで、飲んでない日が続いてます。たぶん、あんまり関係ないかもだけど)、といったところでしょうか。

少しでも精索静脈瘤で悩んでる男性のみなさんの参考になればと思い、記録を残しました。本シリーズにお付き合いいただき、ありがとうございました。

精索静脈瘤#12(手術後2か月目検査)

2015年08月11日 | 不妊治療

術後2ヶ月目、いつものように日曜午前。今回は前回のようなエコー検査等はなく、精液検査の一本勝負!!
いつものように個室に入ります。2つ部屋があって、今回はいつも入ってた方じゃない方に通されました。それぞれの個室にはテレビと心ばかり(という表現が正しいのか)のAVが3枚ほど置いてあるのですが、このAVは誰のチョイスなんだろうか…。特に今回の部屋に置いてあった方は、雑誌の付録のような編集されたものが中心で、今一つな内容のものばかりでした。これじゃ、元気に飛び出てくるものもちゃんと出てこなかろう、検査結果に影響があっては一大事だと思い、次回はツタヤでちゃんとしたDVDを借りて持参しようと思ったくらいです。とはいえ、この時の禁欲期間は5日間で今までで一番長い。いざ絞り出してみると、何となく濃厚な気がする。量もいつもよりも出た気がするし。。全く科学的根拠の無い状態で、なんとなく幸先がいいぞと一瞬思ったりして、個室を後にしました。

昼ごはんから戻って、夫婦ともども先生に呼ばれていくと…。厳しい表情で待ち受ける先生。「痛みはまだありますか?」。「まだ少しありますね」と僕。しかし、つじせんの次に続く言葉は希望に満ち溢れたものでした。「しかし検査結果はすごくいいですよ!見てください」

最初、リアルに数字を見間違えた程の数値でした。総精子数158百万。15.8百万じゃなく?1億58百万・・だよな。僕が読んでた某ブログを書かれてた方は、ここで郷ひろみが流れ出したとのことですが、実際にあの歌が脳裏をよぎりました。まじかぁ!!億千万!!

初診時からの変化です。
精液量 4.3ML(1.5以上)→4.5ML
精子濃度 9百万/ML(15百万以上) →35百万/ML
総精子数 39百万(39百万以上) →158百万
精子運動率 20%(32以上) →31%
生存率 70%(58以上)→51
SWAT(15) 2MM/15分(10以上) →17MM
SWAT(30) 3MM/30分(16以上) →N/A
SUT 1百万ML →10百万ML
SUT(運動率)31% →71%

精子濃度が約4倍になっとる!おかげで精子数が増えとる~!!
精子運動率と生存率は標準値前後でまだ改善余地あるけど、それでもSWATを見ると、精子たちが勢いよく前に進んでることが分かる。しかも、元気な精鋭チームが増えて、そいつらの運動率も71%と高い。

興奮さめやらぬ僕たちに、つじせんが最後に残した言葉が、「次回来るときには妊娠してきてくださいね~(^^)。かっかっかっ(笑)」。日常的に発したら絶対セクハラで捕まりかねないこのセリフも、それだけ希望が持てることを、先生が太鼓判を押してくれたということにほかならず、清々しい気分で病院を出ることが出来ました。まさか2か月目で数値の改善を実感できるとは。やっと平均的な人たちにとってのスタートラインが僕らの前にも見えてきました。

つづく。

精索静脈瘤#11(予算的な話)

2015年08月09日 | 不妊治療

精索静脈瘤の手術&通院するとそれなりにお金はかかりますが、それに見合うだけの価値を実感しているので、お金に結構細かいほうの自分でさえもあんまり気にしていませんが、一応参考までに書いておきますと。。

手術代は35万円程度、一連の精液検査やエコー検査料やらで20万円程度、合計60万円程度かかったと思います。まだ子どもが出来た訳ではないので、今後の状況次第で再び病院にかかることもありませんが、いったん締めるとこんなところでしょうか。一方、ちょっとした損保に加入しており、そこからの保険金が6万円下りました。あと、普段気にすることのなかった所得税の医療費控除。昨年分の確定申告で1万円程度戻ってきました。おそらく、今年に手術を行っているので、今年分の方が還付金は多いものと思います。

あと、忘れてましたが、僕の初診と同じころに、妻の方も念のため不妊検査をしました。幸い妻の方は特別問題もなく、僕の方の治療に専念することが出来ました。不妊で悩まれている方は、まずは夫婦で検査を受けるのがよいと思います。どちらに原因があるかわかりませんし、僕のように自分が怪しいかもしれないと思った場合でも、二人とも受診するのが安心でしょう。

次回は2ヶ月目検診の結果を書きたいと思います。

つづく。

精索静脈瘤#10(手術後1か月までの経過)

2015年08月07日 | 不妊治療

手術直後から、お玉さん周辺の違和感は取れて、引き締まった感じになりました。だらりーんとした感じが薄まり、温度も下がっている(冷えている)感じが分かります。傷口は問題なく、1か月も立てば、入念に見ない限りはどの辺りを切開したのか分からないくらいです。ただ、お玉さん自身の痛みは、1週間程度は何もなかったのですが、1週間経過した頃からシャワーを当てたり、何か当たったりすると、鈍い痛みを感じるようになりました。元々類似の感覚が無かった訳ではないので、1週間ほどで静脈瘤が復活か?と一瞬焦ったりしたけど、1か月検診の際につじせんに聞いてみると、それは血液の流れが変わり、新しい血管が開通することによる痛み(産みの痛みとでも言いましょうか)だそうで、じきに無くなるとのことでした。まだこのブログを書いている4か月目時点では、痛みはまったくない訳ではないですが、日常生活上は問題ないですし、あんまり気にしてませんが。

それよりも、術後のお玉さんの冷え方や、おそらくそれに伴う精液検査の所見の飛躍的改善には目を見張るものがあって、手術の効果を実感しています。

通院は、手術翌日に傷口の確認と絆創膏の貼り替え、および1週間後に抜糸のための、2回(仕事帰り)でした。どちらも3分程度で終わりました。蛇足ですが、手術後数日間にわたり飲み続けた抗生剤のせいでか、術後1週間程度は喉の中に口内炎が結構できて煩わしかったことを思い出しました。1か月の検査時ではもう一度エコーを見て、ちゃんと静脈の逆流が起きていないことをチェックし、術後が無事経過していることを確認します。併せて、精液検査を行いますが、この時はまだ何も変化はありませんでした。1回目の時とだいたい似たような検査結果となりました。改善を遂げ始めたのは、2ヶ月目検査からです。

つづく。

精索静脈瘤#9(ついに手術当日・後編)

2015年08月05日 | 不妊治療

いざ、手術が始まると、たんたんと進んで行きました。麻酔は最初ちょっとぐいっと刺されるので、普通の注射よりは多少痛いですが、まぁ平均的な感覚であれば取り乱す話でもないと思います。麻酔はすぐに効いて、もうその部位周辺の感覚はありません。あとは、つじせんに委ねるだけです。

ちなみに僕は両側精索静脈瘤で、1度に左右のオペを行いました。お玉さんの話ではありますが、直接お玉さんにメスを加えたりする訳じゃなく、その周辺を流れるたくさんの静脈(血管)について、左右の鼠蹊部(あそこの付け根辺り)辺りで切開して、その辺りで精索(静脈たちがいる辺り?)を引っ張り上げて、1本1本切ったうえで縛り、戻してまた傷口(切開した部分)を閉じるという内容になります(低位結さく術)。自分の血管が一度、陽の光を浴びるところまで登場し、また戻されるということを、局部的にではあるけど体験するということは、なかなか感慨深いものがあります。そして、歴史的に見て現代の医療技術のレベルがいかに高い所まで来ているか、ということに感動すら覚えました。こんな複雑な手術が、トータル2時間程で終わってしまう(片方で45分くらいだったか)のですから!つじせんと助手のお二人の技術及びチームワークに、頭が下がる思いです。

精索を引っ張り上げるところで、最初違和感を覚えましたが、強いて大変だった点を挙げればその時くらいでした。あと、麻酔が切れても全く痛くなく、痛み止めの座薬ももらいましたが、それを使うことはありませんでした。ただ、問題は、最後に手術部位周辺が汚れているので、最初に剃毛してくれた助手さんにあそこ全体を丁寧に優しく拭いてもらうのですが、その時の生理反応を理性で抑えつけ、抗う必要があるという点でしょうか。再び無機質な仕事の断片等を頭に思い浮かべながら、意識を逸らしていきます。

そんなこんなで、手術は2時間ちょっとで終わりました。後は、薬をもらって会計を済ませ、終了。ちょうど戻ってきていた妻と合流して、病院を後にしました。家の駅まで戻って、お店でランチを取って帰宅しました。

つづく。

精索静脈瘤#8(ついに手術当日・前編)

2015年08月03日 | 不妊治療

その日がついにやって来ました。ブリーフを履いて来てくださいとのこと。術後はちゃんとその部位を安定させた方がいいからなのか。普段ボクサーブリーフなので、そこはOK。10時の予約で、朝食の制限等もありません。ある意味、身一つで(もちろん、いつものように妻も同伴してくれました。ありがとう!Aちゃん)いつものように恵比寿駅へ向かいました。

病院に到着し、時間になると程なくして、呼ばれました。何か事前説明あると思いきや、すぐに手術室へどうぞと助手さん(若い女性)に言われました。ここで妻とは別れ、彼女はいつものごとく待ち時間を活用して、楽しい恵比寿~代官山散策(笑)。僕は、緊張の面持ちで、手術室へ。まだ先生はいません。そのがらんとした手術室に通されると、その助手さんはためらいなく(?)、「上は肌着1枚になって、下は脱いでベッドに横になってください」と言いました。手術室の片隅に服を入れるカゴがあるだけで、後は中央にベッド。おそらく、この片隅でTシャツ1枚残して下半身は露わにするという痴漢スタイルになった上で、ベッドに横たわれという指示なのだろうが、念のため「下は全部脱ぐんですよね?」とバカな質問を投げかけてみた。「はい」。しかし若い女性と個室(手術室)で二人きりで、自分の下半身をさらけ出すというシチュエーションはどうであろうか?あらぬ想像が芽生えようとするのを抑えつつ、ベッドに仰向けになると、その無防備な下半身の上にいったんタオルを被せてくれますが、ここからが大変。剃毛が始まります。タオルは召し上げられ、再びあそこが日の目にさらされると、続いてバリカンのようなものの電動音がON。「今から毛を剃りますね。ごめんなさいっ!」と言うやいなや、僕のPrivate partを指でつまみ上げたりしながら、入念に剃っていくのです。ここは正直、敏感な僕のその辺りが生理反応を示そうとするのを、あえて仕事の嫌な記憶などを呼び起こし、気を紛らわせて強制的に抑え付けていきます。我慢我慢。しかし、ここをクリアできれば、あとは手術の苦労の8割は越えたも同然です!その後は先生が来るまで、「手術の事、いろんな人のブログで見たりしたんですけど、そんなに麻酔が切れると悶絶するほど痛いんですか?」「あー、ブログとか調べちゃいました?(やっちゃいましたね。)それは大げさですよ。辻先生は上手だから大丈夫ですよ(^^)」などと、気さくな会話を交わしながら、次第にリラックスしていきました。

そうこうしてるうちに、つじせんともう1名の助手の方(こちらも女性)が登場。いよいよ手術が始まりました!!

つづく。


精索静脈瘤#7(手術決定)

2015年08月01日 | 不妊治療

この2回目で精索静脈瘤が確定すると、その日のうちに手術について詳細の説明を受けます。手術日前後の流れ・手術のリスク・金額等々を聞いたうえで、持ち帰って夫婦で相談して手術を受けるか否か決めてください、とのことでした。この時にはほぼ意思を固めていましたが、念のため持ち帰って検討。手術の空き予定ですが、11月下旬の予約で3月中旬頃からなら平日の予約が取れる状況でした。なるべく早く受けたいと思ってたので、仕事のピークを避けて3月末の平日を予約しました。予約キャンセルは出来ない(もちろん違約金払えばOKですが、それでも次いつ予約が取れるかわからない)ので、確実にその平日に仕事を休めるという保証をしておいた方が安心です。そこで、念のため上司にも、ちゃんと理由を打ち明け、だいぶ先の予定となるがその日は確実に休みを取らせていただきたい旨、伝えておきました。

いざ、予約日程を固め、予約金を入金すると、あとは時の流れに身を任せるだけなので、もう結構清々しい気分です。手術日まではだいぶ先なので、その間やることはあんまり無い(実際、つじせんに何か日常で気を付けておくことはありますか?と聞いたけれど、何もありません)とのことだったので、ある意味、その日が来るのをひたすら待つ、という日々を過ごしました。夫婦間交渉は適度に続けつつ(^^)。そうそう、一点したことと言えば、お互いの親に僕が手術を受けることを、念のため伝えておくということでした。特に僕の親は僕らに子どもがすんなり出来ないことを心配してたので、実はこれこれの症状でなかなかできないらしいこと、そのための手術を受けること、その手術を受けることにより所見が改善されることが期待されること、等を伝えることにより、ある程度安心してもらうことができました。手術までに年を越え、帰省をすることもあったので、帰省時にいきなりそういう話をするよりも、事前に話しておいた方がスムーズだろうという判断です。

つづく。