炭やきは地球を救う

脱サラして10年。炭やき・木こり・木挽きを生業としています。

夏至の日に・・・・

2014-06-29 | 環境問題 地球を救う真面目な話

夏至は一年でも特別な日。僕は日々、母なる地球と父<wbr></wbr>なる太陽に生かされていると思っている。

夏至は一年で、最も光合成がたくさん行われる日だ。

僕たちの暮らしは、全てと言ってもいいほど、太陽の光が無くては<wbr></wbr>成り立たない。植物は太陽光が無ければ、死に絶えてしまう。それ<wbr></wbr>は生態系ピラミッドの生産者層だから、植物が無くなれば、全ての<wbr></wbr>生き物が死に絶えることになる。

つくづく思う。46億年以上、宇宙(そら)にぽっかりと浮かんだ<wbr></wbr>母なる地球は、一年の半分の時間、父なる太陽の光を浴びながら、<wbr></wbr>回り続け、周り続ける。
夏至の日くらい、太陽に感謝しても良いんじゃないかな。

僕が棲む集落には、「中(ちゅう)払い」という昔からの風習があ<wbr></wbr>る。
それは、夏至の日、仕事を終えたみんなが簡単な食べ物を持ち寄り<wbr></wbr>、酒を酌み交わし、太陽に感謝する集まりだ。

ウチの隣にあるお宮さんに全戸から8人が集まる。僕は夕方、お宮<wbr></wbr>さんの草を刈っておいた。誰も見ていないと思っていたら、全員が<wbr></wbr>知っていた。何だかそれが嬉しい。たわいもない話をし、集落の未<wbr></wbr>来を語るんだ。僕はこの集落に家を建て、この集落で死んでゆこう<wbr></wbr>と決めています。そんな場所に巡り合えたのは、これが約束されて<wbr></wbr>いたことだから。

 


とどのつまり・・・・

2014-06-06 | 環境問題 地球を救う真面目な話

10295256_652668088144418_1675811152 いくら浄化に贅を尽くしても、私たちは山が水を生むよう<wbr></wbr>には美しい水を生むことはできない

とどのつまり、水を守るには山を守るしかない。そして、<wbr></wbr>その山を守るには、山を守る人を守るしかない

僕の仕事(間伐)は、その結果を自分の目で見ることはあ<wbr></wbr>りません。仕事の成果は、30年~40年後にしか現れな<wbr></wbr>いのです。
まだ見ぬ子孫に、当たり前の地球を残すことが僕たちの使<wbr></wbr>命です。
一旦、人が植えた森林は、人が手を入れ続けるしかありま<wbr></wbr>せん。それが間伐です。
間伐することで、林内に光を入れます。後は母なる地球に<wbr></wbr>委ねます。地球環境を守りたいのなら、伐ったら見守るだ<wbr></wbr>けです。
人間が痛めつけた環境は、地球自身の自己再生能力で再生<wbr></wbr>するしかないのです。
人間にはこの星を元に戻す能力などありません。治し方も<wbr></wbr>知らないまま、壊し続けてしまったのですから。

たった百年の愚行は、この先何百年もかけて償っていかな<wbr></wbr>ければならない。

能力も資産も何も無い僕ができること。それは
   
「炭やきを通して、火の文化を守る」こと、
「山を手入れして水を守る」こと、
「間伐した木で「命の箱」を造り、きちんと使うこと」。

たったそれだけ。

僕が誇りを持って取り組む仕事です。


宇宙貯金・・・・

2014-06-04 | 環境問題 地球を救う真面目な話

明日もいろいろ。
今日やりきれなかった製材所のこと、自治区内の枯れ松伐採仕事の下見、東京からのお客さんの対応、お宮さんの草刈り・・・・・

どれもがすぐにお金にならないことばかり。

でも、どれもが大切な僕の仕事。

「仕事」と「稼ぎ」両方できて一人前(ひとりまえ)。

「仕事」って、お金にならないことが多い。だけど、それ故に充実感があって、達成感もある。

ふと、「宇宙貯金」って言葉を思い出す。

今夜も夜空は星が瞬いている。

誰も見ていなくても、手を抜かずにやり遂げる。

そんなふうに貯めた宇宙貯金は、僕に直接返らなくても、きっと誰かを幸せにする。

だから僕は、明日も母なる地球の恵みで生かされる。

炭やきも、木こりも、木挽きも、誰かの命の箱造りも、

実は全部繋がり、シンクロし、宇宙の真理が決めた順番を待っている。

僕はただ、約束されたことを粛々と進めるだけなんだ。

愚直に、自分のできることを、自分のペースでやるだけなんだ。

結局、自分のやりたいことを、頑固に、楽天的に行うだけなんだ。

それが僕なりの「宇宙貯金」です。

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