蟻の巣通信 by GIGA SPIRIT
美容師のための美意識開発 蟻牙スピリッツがお届けする蟻の巣通信です!ホームページへはBOOKMARKからどうぞ!
 



2015年7月26日(SUN)

…月曜になってしまった。ここ数日は観音崎灯台の下へ青をめぐる小さな旅。白い帆船は群青の海に似合う。
沿岸と沖の二層の青は調和であり、対比であり。

▼明け方の夢に、瑠璃に埋もれたアラブの戦士が出てきた。珊瑚、瑪瑙、玳瑁: 蹴散らし。

▼夜明け前のもっとも暗いうちに差す宇宙の青い気配は、人知の覚醒をうながす。イヴ・クライン・ブルーの神秘。

▼今朝は久しぶりの朝もやに炎天の予感。海面はもうはっきりと深い黒から青を切り取っているだろうか。

▼ビロ-ドの色素のような紺に、朝顔のすがすがしい気が宿る。白露がふるえている。

★8/6、 8/9、 8/12、 8/15 これからも語り継がれる惨事は紺碧の空のもと。忘れまじ。



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2015年7月19日(SUN)

…鴨がいる。鴎がいる。鵜がいる。烏も雀もいる。炎暑の法事となった昨日、ぼんやり考えていた。居場所が違えばありえない光景じゃないけど。自分の子供も、その従兄弟たちの集団に入ると時間感覚が修正され、見慣れた顔に「世代の皮膚」がうっすらとはりつくもんな。それとにている。確かに平潟湾の工場裏に2羽の白鳥を観た。番(つがい)か? 信ぴょう性を疑ってさりげなく観察している人が増えたと…。あさりを掘るような浅瀬だから…ライバル視されてるかもな。
△昔アイルランドの港町ゴルウエーの朝市で農家の人がもぎたての野菜や果物から、グズベリーのような野生種ベリー類まで。作り立てで湯気の出るパンは四角や丸やねじりんぼうで素朴な絵のようだった。塩の効いたバターと、ジビエのハムもあったかな。それらを紙袋に入れて長ーい岸壁の先まで行ってたべた。すごい食欲だった。チーチーと鳴く雀よりもひと周り小さなまあるい小鳥と、20羽?30羽?いや、それ以上の群なして泳ぐ白鳥は、やっぱり浅瀬にいた。草の上に置いた紙袋からまずはパンの匂いがした。ああ、うまい! 心底からの感動の呻きだった。
△法事から帰り、庭のブルーベリーを見に行ったら食べごろはすでにない…? 足元にしゃがんだ小なる者が「…あ、動いてる!」 「ああ!とんだあ!」
何が起きたかわかりますね。正解。脱皮したせみの試運転に人生の初心者が恐れおののいた歓喜の瞬間です。その感動がいつまで透明感や空気感、汗や握りつぶしちゃった木の実の匂いと一体となった不思議なままでありますよう。
△壮大な構想の下に運命づけられた通年変化の紫陽花が、いよいよ本領発揮。有彩色の濃い色味で人の目を奪わない、白い紫陽花の淡い七変化だ。①まず水色のままと、②淡く微かに異変を兆す…変化のベクトルは淡い黄緑と、対の淡いピンク。バロットンの計算みたいに正確です。③いよいよピンク系に針路を定めた赤勝ちの奇跡。この後はいずれ。写真をとりそこねるといきなり枯葉色になるから要注意です。
☆天気が良くなって脳内重しを感じなくなった。気付けば飛行石も安定して血圧も百にとどいている。OK。最悪(=やせのくせに腹ばかり出る状態)の状態を脱出準備だ。

 




 

 



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2015年7月12日(SUN)

…腐れてなお甘き雨のくちなし…こういう状況が苦手になってきた。嗅覚と味覚が同じ感覚に統一? これは気持ち悪いよ。異なる感覚に「似てる」を覚えるのはちょっと優雅な趣味だけど、それとは全く違う。似て非なるものの負の性質か。
▼「夜の床屋」というタイトルにひかれて若手作家の短編をよんだ。初出時は「インディアンサマー騒動記」だったが改題。タイトルだけで何かがうごめく気配。昨晩は2作目「空飛ぶ絨毯」と3作目の「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」を一気に。ドッペルゲンガーとは、昔は影法師なんて訳されたりしたけど、分身、生霊、第2の自我、よく似た人という意味。タイトルに共通する似た匂い、音色、ミステリーとしての通奏低音を感じる。似てる?か、 似て非なる?か。
▼繭という字が書けますか。ゴチャッとしたの囲いの中は左が糸、右が虫。わかってしまえば迷わなくなる。では「糸」はそのままにして、右側の虫を代えてみよう。たとえば「彔」。これは緑という字のつくり(右側)。繭という字の一部がかわって緑と読めるでしょ。つまり【緑の繭】=これは江戸時代から長野安曇野が産地だった異種、山繭(やままゆ)のこと。桑ではなくくぬぎの葉を食べて育つ。だから繭も淡い緑に。白い繭と同じ?似てる?似て非なる?で、ぼくは似て非なる美しさを感じてこんな造語を考えてみた。つまりこれは嘘字。でもいかにもありそうでしょ。
▼この写真は新橋某所にある。そうとう有名だと思うけど、いつ行ってもガラガラ。お昼時はこのアートに腰かけてサンドイッチなんか食べてるOLを見かける。ドキッとする。かなり昔にスキャンダル的ブームを引き起こしたマンガ、「家畜人ヤプー」の世界をロボットに置き換えたものじゃないか。特にこのタイプは「椅子ヤプー」と呼ばれる特定種のものだ。近未来のSM的感覚は、いや、十分に近未来的だ。生身、ロボット、金属的素材で囲った人体?
★エスカルゴとタニシ、宮崎の日向夏とイスラエルのスイーティ、日本の理容と美容…は似てる? 似てない?



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2015年7月4日(土)曇天と小雨

▼…梅雨かと思えば大雨!に食欲がわかない。こんなときは開き直って空元気を吹こう。…あえてうちのセミナー風に…うーん。お題は今や世界の注目ギリシャ問題から。ギリシャは地理的には南欧。でも文化や美意識の上では西(欧のルーツ)か、それとも東(方の始まり)か。はい、全員自分で考えて。
▼正解=どちらでもある二重性。EU(西欧)が自分に都合のいい理想主義でくくったのがギリシャは西欧文明のルーツ。でも、いくら言っても抑制や努力や反省から逃げる体質はもう異文化的? そう。アレクサンダー大王が東方遠征からいろんなものを取り込んだのがヘレニズムだから、ギリシャはつまり東方的。またざっくり言って欧州諸国はカトリックとプロテスタントの国々。ギリシャは同じキリスト教をルーツに持ちながらも、その昔西と別れた東ローマ帝国(ビザンチン帝国)の東方教会系。オーソドックスチャーチだ。驚くけど、ギリシャと濃く共通項を持つのはむしろヨーロッパの向うの寒冷地、ロシア正教の国だ。この二国をつなぐベルトはずっと経済停滞地域だった。ロシア語のそば粉、グレチーハは(色黒の)ギリシャ女という意味。東方教会の伝わり方が分かる。そしてトルコ(昔ビザンチン帝国だったところ)から→アラブのイスラム世界へと中近東が始まる。国旗の色調も象徴も明らかに変わる。ギリシャは青と白と十字架。三日月はトルコから。救急車のマークは「赤十字」と「赤新月」。ではなぜ極東の日本は…「赤日」日の丸じゃなく赤十字なのか? これぞ「明治」の脱亜入欧の精神でした。
▼EU問題に関しては、つくずく英国の老獪(ろうかい=悪賢いジジイ)な政治力が光る。表面は参加しておきながら通貨統合は最初から拒否。懐疑の力と見識だな。
では第2問。英国はヨーロッパか?
▼正解=表面はヨーロッパ、内はいまだに”大英帝国”の二重性。ヨーロッパは歌と踊りと美味しいときれいの大陸の側。英国風朝食をガッツリ食うひとたちは、政治と労働問題とパンクと魔法が大問題。パンク(ファッション)の女王なんて言い方に矛盾よりもリアリティ。カトリックとプロテスタントの両方の性質を持ちながら、ここにしかない事情で「英国教会」をつくっちゃう。この勝手な権威主義としたたかな感性がうまく機能するとどうなるか。たとえば「飛び地(英国領)」という不思議とバッシングを逃れた植民地をいまだに世界中に持つことにつながる。南米から太平洋、印度洋、アフリカ…。世界の海は確かに英国の海だった。そして何と同じ欧州のスペインにまで。それが地中海の出口にあるロック(岩山)、ジブラルタルだ。端っこにいながら先端。歴史の中央にいながら危なくなると古城の霧の中。英国のそういう妥協の作り方はもうアートか魔法かわからない。
▼では第3問。英国を追われた生真面目なプロテスタント系、その過激な一派ピューリタンは、どこへ逃げたか?
▼正解=新大陸アメリカへ。計画的なライフスタイルを核に一部は産業発展に貢献し、一部は時代の時計を止めてしまった。今日はその宗教国家・アメリカ合衆国の独立記念日だ。WASP(ワスプ=初期の典型的リーダー像)の影も意味も薄くなったけど、オバマ大統領はWASPの条件をいくつはずしているか? これは宿題。
▼※この写真。抜けるような青天に凸面鏡がちょっとシュール。垂直と水平と平行。円と弧。これほど崩れても幾何学の要素は強さを失わない。秩序+歪みは美のマージナリティ(周縁性)、一つの美の入口です。どれほど完璧を目指しても人が心を動かすのはその未熟、欠陥、わずかな不足や過剰の部分にだ。人はそこに自分を投影するから。
★さてひと段落のお楽しみは紅茶にしよう。インドと中国をまたにかけた英国の活躍を思い出しながら。阿片で紅茶をねえ。そういえば阿片貿易の全盛期、英国のユダヤ企業に「サッスーン洋行」という会社があった。これだって油断するとすぐプチ・シュールな話に展開する。



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2015年6月28日(sun)

…そろそろと、縁先用の蚊取り線香を引っ張り出した。去年の名残がくっきり。こいつ(写真)、偶然の模様にしてはある種のセンスに通じる。例えば浴衣の柄などに。それにしても蚊の活動がまだ鈍い? 塩辛トンボも飛び始めたのに?
▼独立開店の通知が届く。15年以上勤務の後、日本社会の約束事のように円満退社で…。(実態は)よく耐えたという人もいいれば、よくぞそこまで成長したと評価したい人もいる。いずれにしても、書いたからには円満退社の意味を将来、前向きに使えるようにしよう。
▼コンテストシーズン以外にも作品を観てほしいという人がいる。最近到着したものは、普段の生活感とぴったり寄り添った「美容師の仕事」がさわやかだった。わずかな人工着色の遊びが最大効果をはっきし、うまく作品化している。バランス感覚のいい人なのだろう。モデル(親子、姉妹、夫婦など)のリアリティ……ぼくはその背景にダイアン・アーバスを感じたけど…。まずは美容師への信頼だね。
▼梅雨の晴れ間が何日かあり、少しシャキッとしたか? 今日、中断した読書のリベンジみたいに、かため買いしてきた。まずは写真集から攻めて3冊クリア。思った通りの構成で、1冊は次回のセミナーでもテーマにしようと思う。どれも表紙の印象が暗い。
▼TVにわんさかのクイズ番組。いまや回答者の顔ぶれ競争。なかでもホリエモン人気はすれすれでここぞの一発勝ちが魅力か。クイズ自体はもう無意味な同工異曲の垂れ流し。各社、本気で切磋琢磨してほしい。
★今何が起きているか、世界の裏や物陰で。ノーテンキな知識の断片でなく、本当のことを知りたい。熱い塊を。 



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2015年6月21日(SUN)曇り

…雨だからいいのよ、と紫陽花を観に出かけるご近所の中年元気女子たち。とってきた写真?残念ながら皆ピン甘。ええ、ええ、もちろん。…そんなこと全然気にしませんねえ、あの人たち。
▼梅雨の晴れ間(写真)にトカゲらしいトカゲ一匹。名付けても走り去りたる蜥蜴かな(川上弘美のパクリ)。本歌は貉(ムジナ)だった。
▼低血圧と食欲不振で覇気がない。原稿を書きだすもテンションが低い。そこで、前回よりもサイドをキュッと短く締めて! ふわふわしたグレイヘアにカツを入れに行った。
▼つるつるっと、ソーメン。えいやっと、うな重。醤油を絡めたシラスとトスしたサラダ菜の混ぜご飯をおにぎりに+梅干し。飲み物は生茶と三ツ矢サイダー。ときどきOSー1。気だるさをうっちゃる頼もしい味方。
▼梅雨の晴れ間に出た三日月が、細く、濃く、明るく、鮮やか。思わず詩的表現をしたくなる。しばしじっと眺め、しかし天からは何も降りてこない。
★久しぶりにマンツーマンの補習。地理にからむイメージは侵略、植民地の歴史とリンク。だから今消えつつあるものがある。筆頭はコロニアルだ。ネイティブアメリカンをアフリカンと勘違いする人多数。インディアンに関する情報がまったく伝わっていない世代がある。




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2015年6月14日(日)曇り~小雨

…関東の梅雨入りと体調の低下がシンクロしてしまった。低血圧が体の芯を安定させない。ふわっ、クラッと。それでも片目つぶって観た紫陽花はますます色が濃くなっていく。どんな季節にも似合うものがある。
▼口がまずく、さわやかな酸味のあるものが欲しくなる。一昨日もいだ庭の青梅を少しばかりジャムにしてもらった。強い酸味と香り、かなり砂糖を入れたはずなのに甘さが引き締まってグレープフルーツの何倍もの際立つ清冽な味。他のジャムが一切食べたくなくなってしまった今は、天の恵みかと思う。
▼窓に写真のコピーを貼って見ながら原稿を書いていた。しばらくそのままにしてはがすと、セロテープの目ができる。わかったうえで時々遊ぶ。窓外の風景よりもテープの形に意識がひきつけられるときは、かなり内向的というか、内的志向の発想に偏る。読みのわからない漢字だの、山繭の淡い緑色だの、他のものとは縁の薄い(忘れていた)単独の小さな謎のようなものがふつふつと湧いてくる。それ以上思考が深まるわけでもなく、なんとなくお気に入りの不思議を転がして遊ぶ。
▼昼間うつらうつら? 逆に夜中にひらめきがあって頭が冴える。もう後は眠れない。困る。ライフスタイルゾーンのイメージ配分に新たな展開が起き、そのワケがあまりにも明快。燈台下暗し的な単純を見すごしていたらしい。イメージは同時代を呼吸している。これは体調不完全ならではの思考のショートカットがもたらした成果だ。
▼定時のニュースが面白くない。あまりにもささいなものを過剰に繰り返す「いいこと」迎合ニュースは特に。もっとも、事の真相が知られては困るようなシリアスな世界の現実は、未整理のまま報道するわけにはいかない。これまでの歴史認識が通用しない未知のゾーンに突入。正邪さえ怪しい公然の秘密がどんどんふくらんでいく。とんでもない時代にいまぼくらは立ち会っている。それだけは確かだ。
★本を読む気がしなくなって、数冊が中断。中断を楽しめる本は間違いなくいい本だそうだから、いずれ。それよりも今は、灰色の風景とよどんだ時間をどううっちゃるか。エリック・サティから入るか、懐かしいMJQから入るか。何度も通った道。



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2015年6月7日(日)曇り

…数日前の遠回りの散歩。黄や赤の「釣り禁止」看板と釣竿が競争で並ぶエリアに。海上自衛隊→閉鎖中の残土運搬会社施設→生コン会社→かつて造船所だった更地の端に、到着。岸壁近くの海底に鎮座するコンクリ幾何学(写真)を素早くチェック。半分は社交が目的の釣りキチ爺さんたちは干潮のピークにボスが帰れば皆帰る。犬の散歩にはまだ早いし、こちらの関係者も不在。小型デジカメをもったふらりとゆるいジジイだけが、どこをねらってるんだか……パチリ、パチリと。絵になるところ? 実はこれも被写体の一部(写真)。藻の色合い、生え具合、貝の付き具合、両腕の変化など海の中のコラージュは面白い…。ド干潮じゃないと見えないし。従ってハハハ、それは私です。この2年通院も絡んで何かと忙しく趣味の「夜釣りの岸壁派」と無縁だった。暖かくなったこの日妄想の堰(せき)が切れ、情熱の高まりと科学的根拠探しが一体化して、おそらく外見は情熱隠ぺい型・執念の姿でありましょう。まあ、今夏のブログをお楽しみに。「青年よ書をすてて(岸壁へ)行こう」と、寺山修司の言葉がゆがんで響いた。
▼北京=倉重奈苗、荊州=金順姫、延与光貞、ニューデリー=都留悦史、ハバナ=平山亜里。朝日の特派員。毎朝誰がどこに行っているかをまず新聞でチェックするのもぼくの趣味の一つ。エルサレムからローマへ移動になった“彼女”の活躍も目立つ。今日はアフリカ担当からワシントンべースになったベテラン、杉山正の名が。キエフに内田晃と駒木明義が入っている。数人は年末の記事で顔を覚えた。それぞれの行き先に大きな事件、出来事があり、良くも悪くも世界を動かす動力源だ。
※記者の名前が頭に入ると、記事内容が記憶に残りやすくなる。つまり暗記力、記憶力に自信のない人向け発想です。そこで消えてしまう情報は、いま自分にとって重要な意味を持たない。
▼もう一つ。ずっとあいまいだった感覚的嗜好(シコウ=好み)、自分の美意識の素を発見した。ぼくにとってはこれは素粒子発見に近い快挙。新聞の穴埋めのような記事がヒントだった。思考回路の意外な連結の結果、「やわらかな宝石」のような、意味と造形要素をつなぐ言霊のような…面白い結果(言葉や作品)を生む。精神の快楽だね、これって。うまく説明できるよう、さあ、しばしパッション(苦しみ+情熱)月間だ。
▼前回「遅いランチ」での飲食は、海の幸リゾットとオムレツ(ハム&チーズ)、フライドポテト、グラスワイン(グラーブのソーヴィニョンブラン系×2)、紅茶(種類不明)、シードル。以上2人前です。どれか当たったかな? 
★今日、数年ぶりに従妹がきて懐かしい話になった。「時」と、調和、一致の「絶」の感メカだった。庭に埋め込んだ大ガメがいま空っぽ。そこでオタマジャクシを飼いたいとふと思った。還暦と、それをとうに超えた者二人の会話の世界が反映したから? に決まってるか。田園風景が記憶に〈詠み蛙〉。



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2015年5月31日(SUN)晴れ

…雀のうぐいす鳴き? うぐいすの雀化? 雀に対するつばめのクレーム? セキレイを真似る雀の18歳? 他が静まる一瞬に鳴く孤高華麗なエリートうぐいす。大人になりかけの小鳥がいっぱいで互いの鳴き声が影響しあってしまうらしい。ジュウ、ジュウという汚い大声も混じる。ぼくの部屋の南の窓の戸袋に巣を作りかけた連中だ。最近の小鳥社会に何か変化が?
▼路地、境界、隅の表・裏、そして大通り、旧道の高台と窪地。ご近所はほぼ一斉に紫陽花が咲いた。ただし色づきはまちまちで、サイズも全般に小ぶり。土地(土)によって青系、赤系が決まるとは聞いていたけど、ここ数年の傾向は白が急増、目立つ存在に。あれは土は…? そういえば横浜の蟻の巣のビル裏口にも白の大玉が咲く。これは個体差かもしれないけど、旬の白が消えた後の…(スケールの大きい)更なる変化がドラマチックに始まる。長い時間をかけて白から緑へ日焼け?し →知らない間に赤緑の玉虫になり、→それが淡いピンク~薄茶のツートーンにスライドし、さらに和紙のような枯れたカサカサのナチュラルベージュへと変色する。こんなにもミステリアスでアンコモンな色の変化はそうあるものではない。色彩学の法則を様々に体現した【植物の錬金術】だと思う。今年はぜひ、白い紫陽花に注目して見て。
▼人に勧めていながら自分はちっとも行動できなかった「ボッティチェリとルネサンス」をようやく観てきた。まだまだ変わる渋谷駅周辺に戸惑い、変化が止まったBUNKAMURA(東急百貨店)でホッとする。小雨降るひんやり涼しい平日の正しい選択。=空いてる。観終わったら記憶が鮮明なうちに全体の印象を反芻する。同じフロアのカフェ(写真)で暖かいAとBを、そしてCと…Dと…ついでにEも…を〈時間をかけて〉いただきながら。メディチ家の果たした役割とボッティチェリの傑作を重ね、「サヴォナローラの火刑」へと向かう運命の皮肉を絵巻物風にアバウトな連続劇で押さえる。昔からそんなものの見方をしてきたけど、これって絵巻物のゆるい時間把握に通じる。まさにいま超話題の高山寺「鳥獣人物戯画」の世界だ。異常な混雑が喧伝されているので二の足を踏んでいる。
※A~Eの飲食物にはどんなものが?ちなみに時間は午後3時半。
▼軍港脇の薔薇園に向かうらしきお兄さんの頭に、エッ? 低い電柱のてっぺんにいたカラスの兄貴がサッと&キック?! 人間のアニキはアッタマに来て傘で応戦しようとしたが、奴はもう電柱の上にまいもどり、ア~。あきらめて歩き出したお兄さんをめざし、後方から、まさか? あっまた!カラスの兄貴が直滑降で再度同じ人間の頭を襲う。はっと気が付き、もうブチ切れた人間のアニキの悔しがることといったら…。ちょっと高い所を通る車道からの(昨日の)目撃談。カラスの頭のいいのはよく聞くけど、完全に人間をなめてる。聞いてみたい。「でもお前、そもそもなぜあのお兄さんに? 特別の顔見知りか? ガキガラスの頃の因縁か何かが? それとも髪がくしゃくしゃ系だったけど、巣の材料にでもしようと思ったか? そりゃ人間にとっちゃ侮辱だよ。確かにお前の羽根は黒くて艶があって、エレガントの条件(美しい天然素材)だ。でも人間社会には流行ってもんがあるから、くしゃくしゃ、カサカサ、枯れ草色だってそれはワラ屑じゃない。
★ルネ・マグリットもぼくのセミナリストの間では人気。それにしてもキュレーターの活躍が喧伝されるにしたがって地方美術館の出し物がゆるキャラ系・かわいい系をコンセプトに再編集されている。でもそれってただの後追いじゃないか?




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2015年5月24日(SUN)曇り

…この写真何に見える? 年賀はがきにありそうな干支(えと)の馬に見えませんか? 切られても切られてもコンクリからはい出した生命力は造形をやめない。無情のなかに有情を見る思い。時代が違えば神秘と敬われたり、魔性と恐れられたりしただろうね。何か悪事に「利用されたり」でなければいい。今日の詐欺の何割かは、この手と変わらないもの。
▼余計な親切やくすぐり→押しつけ詐欺商法。モデルに?→エステ脱毛タダ券を→会員価格によるン十万円の宝飾品予約購入(会員価格?)とつながったり、水道のカルキ飛ばし?ただただ→羽毛布団を買えだの。その大元じめがなぜか同じ会社!? こんなアホみたいな商法に引っかかるか?と思うけど、街では若い女性が、自宅では年寄りが次々と。これって、先週見てきた北野タケシ監督の映画『瀧三と7人の子分たち』の世界そのもの。まっとうな分かりやすい悪事を働く旧時代ヤクザがお笑い風に美化されるエンタメ。さすがタケシ。ネガ・ポジ共存のフィギュア化されたジジイが笑えた。
▼詐欺はおおむねゆるい。そのゆるさに抵抗し難く、断れなくなる? 1億総詐欺被害の時代だ。「ただのうまい話はない」。あらためて自分のガードのゆるさをひきしめて。特に美容師は健康、エコ商品にはかなりシビアな目で。かなりの商品が実はただの……というケースにつながりかねない。美容室のガードはゆるゆる、という評判は避けたい。
▼そういえば映画館の中で自分の席が決まったら人は何をするか。最上階の席から見えた光景。①アイスクリームを食べる。②旅行パンフの束をチェックする。③薬を飲む(数種類あった)。④スマホを続ける。➄全身ゆるめて口開けて寝る。…以上ひとり客。もちろんペアはこの限りではありません。
▼将棋名人戦7番勝負の第4局。若手の作家朝吹真理子が新聞に観戦寄稿文。まず二日目の朝、スタート時の彼女の写真が載っていた。手前・羽生名人のグレイへアがただのごま塩頭に見え(十分に疲れている)、奥・真ん中でその羽生を観る女流作家は、センターパート右サイド耳かけBOB状態に顔をやや左に傾け、巫女風な凛のモード。でっかい黒目が吊り上がっている。そして…やがて「(終局直前××の)形相は凄まじく、人が人からはみ出てしまい、人間としての面立ちは裂けていた」と書くことになる。この体験はきっと作品に影響するだろうな。ちなみにこの日で羽生名人の3勝1敗。
★環水平アーク、日嵩(ひがさ)。この1週間で立て続けに聞いた気象用語。前者はアーチにならない横平行線の虹、後者は太陽と同心円の輪光。どっちも色と光の幾何学。目のごちそう。
★話題の高齢者おしゃれファッション人間(NY)の写真集を買ってきた。……簡単にはコメントできない。それだけいろいろなのだが、今度のサロンクラス受講生に見せようと思う。日本との簡単な比較の問題ではなく自分の生き方、思想、ファッションという夢装置への信頼、のような根本的な話になるだろう。好き嫌いを超えて、異をどこまで認められるかもテーマだ。根っこの馬を右脳に、色彩・造形・心理などを左脳にいれて7番勝負ほど。



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