韓国ドラマ「太王四神記」第19話『背中に告げた別れ』の感想です。
一部ネタばれがありますので、まだドラマをご覧になってない方はご注意下さいませ。
(特に反転はしてありません)
自分の出生の秘密を知ったスジニは、両親の敵を討つべく、
青龍の守り主チョロをお供に天地神堂に乗り込み、キハ大神官に斬りかかります。
戦いのさ中、キハが放った炎の弾(?)を受けたチョロは体を焼かれて苦しみます。
チョロ、弱……(期待してたのに~)
むむ…、朱雀の方が青龍より強い、とか四神の間にじゃんけんのような相性があるのでしょうか。
そういえば2000年前の戦いの時も、朱雀は青龍・白虎・玄武三体がかりでも倒せなかったのですから、もしかして朱雀最強…?
キハがチョロの体から炎を掴みだすと、その炎はキハの体に取り込まれ、キハの様相が変わります。
恐ろしい気迫で炎の剣を手にキハに迫るスジニ。
一方、キハは、戦いながら幼い頃の自分の記憶を取り戻します。
父と母、そして赤子の妹……スジニ。
チュシンの星が輝いたあの夜、父母は火天会によって殺害され、家も焼かれたこと。
幼い妹を隠し、自らは火天会にさらわれ、記憶を消されて操られていたことを…。
まさにスジニがキハを討とうとしたその瞬間、キハの力によってスジニの体は宙に弾き飛ばされて気を失い、戦いは終わりました。
ホゲ軍を反乱軍とみなして討伐するための契丹出兵の計画は着々と進んでいます。
物資を集めるための計略とか、タムドク賢いです。
貴族・商人に無償で物資を提供させる代わりに、供出した物資の度合いに応じて塩の交易権を分け与えると持ちかけたのです。
自分の意志とは関係なく怒り狂い、火を使って人を殺そうとしたスジニは「黒朱雀」の疑いをかけられます。
2000年前の記録によれば、朱雀の守り主が暴走して黒朱雀となり、チュシンの王を殺そうとし、世界を火の海と化したのです。
スジニは自ら死を決意し、最後にタムドクの元を訪れます。美しい衣装をまとって……。
悲しく美しいお別れのシーンでした。
タムドクの鎧を着せかけてあげるスジニ。後ろからタムドクを抱きしめるスジニ。
「わたし、一度はこう言われてみたかった。お前も少しはきれいだなって。
だからこの服を着たんです。これを着たらきれいに見えるかなっておもって。
どうせならきれいな姿を覚えていてほしい」
「お前はきれいだ。こんな服を着なくてもお前はきれいだ。
早く酔いを醒ましてこい。弓隊の兵士がお前を待っている」
「王様。王様の背中っていいにおいがします。知らないでしょ?」
せ、切ない……(涙)
一方、記憶を取り戻したキハは、洞窟に隠れ住む火天(ファチョン)会大長老の元に真相を確かめにやってきます。
キハに妹がいたことを大長老は知らなかったようです。
これからスジニにも魔の手を伸ばしてくるのでは、と心配です!
ここで、びっくり事実が判明!
なんとこの大長老は火の力で2000年前から生きていたと言うのです!
やはり妖怪だったのですか!? 何者なのでしょうか、この大長老…
火の力を持つ大長老はキハの同じ火の力では殺すことができませんでした。
何だか、また操られてしまいそうです。
2000年前のカジンだった時の記憶も戻ったのでしょうか…?
最近のキハ様は恐ろしすぎて怖かったのですが、こうしてみるとやはり可哀そうな方です。
特に幼い頃の愛らしく無邪気にほほ笑む姿を思うと、過酷な運命に涙を禁じえません。
さて、白虎の神器を探し求めていたヨン・ホゲは、ついにパソンの兄プルドルを見つけ、白虎の神器を手に入れました。
白虎の神器を守って契丹の小さな村で暮らしていたプルドルは、最後までホゲの神器をさしだすことを拒み、自害してしまいました。
ここに行きつくまでにどれだけの死体の山を築いたのか、ホゲ。
この方も運命に翻弄されて気の毒とは思うのですが、自分で運命を変えることもできたと思うのです。
タムドクがこのホゲをどう処するのか、ものすごく興味があります。
全身火傷の重傷を負って伏せっていた青龍の守り主チョロは、青龍の神器の力でようやく回復しました。
さて、スジニの姿が見えないことを不審に思ったタムドクはコムル村の村長に問いただしますが、
「スジニは自らこの世に別れを告げに行きました」と言われ、怒ります。それはそうでしょう…。
「何を馬鹿なことを言っているんです。
スジニが朱雀の守り主かもしれないから生かしておけない?」
「ただの朱雀ではありません。黒朱雀なのです。」
「では、前から朱雀の守り主だと言っているあの女(キハ)は何故殺さない?」
「あの女には黒朱雀である証拠が、見当たらなかったからです。
一つ。火の力を使うことができる。
二つ。火の力を制御できなくなる。
三つ。黒朱雀の印がその体に浮かぶ」
「それで? スジニが正気を失って火の力を使ったから殺すのですか?」
一刻も早くスジニを探しに行きたいと焦燥に駆られるタムドク。
しかし契丹出兵の日はもはや延期できません。
という訳で、チョロが探しに行ってくれることになりました!
「見つかります。絶対に」と誓うチョロがすてきです。そしてこの時に告げられるタムドクの言葉も格好いいです。
「聞いても良いか。関彌(クァンミ)城は私のものだ。そなたも私のものと思って良いか」
「チュシンの王様が何をおっしゃいますか」
「必ず見つけて連れて帰れ」
何だか、タムドク(ペ・ヨンジュンさん)とチョロ(イ・フィリップさん)のお二人がものすごくすてきなシーンでした。
次回第20話は「それぞれの思惑」。ついにタムドクとホゲの直接対決となるのでしょうか。
スジニの行方は? そしてキハは?
それぞれの運命がどう回っていくのか、とてもドキドキします!
*トップ画像はベッツィーとビーニーベイビーズのHopperです。
以下順に、Hopper、Springy、Nuttyです。
ベッツィーのお洋服は私の手作りの服です。
各話へのリンクです。11話から始まっています。同窓で開きます。
第11話 第12話 第13話 「キム・ジョンハク監督のインタビュー」 第14話 第15話
第16話 第17話 第18話 第19話 第20話
第21話 第22話(前半) 第22話(後半) 第23話 第24話(前半) 第24話(後半)