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銀うさぎの庭(お人形日記)

人形と花の写真のブログです。HPへもどうぞ♪
人形が苦手な方の閲覧はご遠慮くださいませ。

「夏目友人帳」第12話

2008-09-23 | 夏目友人帳

アニメ「夏目友人帳」第12話『五日印』の感想です。
ネタばれを含みますので、まだアニメをご覧になってない方はご注意下さいませ。
反転部分をご覧になる方は、「ドラッグ」または「右クリックですべて選択」でどうぞ。

森の中で邪鬼に「五日印」という呪いの印を腕に付けられてしまった夏目。
「五日印」とは、五日かけて生気を吸いつくすという呪いだった。
夏目を追ってくる不気味な影。←これ、かなり怖いです。
夏目はこの呪いから五日間逃げ切れるのか?――というお話でした。

ニャンコ先生、夏目の呪いの印に触れていきなり小さくなってしまいます。
イカリング・フライの真ん中に座って食べている姿は幸せそうでたまらなく可愛いのですが、
今週のニャンコ先生は用心棒としてはあまり役に立ちませんでした。

今回、「友人帳」を使って妖怪を使役(というほど大げさではないですが)する場面が初めて出てきますが、
呼び出すのには、魔法陣を描いて更に数滴の血が必要(本当は生爪の一枚ぐらい要るらしい)なのです。
「友人帳」使うのも結構大変…と思いました。

妖怪って頼みもしないのに来る時はどんどん勝手に来るのに、こちらから呼ぶ時にはこんなに面倒だなんて……。
ピンチの時に急に呼び出すのは無理のようです。
やはりニャンコ先生が頼りですね。

さて、呪いに詳しい妖怪・ヒノエ登場!です。
ヒノエは男嫌いで夏目の祖母のレイコが大好きな妖怪です。
あれ…? 私原作を読んでいる時はずっとヒノエは男だと思っていたのですが、
アニメでは何だか女の人っぽいです。どっち?? 声優さんも女性の方でした。
ヒノエが男か女かで夏目に懐く時の印象が変わってくるのですが。



ヒノエの勧めで影を祓える「式」を呼び出すことになりました。
夏目が巻物を投げて「式」を呼び出すこのシーン。
私が期待し過ぎていたせいか、ちょっと地味に感じました。
せっかくのアニメなのですから、もっとドドーーン!!と派手な演出をしてほしかったです。

(原作ネタなので以下反転します)
式を召喚した時に、夏目が突然転んでいますが、ここは原作ではちっちゃな式をかばって倒れたのです。
夏目の優しい気持ちを表現した場面なのですが、アニメではちょっと分かりにくかったです。
でも、ちっちゃくても強力な式でした。見事、影を祓ってくれました。

原作ラスト、ヒノエが風邪で寝込んだ夏目を見舞いにきて、

「しかし夏目は何か嫌いじゃない。
男と思わなければどうということはない」

というドタバタシーンがなかったのは残念でした。


次回は、悲しいですが最終回、第13話はアニメオリジナルストーリー『秋の夜宴』です。
予告を見ますと、妖祓い人の名取さん、柊、子狐ちゃんご出演です!

さて、嬉しい情報が飛び込んで参りました! 「夏目友人帳 Ⅱ期」決定です。

  「続・夏目友人帳」 2009年1月よりテレビ東京系にて放送開始!!

何で「続」をつける必要があるの…とかは置いといて、嬉しいーー!

*トップ画像は左からビーニーの Hippity、ベッツィー、Floppity です。

「夏目友人帳」第11話

2008-09-16 | 夏目友人帳

アニメ「夏目友人帳」第11話『ニャンコ徒然帳』の感想…というか、今回はボヤキですので、
すごく面白かった! 感動した! という方はご覧にならないよう、お願い致します。

今回はオリジナルストーリーを加えた、ニャンコ先生中心のお話でした。
藤原家の冷蔵庫の中の海老(AB)を13匹食べてしまったり、夏目が友人から借りたCDを踏んで割ったり、
と夏目の怒りをかったニャンコ先生は家を追い出されてしまいます。

基本的にアニメはアニメで楽しみたいので、原作とは比較したくないと思ってはいるのですが、
(以下、反転します)
原作は、夏目と離れ離れになったニャンコ先生が遠くから夏目を想う…という非常にしっとりした小品なのです。
女子高生に化けて夏目の友達にファミレスでおごらせた上にゲーセン代をたかるシーンは、やり過ぎだと思いました。
これでは単に嫌な奴です。


猿猴という妖怪が、斑(ニャンコ先生)が夏目と縁を切ったと聞きつけてやってきて、
返り討ちにする戦闘シーンは良かったですけど。
あとは、藤原家で預かった白い子ネコと戯れる夏目がとてもキュート♪でした!

最近は友人帳がらみのお話がなかったので残念でしたが、次回はいよいよ『五日印』。
シリーズの中でも最もアクション度の高い作品の一つ、格好いい夏目が出てきますので、楽しみです。
特に、原作のあの場面(夏目が巻物を投げるところ)がアニメでどう表現されるか、わくわくします!

*画像は向かって左側から、Dearest、ベッツィー、Arielです。

「夏目友人帳」第10話

2008-09-09 | 夏目友人帳

アニメ「夏目友人帳」第10話『アサギの琴』の感想です。

一部ネタばれを含みますので、まだアニメをご覧になってない方はご注意下さいませ。

突如、傘を持った妖怪が夏目の体をよこせ、と襲ってきます。
傘持ち妖怪・蛇の目(←夏目命名。本当の名は「アカガネ」)に事情を聴くと…

磯月の森の壬生神様の元に「アサギ」という名の美しい蒼琴(そうきん)弾きの乙女がいました。
しかし、アサギは体が砂のように崩れていく病にかかり、里に帰されてしまいました。
最後に壬生様の前で琴を弾かせてやりたい、だから夏目の体を貸せ、とアカガネは夏目の体を無理矢理奪おうとしますが、ニャンコ先生に撃退されて退散します。

次の日の朝、目が覚めた夏目の髪と瞳が一瞬青く見えます。
夜の間にアサギに憑依されていたのです。
友人たちの前でアサギがちらりと表層に出てきて、夏目がキラキラと乙女チックに輝きます。仰天し動揺する友人たち。
このキラキラは先週の名取に勝っていましたね! 名取が見たらさぞ悔しがるでしょう。 

うわ~~、乙女な夏目、楽しみにしていたのですが…………
原作漫画ですとヒトコマのカットでただ可愛い♪としか思えなかったのですが、
アニメーションで見ると、ものすごーく不気味でした……。(←ごめん…夏目)



アサギに琴を弾かせるため、琴の材料集めから始めるアカガネと夏目。
夏目はふとアサギに尋ねます。


「(二人は)どういう関係なんだい? 付き合ってるとか?」

「うふふ…、まさか。蛇の目さんは傘持ちだったのです」


アカガネは、壬生様やその周りに集う美しい者たちが日に焼けぬよう、傘をさしかけたり世話をしたり、用心棒を務めるというお役目をしていたのです。
アサギにとっては、アカガネの秘かな想いは問題外だったようですね……。仕方ないですが、ちょっと可哀そう。

琴探しでびしょ濡れになって家に帰って来た夏目を、藤原塔子さんが優しく出迎えて、夏目の髪をタオルで拭いてあげる場面は心が温かくなるようでした。
ずっと一人っきりで孤独に過ごしてきた夏目ですが、大切に思える居場所ができて本当に良かったと思います。

ようやく琴が完成しました。
磯月の森へ帰ろうとするアカガネをアサギは引き止めて言います。


「かなうなら、もう一度だけでも弾きたいと思った。ずっとずっとあの方のためにだけ弾いてきた。
だから…もしもう一度弾くことがかなうなら、優しくて大切な友人のため、あなたのために弾きたいと思っていた。
アカガネ、聴いてくれますか?」


夏目の指と体を借りてアサギは蒼琴を奏でます。

「遠くで音楽が聞こえた。聞いたこともないような美しい音。
それでもその音は、僕の指から空気を揺らして……」


蒼い月の光に照らし出された森の中でアカガネのためだけに琴を奏でるアサギ。
夢のように美しい光景でした。
アサギは深い眠りにつきました。

琴を弾き終えたアサギは浄化してこの世から消えてしまうのではないかと心配でしたが、深い眠りについただけでほっとしました。
またいつか目覚めて病も治ると良いのですが…。





「残されていった琴を弾いてみたけれど、もうあんな美しい音は出なかった。
あの音は俺の指ではなく彼女の心が奏でたのだろう」


ラスト、風に吹かれて舞い落ちてきた一片の花弁が、夏目の部屋に残された琴の弦を一瞬揺らしました。

今回は前半のギャグのテンションが高めでしたが、
夏目が自分を取り巻く人たちを大切に想う気持ちが丁寧に描かれていたと思います。


「ニャンコ先生はずっと居たいと思える場所ってあったか」

「そんなもの私には一生必要ないさ」

「俺もね、先生。ずーっとそう思っていたんだけどなぁ…」


さて、来週は第11話『ニャンコ徒然帳』です。予告を見ますと楽しいお話のようです。わくわく!
*画像はベッツィーです。

「夏目友人帳」第9話

2008-09-03 | 夏目友人帳

アニメ「夏目友人帳」第9話『あやかし祓い』の感想です。

一部ネタばれを含みますので、まだアニメをご覧になってない方はご注意下さいませ
今回は あの名取さん 登場で、ある意味最も楽しみにしておりました回です。

最近太り気味のニャンコ先生を連れて散歩に出る夏目。
ほたほたと歩くニャンコ先生のアンヨがたまらなくキュートです。
野犬に向かって「んっふ~ん」と凄んでみたり、バッタを捕まえようと追いかけたり、ニャンコ先生、冒頭から可愛さ全開です。
ニャンコ先生を探して草むらの中に入った夏目は何かにつまずきます。

倒れる夏目の体をはっしと受け止め、名取さん登場~!
ここ何回か見返したのですが、名取がどこから湧いて(え?)きたのかどうしても分からない…
居眠りしていた名取に夏目つまづく→名取立ち上がって夏目の体をキャッチ!って素早すぎでは???
(まあ、細かいことは置いといて…)

名取周一は売り出し中の俳優で、夏目は撮影現場に迷い込んだのでした。
赤いバラしょってキラキラきらめく名取さんです。
帰り道、夏目は首に縄を繋がれたまま歩く鬼の面をつけた妖怪とすれ違います。


「妖怪…だよな…?」

夏目の目ではぱっと見ただけでは人と妖怪の区別がつかないのですね。
それじゃあ、色々苦労するはずです…



その夜、夏目は大きな紙人形(名取の式?)に襲われます。
それは名取が夏目を試すために送ったものでした。


「君、今のが見えるのかい? 俺も見える」

「見えるって何を?」

「そうだな。恐らく妖怪と呼ばれるものの類だ」

「そんな。あなたは一体」

「おれは名取周一。(中略)…ごめんな。嬉しかったんでつい。俺と君は仲間だよ


呆然とする夏目。次の日名取はキラキラきらめきながら学校まで夏目を迎えに来ます。
名取は裏の仕事のお祓い家業を手伝わないかと夏目を誘います。
手下の妖怪が夏目の首を締めたり、とか、名取はちょっと強引です。
ニャンコ先生が助けてくれましたけど。
夏目に抱きかかえられるニャンコ先生がまたまたキュートです。「にゃ~ん」って可愛過ぎ♪


「これ何だい」

「えーと。うちの猫です。…………いや、嘘です。ニャンコ先生は…ほんとは猫じゃなくて」

「ありがと」


夏目が真実を名取に伝えることができたこのシーン、胸がじーんとしました。
今まで誰にも本当のことを言えなかった――逆にいえば嘘をつき続けてきた――それはとてもつらかったと思います。



名取は瓜姫と笹後という二匹の妖怪を使役していました。
名取が今回頼まれた仕事とは――とある旧家に住み着いた妖怪が、蔵を開けようとする人に祟る。だから祓って欲しい、という依頼でした。


「奴らはいつも理不尽で迷惑な存在だな」

と言い放つ名取に、夏目は不信感を持ちます。

ところで、名取の体には体中を這いまわるトカゲのあざがありました。
名取の左手手首にまきつくトカゲのあざに
「ブレスレットみたいだ」と思わずほほ笑む夏目。

「初めて笑ったね。このあざも役に立つことがあるんだな」

二人の心が一瞬通じ合ったような場面でしたが、その後すぐに、夏目を襲ってきた妖怪を名取はいきなり問答無用で攻撃しました。

「やめて下さい。もう手負いですよ」

「甘いよ。人を襲うのを許しておけるないだろう」

「こういうやり方ならば賛同できません」


帰り道、夏目は心の中で呟きます。

「せっかく同じものが見える人と出会えたのに、その人とさえ分かり合うのは難しいことなのか。
同じ痛みを超えて来た筈なのに」




とまあ、色々ありまして、無事に依頼された仕事も終了しました。
件(くだん)の妖怪は昔その家の蔵を守るよう、無理矢理首に綱をつけられていたこと、そして、かつて名取とも係わりがあったことが判明しました。
名取は術を使ってその妖怪を解放してやることに成功しました。
そして、妖怪は「柊(ひいらぎ)」という名を貰って名取に仕えることになりました。

夏目は今までは同じように妖怪が見える人間とは理解し合えると信じていたようですが、それは錯覚でした。
妖怪が見えるという立場は同じでも考え方は様々である、すなわち生き方は自分で選べるのだということに気付いたという点で、
今回の名取との出会いは夏目にとって重要な出来事となりました。

ラストの名取の台詞は、やはり色々な痛みを超えて来た人の温かい言葉だと思いました。


「何も同じ意見でなければならないということもないだろう。
他人と分かり合うのは難しいことだよ。誰にとってもね。
困ったことがあったらいつでも言ってくれ。私も友人の力になりたいからな」


(原作未読の方のために反転します)
自分の力を使って人助けをしようと考える名取はまだいい方で、
妖怪を利用して金もうけをたくらんだり、更に妖怪を捨て駒のようにしか考えていない人間もいますから、
名取のいう「理不尽で迷惑な存在」の妖怪よりも人間ははるかに恐ろしい存在です。

名取さん絡みのお話は、アクション風なお話が多いので、ぜひまたアニメで見たいです。
制作会社様、第二期お願い致します! ←ここで懇願しても…


さて、来週は第十話『アサギの琴』。
予告を見ますと夏目に名取のキラキラ病がうつったのか、と一瞬びっくりです。
乙女な夏目がとても楽しみです!
*画像はジェニーです。

「夏目友人帳」第8話

2008-08-26 | 夏目友人帳

アニメ「夏目友人帳」第8話『儚い光』の感想です。
人と蛍の妖(あやかし)との恋、そして別れのお話でした。

かつて蛍の妖・ホタルを愛した章史は、ある日突然妖怪を見る力を失ってしまいます。
見えなくなってもホタルの姿を求めて蛍の沼を訪れる章史と、章史に静かに寄り添うホタル。

二人の別れを夏目が見つめる、大変美しい抒情詩のようなお話です。
いつか、夏目にも妖怪を見る力を失う時が来るのでしょうか。
それは夏目にとって解放? それとも…


「たとえいつの日か妖怪が目の前から姿を消しても、出会った思い出は決して消えることはないだろう」

ラスト、夏目と夏目に抱っこされたニャンコ先生が見つめ合うシーンがとてもキュートでした。

何故かこの一週間はドラマで「別れ」のシーンを見ることが多かったです。
「魔王」の成瀬としおり。「太王四神記」のタムドクとスジニ。そして今回の「夏目友人帳」の章史とホタル。
「魔王」と「太王四神記」の方は本当の別れにはならないと思いますが…。
偶然とは思いますが、不思議です。

さて次回は、いろいろ期待が大きい第9話『あやかし祓い』です。


「お前、何やら新手の妖気が出ておるぞ」
「ああ……きらめいていてごめん」


シリーズ中、恐らく最も人気の高いキャラの一人、怪しい妖(あやかし)祓い人・名取周一、きらきらと登場です!
*画像はジェニーです。