蟻の巣通信 by GIGA SPIRIT

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確か…

2015-04-26 | ★GIGA嵐の予感と五感★

2015年4月26日(日)晴

…地中海で難民密航船沈没。また。「借金となけなしの48万円支払って」が妙にリアル…。
▼昨日、暖かな日につられて江の電で友人を訪問。いつ乗ってもこの電車はペア5割、乳母車の子連れ夫婦1割、老人2~3割、学生1割の印象。昨日は土曜のせいか学生の代わりにインド人、中国人、オーストラリア人、国籍不明のガイジン勢が2割ほど。まあ、相変わらずギッシリの大盛況だった。江の島一つ手前で降り、ずっと静かな花盛りの路地を行く。確か…この先の川にはカワセミもいる。さっきまでとは密度の大きなコントラスト。でもハッピーな空気は共通したハーモニー。
▼地元の和菓子で抹茶をいただき、大正の超老人と老齢新人と、本とパリと持病と医者と、世界と宇宙と日常の「何か変」の話をする。むきにならずほのぼのと。
▼余裕があって帰りは鎌倉へ。小町通りの密度は江ノ電の何倍か! 同じようなものを売る店が両側にびっしり並び、旧知の居酒屋、寿司屋あたりに目が行くが、すっかり姿を変えた。やっぱり。段蔓(八幡様へ向かう参道=桜道)は完全に工事現場に変身。で、この辺りはこんな風景でした、と昔の写真が囲いの板塀に張ってあってだまし絵だった(写真)。鳥居の後ろは確か…雪ノ下教会? ちょっとプチ・シュールな古都も悪くない。
▼一駅電車に乗って逗子で下車。確か…あった。大船軒の鯵の押しずしが食べたくなって。ビール…は頭の中だけにして、暖かいほうじ茶でもぐもぐ。市議選挙の演説聴きながら。この枯れ具合が我ながら客観的に見え、これまた一興。
▼そしたら確か…あった。地元まで行くバスが1系統。ゆるみきった気分にふわっとあくびが出た。と、脳裏に浮かんだものは、白いシャツのすそ? 確か…江ノ電の中のペアの男の子。ボタンが一段掛け違っていて、一番下が激しい段違い平行棒? そのあたりをつまみながら一際会話の音声が大きかったっけ。フフ
★春の暖かな日と平和な連想は似合う。しかし「めいわくかけて ありがとう」が浮かんだのはなぜだろう。元ボクサーの喜劇俳優、たこ八郎のせりふとして朝日新聞の新朝刊コラム「折々の言葉」に紹介されていた。言葉のズレ具合は理解できればゆるキャラモードの味だ。今、春と平和が昔のような単純な地平にないことを誰もが感じている「変」な時代だからか。


トカゲ走る日向かな

2015-04-19 | ★GIGA嵐の予感と五感★

2015年4月19日(日)晴 

…丸々と太った淡い金茶のトカゲが走り、あちこちでフリージャーの塊が黄色い炎を放ち、廃品回収車の彼女(録音音声)の美声がかすれる。昨日は強風を伴った久しぶりの陽サンサン。
▼早朝、日の出に合わせたウオーキング。海上自衛隊の敷地境界に踊るようなバラ線。時間帯によっては一瞬のアート。これまでもコラージュのベース用にずいぶん撮ったけど、作ればいくつか傑作が生まれる予感がする。今は弓をぎりぎりまで引き絞って……“そのとき”を待っている感覚。ぼくの創作意欲はかなり天候に左右されるから、これからでしょう。
▼派手な赤い外装の「介護スナック・竜宮城」に想像力が混乱する。でも「駅前交差点そば」&「敷地面積」から判断できる常識は、どんなものであれ驚くほどの仕掛けはない、と面白くもない結論を引き出してくる。自分の中のロジカル×センシュアス=合理精神×感覚感性が試されている。だからNETですぐに調べたりしない。楽しむ。
▼このところ消化不良が続いて少しやせた。しわ、シミが目立つ老人顔に個性的な異が形成され、いよいよポートレートに向いた素材になったかも。ナダールの写真にある昔の男たちを見ながら、外見を支える中身(内面)があるか? ふと考えてしまう。19世紀じゃないんだから、もうヘアを味方につけるしかない。急きょ、最終を予約してヘアカットしてきた。これで秩序と反乱・歪みが均衡しただろう。
▼HALといえば、うちではこれまでは「ハッピー&ラッキー」の意味だったけど、最近、重労働対応の「装着型ロボット」をさす略語として知れ渡ってきた。高齢社会、男女差別のない職種という社会背景からもさらに発展するだろうね。結局働き方の変化などで人がHALになる…なら一緒か?
★某サロンセミナーが終盤になった。コンポジション。個と集団が輝くリズムの応用。HとCの双方向、重層構造が現代版の骨子だ。受けた人はピンときますね。そ、12③…あれです。応用してますか。ビジュアルの分析よりもサロンや自分に応用することの方が難しく、意味も価値もあるのです。ま、それはそれとしてヘルムート・ニュートンの「SIE KOMMEN」は、傑作だね。


2015-04-12 | ★GIGA嵐の予感と五感★

2015年4月12日(日)晴⇔曇

…ようやく薄日が差す。日光がありがたい。天候不順に体調が左右されるジジイ体質になって思わぬドジをふむことがある。今朝は新聞を取りに行ってたった2段の階段でつまづきそうになった。誰かに見られたか? 日曜のせいか犬の散歩組がまだ少なく、ひと気はなかった。ふとチューリップに気付いた。いや、チューリップの花弁に陰影をつける日光に気づいた。ふわっと心地よくなった。趣味の人ならこれが俳句のきっかけだな。村上春樹の造語「小確幸」にも近いか。
▼続けていた一斉ランダム読書で、球に関するイメージ、記述がいくつもシンクロした。様々なジャンルの中で、〈~孤独の中で歓喜する円い球体〉〈諸君はいま天使の卵を見たのですぞ〉。あるいは海亀の卵や、ピンポン玉の話として。ぼくの日記風メモ帳には、NASAの想像図「木星の月、ガニメデ」の写真(闇に浮かぶ球体)が貼ってある。この地下で大量の海水を確認したという記事と共に。昨晩はTVでドイツの近代化学工場と日本の下町の職人兄弟が「真球」の精度を競うという番組があった。天体と幾何学を結ぶ完全な造形イメージは、不安定な人間社会にとって一つの理想だ。だれもが世界の不安定を感じ、地球上のヒビワレを危惧している。そういう心性が時代をおおっている。
▼雨の夕、通夜。天使のような存在のまま。思わず涙で目が曇って両親の顔が見えなかった。
▼開店準備の前夜祭?に顔を出す。同日、北の方でも新たなスタートを切る人が。こちらも実力、魅力申し分なし。さらにもう一人、準備に余念がない人。みな小さくても強い確信になった「球」を信じて。
▼輸入盤F雑誌の広告をチェックしながら思う。表現力の高い低いはテクニック。でもその前に表現に思いや根拠があるかないか、そっちの方が本質的に大事だ。根拠への意識もない(テクニックの)コピーは何も訴えない。当然だね。D&Gの素晴らしさが際立つ。美容師の創作にも同じことが言える。
★さて、チューリップは球根からできる。


花+吹雪後冷え

2015-04-05 | ★GIGA嵐の予感と五感★

2015年4月5日(日)小雨

…赤い月(皆既月食)は見えなくても、世界を覆う異な出来事の連鎖は十分に不気味。……日本のあずきキャラメルのピンクがカワイイ。
▼桜は一気に満開、花吹雪と駆け抜け、きょうは花冷えがドカン。暖房とダウンが手放せない。……宗教戦争を演出しながらの大学襲撃は卑劣極まりない。ケニアまで?アフリカは大丈夫か。
▼つばめが飛び始めた。さっそく去年の巣の取りっこ。……サウジ主導でイエメン空爆。目には目をと新たな兄弟の争いに。アラビア半島はいよいよ火薬庫か。
▼「耳目を集める」だね、たぶんそれは。車中の会話で新人キャリア風が「樹木を集める」と言っていた。……イスラエルの見込み違い、イランのあいまいな演技は大丈夫か。
▼八朔、レモン、安政柑、デコポン。黄の競演が送られてきた。「これは皮が厚いです」とか…皮に直接メモがあって、楽しく比較しながら味わっている。……ごく普通の人が副収入のためにAK47を違法取引している…って、EUの中心、ベルギーは大丈夫か。
▼ぼってり真紅の椿は枯れても花が落ちない? 踏切の赤信号と競演する姿(写真)はちょっと不気味。美と危険があいまいに同居する。……そういえば世界のコレクションで今期、2か所で喪服が現れた。深層心理に通底するものはナニ?
★大きさや角度を揃える。徐々に変化させる。色に統一感をもたせる。おおむねデザインの基本はそんなところだ。そして軽さや何らかの機能でベーシックが出来上がる。その先に個性や異色といった魅力が加わる。そう。対立と相補性の緊張感の中に豊かさは花咲く。だからベースが崩れてしまっては元も子もない。世界のギリギリの秩序が今危機にあるような気がする。消息を絶っていた英国の火星探査機が火星表面で発見された…そんなニュースが心地いい異と感じられないくらいに。……世界は大丈夫か。