GLAY Story

GLAY関連の書籍を一つにまとめてみました。今まで知らなかったGLAYがみえてくる――。

 『魔女狩りナイト』

2009-09-15 | インディーズ時代




 「“魔女狩りNIGHT”にしよう」

 「あ、いいんじゃない?」 全員が賛成した。

 JIROがメンバーに加入し、TAKURO、TERU、HISASHI、AKIRAの5人となったGLAYは、定期的にライブをこなすようになっていた。

 「もう東京の状況に合わせるのはやめにしないか? 俺たちは俺たちのやりたいことを好きなようにやろう」

 TAKUROの提案に誰もが納得した。どこに行ってもつまはじきになる。まわりの環境に合わせれば合わせるほど空回りしていくことに、みんないい加減うんざりしていたのだ。

 再びエクスプロージョンに拠点を移したGLAYは、自分たちでライブを企閏することにした。タイトルの“魔女狩りNIGHT”は、皮肉も込めて軽い気持ちでつけた。

 〈狂気だダークだなんて言ってるけど、どうせそんな世界を実際に経験したヤツなんていない。自分分たちを含めて、ライブをやってるヤツらも観に来てるヤツらも、適当にヌクヌク育ってきた人間ばかりじゃないか――〉


 「とにかく楽しければいい」というコンセプトだった。知り合いには片っ端から声をかけ、毎回いろんなバンドをゲストで呼ぶ。通常のライブに加え、碇破りのパート・チェンジをしたセッションやカバーもやる。

 時にはかぶりものをして登場したり、ステージでビールの一気飲み対決をしたり、帰りに手作りのお土産までファンに渡す。

 とことんエンターテインメントに徹したステージはあっという間に話題になり、動員も倍々ゲームのように増えていった。





【記事引用】 「GLAY STORY-永遠の1/4/磯崎雅彦・著/ソニー・マガジンズ


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