いまやブログ

結婚生活の苦楽を気ままに書き連ねます。

ウェディングまでの道のり#11(会費制)

2014年05月31日 | ウェディング

結婚式はお祝儀制か会費制かで迷う方もいるかもしれません。僕たちは名古屋でのウェディングは通常のお祝儀で、東京での披露宴では「あえての」会費制にしました。名古屋は親族だけでこぢんまり(20名程度)と、東京は職場・友人関係、それに親兄弟を含め65名程度です。会費は一律2万円としました。

東京の会場は先日も書きましたように、表参道のロアラブッシュです。昭和初期から残る旧邸宅レストランで、時を経て輝きを増した調度品やオーナーのコレクションである画家エルテの作品の数々、洗練された優しい味わいの料理の品々、どれを取っても会費制を前提としたいわゆる1.5次会に使うような場所ではありません。僕たちはちゃんとした「披露宴」として、会費制を選択したということを最初に強調しておきます。

実際、ロアラブッシュの担当の方に聞いても、当館で会費制を取るカップルはごく稀だということでした。では、なぜ会費制にしたか?やはり、コストパフォーマンスを最大限に発揮し、ゲストに本当に喜んでもらいたいという思いが根源にあったからです。僕の歳(30代真ん中)になると、招待客の年齢層も比較的上がってきて、色んな披露宴に出席していて舌も目も肥えているだろうから、ありきたりの内容で3万円(その世代のお祝儀の一般的な額として)では100%満足して帰ってもらうことは難しいだろうという考えが背景にありました。あと、挙式は名古屋で済ませているから、その分を少しディスカウントという考えも多少ありました。うちらのコンセプトは「ゲストに非日常の雰囲気とおいしい料理を楽しんでもらう夕べ」だったのです。

では、会費2万円は妥当だったのか?答えはAbsolutely,YESです!(^^)!

普通にロアラブッシュでディナーコースを食べたら、15,000円~掛かります。ドリンクも飲んだら、それだけで2万円近く行くでしょう。それに加え、重厚感のあるレトロな館内でエルテの絵画も楽しめる、それに何よりも披露宴は普段なかなか会えない旧友同士の再開の場でもあります。僕たちのハレの場でもあると同時に、ある意味、それぞれのコミュニティの同窓会の場でもあり、おいしい食事と華やかな雰囲気でそのような場を提供出来ているに対して、2万円の会費は十分なコストパフォーマンスを発揮できていたものと自負しています。(なお、帰りにプチギフト1,500円相当も用意しました。このプチギフトについては、また後日。)

コスト的には、もちろん、ある程度足は出ます。そこは仕方ありません。でも、見積段階から色々吟味して組み立てていけば、本当に必要な演出だけ(ただし、料理などコンセプトの骨格となるこだわるべき部分はケチケチしない)を効果的に活用した披露宴が出来ると思います。色々知恵やアイデアを出していくことがとても大事だと思いました(Aちゃんはよく「金は出すな、知恵を出せ」と言っている(笑))。一方で、会費制というのが、もしかしたら伝統的な披露宴に対する背信行為ではないか?という批判があるかもしれませんが、この点は先日の引出物事件とは逆の性質のもので、ある意味お祝儀というグレーな部分を明瞭化して、ゲストに納得して参加してもらい、帰りには十分な満足を得て帰ってもらうための、伝統的手法を発展的に進化させた手法だと思います。(大げさ過ぎる?)

まぁ、要は自分たちのコンセプトに応じて、ゲストにどのような満足を得てもらいたいかに応じて、祝儀制or会費制といった資金計画を立てるのがいいのではないでしょうか。

ウェディングまでの道のり#10(写真・アルバム作り)

2014年05月17日 | ウェディング

結婚式の写真関連をどうしようかと迷う人は多いと思います。家族との集合写真(四つ切、六つ切等の大判)やアルバム類。集合写真は1枚2万円くらい、アルバムは一冊で10~30万円前後するのが一般的だと思いますが、一生に一度の記念だからとあれもこれも選んでいると、本当にあっという間に予算オーバーしちゃいますね。

結論から言うと、僕たちは「アルバムは自分たちで作ればいいじゃん」ということで、スナップ写真のデジタルデータだけもらうパターンを選びました。これなら、だいぶ予算を圧縮できます。名古屋のMホテルでは挙式と披露宴を行いましたが、挙式はデジタルデータを依頼し(カメラマンが撮ってくれる。5万円)、披露宴は家族(主に兄)にお願いして、集まったデータをいわゆる「フォトブック」で自分たちの好きなように編集・発注をする形を取りました。フォトブック自体はサイズとページ数にもよりますが、5000~8000円もあれば十分立派なヤツができます。僕たちは名古屋のウェディング、東京のウェディング、さらにはハネムーンも同じサイズのフォトブックで揃え、それらをウェディング「三部作」と呼んでます(笑)。写真の編集には週末の丸1日を費やすくらいの勢い(共同制作)でした。これもまた楽しみの一つと言えましょう。唯一の心残り(それも強いて挙げれば)といえば、名古屋の披露宴での兄に頼んだ写真の出来栄えでした。兄はキヤノンの一眼レフカメラを持っているから、てっきりいい写真を撮ってくれるものと勝手に期待値を高めていたのですが、後日USBメモリが送られてきて開いてみると、どれもほんとに一眼レフで撮ったの?と突っ込みたくなるくらい、かなり普通な写真でした。しかも、小さい子持ちの親としては自然にそうなってしまうのか、自分の子どもたちの写真の比率が高い!その一方でゲストによってはほとんど写っていなかったりする人もいたし。明らかにバランスを欠いた写真の束を前に、苦笑いするしかありませんでした。むしろ、Aちゃんの親戚側で普通のデジカメで撮ってもらったヤツの方が使える写真が多く、そうしたバックアップがあって良かった…とふたりとも胸をなでおろした次第です。

家族やゲスト全員での集合写真は、親兄弟にも渡し、自分たちでも5枚くらい持っていますが、しまいこんじゃってほとんど見る機会がありません。それよりも自分たちで作ったアルバムは、時々見ることもあるし、部屋のディスプレイとして飾ったりもできて、そちらの方が重宝してます。デジタルデータで編集できる時代ゆえに、ウェディングにおける写真予算は節約できる部分なのかもしれませんね。

シングルモルト雑記#9

2014年05月11日 | ウィスキー

先週会社の飲み会の帰りにふらっと家の近くのバーに寄りました。以前時々お邪魔してたお店のマスターが店を畳んで移った先で、その日は偶然、その方の誕生日だったらしく、そのお店の常連さんがお祝いしているところに居合わせました。そのお店に行くの自体が2回目で半年ぶりなので、その方にお会いするのもずいぶん久しぶりだったわけですが、そのタイミングで誕生日だったというのは実に奇遇でした。

さて、その日に飲んだのは

バルヴィニー12年(スペイサイド)

です。

Balvenie蒸留所は、グレンフィディックに隣接しており、経営母体は同じ会社です。この12年はDouble Woodと言って、ボトルにも大きく表記されています。何となく使用している樽に関係しそうだと思って、調べてみると、最初はバーボン樽で熟成させ、最後はシェリー樽で仕上げるという意味で、ダブル・ウッドだそうです。「ファーストフィルとセカンドフィルのバーボンカスクで熟成させ、次に半年から1年をスイートオロロソ樽」(マイケル・ジャクソン『モルトウィスキー・コンパニオン』)で仕上げているということです。このオロロソというのは、シェリーの銘柄でしょうか。この蒸留所のハウススタイルとしては、「モルトの中でもっともハニーの風味が強く、オレンジのような際立つ特徴をもっている。贅沢で食後酒向き。よく熟成している」(同著)点が挙げられています。あと、この蒸留所は独自にフロア・モルティングを行っているという点も特筆すべきところかと思いました。

ところで、1年ほど前にスコッチ文化研究所主催の「シングルモルト検定4級」を受験したのですが、その時はいろいろ知識を蓄えていったのですが、時がたつにつれて、覚えたいろんなコトが抜け落ちているのに気づく今日この頃。知識が定着するまで、ちゃんとシングルモルトと対峙したいな~と思います。ただし、お酒を学ぶにはお金が掛かるので、踏み込みきれない今の自分…(+_+)

ウェディングまでの道のり#9(引出物選び事件)

2014年05月10日 | ウェディング

ウェディング準備で難航を極めたのが「引出物」でした。先述の通り、僕たちは名古屋と東京の2会場で開いたので、2つ分頭を悩ませることになりました。その中でも特に親族中心の名古屋版。こちらがかな~り大変でした(^_^;)

まず、会場のMホテルからカタログが送られます。Mが入っているタワーのT百貨店のカタログで、店頭で買ってもOKだけど、T百貨店(名古屋オンリー)外の引出物持込みは別途料金が発生。このような仕組みはどうやら一般的らしい。まず、届いたカタログを眺めます。うーん、一般的なやつだね、と二人。いわゆる高価だけど無難なギフトのオンパレード。こだわりを持つ(?)我々は、カタログを一読後、持込料を払っても外部調達する方向で行動を開始しました。ここからちょっとした悲劇が始まるのですが…。親族だけ(25名程度)のこぢんまりした披露宴なので、引出物も個々のゲスト別にカスタマイズしようとして労を惜しまなかったことが、かえって裏目に出ました。

実際は名古屋のT百貨店の店頭でも、打合せの際など、参考にカタログ掲載品以外も見て回りましたが、東京でも家の最寄りの百貨店に何度も足を運んで、食器や雑貨など、いろいろと物色しました。結果、北欧のイッタラの食器がなんだかんだでいいんじゃないの?という結論に至り、僕の親族側にはプレート、ボウル、スモールジャーなどをゲストの家族構成等に合わせて贈ることに決めました。一方で、Aちゃん側の親族にはイッタラもいいけど、結局は各自が好きなものを選べることが一番のもてなしになるということで、セレクトギフト(T百貨店のカタログより)を贈るということに決めて、招待客リストに引出物とその写真および価格を追記した表を作成して、うちの親に了承を取るつもりで母親のPCにメールをしました。

その夜。うちの父親から電話がありました。受話器を取った瞬間普段とは違う、ただならぬ気配がひしひしと伝わってきまして…。開口一番、「引出物を両家で別々にするなど、あってはならないことだっ!!」という怒声に、「ひゃー」と圧倒される僕。「しかも、ゲストごとに中身が違うなどと、恥ずかしくて出来ないことだぞ!!」と畳み掛けられ、親を敵に回しては何も始まらないということはよく分かっていたので、言い訳をすることもなく、すごすごと引き下がりました。受話器を置いて、Aちゃんに、「引出物のプラン、最初からやり直しだよ」と伝えるので、その時は精一杯でした。

ほとぼりが冷めるまで父親と電話することはやめようと思い、改めて、母親と相談したところ、父としてはT百貨店のカタログのウェッジウッドのプレートがいいと言っていることが分かりました。なるほど。いわゆる引出物ギフトらしい一品ですが、なんかイッタラとずいぶん趣が変わったなと思いつつも、Aちゃんにも事情を話して、原則ゲスト全員ウェッジウッドのお皿で行くことに決めました。あと、名古屋の慣習で、引出物は3品贈るのが通例のようなので、ウェッジウッドの皿、鰹節、お菓子で計7~8000円としました。また、ウェッジウッドのお皿は僕たちも記念に1枚買いました。まぁ、確かに父の言うとおり、両家やゲストによってあんまり引出物の中身を変えるのは良くないものかもしれません。ネット上には賛否両論の声がありますが、何も人生でおそらく一度の大切なハレの場にリスクをおかしてまで、主役のこだわりから両親、両家、ゲストにしこりを残す必要はなかろうと、今ならそう思える次第です。伝統的な冠婚葬祭の中にさえ、いろんな価値観が広がってきた近年ですが、一番は、サポートしてくれる親の意向を尊重した上で、ゲストの立場に立った演出をすることが大事なんだと思います。皆さんのご参考になれば。

那須高原旅行②

2014年05月03日 | 

宿泊したのは、ペンション「ガストホフ・ハイウィング」というところです。宿の方に最寄りのバス停(一軒茶屋)まで迎えに来てもらい、車で5分ほどで宿到着。迎えに来た人が若いお兄さん(?)でカジュアルな雰囲気だったので、アルバイトの方?と思ったけど、後々、宿の奥様との関係性から察するにどうやらオーナーさんご本人らしい。いわゆる、年相応に見えない、「キラキラおじさん」に勝手に認定!

 

散歩、露天風呂(開放感のある足をのばせるほどの大きな貸切風呂でした)を楽しんだ後、夕食。全室7部屋はすべて満席らしく、僕らが食堂に入ったときには既に6組の家族やカップルが着席してました。和やかな雰囲気で、前菜・スープ・魚と次々料理が運ばれてきます。ワインも進みます。最後は和牛ステーキと赤ワインで。美味しゅうございました!

 

翌朝も付近を散歩。自然不足解消には打ってつけの散歩コース。かなり標高が高い場所なので、この時期でも新緑にはまだ早いのですが、小鳥のさえずりや風の音などを楽しみながら、ぶらぶらと歩きます。この辺は別荘地でもあるので、うちらも「別荘欲しい」という見果てぬ夢が再燃。特にAちゃん(笑)

 

さて、この日は近くの藤城清治美術館からスタートしたのですが、この美術館がかなりイケてたので、また改めて書きたいと思います。

では皆様よい連休を!!