≪センセイ 今なら分かります≫
先日、高校時代の友人数人と久しぶりに会いました。
お酒を飲みながら、当時の先生たちの話になると、モノマネまで入って大騒ぎ。
宴も佳境に入った頃、「あの時は先生の言葉が何を意味しているのか分かんなかったけど、最近、
“あぁ、こういうことか・・・”って思う事が多いんだよね」と言う話に。
ある日の授業の終わり際、先生は淡々と話し始めました。
「先がかすむほど長いまっすぐな道にたくさんの葉が落ちていて、その道をきれいに掃除しなくてはいけないとするでしょ。最初は意気揚々と先を見てホウキを動かすんだけど、ずっとやっているとすべてを投げ出したくなるくらい気が滅入ってくる・・・。どうするか?そんな時は先を見るのを辞めるの。そして自分の足元だけを見て無心で掃除して、疲れに気が付いたら頭を上げて、振り返ってみる。そしたら見えるの。うしろにできたきれいな道が」
その当時、私たちが何を思ったのか、はっきりとは思い出せません。特に話題にもならなかったように思います。
でも、みんなこの話を忘れられなかった。そしてそれぞれの状況の中でこの話を思い出していたのです。
いつ思い出したのか、どう解釈したか・・・。語るにつれ、酒量は増え、夜がふけていきました。
もう20年近くまえの事だと思います。
勤め人だった頃、会社の売店に確か週一くらいで発行されていたフリーペーパー「サンケイリビング」の小さな記事。
この記事がその当時の自分にとり衝撃的で、記事部分を切り取り今でも大切に持っている。
あの当時も何か悩んでいたのだと思う。(結局やりたい事を試してみたく、退職した)
この小さな記事の紙切れを時々思い出し、読み返しては頑張る糧の一つとして来た。
来年がどうなるのか、現時点では決め兼ねていますが、それよりも今年一年も弊店でお買い上げ頂いたお客様皆様には本当に感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。
来たる2011年が皆様にとって、良い一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
来年も引き続き宜しくお願い申し上げます。
Supreme 店主