Takの秘密の木

誰にもいえない気持ちは、誰もしらない秘密の木の洞に、こっそり語って蓋をするんだって。@2046

アベンジャーズAOU鑑賞香港旅行

2015-04-29 | マーベル関係
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンを観に香港へ行ってきました。
以下はその覚え書です。
日本公開の7月までまだかなり間があるので、都合の付く方ならこれから行くことも可能でしょう。もし私と同じく、初香港・初一人旅という条件の方がいたら、なんらかの参考になればと思います。

香港へのエアチケットは、キャセイパシフィック系列のLCCである香港ドラゴン航空や香港エクスプレスが格安のものを扱っています。
その深夜早朝便であれば、0泊で日帰りの鑑賞旅行もできてしまいます。
実は私は当初0泊弾丸旅行を計画していました。
お金の節約のためと言うより、目的は映画観賞だけだし、時間の節約と着替えのスーツケースを持たずに済むという身軽さが魅力だったからです。
しかしこれまでLCCを利用したことが一度もなく、酷い飛行機酔い(吐き気を伴う頭痛)のことを考えると、ある程度は余裕のある空路・日程の方がよいかと思われ、最終的には、LCC利用は止めて普通のキャセイ便に、そして香港の尖沙阻で2泊することに。絶望的な方向音痴なので空港~ホテルの送迎ありで、終日フリーのパッケージツアーにしました。
このホテルには無料Wi-Fiがなかったので、日本でレンタルWi-Fiを手配。
香港にはMTRという地下鉄道網があり、安い運賃で大抵のスポットにはすぐにアクセスできます。日本語のMTR乗り換え検索無料アプリとかもあるので、TAXIに乗らずとも国内の移動手段は問題ないでしょう。

映画のチケットは、事前に日本で予約を入れました。
香港の映画館事情や洋画を鑑賞する香港人の行動パターン、混み具合等がまったく分からなかったので、限られた日程の中で「実際に行ってみたら満席だった」なんてことになるのを避けたかったからです。
香港にはUA、MCL、Broadway Circuit、Golden Harvest等大きいシネコンが4社ほどあって、(私が見た中では)アカウント作成(会員登録)をしなければ事前のネット予約はできません。
また香港や中国本土内に電話番号がないPCやモバイルは、アカウントの作成もできないところもあります。
正直、会員登録にあたりクレジットカード等の個人情報をかの国のホームページに入力するのはかなり抵抗があったので、普段メインでは活用しない旅行用のカードを新たに作りましたよ。(苦笑)
しかし、登録したはいいけれど、なぜかPCでは予約を確定することができず焦りました。結局、そのシネコンのアプリをスマホにダウンロードして、アプリ経由で予約を完了させました。
ちなみに「チケットをネットで買える」というだけの会員費無料・特典なしの会員ですが、ネット予約の際は手数料として5HK$取られます。
香港の映画料金は映画館や上映設備、上映時間帯によって異なります。平日や午前中の早い時間帯は安く設定してあるようです。
またIMAX3Dは専用の3Dめがねが入り口付近で配られますが、普通の3Dの場合は個人で3Dめがね(10HK$ぐらい)を購入する必要があります。
AOUの場合、コラボ3Dめがねもあるので、館内の売店等をチェックするといいかも知れません。

さて、これで、映画館に上映時間前に辿りつけさえすれば、必ずAOUを観ることが可能となり一安心。(笑)
キャセイって初めて利用しましたけど、座席はわりと快適ですね。機内食はイマイチ。CAさんは欧米の航空会社よりは愛想がいい。機内上映の映画は観たいものばかりでしたが、頭痛が怖いのでなにも見ずにひたすら寝ようと努力。(寝れたためしがないけど)
でも欧米旅行と違って4時間半ぐらいで到着するので、深刻なほどの頭痛は起きずに済みました。
この分ならばこの日の内に1回観れるな、と思い、ホテル近くのモールの中のシネコンの夕方の2D上映回を予約。
少し街中をうろついてシネコンの場所等を確認し、上映時間20分前ぐらいに再度そのシネコンへ。
チケットは、日本と同じようなディスペンサーに、登録したカードを通すだけで発券されます。
20分前では早すぎたらしく、スタッフの人にもう少し待ってくれと言われ、3分過ぎぐらいに入場。
予約画面上ではほぼ満席だったはずなのに、この時点ではガラガラ。
シートはレトロな革張り、床は古臭いタイル、スクリーンは小さく、冷房効き過ぎ。あちこちから着信音は聞こえる、喋り声は聞こえる、となりは赤ちゃんと小さな子供連れの若夫婦。
本編が始まってからもわらわら人が入ってくる。
飛行機で冷え切ってしまった身体の上にさらに強力冷房、周囲の状況は騒々しく、正直、あまり集中ができなかった初回鑑賞でした。(苦笑)
でも、2Dということもありこの回の料金は安かったんですよ。平日の夕方だから、中高生ぐらいの若いカップルが多いし、隣の子連れ夫婦もこの回だからこそ観に来たのかも知れない、と思いました。
言ってみれば、そういう客層のための上映とも言えるのかな、と。・・・

香港では公開日まで上映スケジュールは確定しないらしく、日本で事前に調べたのとはかなり違っていました。
IMAX3Dスクリーンには変更がありませんでしたが、上映する箱や回数がかなり増え、朝はAM8:00台から、深夜AM0:00台の回もあり、ほぼ一日中上映している状態。
これなら予約なしでも入れるかも知れませんね。

翌日は朝イチのIMAX3D回を観ようかとも思いましたが、体調と相談し断念。
香港島側の銅鑼湾でやっているアベンジャーズのイベントを見るために、スターフェリーで中環に移動。
このスターフェリー、なぜか私はすごくハマってしまいました!
この日はとても天気もよくて、めっちゃ楽しかった。のんびりレトロ感と異国情緒があって最高に気持ち良かったです。

フェリーから見た中環の街並み。

ifc(国際金融中心。ビジネス・ショッピングモールの複合施設)にある正斗という店で朝ごはんをいただくつもりだったのですが、開店が11:30でした・・・。もしかしたら早餐をやってないかな、と思ったんですけどね。・・・
モール内に開いてるお店は他にたくさんあるし、MTR中環駅に繋がる地下街にも大家食とかの中華系ファストフード店もあるのでお食事処には困りませんが。
MTRで中環から銅鑼湾に移動。私は香港のSuicaのようなプリペイドカードは買わず、券売機でその都度現金で切符を購入しました。
タッチ画面で行先の駅名を押し、「成人」の金額を投入するだけ。切符は紙製ではなくギフトカードでよく使われるようなぺらっとした形状の磁気式のもの。これをピッとかざしてガードを回して入場します。
構内には掲示やフロアマップも日本並みにあるし、乗り間違えや道に迷うこともないと思いますが、駅名等は、中国語表記と英語表記と両方チェックしておいた方が、人に道を訊ねるときに困らないでしょうね。中国語(広東語)の表記や発音は難しいので、必然的に英語で捜すことになります。
銅鑼湾のHysan PlaceでHottoysイベントを見物。

中央上部にはウルトロン。左にキャップ、右にアイアンマン。


Hottoysのグッズ売り場があり、ショッピングバッグやマグなど可愛くて手頃なものも売ってましたが、私は基本的にグッズは買わない主義(キリがないから)なので、パンフレットもらって冷やかすだけで終了。ごめんなさい。
近くに奇華の店舗があったので、友人の好物のパイナップルケーキとお土産用の限定品、菓子パン等を購入。
フェリーの風情がいたく気に入ったので今度は湾仔から乗船して尖沙阻に帰ろうかと思ったけど、MTR湾仔駅からフェリー乗り場まではかなりの距離がありそうだったので止めました。(苦笑)
MTR駅間の間隔は、山手線と同じぐらいの感じかな。渋谷と原宿、みたいな。

一旦ホテルに戻って荷物を置いて、今度は尖沙阻の1881ヘリテージへ。

元は香港水上警察の建物でコロニアル調建築がすばらしく、現在は高級ホテルやブティック、レストランが入っています。

ここの3階にある隆濤院という広東料理店に行くのが目的でした。
とあるブログさんが、飲茶のランチブッフェをやっていると書いてらしたからです。
ものすごくわかり難い場所にあるので、1階のホテルのフロントさん?の女性にすぐに場所を訊いちゃいました。

こういう中庭の一角にある、店頭の看板も見当たらないような隠れ家的お店。

道々、お姉さんが「予約はおありですか?」と訊いてきたのですが、予約はしてませんでした。・・・だってブッフェだし某ブログさんには要予約とは書いてなかったんですよ。
そのお姉さんが、店の人に話を通してくれて、すぐに入店できました。
実際、ランチタイムなのにかなり空いてましたしね。
高級感のある落ち着いた内装だけど敷居は高くなく、観光客が少なくて清潔で静かで、居心地は最高です。
日本語要員らしい眼鏡に蝶ネクタイのお兄さんがお茶とかメニューとか、いろいろお世話してくれるんだけど、正直、英語が通じる人の方がオーダーがスムーズのような気がしました。(苦笑)
どうも彼は、韓国語と日本語が少しできるみたいなんだけど、逆に英語がまったくわからないみたいで・・・。「One Piece」も通じない。
ここは点心1個からのオーダーが可能と聞いたから来てみたのに、最小で3~4個からだと。
とりあえず4種類だけ頼み様子で追加しましょう、と勧められ、まあごもっともなのでそういうことに。

大根のパイ。不思議でおいしいんですよ。

チャーシュー入り生春巻きみたいなもの。中身は牛肉のものも選べます。一個食べちゃった。

定番の海老餃子。

蟹卵入り海老焼売。これも一個食べちゃった。

だけどとてもじゃないけど、食べきれないし追加なんてできる状態じゃない。デザート食べたかったけど、うーん・・・と思っていたところ。
眼鏡お兄さんの他に、007カジノロワイヤルの時のマッツ・ミケルセンにそっくりな、スーツの渋めのウェイターさんがいらっしゃいまして、一つの蒸籠をすっと置いていきました。
中には、たまご饅と草餅みたいな点心が一つづつ(また写真撮り忘れ)。たいへんおいしくいただきました。
しかしこれは・・・眼鏡お兄さんは3個からと言ったけど、やっぱりブッフェで1個づつのオーダーが可能だったんじゃないか?と。もしくは、香港のマッツが気を回したのか、ランチ・コースに必ず付くデザートなのか。
まあ、いろいろ思うところはありますけどとりあえずデザートまで食べられたしいいか、と。
あ、持ち帰り(香港は飲茶の残りを持ち帰りにしてもらえると聞いていたので)ができるか一応訊きましたけど、できませんとのこと。
マッツにお会計頼んだら、これでよろしいですか?と持ってきたレシートの金額は235HK$でした。
食べ放題ブッフェじゃなくて、アラカルトの扱いだったって感じでしょうかね。
予約時か入店時に「ブッフェで来た」とはっきり告げた方がいいかも知れません。
全体としては、味は薄めで普通という感じ。だけど、化学調味料を使ってないからこその薄味とも言えるので、良心的だと思います。
ロケーションは最高だし、サービスは悪くないし、値段もそれほど高くはないので、静かに落ち着いてご飯を食べたい人にはおススメですね。マッツもいるし。(笑)

その後は、IMAX3D予約回の上映時間までアベンジャーズ・コラボ商品の取り扱い店を中心にショッピング。

STAY REALのTシャツ。ここのデザインはマーベルのファンじゃない人でも着られそうでいいと思ったけど、びっくりするぐらい高い。日本製かってぐらい。(苦笑)

香港・尖沙阻エリアの街並みは、なんだかアメ横とかっぱ橋と原宿を混ぜて縦横3倍に広げたような規模と言うか。
あちこちが工事中で、辻辻になぜかインド系の人が必ず立っててキャッチセールスに余念がない。

建築現場の足場は今でもほとんどが竹製。

メイン通りの彌敦道は想像より道幅が狭くて、最初、私はそこが彌敦道とはわからなかったです。
とにかく何もかもが「過多」という印象。狭い場所に、人も物もなにもかもがぎっしり詰まってて溢れかえってる。
雑然と雑踏はエネルギッシュで嫌いではないですが、日本のさまざまな安全基準法からするとどう考えてもアウト―――!なものだらけなので、我が身の無事を考えると長くは住めない場所ですね。(苦笑)
でも人間の生命力の凄まじさみたいなものは感じるので、それに喚起されるのか、思ったよりも疲労感は覚えませんでした。

さて、IMAX3Dで観たAOUはたいへん面白かったです!
IMAX3Dの箱は、日本の普通のシネコンと同じような設備(ふかっとしたシートにカーペット貼りの床、大スクリーン)で、観客も大人が多く、上映中にお喋りをする人はいませんでした。(ただし着信音は何度か鳴ってたし、となりのおっさんはメールやってた)
英語が分かる人も多いらしくて、反応もいい。
冒頭のアクション・シーン、アベンジャーズ、アッセンブルなシーンは絶対にIMAX3Dで観るべきですね。2Dの時には盛り上がり損ねましたが、今度はめっちゃテンションあがりました。
トニーの表情の隅々までよく見えるし、あのもっちり体型の質感もよいですなー・・・。
内容は、観客のスタンスによってだいぶ反応に差が出る部分があるので、一部のファンには覚悟が必要かもしれません。
私的には何の問題もなく、たいへん楽しく観られましたけど・・・。
それぞれのキャラの「ぼやき」がちょこちょこ笑えますね。ジョス監督ってぼやき芸なのかな?
英語がまったくわからない人は、日本語字幕か吹き替え版を待つ方がいいでしょうね。

余韻に浸りつつ、同じモール内にあるスーパーマーケットでお水やアベンジャーズ・コラボ商品を購入。

キャプテン・アメリカのドリトス。アベンジャーズのラベルのついたミネラル・ウォーター等がありました。

なんというか・・・いろいろな商品が五月雨式に出てくる感じもあるので、一度見てなかったとしても、その日の午後や次の日に同じ場所を探して見るとあったりもします。
例え店員に「ない」と言われても、機会があれば何度もチェックするようにした方がよいでしょう。
それはグッズやコラボ商品に限らず、食事でもなんでもそういう感じ。あるはずの店を「ない」と言われたこともありますし。(苦笑)
香港人気質って、たぶんいい加減なんだと思います。私はそれほどそういうことに腹が立たないタイプなので、「まあ、彼(彼女)はそう言ってるかも知れないけど、別の人に聞いてみるか・・・」ととりあえずダブル・チェックはするので特に問題はありませんでした。
そうだ、ペニンシュラ・ホテルでお土産を買おうとしたら、そこの店員が、おまけで同じ商品をもう一つくれました。
思うに、前シーズンの売れ残り商品かなんかだったのかな?SALEと書かれてたわけでもないし、店頭にありましたけどね。私は別に値切ったわけでもないし、サービスを求めたわけでもないけど、1個の値段で2個買えたのは悪いことじゃないのでいただきましたけど。その店員さんが一人One buy get oneプロモを開催中?「他にもう一つなんか買ったら、これも付けちゃいます」みたいなことも言われましたけど、別にもう充分だし・・・。(苦笑)
日本では、販売や会計のシステム上そういう融通って簡単には利かないものだと思うけど、その場の個人の判断で適当に流しちゃう感じですかね。

そんなもろもろもすべて込めて、なかなかおもしろい香港旅行でした。一人旅も悪くないもんですね。

アベンジャーズAOUプレスツアー1

2015-04-15 | マーベル関係
「シェフ」
「神様はバリにいる」
「アメリカン・スナイパー」
「ベイマックス」
「イミテーション・ゲーム」
鑑賞済みですが、感想はまた別の機会に。・・・

「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」のプレスツアーが始まったのでそれ絡みでつらつらと。
↓LAのレッドカーペット・プレミア

↓ジミー・キンメル(TV番組)


SNSでいろいろな国のいろんなタイプのファンの呟きを見てて、なんというか、私は原作アメコミ知らずのシンプルなRDJファンという立場で良かったな、と。
洋の東西を問わず、原作モノの実写映像化には付き物で、いろいろとありますよね。特定のキャラクターに思い入れがある人の様々な思惑やストーリーの改変の問題とか。・・・
MCUは独自の世界を創っているということで、これまではかなり上手くいってた方だと思うけど、各キャラクターのクロスオーバーとなる「アベンジャーズ」は、キャラクター個々に付いたファン同士の軋轢が浮き上がりやすくなるのは仕方がない。
原作もしくは単独作品では居たサイドキック(脇役や助手的立場)のキャラクターが割愛されたり、その分、複数キャラクターの役割が一人のキャラクターに集約されたりもする。
原作のアメコミの方では、人気が出たサイドキックが主役になったりもするらしいけど。・・・

RDJファンってだけの私にしてみれば、CAWSを観ても別にバッキーにもそれを演じるセバスチャン・スタンにも特に魅かれなかったので、正直、CACW(シビルウォー)の出演に関してRDJを非難されてもなー・・・と。
そもそも、キャプテン・アメリカ役にクリス・エヴァンスを強く推薦したのはRDJだって話もあるし、RDJにしてみれば、「クリエヴァのキャップ」は是が非でも成功させなければいけないという気持ちはどっかにあると思うんだよね。
それに、自分がアイアンマン役やってMCUを引っ張っていくのは年齢的に限界があるから、アイアンマンの代わりに牽引役になれるヒーローの確立って、MCUには結構急務で重要だと思う。
マーベル・スタジオの最初の作品でもあるアイアンマンだから、RDJはMCU全体に対しても思い入れはかなりあるでしょう。明確な自身の「復活作」でもあるし。
だから、シビルウォーで、うまくMCUの中心的役割の移譲(アイアンマン→キャプテン・アメリカ)ができればいいと考えているんじゃないかなー、と。
AOUで悪役に近い役割を担うのも、シビルウォーやインフィニティウォーの監督がCAWSのルッソ監督(要するにキャプテン・アメリカに思い入れが強い人)であるのも、そういうことを含んでのことだと思うし。
クリエヴァがキャップを演じるのはインフィニティウォーまでだと思うけど、でも、それまでに比重がキャップの方に徐々に移ればいい。
だから、キャップやバッキーのファンは、RDJのCACW出演を「高額ギャラ狙い?」とか批判する前に、MCUでアイアンマンが担ってきた役割をキャップたちが背負う準備ができてるかってことを考える方がいいんじゃないかしらね。
クリエヴァはその責任やプレッシャーを理解してて、だからかなりナーバスになってんじゃないかと思う。
シビルウォーが決まってからの異常なテンションはそういうのもあるんじゃないかな。
しかし・・・バッキーのようなタイプのキャラクターって、必ずへんに熱心なファンが付くんだよね。ロキがそのいい例で。グラディエーターのコモドゥスもそうだったなー・・・。
陰性で一見クールで退廃的で、悲劇性がある黒髪の2番手キャラ。(笑)
でも人気があると思ってそういうキャラを中心に据えた作品を作っても、意外と起爆力がなかったりするんだよね。ソー/ダークワールドがまさにそのパターンで。
MCUはダークワールドが期待したほどの結果じゃなかったから、ウィンターソルジャー発表の時点で、キャップとバッキーを中心にしたストーリーにする気はなかったんじゃないかな?
サイドキックはあくまでもサイドキックということで。
CAWSの最後の方のシーンは、明らかにシビルウォーに繋げる感じだったし。
それにMCUバッキーはロキほどの旋風は巻き起こしてなかったし・・・なんていうとバッキーファンに怒られそうだけど。(苦笑)
原作アメコミ通りだとしたら、シビルウォーでバッキーが2代目キャップになる可能性もあるわけだから、セバスチャン・スタンのファンもそんなに焦る必要もないと思うけどね。(笑)

なにをどう言おうと、RDJも50歳なんだからさ~・・・黙ってたって「その時」は必ず来るわけじゃん?
あんなかわいいおじちゃんに難癖付けていじめないであげてほしいわ。

HAPPY 50th BIRTHDAY, RDJ!

2015-04-04 | 俳優さんのはなし
4月4日はロバート・ダウニー・Jrの50歳のお誕生日です!
おめでとーおめでとーおめでとーおめでとーおめでとーーーーーー!!!!!
ダウニがこの世界に生れ落ちて半世紀、経ったのね。
あんなもちむちつやつやしてんのに、半世紀だよ半世紀。
これからアベンジャーズ2公開、キャプテン・アメリカ3の撮影開始、たぶんSH3と、ほんとバリバリの第一線だよ~~。ギャラランキングも上位常連と化してるし。
ああついこないだまで、もう俳優としての彼は観れないんじゃないか、とか・・・いろいろ気を揉んでたのがウソのよう。
これからも、愛する奥様と、インディオ・エクストン・アヴリちゃん3人の子供たちと、末永く仲良く、健康な人生を送られますように。
ありったけの愛を込めて。

スパイダーマン加入!

2015-02-10 | マーベル関係
マーベル・シネマティック・ユニバースにSONYのスパイダーマンが参加することが決定しました!

Sony Pictures Entertainment Brings Marvel Studios Into The Amazing World Of Spider-Man
(MARVEL公式HP)

上の記事によると、SONYの制作陣にマーベルが加わる形のようですね。いろいろな権利は最終的にはまだSONYの手の中にあるようです。
巷では、アメスパのアンドリュー・ガーフィールドは降板と言われているようですが、この記事にはそういう下りはありませんね。
まずMCUの作品に顔出ししてから、SONYの単独新作が公開されて・・・という流れになるようです。
たぶん初MCU作品は「キャプテン・アメリカ3/シビル・ウォー」ではないかと推測する向きが多いようです。

スパイダーマン加入に伴い、他のMCU作品の上映時期が一部後ろにずれ込みました。

2015年02/28:映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
2015年04/10:映画「バードマン」アレハンドロ・イニャリトゥ
2015年05/08:映画「ブラックハット」マイケル・マン、クリス・ヘムズワース
2015年05/16:映画「駆込み女と駆出し男」堤真一
2015年06/13:映画「海街diary」堤真一
2015年06/20:映画「ターナー 光に愛を求めて」
2015年07/04:映画「アベンジャーズ2/エイジ・オブ・ウルトロン」ロバート・ダウニー・Jr
2015年8月:映画「日本のいちばん長い日」堤真一、山崎努
2016年:映画「エヴェレスト 神々の山嶺」岡田准一、阿部、尾野
2016年05/06:映画「キャプテン・アメリカ3/シビル・ウォー」 (米国公開)
2016年7月:映画「Nice Guys」ラッセル・クロウ、ライアン・ゴズリング
2016年11/04:映画「Dr.ストレンジ」(米国公開)
2017年05/05:映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2」(米国公開)
2017年11/03:映画「ソー3/ラグナロク」 (米国公開)
2018年05/04:映画「アベンジャーズ3/インフィニティ・ウォーPART1」(米国公開)
2018年07/06:映画「ブラック・パンサー」(米国公開)
2018年11/02:映画「キャプテン・マーベル」(米国公開)
2019年05/03:映画「アベンジャーズ3/インフィニティ・ウォーPART2」(米国公開)
2019年07/12:映画「インヒューマンズ」(米国公開)

フェイグは「スパイディをMCUに参加させる!」という不退転の決意でSONYとの交渉に臨んだんでしょうね・・・。
マーベル(ディズニー)には珍しく、だいぶ妥協したんじゃないかしら?
ま、まだこれからも動きはありそうですが、とりあえずMCUでスパイディの姿を観られるというのはかなりわくわくしますね!


ヴァラエティ誌の分析は以下ですね。
Spider-Man: How Sony, Marvel Will Benefit from Unique Deal (EXCLUSIVE)
ガーフィルド降板、マーベルによるリブートという話の出所はこれかな。

蜩ノ記と如水さん

2015-02-01 | ドラマ・映画・舞台の感想
○蜩ノ記

同じ小泉監督の時代劇なら、「雨あがる」の方が断然好きだった。
ストーリー展開がいまいち釈然としないし、登場人物にあまり感情移入できなかった。
私程度じゃまだ小娘で、役所さん演ずる秋谷の心情に寄り添えないし、受け止められないのかも知れない。
かといって、岡田くん演ずる庄三郎にも共感しきれなかったし。・・・・
なんとなく、納得いかないものが残ってしまった。
これ、昔の黒澤組だったら、三船さんと加山さんが演じたんだろうなー・・・と。赤ひげとか三十郎みたいに。
で、黒澤監督がメガホン取ってたら、すごく入れ込んで観れたかも。
そう考えると、役者さんの比重がだいぶ大きいことになってしまう。
正直、役所さん、もう少し枯れてほしかったかな、と。でなければ、主君への熱い忠義を抱えて、もっと逆にギラギラと燃え尽くすように、赤ひげの時の三船さんみたいな感じにしてほしかった。
役所さんは、最期の清冽で麗涼な心境を演じるには、中途半端に色気が残ってるというか。・・・
肌質や髪ももっと清貧で、すべてを削ぎ落としたような、磨かれた佇まいを漂わせてほしかったな。・・・私が受け止められなかっただけかもしれないけど。
すみません。

岡田くんは、普通というか。
や、脇だし、力演されても鼻に付くと思うので、普通こそが絶妙な塩梅なのかも知れませんね。
居合や殺陣のシーンは、もう言うことなしで天晴。
彼は物腰に、今時の若者風の雰囲気をちらりとも匂わせないところが好きですね。
この作品はエンターテイメント時代劇ではいので、現代が少しでも漂うと途端に白けてしまう。
そういう抜けがまったくない生真面目さが、岡田くんのすばらしいところであり、個性が出にくいところでもあるかも知れませんね。


○軍師官兵衛

おもしろかったです。特に剃髪髭の如水になってからがよかった!
私は総髪の時の若官兵衛よりも好きかもしれない。(笑)顔立ちがはっきりしてるから、坊主でも造詣が際立つし、老け演技にも違和感なくて。
たまに、若手俳優さんが老けメイクして老け演技すると滑稽になってしまうことがあるけど、岡田くんの場合はむしろ若作り演技の方が辛かったな。(笑)
かなりダークサイド入ってる、アンチヒーローとまではいかないけど、公明正大・高潔・無敵のヒーローって造詣ではなくて、ちっちゃい食えないジジイが主人公の大河ってのがおもしろい。
そういう主人の本質をちゃんとわかってる上で、好きで着き従ってる家臣団もいい。
岡田くん自身、ダークサイド官兵衛こそがやりたかったんだろうなー・・・と。なんか生き生きしてたもん。
それから、黒沢和子さんの衣装がいい!
「影武者」の時もそうだったけど、あの陣羽織がめっちゃカッコいいんですよね~・・・。
家臣団もそれぞれ家紋が背中に入った陣羽織を羽織ってるんだけど、あの色合い・デザインが、渋くて、地味派手で、オシャレで素敵で堪らんですな。
女性の着物より、男性の甲冑や衣装ばっかり見入ってしまった。
でも衣装って大事。時代モノは特に。
心づくしの衣装は画面の密度を確実に格上げする。

ここ最近思うこと(追記その5)

2015-02-01 | その他
先ずは亡くなられた(と見られる)方に、ご冥福をお祈りいたします。

ここ最近のできごとに関して、私が感じてること思うことを少し。
ポリティカル・スタンスについては表立って書かない、という方針でこれまでやってきました。
聞きたい人もいないだろうし、ここは私の趣味のブログなので、楽しいことだけ書こうと思っておりまして。
だけど、気になる風潮が蔓延しつつあるので、黙っていてはいけないのかも、と危機感も覚えて、拙いながらも少々。

結論から言えば、私は「言論の自由はあるべきだし、言論統制はあってはならない」です。
自由と統制、線引きが難しいですよね。
自由だからと言って、人が信奉しているものを腐して良いわけはないし、かといって、「批判は一切口にしてはならない」などと圧力を掛ける権利なんて誰も持っていない。
前者はフランスでのできごとに関して、後者は「現政権を批判するな」という論調に対してです。
「自由」に関しては、その概念があまりにも個人差がありすぎ、千差万別過ぎて、最終的には哲学者さんあたりに包括していただきたいところですが、「統制」はわりとはっきりしてる。

現政権を批判するのが、相手の思うツボ?政情不安を助長する?だから、政権批判するな?
おかしくないですか?
現政権を批判することが、何故相手に利することになるのか、飛躍が甚だしくないですか?
民主主義は千差万別の意見が混在する状態こそが、最も平和で安定した状態のはず。現政権の方針に反対する意見が噴出する局面や時期があるのは自然の摂理とも言えて、むしろそれがなく、統一された(一致団結したとでも言い換えるのか)意見だけが表出するようじゃお終いです。
その統一された意見で、盲目的に全体が猪突猛進する空気の方が怖ろしい。
民主主義であれば、どこの国にだって、現政権や政策に反対する勢力、否定する勢力は当然います。
移民排斥デモをする人がいて、そのデモに対してデモをする人もいる。
お互いに当然、批判を言い合い、持論を展開するわけだけど、声を上げる自由まで封じ込める人はいない。
そうでなければ、一党独裁国家ですよ。

今、あの地域で空爆をしているのは『有志国連合』です。UNでもNATOでもありません。
UNは戦闘する部隊はありませんしNATOは国同士の紛争のためのものなので、内戦(とされるもの)には関与できないからです。
だから米大統領も最初は出兵しなかった(できなかった)。内政干渉とされ、UN内でも米国軍が介入することを嫌う国も多かったからです。
しかもあの組織の支配地域は複数の国に跨り、その内の一国から米軍出兵の許可を得ても、国境を越えられず、手詰まりな状況もあった。
しかし日に日に勢力が拡大され、潤沢な資金源となり得る油田にまで達し、それを看過できないとした米国が「派兵するけど、志の有る国は参加してほしい」と言って介入を開始。その後、徐々に形成されたのが『有志国連合』です。
空爆に加わった国々は、それぞれ自国の議会で参加するか否かを議題にかけ、そこで決議を得て初めて出兵したのです。
「有志である」、つまり、自ら手を挙げ敵対することを国際社会に表明し、議会で民意を得て実行した国々というわけです。
始めに連合ありきで、攻撃を始めたわけではないのです。もちろん手を挙げてない国々も当然あります。

以下は、ロイターと毎日の記事による情報です。
2013年8月に米国が空爆を開始。19日米国人人質さつ害。26日英国が空爆に参加表明。
9月13日英国人人質さつ害。19日フランスが空爆に参加表明。25日(アルジェリアで)フランス人人質さつ害。
2014年9月22日プーチン大統領、国際連携を検討。11月17日米国人人質さつ害。
2015年1月15日ロシア情報機関のスパイとされる二人さつ害。

こういう状況がまさに進行している只中で、日本人も人質にされている事実を承知の上で、首相は中東を歴訪したんですよね。
「『有志国』である」と前戦にまで表明しに来たと、取られる危険性がかなり高いのは、大抵の人ならわかるのではないでしょうか。
私は人道的支援や和平のための支援を日本が行うことには賛成です。
選挙で600億円も使った直後で、GDPは下がり、量的緩和だと言って大量にお札刷った上に消費税上げて国庫を賄おうとして、議員数を減らすという話は立ち消え、様々な天災で苦しんでる人がたくさんいる日本だけど、それでも先進国としてやるべきことはあると思っています。
しかしそうは言っても、なぜあの人質の安否もわかっていないタイミングで、発言を精査もせずに、わざわざ真っ只中に出て行ったのか、私には不思議で仕方がない。
「人道的支援の表明の仕方」は、あの時期にあれが適切であったかどうか。

単純に首相個人や党派の責任にしたいわけでもないし、左か右かとかいう論点は正直どうでもいいです。
だけど、政権、政策を執り行う組織のやり方やその能力について、懐疑的な思いが湧き上がるのはどうしようもない。
現政権が転覆したからといって、あの組織が利する?そうでしょうか?
むしろ、現政権を後押しして、突っ走ることの方が、私は脅威を感じる。


(追記)
日本人の中で、誰よりも相手の挑発に乗って思うつぼの言動してるのって、首相ご本人じゃないかと思うのだけど・・・。
たぶん、多くの人が予想していた展開、多くの人が憂慮していた結末に、思った通りになってません?私は少なくともそうだけど。・・・・
あの組織はかなりのレベルの情報戦も駆使する。日本のSNSも監視できるぐらいの知見がある。
当然、首相や政府のこれまでの言動・動向を、充分把握した上で、タイミングを見計らってカードを切り、むしろ日本人よりもよく日本政府に目耳をそばだてているかも知れない。
首相にどんな野心・方向性があるか、どんな外交をしているか、どんな貿易をしようとしているか、何を売って存在感を出し外貨を稼ごうとしてるか。・・・
議会にかける前に閣議決定で独断してしまい、議会は議会の役割を果たさない。議会を機能不全にしようと積極的に動いたのは誰でしょう?
過去の言動から、どういう挑発になら乗りやすい人なのか、一番分かり易いのは誰でしょう?
敷かれたレールに乗ってるのは果たして誰?
誰かのご意見ではなく、自分で調べて考えてみるべき時じゃないかなー・・・と。
ロイターとかが配信しているニュースを時系列で読むだけでも、情報は得られます。コラムやコメンテーターのご高説ではなく、ただのニュースを読めばいいだけです。


(さらに追記)
辞任なんて、むしろ責任逃れですよね。
高々と掲げて強力に押し進めた経済政策は、責任もって全うしていただいいて、その効果の検証までやってからでなければ、後を継ぐ者は事後処理だけで忙殺されてしまう。ちょうどバブル後の失われた20年(むしろ30年目かもしれないけど)のように。それだけは避けなければならないでしょう。
すでに量的緩和も増税も実施してしまっているんですから、その政策の成否を問うてからでなければ、すべてが無駄になってしまう。結果が出て責任を全うするまでは逃がしてはダメです。

今回の出来事を教訓に、どういう対応を取り、どういう仕組みを作り上げていくのかもしっかりと検証しないと。今こそ、その真価が問われているのではないでしょうか?
是非を見極め判断する時期とも言えると思います。

(追記その3)
首相の内政について拘泥することは、対外政策とは関係ないかのようなことを公然と発言する人がいるようですが、関係ないどころか、逆にまさに核心はそこにあるともいえるのではないでしょうか?
なぜなら、支援金の出所も、選挙費用の出所も、議員さんへの報酬も、そして税金が入る場所も、すべて同じお財布だからです。
お金は湧いては出ませんし、闇雲にたくさんお札を印刷しても価値は下がるだけです。
あっちで600億、こっちで200億、と一存で簡単にばら撒いて歩ける人はかなりお金に無頓着な人か、自分で汗水たらして稼いではいないかのどちらかではないでしょうか。
ちなみに、UNの予算の何パーセントを日本が拠出しているか以下のレポートに書いてありますが、
http://www.un.org/ga/search/view_doc.asp?symbol=ST/ADM/SER.B/889
全体の10.833%、米国の22.000%に次いで2番目に多いのです。3番はドイツの7.141%です。GDPで日本を抜いた中国は5.148%です。
要するに、日本はこれまでもずっと、充分といえるぐらいの国際的援助という貢献は行ってきているのですよね。
この他にもPKOへの拠出、各国への有償無償資金協力、技術協力等の援助額も、UN以外の国際機関でだって日本は世界で1、2を争う貢献してる。
正直ここ数年は特に、外で羽振り良く見せて回る前に、国内で必要としている人がたくさんいると思うのですが、未だにこうですし、そこへさらに上乗せしようとしているんですよね。
その上、支援金が実際どういう風に当地で使われたのか、ちゃんと追跡はしていない。
これだけ天災が打ち続き、格差社会が叫ばれる中で。
そして、消費税増税、法人税率切り下げ、金融緩和、一存で決めてるかのような巨額の支援金額。
・・・金銭感覚、かなり疑問がありますよね。・・・・

で、政府批判はするなと叫ぶ人々がなぜかすごく正論のように構えてて、批判めいたことをした報道機関は袋叩き。違和感しか覚えない。
そもそも、報道機関というのは政府の監視役を果たすべきなのに、むしろ拡声器となってしまってるみたい。
そんなもろもろをつらつらと考えていたら、まさに私の気持ちを代弁していただいたかのような記事がロイターに乗っていたのでご紹介します。

コラム:過激派を弱体化させる「難しい一歩」
ブログ:量的緩和という「抽象」

そしてこれも。武力を持つってどういうことか。

米国どこへ:(1)無人機パイロットの告白

首相が本気で挽回を望むんであれば、議員定数削減でもやって、それでどれだけ予算が確保できたか詳らかにでもしてくれたら、少しは見直せるかも知れないけどなー・・・。
あ、あと、巷では「官製相場」「官製春闘」という見方があることも知っておくべきかな、と。

(追記その4)
トルコの扱いについて色々と言ってる人は、それが擁護的なものであれ批判的なものであれ、たぶん近年のトルコ情勢についてあまり知ろうとしてない人なんだろうなー・・・と。
日本人は漠然と、トルコは「超親日国家」というイメージを抱いている人が多いようだけど、一般庶民レベルは未だそうであってほしいけど、少し状況が変わって来てる。
2014年8月就任の現トルコ大統領のスタンス、過去のいくつかの言動を知っていれば、トルコに頼りきるのは少し懸念材料が多いかな、と普通考えると思います。
それに、米国は空爆を始める前にクルドに武器供与したから、クルド独立の機運はたぶんとても高いでしょう。クルドが建国したらトルコの国境は浸食されるかも知れない。
さらにトルコはキプロス問題も抱えてるから、欧州諸国の手前もある。おまけにロシアがトルコに天然ガスのパイプライン敷くって言ってますしね。
日本がトルコに大きな借りを作ってしまうと、クルドとキプロス問題に対する日本の立場を表明するときに、欧米諸国との関係がとても難しくなってしまう。
日本独自の立場でトルコとの関係性を築き上げてて、しっかりそれが表現ができていたらよかったのですが、そうでもない上に、これから欧米と色々貿易したいと思ってる人ならますます考えちゃうでしょうね。
こういう情勢の中で、トルコと日本のやり取りが表立たなかったのは当然だと思いますけど・・・。あの組織に対してというより、欧米諸国に知られたくないことの方が多いでしょうけど。
でも、私のような一介の庶民ですら、トルコ大統領についてのニュース読んだだけで上記のようなことは考えたので、特段仰々しく「秘密だ特定秘密だ!」とそれらしくするほどのことでもないと思いますけどね。
情勢を知っていれば、誰にでも予想はできることでしょう。

(追記その5)
あの発言以前から、不的確(不適格?)としか思えない(私にとっては)言動ばかりの首相だと思ってたけど、それ以降の言動・施策も、ことごとく真逆に突き進んでるようにしか見えず。・・・暗澹たる心地にしかならない。
というか、すでに"暴走"に近い感覚。ゾッとして心身共にドン引きです。
挙げ始めればキリがないので、上の追記その3にも書いたことなので一つだけ。有償・無償資金協力、技術協力(ODA)について。
ロイター掲載の記事「コラム:過激派を弱体化させる「難しい一歩」」の中にもありますが、欧米諸国が介入して民主化を目指し、新政権を立ち上げさせた国の場合でも、その政権は腐敗し易かったりするんですよね・・・。むしろそういう政権の方が特にそうかもしれない。アフガニスタンとかがたぶん分かり易い例だと思うのですけど。
だから、既存の政権の権力強化となるような支援を厚くするのはむしろ逆効果で、もっと現地の市井に入り込んで、一般庶民の声を聞き、より近いところで支援をする姿勢を打ち出すのが、人道的・平和的支援だと思うのですが・・・。
大規模な建設工事とかを伴う類は、やはり地元の既存大企業や有力者が利権とお金を独占し易いし、中には、自分の私宅の改築工事に支援金を使った例とかもあります。
トップダウンじゃなくてボトムアップにしないと、新規の発展や開発よりも、既得権益者の懐を肥やすパターンに陥りがちなのは、なにも新興国に限った話じゃないでしょう。
強権的という言葉がありますが、かの首相の言動は内外どちらに関してもこれが一番しっくりくるよなー・・・と。
また、「自国の利益となる」なんて明言しちゃってる支援国からお金貰う人の気持ちって・・・なんだかまるで植民地(被支配国)に対する言葉みたいに聞こえやしませんかね?
ODAでそんな言動する国家元首、産まれて初めて見たような気がする。・・・某ロシアの大統領ですら、思ってても言わないだろうな。
あー・・・ロシアでの天然ガスのプラント建設に大規模投資してる日本企業連合のことも書きたいけど、長くなり過ぎるな。
米国はシェールガス開発に力入れてるのに、日本はなぜメタンハイドレートの開発ができないのか、とか。
むしろシェールガスを輸入しようとしてるし。

あ、この日経の記事もリンクを貼らせていただきます。なんかさらっと流されてる感がありますが。

「国の借金」約1030兆円、1人当たり810万円 14年末
国の借金1017兆円に拡大 13年末、過去最大を更新

13年末で過去最大の大赤字国家になったのに、14年末でさらに借金が増えたってことですよね。
先進国は皆そうなわけじゃないんですよね。ドイツは黒字ですし。
日本の国会で「改革だー!予算案も通すぞー!」「そうだー!」とかやってたのが、増える一方の赤字という舞台の上だと思うと、茶番にしか見えない。
地に足が着いてない方々?マリー・アントワネットかエヴァ・ペロンみたい。
おまけに、

今国会の法案成立97.5% 事実上閉幕

上は第186通常国会ですが、閣議決定の段階で既に終わっちゃってるんですよね。議会は議会じゃない。
ま、そういう議会にしちゃったのは有権者すべての責任ですけど。


ジャッジ 裁かれる判事

2015-01-18 | ドラマ・映画・舞台の感想
ネタばれありです。

どこかの評で、「カミング・ホームもの」「法廷サスペンス」という言葉が使われていましたが、まったくその通りだと思います。
そのつもりで行けば、まさにその通りのものが観られる。満足感もちゃんとある。
だけど、それ以上でも以下でもない、と、言えなくもない。
佳作だけど傑作ではなかったかな、と。・・・

欲を言えば、もう少しヒネリが欲しかったし、もう少し、この作品でしか知りえなかった感覚やエピソード、人の心情、みたいなものがあってもよかったのではかいかと。
それをあまりにやり過ぎると、いかにも感動作を狙った作り物感が出過ぎるし、俳優さんたちの演技もいかにも賞を獲るのが目的っぽくて臭くなり過ぎるかもしれない。
だから、そんな新味性やわかりやすい感動を、すべて「ロバート・ダウニー・Jr.の演技」というところに拠りすぎたかな、と。・・・
意外と言ったらおかしいけど、説明セリフがとても少ない。演技や情景で、汲み取ることを求められる感じ。
この作品は、ロバート・ダウニー・Jr.自身が創ったプロダクションが制作しているので、自らそういう風にした、とも言えるのかも知れないけど、やはり作品としての完成度は、俳優の演技や演出だけでは成立しない。
簡単に言ってしまえば、脚本をもうちょっと練り込んでほしかった。

人の微妙な心情を、セリフや映像で詳細に説明して、観客の感動を煽り立てるのは逆に簡単ともいえるんですよね。
だけど、そこを敢えてしていないようにも見える。
何にも考えず、観たままのこをとさらりと受け留め、流すこともできるし、あれはああじゃないかこうじゃないかと、捏ね繰り回して見るのもおもしろい。
人それぞれの受け取り方があっても、いいかも知れないですね。

あ、そうだ。
私が観た回は、客席は8割方埋まっていて、年齢層は高め。夫婦連れが多い感じかな。それに、女子同士、おひとり男子、という感じだった。
私と私の連れの隣に座っていた男性は両方ともかなり泣いてた。(私も泣きましたけど、比じゃない。やっぱり父子ものは男性の方が響くかしら?)
ロバート・デュバルは、ゴッドファーザーでトム・ヘイゲン(ゴッドファーザーのお抱え弁護士)を演じた人ですね。
そういえばコルレオーネ家も、三兄弟でしたね。



以下は、ロバート・ダウニー・Jr.に特化した、熱烈ファンの戯言なので鑑賞済みの同好の士のみどうぞ。





正直、「シティ・オブ・ドッグス」にそっくりだと思った。
というか、話の骨子がほとんどシティ~と同じだな、と。
地元に元カノがいて、元カノに子供が居るところも同じ。
シティ~の時も、生まれ故郷に帰りたくない、父親と軋轢のある成功した息子で、親父は息子に「故郷に帰る」ことを望んでた。
実家に戻った途端に、息子と父親は激しく口論。
ただ今回は、故郷は彼を呪縛はしていない。むしろ、彼を解きほぐす場所だったけど。・・・・
それに、シティ~のディートとジャッジのハンクは似ているけど、真逆のところがある。
ディートは、感情を押し殺し、深く沈めて表面上はなにもないように凪いで見せてしまうタイプ、ハンクは始終イライラして爆発させ、周囲を曲げようとするタイプ。
たぶん両方ともダウニ自身なんだろうなー・・・と。そう、ハンクはデューデートのピーターのキャラにとても近いな、と。傲慢ですぐブチ切れるし。(苦笑)
なんか、巷では、「トニー社長まんまw」とか言ってる人を見かけますけど、私はトニーよりもピーター・ハイマンの方がよっぽど近いと思います。(笑)
それよりもなによりも、やっぱ、ダウニ自身の問題。
これを撮影した頃、ダウニのお母様は入院してたのかな?そして、亡くなってしまってる。
そして、父親との確執。
ダウニーSrとJrの間には、何があったのでしょうねー・・・・。
似たテーマの作品を2度も作るというのは、よっぽど何かあるのかな?と勘ぐってしまうのはしょうがない。
そう観客やファンに思われるだろうことを、たぶんダウニ自身はわかってると思うので、それでも表現したい、普遍的な「父子関係」というのもあるのでしょうけど。
でも、現在は、SrとJrの関係はとても良好そうなんですよね。初の女の子の孫をとても喜んでるSrさんとか、Jrはパパの映画製作活動を支援するような行動も取ってるし。
以前、Srが、幼少期のJrは物静かな子だった、と言っていたのが印象に残ってる。
たぶん、ディートのような子だったんだと思う。
Jrさんの本質は、内省的で表立たず多くを語らないタイプなんだと思うのだけど、俳優をやってる間に、外交的な役柄を演じることも身について行ったのだろうな、と。
そして傲慢な甘えん坊さん。(苦笑)
傲慢だから甘えん坊なのか、甘やかされたから傲慢になったのか。
彼女の胸に抱かれたまま、携帯でしゃべるシーンは笑ってしまった。
あのおっさん、上目使いで可愛くお願いすれば、なんでも通ると思ってやがる・・・・実際、通るんだけど。(苦笑)
ほんと困った人ですね。

あけましておめでとうございます

2015-01-01 | 俳優さんのはなし
あけましておめででとうございます。

昨年中は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。
・・・ブログさぼりがちでもうしわけありません。2015年はもう少しがんばります。

今年はアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン公開年です!!!
RDJ出演作「ジャッジ」「シェフ」も公開されます!
充実の一年となることでしょう。

MCUとRDJ

2014-11-09 | マーベル関係
「蜩の記」と「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」の感想を書くつもりだったのですが、それはまた改めて。

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のスケジュールが正式に発表されましたので、先ずはそちらから。

2014年12/02:TV「エージェント・オブ・シールド」(WOWOW)
2015年1月:TV「エージェント・カーター」(米国放送)
2015年01/16:映画「Blackhat」(米国公開)マイケル・マン、クリス・ヘムズワース
2015年01/17:映画「ジャッジ 裁かれる判事」ロバート・ダウニー・Jr
2015年01/17:映画「神様はバリにいる」堤真一
2015年01/30:映画「エクソダス」リドリー・スコット
2015年02/28:映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
2015年05/16:映画「駆込み女と駆出し男」堤真一
2015年06/13:映画「海街diary」堤真一
2015年07/04:映画「アベンジャーズ2/エイジ・オブ・ウルトロン」ロバート・ダウニー・Jr
2015年8月:映画「日本のいちばん長い日」堤真一、山崎努
2016年05/06:映画「キャプテン・アメリカ3/シビル・ウォー」 (米国公開)
2016年7月:映画「Nice Guys」ラッセル・クロウ、ライアン・ゴズリング
2016年11/04:映画「Dr.ストレンジ」(米国公開)
2017年05/05:映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2」(米国公開)
2017年07/28:映画「ソー3/ラグナロク」 (米国公開)
2017年11/03:映画「ブラック・パンサー」(米国公開)
2018年07/06:映画「キャプテン・マーベル」(米国公開)
2018年05/04:映画「アベンジャーズ3/インフィニティ・ウォーPART1」(米国公開)
2018年11/02:映画「インヒューマンズ」(米国公開)
2019年05/03:映画「アベンジャーズ3/インフィニティ・ウォーPART2」(米国公開)

誤解があると不快に思う方もいらっしゃるかも知れませんので、あらかじめお伝えしますが、私はアメコミ・ファンではありません。
それから、MCUファンでもないのかも知れません。
私は映画ファンで俳優ロバート・ダウニー・Jrのファンです。
おもしろそうだと思えば漫画原作だろうがおふざけB級映画だろうが躊躇なく観ますし、RDJが出演していればカメオであっても観ます。
アイアンマンはRDJだから観ました。
すばらしく良くできた作品で、そのアイアンマンが出るからアベンジャーズを観て、アベンジャーズでアイアンマンと共演することを知っていたから、他のMCU作品も観たのです。映画をより一層愉しむために。
キャプテン・アメリカ3は原作アメコミの「シビル・ウォー」が題材ということで、アイアンマン(RDJ)がかなり重要な役割を演じることになるので、当然、観ます。
ガーディアンズとブラック・パンサーはアベンジャーズ3に出演するらしいので、やはり観ます。
・・・もう、MCUに完全に操られてますね・・・。(苦笑)
ソー3とアベ3にはロキことトム・ヒドルストンの出演が確定したそうです。
そしてそして、Dr.ストレンジ役には、どうやらベネディクト・カンバーバッチが決まりそうです!
ああああほんとMCUには翻弄されまくりだわ。・・・

ドラマ「エージェント・カーター」の予告も公開されました。

ハワード・スターク(ドミニク・クーパー)の執事エドウィン・ジャーヴィスを演じるジェームズ・ダーシーの姿を見ることができます!!
J.A.R.V.I.S(ポール・ベタニー)とジェームズ・ダーシーの共演を見たい方は、ラッセル・クロウ主演の映画「マスター・アンド・コマンダー」を見ましょう!めっちゃおもしろいです。原作本はさらにおもしろいので、そちらも要チェックです。

ジャージー・ボーイズとRDJ

2014-10-09 | ドラマ・映画・舞台の感想
前の記事で書ききれなかったことを少し補足。

ロバート・ダウニー・Jrが好きで『愛が微笑むとき(原題:HEART AND SOULS)』と『シティ・オブ・ドッグス(原題:A GUIDE TO RECOGNIZING YOUR SAINTS)』を見た人なら、このジャージー・ボーイズはすごく響くところが多いのではないでしょうか。

『愛が~』の面々がみんなで歌う「恋のハリキリ・ボーイ(原題:WALK LIKE A MAN)」、『ジャージー~』のザ・フォーシーズンズの曲なのです。とても楽しいドゥーアップ・ソング。
たぶん、トーマス(RDJ)が生まれた日が時代設定的にあの曲がぴったりだからでしょうね。
(同じくRDJが出演している『アリー・My・ラブ4』の挿入歌に使われている曲もたくさん入ってきます)

そして、『シティ・オブ・ドッグス』。
『ジャージー~』のトミーはアントニオにとても似ているんですよね。・・・
片やニュージャージーのイタリア移民、片やニューヨーク・クイーンズのイタリア移民ですが。
両作品で描かれている、イタリア系移民街の貧困や劣悪な環境の表現は酷似している。
「抜け出すには、軍隊に入るか、ギャングになるか、スターになるしかない」というセリフを聞いた時は驚きました。
『シティ~』の感想に「牢屋に入るか、ギャングになるか、撃ち殺されるか」という一文を書いていたからです。
アントニオとトミーはそっくりだけど、フランキーは肝心なところではトミーの威圧に怯まず自分の意思を押し通した(ゴーディオを雇うところや借金の返済)おかげで、何とか災禍を潜り抜けられたのだと思う。
一方ディートは、そこに父親からの圧力まで加わって、親友も亡くして、もうどうしようもないところまで追いつめられたあげく、結局はすべてを傷つけてしまった。
イタリア人って、やっぱ血は水より濃いを地で行く人たちなのかなー・・・と。
絆だの掟だので雁字搦めになって、ずぶずぶ泥沼の深みにはまって、どんどん身動きが取れなくなる。
フランキーだって酷く傷ついたけど、彼がここぞというところでは決して折れなかったのは、彼が持つ本来の聡明さに拠るのでしょうね。
ディートはナイーブ過ぎたのでしょう。・・・


さて、そんな辛さや脆さも絶妙に演じちゃうRDJですが、最新作「ザ・ジャッジ」、明日10日から全米公開です!
ここ一週間ぐらい、RDJはそのプロモーションでありとあらゆるトーク番組やラジオ、各種メディアに出まくってまして、情報が溢れかえって大量に海の向こうから押し寄せてくるので、ファンはもうなんだか青息吐息に。・・・
嬉しいけど。嬉しいけど多すぎて消化しきれない・・・。いちいち全部かわいいし魅力的だし。
もうなにがなんだかーー。あ、中でもAsk Me Anything!はDon't Miss It!ですわ。

それから。
RDJがカメオでちょろっと出演しているファヴロー監督の『シェフ』の日本公開日が決定しました!

10/10:映画「The Judge」(米国公開)ロバート・ダウニー・Jr
10/23-31:東京国際映画祭・特別招待作品「シェフ」ジャパン・プレミア
2014年12月:TV「エージェント・オブ・シールド」(WOWOW)
2015年01/16:映画「Blackhat」(米国公開)マイケル・マン、クリス・ヘムズワース
2015年01/17:映画「神様はバリにいる」堤真一
2015年01/30:映画「エクソダス」リドリー・スコット
2015年02/28:映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
2015年新春:映画「ザ・ジャッジ」ロバート・ダウニー・Jr
2015年05/16:映画「駆込み女と駆出し男」堤真一
2015年07/04:映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」ロバート・ダウニー・Jr
2016年7月:映画「Nice Guys」ラッセル・クロウ、ライアン・ゴズリング

シャンテ系かな?日本での公開規模はやはり小さそうですが、楽しみです!
米国本国でも小規模公開でしたが、ヒットしてBoxOfficeベスト10内にランク入りしました。一旦終了してから再度拡大公開してロングランするなど、とても人気と評価の高い作品です。

イヴ・サンローランとジャージー・ボーイズ

2014-10-01 | ドラマ・映画・舞台の感想
両作品とも実在の人物(達)を描いた伝記物、ということで、相照らし合わせていろいろ思うところがありました。片やファッション、片や音楽業界ですが。
ネタバレ・・・になるのかな?以下を読む場合はご留意願います。



それが現実だから当然なんですが、この手の業界は特に、"才能の有無"はどうしても無視できない要素となる。
どうも日本では、悪しき平等主義が蔓延り過ぎたせいでそれを認めるのが難しい人、もしくは玉石見分けるのが下手な人が多いように感じるし、またアメリカでは、夢に向かって努力すればどうにかなる的な論調で誤魔化したがる傾向があるようにも思える。
ヨーロッパはそれがあまりない。個人的な趣味嗜好がどうの、なんて各論にもならず、才能の有無は大手を振って語られるべき基準とされているような印象がある。
かく言う私も、そこを最も重要視するタイプで、以前人から「才能至上主義者」だなんて言われたこともあったりします。
努力を否定するわけではないし、努力で一流にまで登りつめている人もたくさんいるのもまた事実。
だけど、超一流にはなれないよな・・・と常々思う。多くの人々を熱狂させたり、金字塔になったり、後世にまで名を残すことを成し遂げられるのは、やっぱり天才だけ。

そして天才の周囲にいる人々、というのを見るのはとてもおもしろいし、不快でもある。
天才だって一人ですべてやれるわけじゃないし、誰の引立てもなく上がってこれるわけじゃない。必ず多くの人々との出会いや繋がりがある。
人間だから、寄生虫のクズもいれば、パトロンで見返りを求めない育ての親もいる、映画のサリエリみたいに"自分こそが一番の天才の理解者だ"と思う人もいれば、ライバルとなる人もいる。
「ジャージー・ボーイズ」のトミーは典型的な寄生虫のクズ。おまけに頭も悪いから本当に始末が悪くて、傍目に見てもイライラさせられる(苦笑)。
でも、こういうタイプって居るんだよなー・・・と。人を利用して金儲けすることだけに目ざとくて、頭が悪いくせに(というか頭が悪いからこそか?)異様に支配欲が強くて、口から出まかせの場渡り的発言で煙に巻いて、本質は怠惰で自分は何もしようとしない。
でも、コネや社交が物を言う業界でもあるから、例えバカで無能で怠惰でも、積極性さえあれば切り拓かれる局面があるのも事実。
しかしそういうタイプって、結局は、本人が望むほどは周りは重用してくれないんだよね・・・。またそういう人程身の程知らずだから、自分が重視されないことに腹を立て、終いには寄生してる宿主を逆恨みし始めて、状況をどんどん悪化させる。
よくある話です。
なぜよくある話なのかといえば、それが現実だから。
そういう意味でとても興味深くてておもしろかったです。俳優さんの演技も含め、リアルさがひしひしと伝わって来て。

一方で、「イヴ・サンローラン」のピエール・ベルジェ。
彼とトミーの違いは、ピエールはとても頭がよかったこと。そして身の程を知っていたこと。動きも軽快で献身的。
でもピエールも支配欲はあるんですよ。その辺りの描き方がすごく面白かった。
「ジャージー・ボーイズ」のフランキーは、情(絆?)のためにトミーを切り捨てられずに苦しんで、自らトミーのしょうもない罪業まで被り清算したけど、イヴは、ピエールが寄生虫ではないことを知っている。
イヴとピエールはむしろ相利共生の関係にある。・・・というか、ピエールが自覚的にそうあろうとしているんですよね。・・・
例えば、イヴの取り巻きを管理しようとするのは、ドラッグや病気といったロクでもないものからイヴを切り離したいという心理と、支配して独占したい心理の両方がある。
イヴ本人に恨まれてでも、イヴのためになることをしようとする気持ちと、イヴに憎まれることで、彼の中心に居座ろうとする気持ちと。
イヴのミューズを寝取るくだりが特に興味深かった。
同性愛者のイヴが結婚したいと思う女性、彼の創作のミューズでもあり、良き友人でもあるヴィクトワール。
ピエールは、もちろんイヴに対する愛憎あってのことだけど、ヴィクトワール個人にも魅かれていないこともないんだと思うんですよ。彼女を相手にデキてしまったことは、ピエール自身驚きでもあったかも知れない。(笑)
彼女がイヴのミューズであることの理由を、ピエールはどこかでわかっていたのか、それともわかってイヴとそれを共有したかったのか、それともただイヴを痛めつけたかったのか・・・そのすべてかも知れないし。
人間って、平気で相反する感情を内包できるし、年月や色々な要素からその配分は刻々と変化するもの。その複雑さや妙味を受け止める文化がフランスにはあるのかも。

天才の傍にいる人間は一歩間違えばすぐに寄生虫になる。
そうはならないという美意識と矜持がピエールにはあって、一方でトミーは、自分は寄生虫の天才だと思ってむしろ自信満々だったんじゃないかな?(苦笑)

作品全体としては・・・「イヴ・サンローラン」はなるべく事実に基づくように造られた正統派の伝記物で、「ジャージー・ボーイズ」はミュージカル作品として既存のものを映画化した形。
前者は、劇中に出てくる衣装は本物(実際にサンローランが作ったもの)で、ロケ地もたぶん本当に現場を使って再現してる。当時のファッション界の描き方(サロンやランウェイの様子)も考証通りでしょう。
後者は、ところどころ舞台っぽい表現もあって、イーストウッド作品にしては軽いトーン。ラストシーンは「スラムドッグ・ミリオネア」かと思いましたよ(笑)。あのクリストファー・ウォーケンは必見ですね。楽曲はもちろん最高なので、オールディーズが好きな人には堪らない。(厳正にはオールディーズの括りには入らないのかも知れないけど、私的にはオールディーズ認識です)

るろうに剣心 伝説の最期編

2014-09-25 | ドラマ・映画・舞台の感想
「イヴ・サンローラン」を先に観たけど感想がなかなかまとまんないのでまずはこっちを。
ネタバレ含まれますので、ご留意願います。

前作、前々作の感想は以下に。
るろうに剣心
るろうに剣心 京都大火編

「死んでもいいや」と思ってる人間より、「生きるのは俺だ」と思ってる人間の方が強い。

これって、原作に描かれていることなのかな?
それとも大友監督の考え?
"死を怖れないから無双になれる"わけではなく、勝ち負けも関係なく"これからも生きるのは自分だ"と思う方が、最後の最後の瞬間でも、こちら側(現世)に踏みとどまることができる、というか。・・・結果として、勝負に勝てる。
シンプルなんだけど、そういう執着って意外と持てないもので、自分を大切にするのは結構難しい。
特に剣心はあまりにも他生を踏み潰してきた罪の意識があるから、いつ自分の生が尽きても当然、その時がいつ来てもいいと思っている節がある。
我が身を省みないで無茶苦茶やれるから、普通の人間には歯が立たないほど強かった。
だけど、そういう視点でいる限りは、結局、自分の方が不幸だ、自分の方が捨て身だ、自分の方が罪業を負っているというラインで競い合うことになって、いずれにしろ終着点はデッドエンドしかない。
(変な話、これってへんたい仮面でヘンタイ度で強さを競ってたのと同じ論理だよね?・笑)
一歩離れてみると、不幸な程強い、罪業を背負ってる程勝てるなんていうのはおかしな論理で。・・・
勝敗すら忘れて、Last Man Standing、最後にそこに立っているのは己だと思い描く方が、実際のところは今生に留まれるのかもしれない。
それは生への執着、というものでもなくて、生きるべき正統性への確信とでもいうのかな。・・・

「るろうに剣心」という作品を通じて、大友監督が本当に描きたかったことはそれなのかなー・・・と。
たぶん、大河の龍馬伝では描ききれずに心残りだったところなんじゃないかな?
「侍たちに敬礼!」も、幕末の志士たちのその後の生き様、江戸が終わり時代が変わる中での侍たちの魂の行方を、描きたかったのかもしれないですね。

最後にNHK出身らしい大友監督の実のあるところが充分に出たところで・・・全体としては、剣劇エンターテイメントを極めてて、質の高い娯楽作品に仕上がっているのではないでしょうか。
役者さんたちもとても美しく映っているし、佐藤健さんにとっては間違いなくはまり役の代表作となったでしょうね。
江口さんがげっそり痩せてるのは、役作りで意識的にそうしたのかな?1作目ではそうでもなかったけど、この2、3作目は原作の絵に似たシャープな雰囲気が醸し出されてて素敵でした。
小澤さんの伊藤博文も、老獪な曲者で従来の博文のイメージとは違う解釈でとてもおもしろかったし、伊勢谷さん、福山さんの殺陣もすばらしかった。
藤原さんのドラマチックな舞台演技、神木さんのリアルな演技は、あの役柄にぴったりでしょう。

前作「京都大火編」は興収50億を超えたとか?
大ヒットしているのにはちゃんと理由があります。
日本の時代劇の新しい1ページは、映画館で観てみて損はないと思います。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

2014-09-21 | マーベル関係
スターウォーズ旧3部作(エピソード4、5、6)が好きな人なら絶対好き。
こういうのが観たかったんだよー・・・・と思わせてもらえます。久々に「スペース・オペラ」の佳作を観た感じ。決して、サイエンス・フィクションではないのです。
徹底的にエンターテイメントに拘った、質の高いスペース・オペラ。
つるんとしていないデザインや、サイバー・パンク程は退廃的ではないウェザリング。
楽しく明るいジャンク感。憎めないキャラクター、ユニークで魅力的なクリーチャー。
スターウォーズ旧3部作にしかなかったものが、理想的な形で復興されたという印象。

クリス・プラットのあの二枚目半な、いたずらっ子みたいな容貌は、まさにハン・ソロの頃のハリソン・フォードですよね。
ハンサムじゃないんだけど、時々ハンサムに見える。セクシーじゃないのに、なぜかセクシーな時がある。頭が切れるんだか間抜けなんだかわからない。
そこそこワルなんだけど愛嬌があって憎めない。
RDJのトニー・スタークにも少し似た系列かも知れないですね。女性にも男性にも好かれるタイプでしょう。
マーベルのキャスティングは相変わらず絶妙としかいいようがない。
やっぱ演技は抜群にうまいし・・・クリエヴァやトムヒもそうだけど、知名度低い若手でも、ベテランの名優を向こうに遜色ない存在感を出すんですよね・・・。なんだかんだ、層が厚いんだろうなー・・・。
クリプラ演じるスターロードは、ハンサム過ぎても目立ち過ぎてもダメなんですよね。ガーディアンズはチームが主役の話だし。
スターウォーズも、キャストアンサンブルが一番しっくりくる組み合わせで選んだらしいし。
そういう肝をがっちり掴んだ上で、必ず90点前後の作品に仕上げてくるマーベル・スタジオの手腕には感心しきりですわ。

これは夏休みに子供に観てほしかったな~~~。これこそ、夏休み映画の真骨頂でしょ!?
アナ雪なんかいつまでもグズグズやってないで、女子向けはアナ雪、男子にはGOGで展開すればよかったのに。もったいないよなー・・・。
アナ雪が公開遅れて、しかし予想以上に日本でも当たっちゃったせいで、CAWSはスクリーン取られてほとんどスルーだし、GOGは夏休み終わってからだし。・・・
日本ねずみーのやることはわからん。
アベンジャーズ2の公開も結局、7月4日にずれ込んだとか。・・・(全米公開は5/1)
つーか、アベ1やアナ雪が遅れて公開で大ヒットしたからって、これが日本でもヒットするパターンとかいう分析をしちゃったのかしらね?
まあ、ほんとにそれでヒットするんならいいけどさ・・・こっちは丸々2か月以上、ネタバレ避けるためにSNSを見れない状態になっちゃうじゃん。(苦笑)
たんぶらにしてもついったもFBにしても、海外のアカウントをフォローしてたら必ずネタバレを目にしてしまうもの。
その間に、RDJ辺りから新作情報とか発表されたらほんとイライラしそう。
あーもう・・・・どうしよう。なんか方策考えないと。・・・・


と、いうわけで、スケジュール改訂。

10/04:映画「蜩ノ記」役所、岡田(准)
10/10:映画「The Judge」(米国公開)ロバート・ダウニー・Jr
10/23-31:東京国際映画祭・特別招待作品「シェフ」ジャパン・プレミア
2014年12月:TV「エージェント・オブ・シールド」(WOWOW)
2015/01/16:映画「Blackhat」(米国公開)マイケル・マン、クリス・ヘムズワース
2015/02/28:映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」ロバート・ダウニー・Jr
2015年新春:映画「ザ・ジャッジ」ロバート・ダウニー・Jr
2015年新春:映画「神様はバリにいる」堤真一
2015年01/30:映画「エクソダス」リドリー・スコット
2015年05/16:映画「駆込み女と駆出し男」堤真一
2015年07/04:映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」ロバート・ダウニー・Jr
2016年7月:映画「Nice Guys」ラッセル・クロウ、ライアン・ゴズリング

東京国際映画祭における「シェフ」の上映日は現時点ではまだ決まっていないようです。

TVドラマ「エージェント・オブ・シールド」がWOWOWで放送されることが決定しました!
私としては「~シールド」より、その次の作品の「エージェント・カーター」の方が見たいのですが、シールドをやってくれるのなら、たぶんカーターの方もやってくれるのでしょうWOWOWさん!
「エージェント・カーター」は、「キャプテン・アメリカ/ファースト・アベンジャー」に出てくるペギー・カーターが主人公のTVドラマです。
先日発表された、その他のキャスト情報によると、トニーのお父さんであるハワード・スターク(ドミニク・クーパー)も出演する模様です。
そしてそして、ハワードの執事であるエドウィン・ジャーヴィス(ジェームズ・ダーシー)も登場するとか!!
ジェームズ・ダーシーは、このブログでも何度か言及してますが、ラッセル・クロウとポール・ベタニーの映画「マスター&コマンダー」のトム・プリングズ副長役の人です!
あのすらりとスタイルのいい英国俳優さんが生身版執事ジャーヴィス役とか何のご褒美!?生きててよかった!まったくマーベルのキャスティングは神がかってる!!
要するに、パパ・ハワードのジャーヴィスはプリングズで、トニーのJARVISはマチュリンってことです(わかる人にしかわからない)。
撮影はこれからだってーのに、もう今から楽しみで楽しみでしょうがない!
WOWOWさん、どうか放送の方、よろしくお願いいたします。

大いなる沈黙へ

2014-09-01 | ドラマ・映画・舞台の感想
http://www.ooinaru-chinmoku.jp/
公式HPより:
構想から21年を費やして製作された異色のドキュメンタリー。フランスのアルプス山間にあるグランド・シャルトルーズ修道院は、カトリック教会の中でも厳しい戒律で知られるカルトジオ会の男子修道院。自給自足、藁のベッドとストーブのある小さな房で毎日を過ごし、会話は日曜の昼食後、散歩の時間にだけ許される。


ツイッターで、フェルメールの絵のような美しいワンシーンを見かけ、絶対に観に行こうと決めてました。
公開して間もない時に行った岩波ホールは激混みで、係員のおじさんはテンパってるし、ビルの外まで行列は続いてるし、シスターもちらほらいるわで、なんだか場違い感に駆られて早々に断念し、出直すことに。
公開館が増えてからは、いくらかお客さんが分散したらしく、スムーズに観ることができました。
とはいえ、169分の長丁場。上映回数も少ないので、それなりの覚悟を持って早めの行動を取ることをおススメいたします。

フィリップ・グレーニング監督は1984年に撮影を申し込み、16年後に突然許可が下りたそうです。
礼拝の聖歌以外には、音楽、ナレーションをつけず、照明なしで、6カ月間修道士とともに暮らしての撮影。
映像は素晴らしいです。まさに動くフェルメールの絵画。
そこは期待を裏切られなかった。
私は何の宗教にも帰依していないし、宗教に関する知識も極めて薄いものなので無責任なことは言えません。
ですが、この作品の中で表現されている思想や哲学には正直あまり感心できなかったし、魅力を感じられなかった。
むしろ仏教(大乗仏教)の方が共感できるな、と思いました。
修行という意味では、現生の世俗の中で生き抜く方が、よっぽど過酷で苛烈で苦行だよな、と。
や、それに打ちのめされたからこそ、彼らは修道士になったのかも知れませんが。・・・
晴耕雨読と清貧、ナチュラルでストイックな暮らしには、むしろ羨ましさを覚えるぐらいで・・・。
人間らしく生きる、とはどういうことなんだろう、とずっと考えていました。
現世に生を受けた責任を全うするということは、どういう生き方をすることなんだろう、と。
人の価値観や哲学は千差万別で、こういう生き方を選ぶ人々もいる。
それは別に奇異なことではないし、特殊なことではないし、ある意味、選ぶ自由があるというのは幸せなことなのかも知れないな、と思いました。

ザ・ジャッジ&SDCC2014

2014-08-21 | マーベル関係
ロバート・ダウニー・Jr主演の「ザ・ジャッジ」日本公開が決定しました!

9/4-14:トロント映画祭 ロバート・ダウニー・Jr クリス・エヴァンス
09/13:映画「るろうに剣心 伝説の最期編」佐藤健
09/13:映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(日本公開)クリス・プラット
10/04:映画「蜩ノ記」役所、岡田(准)
10/10:映画「The Judge」(米国公開)ロバート・ダウニー・Jr
2014秋:映画「ザ・ゼロ・セオレム」テリー・ギリアム
2015年新春:映画「ザ・ジャッジ」(日本公開)
2015年新春:映画「神様はバリにいる」堤真一
2015年新春:映画「エクソダス」リドリー・スコット
2015年07/04:映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」ロバート・ダウニー・Jr
2016年7月:映画「Nice Guys」ラッセル・クロウ、ライアン・ゴズリング

お正月映画の括りに入るのかな?
よかったー・・・日本で公開されて。
ファヴロー監督のCHEFの方もやってくれないかなー・・・。ミニ・シアターで一年後ぐらいにやるっていうパターンなんてどうかな。

それから、マーベルの最新映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」ですが、CAWSのエンディングで小出しにされたシーンのクオリティは最悪だと思いましたけど、本編は良い仕上がりになっているようです。
現在、米国その他地域でヒット街道驀進中で、すでにマイティ・ソー/ダークワールドの興収を抜きました。CAWSにも肉薄する勢いですね。
苦手な感じのSFだと思ってたけど、アライグマな外見のロケットと、樹木型ヒューマノイドのグルートの相棒関係にはきゅんと心温まっちゃうみたいで。・・・
海外のサイトで見た、ちっちゃいダンシング・グルートのかわいい姿が頭から離れない。もうたまらなくキュート。
GOGは劇場鑑賞しないつもりだったんで、ネタバレも気にせずにいろんな情報を目にしてしまったけど、あのグルートを観るためだけにでも劇場に行く価値はあるかも。
・・・あ、なんでも、原作のアメコミでは、ロケットとトニーは仲が良いそうです。(笑)

さて、先月7/26に行われたSDCC2014(サンディエゴ・コミコン)のマーベル・ブースにおいては、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」のプロモーションが行われました。
マーベルはそもそもがコミック・レーベルなので、コミコンには毎回出展はしているわけですが、スタジオを設立し映画を作り始めてからは、コミコンにおける映画のプロモーションにとても比重を置くようになっているようです。
プロモーション・チャネルの中で一番力をいれてるのはコミコンかも知れない。
(※以下の動画内にはネタバレが含まれている可能性があります。避けたい方をお気をつけて)
今回のSDCCでは、主要キャストほぼ全員(ポール・ベタニーやアーロン・テイラー=ジョンソンも!)が顔をそろえて、プレスとファン6000人を集めたパネル・ディスカッションと握手&サイン会(写真撮影も可能)を行いました。
RDJはサイン会の方はパスしましたが、パネルでは薔薇を撒きながら(笑)登場したりして、大いに盛り上がったようです。
各種メディアのインタビューもたくさん行われたのですが、ようやっと!待ちかねた2ショットが!!

クリス・エヴァンス(キャプテン・アメリカ)とロバート・ダウニー・Jr(アイアンマン)


クリエヴァがインタビューで、「今回、共演者とはどうでしたか?」と質問された時、近くにいたRDJを呼び寄せて、「見てみて、こんな感じ!」とハグ&キス。
RDJは「今年は君の年だけど来年はまた僕の年だ」と言って去っていきます。でも周りの記者が2ショット写真をせがんで、RDJは「彼はインタビュー中だから」と言ったけど、クリエヴァは「いや、今がいい。今撮ろう」と言ってRDJを引き寄せて2ショット。

別アングルの動画


いやー・・・・信じられないっすよ。
RDJとマーク・ラファロ(ハルク)は年齢も近いせいかプライベートでも仲が良くて、2ショット写真はよく出てくるんですが、クリエヴァとの2ショットって今までほとんどなかったんですよねー・・・。
どうもクリエヴァがシャイ過ぎて、RDJの熱烈ファンボーイ過ぎて、RDJの傍にいるとロクに喋れず挙動不審になってしまうようだったんです。
CAWSが大ヒットしたことも手伝ったのか、ようやっと落ち着いて親交を深めることがいくらかできたようで。・・・(笑)
こっちはRDJとラファロのETインタビューの最後になぜか乱入するクリエヴァ。

このラファロとダウニめっちゃかわいい~~・・・・・・。
RDJが言ってる「ドリトー」というのはドリトスという三角形のスナック菓子のことです。
クリエヴァの体型が見事な逆三角形なのを指してるみたい。
だいぶ打ち解けてきて、むしろはっちゃけてるクリエヴァを優しく受け入れるRDJの表情がいい。・・・・

ジャーヴィス&ヴィジョン役のポール・ベタニーとの3ショット写真などもあってもうなんだか夢の様・・・。
好きな俳優さんたちが一同に会して、なんだか現実とも思えない。・・・
ラッセルの相手役としてよく見ていたポール・ベタニーが、RDJとも共演する日が来るなんて、ね。その上、アーロンまで。
本編の仕上がりもすばらしいものであるように願います。
一応、もう撮り終わってはいるようですが(追加撮影用のスケジュールも取ってあるようですが)、ヒーローの数が増えて、ますます編集が至難の業でしょうね、ジョス監督。(苦笑)
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンの日本公開は2015年4月25日です。