炭やきは地球を救う

脱サラして10年。炭やき・木こり・木挽きを生業としています。

嬉しい・美味い

2009-07-31 | 環境問題 地球を救う真面目な話

先日、エコブランチさんへ配達した樫の炭。使って下さっているのは、東京の方。

鶴田さんのご配慮で、直接話をさせてもらった。とても優しい感じの方だった。

普段の生活を炭火で過ごされているそうだ。そんなお客様から、炭火で焙煎したコーヒーを頂いた。なんて素晴らしい事なのだろう。私なりに、精魂込めてやいた樫炭だ。どうやって使ってもらっているのか、興味がある。

その樫が生えていた場所は知っている。私が運んだ樫だ。枝も上木で使った。

奧矢作で何十年か生きてきた樫の木が、鶴田さんのご縁で東京へ行き、素晴らしい方に使ってもらっている。

それが判っただけでも嬉しいのに、お客様からプレゼントを頂いたのだ。

炭やき職人として、こんなに嬉しい事はない。真面目にやってて良かった。

口先だけの奴らが幅を効かせるこの世。そんな腹黒い人たちとのやりとりも我慢して、誰も見ていないところでこそ、頑張ってきて良かった。

しっかりと焙煎してあり、コクがあるのに、優しい味だ。私は酒を飲まない。その代わり、コーヒーには拘っている。

ドリッパーは円錐形。これが美味い。豆が届いた夜、すぐに淹れてみた。

焙煎したての豆は、ミルで挽いた瞬間に香ばしい香りを放つ。うん。この匂い。幸せだ。

炭やきを続けて良かった。美味いコーヒーを飲みながら、心底そう思った。

一人では何もできない。一人では始まらない。いろんな人のおかげで、お世話になって、私でも少しは役に立って、そんな関わりの繋がりでみんな生きている。自分のできる事を、もう一度、きちんとやり遂げよう。

そんな魂の声が聞こえてきたようだ。


イベント終了

2009-07-26 | 環境問題 地球を救う真面目な話

名古屋の栄は酷い雨だった。二日とも、天気に恵まれないイベントであった。

イベント自体、??な部分が多くて、出展者の皆さんも、私の苦手なタイプの人が多かった。

人から認められることが、そんなに大切なんだろうか?華々しい功績を自慢したり、どこかのお偉いさんの名前をわざわざ連呼して、気を使ったり・・・・・

昨日は忙しい中、地域の未来志援センターの都筑さんが担い手塾の打ち合わせに来てくれた。

今日はとてもお世話になった前ダム所長も顔を出してくれた。結局、たくさんの人たちが絡んで物事は進んでいる。

そんなこんなで、不完全燃焼のまま、大雨で早じまいとなり、車を取りに行って、戻ってきたら、輝くような笑顔が私を迎えてくれた。M-EASYのいくよちゃんだった。このブログを読んで、わざわざ来てくれたのだ。

相変わらず、真っ直ぐな瞳と、素直な笑顔だ。今日はM-EASYの野菜販売の日で、この後、戸田君と待ち合わせて帰ると言っていた。

いくよちゃんの優しい笑顔で、すっかり癒された。

今週は、担い手塾の準備やら、原生林ツアーやら、窯出しやらで忙しそうだ。

それにしても、つくづく思う。都会に来ると疲れる。なんというか、頭の真ん中が疲れるのだ。

毎日山にいて、土を踏みしめ、山の空気を胸一杯に吸い、木に触れる仕事をしているからか、人ごみの中にいると、落ち着かなくなった。不思議なものだ。20代の頃は、自ら進んでこのあたりへ遊びに来ていたのに。

仕事はまだまだ半端だが、カラダのリズムだけはすっかり山男になったようだ。


山・山・・・

2009-07-24 | 環境問題 地球を救う真面目な話

日曜日午前中、山内さんと天然林を見に行った。仕事ではなく、プライベートな山歩きだ。仕事に繋がる面もあるのだが、今回は単純に山内さんと山を歩きたかった。

行ったのは、稲武にある 富永という場所だ。面白い場所だった。境界道を境に、ハッキリと林層が違っている。写真は、森の中の根(尾根のこと)を歩いている時の様子だ。山内さんが歩いている姿が写っているが、右側と左側では全く林層が違う 。右側は人工林。左は天然林だ。

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山主が違うのだろう。それにしても、ここまでハッキリとしていると分かりやすい。

山内さんは、相変わらず素晴らしい方だ。何でも知っているのに、それを表に出さない。

穏やかな男らしさを感じる人だ。プライベートで山内さんとゆっくりと山を歩けることに感謝だ。

明日と明後日、名古屋の栄で行われる環境フェアに持っていくため、栗くり工房の栗谷本さんに図々しいお願いをした。

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これらの作品をお借りした。写真では伝わらないくらいに素晴らしい作品だ。

単に、炭にコケを貼り、かわいい植物を付けただけだと思ったら大間違い。

栗谷本さんの本職は園芸家。このかわいい植物たちは、栗谷本さんが手塩にかけて育てた植物たち。

私のやいた炭がアートになった。本当に感激だ。

実物をご覧になりたい方は、明日か明後日、夕方4時~夜8時。名古屋栄のもちの木広場へおいで下さい。


焚いてます

2009-07-22 | 環境問題 地球を救う真面目な話

湖畔窯を焚いている。今回の材は、いわゆる雑木だ。トウカエデやサクラなど。上木も乾いていたので、早いだろうと思っていた。

案の定、日曜日の午後に火を入れたのだが、明日(木曜日)には止める事になりそうだ。

今日、窯へ行ったら、甘い匂いがしていた。

つくづく、この仕事をしていて良かったと思う瞬間だ。

母なる地球の恵みと、父なる宇宙(そら)の恵みで成長する木。

熱分解によって、構造は変わらずにその形態を大きく変える。それが炭だ。

最近、ちょっと疲れ気味なのだが、この匂いを嗅ぐと復活する。

カナギ独特の匂いだ。真面目に、愚直に炭をやき続けるのが私の仕事。

山の恵みで、生かされている私たち人間なのだから、せめて感謝しながら生きていこうと思った。

たなびく煙を眺めていると、遙か昔の山師たちの思いや願いがちょっとだけ解る気がする。


イベント出展

2009-07-20 | 環境問題 地球を救う真面目な話

今度の週末、25日と26日、イベントに出展する。

「やま・かわ・まち・うみ・そら 環境フェスティバル2009」だ。打ち水大作戦も行われる予定だ。

時間は土日とも、16:00~20:00 私はずっと張り付いている予定だ。

炭時計とか、炭のオブジェとか、簡単に展示する予定。場所は、名古屋の栄。もちの木広場になる。

いわゆるセントラルパークだ。テレビ塔の下。錦通との間。地下から上がってきた公園の西側通路。

お時間のある人は是非。私の顔でも見に来て下さい。多分、暇にしています。

同じ場所で、いろいろな催しも予定されているみたいだ。CBCラジオ祭りの一環だと聞いている。