いまやブログ

結婚生活の苦楽を気ままに書き連ねます。

精索静脈瘤#6(男性ホルモン異常なし・後編)

2015年07月30日 | 不妊治療

男性ホルモン検査の結果ですが、結構ここがポイントになるんじゃないかと思ってました。というのは、自分の自覚症状をネット上での情報に照らし合わせると、男性ホルモン異常があるのではないかと考えていた部分もあったので、ここが問題なくて、精索静脈瘤が確定すれば、気持ちの上でも、治療の上でもその対策が一本化できると思ったからです。(ちなみに、結構ネット上でいろんな情報を収集しましたが、どれだけ素人の自分が断片的な情報を統合し、解釈しようとしても、専門家である医師の診断には全く及ぶはずもなく、誤った自己解釈で余計な不安を増幅させるくらいなら、できるだけ早く医者に診てもらうのが一番良いと、今回の一件で確信しました。妻にはネット調べすぎなのをだいぶ諌められました。普段見ない2ちゃんの情報にまで手を伸ばしたから…)

さて、本題の結果ですが…いずれも基準値内で収まってました!!!この時はさすがに心の中で、安堵のガッツポーズ。男性ホルモンには異常ありません、と言われ、本当にホッとしました。であれば、後は精索静脈瘤に対して外科的な手術で、改善が期待できるというものです。

しかし、この2回目の診察時にも精液検査をしたのですが、この時は前回よりもさらに悪化してました。精子数も精子濃度も激減し、さらに生存率も半減する等、愕然としました…(>_<)。とにかく、抜本的対策を打たなければ何も前に進まないだろうということで、この事で一喜一憂するのは止めようという風に意識を持って行くしかありません。

こんな中でも恵比寿ランチは楽しい。通院に付き添ってくれる妻と一緒に楽しみにしてるのはいつもランチ。初回はとんかつのキムカツ、2回目のこの時はガレットのガレットスタンド、他にはチーズラーメンの九十九ラーメン、小龍包の京鼎樓(ジンディンロウ)、ピザのパルテノペ。やはり煩わしい通院生活にも楽しみを見出すことが大切ですね!

つづく。

精索静脈瘤#5(男性ホルモン異常なし・前編)

2015年07月28日 | 不妊治療

さて、2回目の受診の際にホルモン検査結果が出るのですが、その前に初回記事にも触れた点の、なぜ精索静脈瘤の可能性を自覚して、自分から検査を受けてみることにしたのか、について触れておきましょう。

まず、お玉さんが割れているような、ボコボコしてるような感覚(よく「蔓状の」といった表現が書かれてますが、そんな感じ)を自覚している。次に、その結果としてその辺りに痛みやしびれのような違和感・不快感を覚えることがある、さらにお玉さんが昔より小さくなってきている気がするといった点です。あとは精力(気力や性欲等含む)がここ最近薄れている、といったものです。実は最初の点について気づいたのは、結構昔に遡るのですが、精索静脈瘤という病状があることを知る由もなく、最初は怖くて意味不明で、焦燥感にかられたものですが、次第に落ち着き、特に影響もないから気にしないようにしていき、結局なかなか子どもができないという不妊からのアプローチで、改めてこの症状と対峙することになった訳です。つじせんの所に最初の予約をする前に、ネットで色々調べる中で精索静脈瘤という割りとよくある症状の可能性があることが分かり、それならば不妊の根本原因を解消するとともに、現在の各種の自覚症状も緩和される可能性があるのではないかと、そこに一縷の望みをかけた訳です。

結果的に、それはいずれの観点においても吉と出た訳で、自分の手術への決断は間違いなかったと思います。もちろん、前者(不妊)の観点では数値が改善されただけで、まだ子どもが出来たという訳ではないですが、これを書いている今時点は、数値が改善されて1~2か月の時なので、今後への期待を含めてそのように言っています。後者(違和感等の自覚症状)の観点では、まずお玉さんの触った感じがしっかりしてきた、ぼこぼこがほぼ目立たなくなった、引き締まった(以前はだらしなく袋の中にべろーんと収納された感じでしたが、すっきりと収納された感じになった)といった説明で表現できるかと思います。また、日常における不快感はほぼ無くなりました(ただ、唯一、シャワーを浴びてお玉さんに勢いよく水を当てたりすると痛むことがまだある。この点については、つじせん曰く、欠陥のある静脈を縛ったことにより、血液を通すための新たな血管が出来始めるため、それによる痛みとのこと。しばらくすれば痛みは無くなるということで、それを信じて今は過ごしています。まぁ、日常的にはほぼ何も問題無いので、あまり意識しませんが)。以前は、高温になっていたことにより、お玉さん周辺が蒸れたり熱く感じたりといったことがありましたが、そういうのも無くなりました。あと、精力的な面でも以前よりも元気になったかと。疲れ等の日常面でも改善されたと思っています。

つづく。

精索静脈瘤#4(初診・後編)

2015年07月26日 | 不妊治療

精液検査に際しては、数日の禁欲期間を設けてから来てください、とのことです。記録を振り返ると、初診の時は4日間でした。検査は通常、院内の個室で採取してから分析結果が出るまで1時間半くらいあるので、外出して待つことにします。だいたいいつも昼前(11時頃)に予約して、採取してから待ち時間を使ってランチを取るという風に時間を活用してました。恵比寿ランチは通院に対するちょっとしたご褒美ということで。

初回は、精液検査結果も出たタイミングでエコー等の精密検査を受け、ベッドに横たわり、あられもない姿で技師の人にこねくりまわされている時、そこにつじせんが登場しました。おー、この人がつじせんか!HPで見た雰囲気のまんまだ!と思うのも束の間、僕のお玉さんを触りながら開口一番、「精液検査の結果がかなり悪いですねぇ」と直球でグサリ。覚悟はしていたが、やはりそうか。。この後、結果の紙やエコーの画像を見ながら診察室で説明を受けることとなります。

これが初回の精液検査結果(カッコ内は参考基準値)で、それぞれの意味は僕のうろ覚えの理解範囲。

精液量 4.3ML(1.5以上)まんま、量ですね。
精子濃度 9百万/ML(15百万以上)1MLあたりの精子のいる数。
総精子数 39百万(39百万以上)全体の精子の数。
精子運動率 20%(32以上)元気に運動してる精子の率?
生存率 70%(58以上)総精子のうち、生きてるヤツの比率。
SWAT(15) 2MM/15分(10以上) 15分間で精子が進む距離。
SWAT(30) 3MM/30分(16以上) 30分間で精子が進む距離。
SUT 1百万/ML 元気な精子の1MLあたりの数。
SUT(運動率)31% そいつらのうち、元気に動いてるやつの率。

基準値以下の項目がたくさんあって、説明する先生の表情も険しい。SWATという項目を見ると、まったくオタマジャクシが前進してないぢゃないか!?15分たって、2MMしか進んでないって、、仮に数がいたところでなかなか卵子に辿り着かないのではないか。。続いて、エコーの画像を見せ、赤くなってる部分を示しつつ「ここが温度が高い部分です。それで精巣がうまく機能してないですね」「静脈の血液が逆流して、それが高温の原因なんですが、お玉さん(とは言わないが)の裏側までぐるっと行っちゃってて、これは相当悪い状態です」と説明されたあと、つじせんが鉛筆で紙に「精・索・静・脈・瘤」と書きながら、「せいさくじょうみゃくりゅう、ですね~」と断定。しかし一方で、気分は当然暗くはなりましたが、ある種予想通りの病名が口に出されたことで、内心ホッとした部分もありました。というのは、これは男性不妊でわりとポピュラーなものだし、手術をすれば(しかも症状が悪化している人ほど)所見の改善が期待できるという報告も、WEB上の情報で色々と読んでいたからです。全く望みがないわけでもないんだろうなぁ、、と。

ただし、この時点ではホルモン検査結果が出ていないので、男性ホルモンの問題、すなわち内分泌系の病気の可能性は残っています。次回の検査(ホルモン検査結果も含め)を経て、精索静脈瘤が確定し、手術への道へと進みます。

つづく。

精索静脈瘤#3(初診・前編)

2015年07月24日 | 不妊治療

妻に打ち明けた週末、つじせん(ココでは恵比寿つじクリニックの辻先生の尊称として呼んでます)の所に2回目の予約の電話をしました(1回目の予約については#1の記事参照)。9月下旬に電話し、11月上旬の予約となりました。

ところで、私のスタンスは「精索静脈瘤手術をして良かった!」というものなので、このブログでは色々横道にそれることもありますが、結論としてはそのポイントが伝わるように(特に男性諸氏に対して。そう、私の駄文に今お付き合い頂いている貴方に向けてです!)書いていきます。

さて、11月の澄んだ空気の休日。僕たち夫婦は恵比寿に向かいました。恵比寿は通勤経路上の駅であり、我が家からも近いので、定期的に通うには非常に好都合でした。先に通った期間と回数を申しますと‥

1回目 11月上旬(精液検査+精密検査+採血)→この時点で精索静脈瘤と診断されました。
2回目 11月下旬(血液検査結果+精液検査)→この後、手術を受けることを決めました。
3回目 2月下旬(手術前検査(採血+心電図))
4回目 3月下旬(手術当日)→平日有休取りました。
5回目 4月上旬(術後手当①)→絆創膏の貼り替え程度です。仕事帰りです。
6回目 4月上旬(術後手当②)→抜糸です。仕事帰りです。
7回目 4月下旬(術後1ヶ月目検査(エコー+精液検査))
8回目 5月下旬(術後2ヶ月目検査(精液検査))
9回目 6月下旬(術後3ヶ月目検査(精液検査))

驚いた!こんなに通っていたとは!!振り返ってみると、つじせんトコの個室でだいぶ精液を出したことがわかります(^^;)気になるのは、1回目から9回目までの精子スコアの変動ですね。それは次回以降までお待ちください。

さて、初診の11月ですが。これは相当の覚悟が要りました。よほど立派な持ち主の方、あるいは露出狂の方じゃなければ、だいたい皆さんそうかと。自分の、普段は秘めているあの部分を、しっかりと見られたり触られたりする前提で病院に行くわけですから。銭湯とかで男同士の裸体を自然に見せ合う(変なイミじゃなく)ことはあっても、1対1で向き合って、微に入り細に入り男性自身(ちなみに、英語ではあそこのことをprivate partsと言うらしい。)を、ある意味その内部までつまびらかにされてしまうのですから!!けど、一度検査が始まれば、すぐ慣れます。というか、すぐ観念します。検査技師の方や先生はあまりに多くのそれを見慣れているので、おそらくこっちにとっては一大事であっても、向こうにとってはワン・ノブ・ゼムの人間の器官を見ているに過ぎないのであって、なんら羞恥心の生まれる余地なんて無いという事実に気づくからです。エコー(超音波)や内視鏡検査で、お玉さんの外側から、お尻の内側から、いろんなことされましたが、終わってみればなんてことない。帰り道は、カフェでゆったりお茶してから家路につくくらいの余裕ですよ。

つづく。

精索静脈瘤#2(妻への打ち明け)

2015年07月22日 | 不妊治療

前回を読んで頂いた皆様はお気づきの通りでしょうが、漢方の話になったとたん、不妊治療の話からだいぶ逸れていましたね。不妊に効く漢方の話ですらなかったですね(^^;)。そう、この時期は、不妊を直したいのか体調を改善したいのか、自分でもよく分からない状況に陥りつつも、漢方的見地から見れば、基礎体力(基礎代謝。漢方では気・血・水の流れ)を改善することが、結果的に将来の家族計画にも役立つという論理を組み立て、早く妻に不妊の潜在的原因を有しているのが自分じゃないのかという悩みを打ち明けて、今度こそちゃんと、つじせんの所に検査を受けに行くという決断を早くすればよいものの、なかなか本丸に攻め入れず、外堀をぐるぐる回っているだけの弱気な自分でした。やっぱり、西洋医学でしか対応出来ないことは多く、そんな時にやれ漢方だ、やれ冷え取りだと言っていても始まりません。時間のムダでした。

そんな夏の間、何か奇跡が起きないか?と思いながらも、非情にも事態は何も変わりはしませんでした。そりゃそうだ。精索静脈瘤だったのですから。そうこうしているうちに、残暑も過ぎ、秋の気配を感じる季節になった頃、ようやく重い腰を上げ、2度目の一大決断をしたのです。それが去年の9月でした。「自覚があるゆえ、検査を受けに行こうと思う」という苦渋に満ちた胸の内を、妻に打ち明けようとしたのが。平日の夕食のあと、食卓で煩悶した後、遂に勇気を振り絞って出した、「自覚があるので不妊検査を受けに行こうと思っている」という一言に対して、妻は驚くでも責めるでもなく、あっけらかんとした表情で「あ、そうなんだ。行けばいいじゃん。うん。」と軽い返事。正直、自分の一大決心発言に対する返事としては、拍子抜け以外の何物でもなかったけど、まぁそこは重く取られなくて、かえって好都合だったかと。ちなみに、万事において、僕が少し悩みすぎるのに対して、妻の方が事実を飄々と受け止める、柔軟な性格なのかもしれません。

つづく。

精索静脈瘤#1(最初の検査までのあれこれ)

2015年07月20日 | 不妊治療

このブログ、1年放置してました。再開のテーマは「精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)」です。

僕がこの病名を知ったのは昨年の始め頃(2014年初頭)で、なかなか子どもが出来ないのは僕に問題があるのではないかと考えて、色々調べた結果です。不妊の原因は男性女性のどちらの場合もありますが、僕の場合、まぁ自分なりに自覚していた部分もあって(この点はまた後日。)、自分からまず検査を受けてみようと決意したことが、この精索静脈瘤生活(略して精索生活)のスタートになります。

僕が通ったのは恵比寿つじクリニックで、初診から手術、また術後の検査までずっと院長の辻先生(略してつじせん。とは僕ら夫婦の間での尊称。)にお世話になりました。通院の履歴は、今後書いていくつもりですが、まず、「検査を受ける」という決意を持って行くまでが、僕にとっては人生の一大決断でした(いや、マジで…)。実は、去年の5月、若葉も芽吹く新緑の季節に、一度妻に内緒で一人で検査(精液検査だけじゃなく、最初からエコー等も含めたフルパッケージ)を予約した(予約自体は3月頃)のですが、なんかその日が近づくに連れて、怖気づいてしまって、自分に「まだそんなフェーズじゃないぞ。他にも色々改善余地はあろうぞ」と暗示をかけていき、当日の朝、人知れず電話でキャンセルしちゃったのです(そんなことで前日の夜から葛藤していた僕のガラスのハートを、妻は知る由もなく…。完全に一人芝居でした。)。

で、キャンセルしてからは、一人悶々とした夏を過ごしました。その頃体調もあまり芳しくなく、気分は完全にLowギアに入ってました。仕事のストレスも重なって、元気もなく、喉が詰まったような感じが続き、これではいかん!と漢方薬を試した時期もありました。この時に飲んだ漢方は「抑肝散陳皮半夏(よくかんさんちんぴはんげ)」という、要は東洋医学で言うところの「肝(かん)」(ストレスとかに大きく影響。西洋医学の肝臓と少し定義が異なる)によく効くヤツです。これは市販薬では扱ってなくて、漢方薬局で処方してもらいました。しかも粉末ではなく、煎じ薬(生薬のまま袋に入っていて、自宅で鍋なんかで煮出す)という本格志向。7月。太陽が燦々と照り付ける暑い季節に、夜ごと我が家のキッチンに立ち、ホーロー鍋で漢方をじっくり煮詰めるのが日課でした。匂いがある程度強いので、妻からは、多少のクレームが入ったやもしれませんが、よく耐えてくれましたよ。お蔭で、当初は気分も体調も結構復活しました(最初の2週間ほどですが。漢方は長期的に取り組んだ方がいいのかもしれませんね)。

つづく。