Takの秘密の木

誰にもいえない気持ちは、誰もしらない秘密の木の洞に、こっそり語って蓋をするんだって。@2046

ここ最近思うこと(追記その5)

2015-02-01 | その他
先ずは亡くなられた(と見られる)方に、ご冥福をお祈りいたします。

ここ最近のできごとに関して、私が感じてること思うことを少し。
ポリティカル・スタンスについては表立って書かない、という方針でこれまでやってきました。
聞きたい人もいないだろうし、ここは私の趣味のブログなので、楽しいことだけ書こうと思っておりまして。
だけど、気になる風潮が蔓延しつつあるので、黙っていてはいけないのかも、と危機感も覚えて、拙いながらも少々。

結論から言えば、私は「言論の自由はあるべきだし、言論統制はあってはならない」です。
自由と統制、線引きが難しいですよね。
自由だからと言って、人が信奉しているものを腐して良いわけはないし、かといって、「批判は一切口にしてはならない」などと圧力を掛ける権利なんて誰も持っていない。
前者はフランスでのできごとに関して、後者は「現政権を批判するな」という論調に対してです。
「自由」に関しては、その概念があまりにも個人差がありすぎ、千差万別過ぎて、最終的には哲学者さんあたりに包括していただきたいところですが、「統制」はわりとはっきりしてる。

現政権を批判するのが、相手の思うツボ?政情不安を助長する?だから、政権批判するな?
おかしくないですか?
現政権を批判することが、何故相手に利することになるのか、飛躍が甚だしくないですか?
民主主義は千差万別の意見が混在する状態こそが、最も平和で安定した状態のはず。現政権の方針に反対する意見が噴出する局面や時期があるのは自然の摂理とも言えて、むしろそれがなく、統一された(一致団結したとでも言い換えるのか)意見だけが表出するようじゃお終いです。
その統一された意見で、盲目的に全体が猪突猛進する空気の方が怖ろしい。
民主主義であれば、どこの国にだって、現政権や政策に反対する勢力、否定する勢力は当然います。
移民排斥デモをする人がいて、そのデモに対してデモをする人もいる。
お互いに当然、批判を言い合い、持論を展開するわけだけど、声を上げる自由まで封じ込める人はいない。
そうでなければ、一党独裁国家ですよ。

今、あの地域で空爆をしているのは『有志国連合』です。UNでもNATOでもありません。
UNは戦闘する部隊はありませんしNATOは国同士の紛争のためのものなので、内戦(とされるもの)には関与できないからです。
だから米大統領も最初は出兵しなかった(できなかった)。内政干渉とされ、UN内でも米国軍が介入することを嫌う国も多かったからです。
しかもあの組織の支配地域は複数の国に跨り、その内の一国から米軍出兵の許可を得ても、国境を越えられず、手詰まりな状況もあった。
しかし日に日に勢力が拡大され、潤沢な資金源となり得る油田にまで達し、それを看過できないとした米国が「派兵するけど、志の有る国は参加してほしい」と言って介入を開始。その後、徐々に形成されたのが『有志国連合』です。
空爆に加わった国々は、それぞれ自国の議会で参加するか否かを議題にかけ、そこで決議を得て初めて出兵したのです。
「有志である」、つまり、自ら手を挙げ敵対することを国際社会に表明し、議会で民意を得て実行した国々というわけです。
始めに連合ありきで、攻撃を始めたわけではないのです。もちろん手を挙げてない国々も当然あります。

以下は、ロイターと毎日の記事による情報です。
2013年8月に米国が空爆を開始。19日米国人人質さつ害。26日英国が空爆に参加表明。
9月13日英国人人質さつ害。19日フランスが空爆に参加表明。25日(アルジェリアで)フランス人人質さつ害。
2014年9月22日プーチン大統領、国際連携を検討。11月17日米国人人質さつ害。
2015年1月15日ロシア情報機関のスパイとされる二人さつ害。

こういう状況がまさに進行している只中で、日本人も人質にされている事実を承知の上で、首相は中東を歴訪したんですよね。
「『有志国』である」と前戦にまで表明しに来たと、取られる危険性がかなり高いのは、大抵の人ならわかるのではないでしょうか。
私は人道的支援や和平のための支援を日本が行うことには賛成です。
選挙で600億円も使った直後で、GDPは下がり、量的緩和だと言って大量にお札刷った上に消費税上げて国庫を賄おうとして、議員数を減らすという話は立ち消え、様々な天災で苦しんでる人がたくさんいる日本だけど、それでも先進国としてやるべきことはあると思っています。
しかしそうは言っても、なぜあの人質の安否もわかっていないタイミングで、発言を精査もせずに、わざわざ真っ只中に出て行ったのか、私には不思議で仕方がない。
「人道的支援の表明の仕方」は、あの時期にあれが適切であったかどうか。

単純に首相個人や党派の責任にしたいわけでもないし、左か右かとかいう論点は正直どうでもいいです。
だけど、政権、政策を執り行う組織のやり方やその能力について、懐疑的な思いが湧き上がるのはどうしようもない。
現政権が転覆したからといって、あの組織が利する?そうでしょうか?
むしろ、現政権を後押しして、突っ走ることの方が、私は脅威を感じる。


(追記)
日本人の中で、誰よりも相手の挑発に乗って思うつぼの言動してるのって、首相ご本人じゃないかと思うのだけど・・・。
たぶん、多くの人が予想していた展開、多くの人が憂慮していた結末に、思った通りになってません?私は少なくともそうだけど。・・・・
あの組織はかなりのレベルの情報戦も駆使する。日本のSNSも監視できるぐらいの知見がある。
当然、首相や政府のこれまでの言動・動向を、充分把握した上で、タイミングを見計らってカードを切り、むしろ日本人よりもよく日本政府に目耳をそばだてているかも知れない。
首相にどんな野心・方向性があるか、どんな外交をしているか、どんな貿易をしようとしているか、何を売って存在感を出し外貨を稼ごうとしてるか。・・・
議会にかける前に閣議決定で独断してしまい、議会は議会の役割を果たさない。議会を機能不全にしようと積極的に動いたのは誰でしょう?
過去の言動から、どういう挑発になら乗りやすい人なのか、一番分かり易いのは誰でしょう?
敷かれたレールに乗ってるのは果たして誰?
誰かのご意見ではなく、自分で調べて考えてみるべき時じゃないかなー・・・と。
ロイターとかが配信しているニュースを時系列で読むだけでも、情報は得られます。コラムやコメンテーターのご高説ではなく、ただのニュースを読めばいいだけです。


(さらに追記)
辞任なんて、むしろ責任逃れですよね。
高々と掲げて強力に押し進めた経済政策は、責任もって全うしていただいいて、その効果の検証までやってからでなければ、後を継ぐ者は事後処理だけで忙殺されてしまう。ちょうどバブル後の失われた20年(むしろ30年目かもしれないけど)のように。それだけは避けなければならないでしょう。
すでに量的緩和も増税も実施してしまっているんですから、その政策の成否を問うてからでなければ、すべてが無駄になってしまう。結果が出て責任を全うするまでは逃がしてはダメです。

今回の出来事を教訓に、どういう対応を取り、どういう仕組みを作り上げていくのかもしっかりと検証しないと。今こそ、その真価が問われているのではないでしょうか?
是非を見極め判断する時期とも言えると思います。

(追記その3)
首相の内政について拘泥することは、対外政策とは関係ないかのようなことを公然と発言する人がいるようですが、関係ないどころか、逆にまさに核心はそこにあるともいえるのではないでしょうか?
なぜなら、支援金の出所も、選挙費用の出所も、議員さんへの報酬も、そして税金が入る場所も、すべて同じお財布だからです。
お金は湧いては出ませんし、闇雲にたくさんお札を印刷しても価値は下がるだけです。
あっちで600億、こっちで200億、と一存で簡単にばら撒いて歩ける人はかなりお金に無頓着な人か、自分で汗水たらして稼いではいないかのどちらかではないでしょうか。
ちなみに、UNの予算の何パーセントを日本が拠出しているか以下のレポートに書いてありますが、
http://www.un.org/ga/search/view_doc.asp?symbol=ST/ADM/SER.B/889
全体の10.833%、米国の22.000%に次いで2番目に多いのです。3番はドイツの7.141%です。GDPで日本を抜いた中国は5.148%です。
要するに、日本はこれまでもずっと、充分といえるぐらいの国際的援助という貢献は行ってきているのですよね。
この他にもPKOへの拠出、各国への有償無償資金協力、技術協力等の援助額も、UN以外の国際機関でだって日本は世界で1、2を争う貢献してる。
正直ここ数年は特に、外で羽振り良く見せて回る前に、国内で必要としている人がたくさんいると思うのですが、未だにこうですし、そこへさらに上乗せしようとしているんですよね。
その上、支援金が実際どういう風に当地で使われたのか、ちゃんと追跡はしていない。
これだけ天災が打ち続き、格差社会が叫ばれる中で。
そして、消費税増税、法人税率切り下げ、金融緩和、一存で決めてるかのような巨額の支援金額。
・・・金銭感覚、かなり疑問がありますよね。・・・・

で、政府批判はするなと叫ぶ人々がなぜかすごく正論のように構えてて、批判めいたことをした報道機関は袋叩き。違和感しか覚えない。
そもそも、報道機関というのは政府の監視役を果たすべきなのに、むしろ拡声器となってしまってるみたい。
そんなもろもろをつらつらと考えていたら、まさに私の気持ちを代弁していただいたかのような記事がロイターに乗っていたのでご紹介します。

コラム:過激派を弱体化させる「難しい一歩」
ブログ:量的緩和という「抽象」

そしてこれも。武力を持つってどういうことか。

米国どこへ:(1)無人機パイロットの告白

首相が本気で挽回を望むんであれば、議員定数削減でもやって、それでどれだけ予算が確保できたか詳らかにでもしてくれたら、少しは見直せるかも知れないけどなー・・・。
あ、あと、巷では「官製相場」「官製春闘」という見方があることも知っておくべきかな、と。

(追記その4)
トルコの扱いについて色々と言ってる人は、それが擁護的なものであれ批判的なものであれ、たぶん近年のトルコ情勢についてあまり知ろうとしてない人なんだろうなー・・・と。
日本人は漠然と、トルコは「超親日国家」というイメージを抱いている人が多いようだけど、一般庶民レベルは未だそうであってほしいけど、少し状況が変わって来てる。
2014年8月就任の現トルコ大統領のスタンス、過去のいくつかの言動を知っていれば、トルコに頼りきるのは少し懸念材料が多いかな、と普通考えると思います。
それに、米国は空爆を始める前にクルドに武器供与したから、クルド独立の機運はたぶんとても高いでしょう。クルドが建国したらトルコの国境は浸食されるかも知れない。
さらにトルコはキプロス問題も抱えてるから、欧州諸国の手前もある。おまけにロシアがトルコに天然ガスのパイプライン敷くって言ってますしね。
日本がトルコに大きな借りを作ってしまうと、クルドとキプロス問題に対する日本の立場を表明するときに、欧米諸国との関係がとても難しくなってしまう。
日本独自の立場でトルコとの関係性を築き上げてて、しっかりそれが表現ができていたらよかったのですが、そうでもない上に、これから欧米と色々貿易したいと思ってる人ならますます考えちゃうでしょうね。
こういう情勢の中で、トルコと日本のやり取りが表立たなかったのは当然だと思いますけど・・・。あの組織に対してというより、欧米諸国に知られたくないことの方が多いでしょうけど。
でも、私のような一介の庶民ですら、トルコ大統領についてのニュース読んだだけで上記のようなことは考えたので、特段仰々しく「秘密だ特定秘密だ!」とそれらしくするほどのことでもないと思いますけどね。
情勢を知っていれば、誰にでも予想はできることでしょう。

(追記その5)
あの発言以前から、不的確(不適格?)としか思えない(私にとっては)言動ばかりの首相だと思ってたけど、それ以降の言動・施策も、ことごとく真逆に突き進んでるようにしか見えず。・・・暗澹たる心地にしかならない。
というか、すでに"暴走"に近い感覚。ゾッとして心身共にドン引きです。
挙げ始めればキリがないので、上の追記その3にも書いたことなので一つだけ。有償・無償資金協力、技術協力(ODA)について。
ロイター掲載の記事「コラム:過激派を弱体化させる「難しい一歩」」の中にもありますが、欧米諸国が介入して民主化を目指し、新政権を立ち上げさせた国の場合でも、その政権は腐敗し易かったりするんですよね・・・。むしろそういう政権の方が特にそうかもしれない。アフガニスタンとかがたぶん分かり易い例だと思うのですけど。
だから、既存の政権の権力強化となるような支援を厚くするのはむしろ逆効果で、もっと現地の市井に入り込んで、一般庶民の声を聞き、より近いところで支援をする姿勢を打ち出すのが、人道的・平和的支援だと思うのですが・・・。
大規模な建設工事とかを伴う類は、やはり地元の既存大企業や有力者が利権とお金を独占し易いし、中には、自分の私宅の改築工事に支援金を使った例とかもあります。
トップダウンじゃなくてボトムアップにしないと、新規の発展や開発よりも、既得権益者の懐を肥やすパターンに陥りがちなのは、なにも新興国に限った話じゃないでしょう。
強権的という言葉がありますが、かの首相の言動は内外どちらに関してもこれが一番しっくりくるよなー・・・と。
また、「自国の利益となる」なんて明言しちゃってる支援国からお金貰う人の気持ちって・・・なんだかまるで植民地(被支配国)に対する言葉みたいに聞こえやしませんかね?
ODAでそんな言動する国家元首、産まれて初めて見たような気がする。・・・某ロシアの大統領ですら、思ってても言わないだろうな。
あー・・・ロシアでの天然ガスのプラント建設に大規模投資してる日本企業連合のことも書きたいけど、長くなり過ぎるな。
米国はシェールガス開発に力入れてるのに、日本はなぜメタンハイドレートの開発ができないのか、とか。
むしろシェールガスを輸入しようとしてるし。

あ、この日経の記事もリンクを貼らせていただきます。なんかさらっと流されてる感がありますが。

「国の借金」約1030兆円、1人当たり810万円 14年末
国の借金1017兆円に拡大 13年末、過去最大を更新

13年末で過去最大の大赤字国家になったのに、14年末でさらに借金が増えたってことですよね。
先進国は皆そうなわけじゃないんですよね。ドイツは黒字ですし。
日本の国会で「改革だー!予算案も通すぞー!」「そうだー!」とかやってたのが、増える一方の赤字という舞台の上だと思うと、茶番にしか見えない。
地に足が着いてない方々?マリー・アントワネットかエヴァ・ペロンみたい。
おまけに、

今国会の法案成立97.5% 事実上閉幕

上は第186通常国会ですが、閣議決定の段階で既に終わっちゃってるんですよね。議会は議会じゃない。
ま、そういう議会にしちゃったのは有権者すべての責任ですけど。


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