炭やきは地球を救う

脱サラして10年。炭やき・木こり・木挽きを生業としています。

夏至の頃・・・

2010-06-30 | 環境問題 地球を救う真面目な話

毎日が矢のように過ぎ去る。目まぐるしく、それでも充実した毎日だ。

私の棲む集落では、夏至の日にお宮さんに集まる習慣がある。もちろん、私は初めての参加だったのだが、「一年で一番日が長い夏至の日に、太陽に感謝をする」のだそうだ。

私は感激した。集落と言っても、私を含めて6人。私以外は全員が65歳以上だ。

とりとめのない話を、お互い名前で呼び合いながら続ける。みんな穏やかな表情をしている。

時折、私の方へ話が振られる。私も穏やかに対応する。

ゆっくりとした時間の流れだ。目の前の田んぼには蛍が数匹飛んでいる。

静かで、ひんやりとした山あいの集落に身を置いて、私はすごく幸せだ。

ネイティブの人たちにとって、夏至は特別な日であり、その理由がお天道様に対する感謝の気持ちなのだそうだ。

ネイティブ・アメリカンも、エスキモーも、イヌイットも、アイヌも、古来の日本人(ネイティブ・ジャパニーズ)も、みんな「地球に暮らす普通の人たち」なのだと、自分の家の隣にあるお宮さんの壊れかけた縁側で、私は宇宙に想いを馳せながら、地元のおじさんたちと酒を酌み交わした。

こうやって、少しづつ、私はこの土地に馴染み、私自身が本物に近づいていくのだろうか。

最近、まるで約束されたような出会いが続いた。その話はまた。


ふるさと

2010-06-24 | 環境問題 地球を救う真面目な話

私(たち)のふるさとは、この地球だ。

青く輝くこの星がふるさとなのだ。

本来なら、この星に棲む命は全部つながっていたはずだ。

私たちの遠い祖先は、命の連鎖に深く関わっていたはずだし、輪廻する命の不思議さに身を委ねていたはずだ。

でも、私たち人間は消費するだけだ。

何かを生み出すと言ったところで、所詮自分たちのためだけに生産しているに過ぎない。

母なる地球と父なる宇宙(そら)は、それでも水や空気を生み出し、私たち(全ての生き物)に分け隔てなく与えてくれる。

地球を痛め付けるのは、そろそろやめて、自分たちのできる範囲をほんの少しだけ踏み出して、自分たちのやるべき事に、ちょっとだけ加えて、自分たちから始めてみたらどうだろう。


近頃の若者は・・・

2010-06-15 | 環境問題 地球を救う真面目な話

近頃の若者の中には、素晴らしい人たちがいる。

日曜日、表浜ブルーウォークの講演に呼んでもらい、話をさせてもらった。 私の話など、つまらなかったろうに。それでも、みなさん暖かい感じで迎えてくれた。

実行委員のみなさんが素晴らしい若者たちで、キレイな海を守るため、純粋な想いで行動している人たちだと、直感的にわかった。

「単なるイベントでは終わらせたくない」と、みんながキラキラした瞳で語っていた。 私は心から感動した。

また、新しい仲間が増えた。

彼らも私も、地球の恵みで暮らす、普通の人なのだ。

あらためて、この星のために何ができるのか?考えた。

自分のできる事を、自分の身の丈に合ったボリュームで、少しづつ続ける事だ。

そんな事を若者から学ばせてもらった。素晴らしい出会いだ。


森の健康診断無事終了

2010-06-07 | 環境問題 地球を救う真面目な話

土曜日、矢作川森の健康診断だった。実行委員会にも加えてもらっている私にとって、とても重要なイベントである。 今年もリーダーとして、参加者を人工林へ案内した。ポイントは足助川上流。県道33号線を挟んだ2地点。

午前中のポイントは、1haあたり、3000本。これは植えてから間伐をしていない事を意味する数字だ。枝打ちした形跡も無かった。

毎回思うのだが、放置されてしまった人工林が悪いのではない。おじいちゃんたちが子孫のために汗を流して植えてくれた山だ。結果として、放置林になっているが、手を入れたくても入れられない事情があったのだろう。親父たちの世代は、今の日本を作ってくれた。便利すぎて、無駄ばかりの社会だが、私も恩恵を受けている。

現状を直視する事が大切なのだ。だから、市民活動としての森の健康診断が受け入れられるだと思う。

今回、私のグループにはさまざまな人がいた。 なんと、現役の森林組合職員の方が参加してくれていた。プロからすれば、子供の遊びみたいなイベントなのに、その方はとても真摯な感じで動いてくれた。やはり、思いは同じなのだと感じた。共感して下さった部分があったと、私は手応えを感じた。
あと、森林を学んでいる院生、この人が自然観察サポーターを務めてくれた。感性豊かな女性で、森の健康診断を研究対象にしてくれているそうだ。彼女のフィールドでも実践していて、去年の矢作川森健もリーダーとして参加している。
それから、東大文系の学生。彼は、植林が本当に良い事なのかどうか検証したいと言っていた。何とも頼もしい若者だ。
去年の秋に森健出前講座に行った、三重中学の先生がわざわざ三重から来て下さった。彼には車まで出してもらった。
山歩きの同好会から参加してくれた女性は、人工林の現状を目の当たりにして、想像以上だったと言われた。遠くから見て、緑豊かな山も、中に入ると緑色よりも赤茶けた色が目立つ。 このあたりの山間地は6割が人工林だ。 伊勢三河ネットワークの仲間も私のグループで、あらためて、何とかしなければならないと感じてくれたようだ。

この時期、これが終わるとホッとする。

日曜日午前中はトヨタ労組の田んぼ草取り、午後は足助で田植えをしているm-easyの渡辺君と北原さんたちの様子を見に行き、窯焼きピザまでごちそうになった。

毎日、いろいろな場所で、いろいろな人が自らの意志で地球と対峙している。私もその中の一人だ。 結局、全ては輝きながら繋がる。

そんな人たちに囲まれた私は幸せ者だと、つくづく思う。