GIGA嵐のブログ 美意識の芽

ぼそぼそ、じっくり、わいわい。東西南北美容師の輪。

材料3

2010-08-22 | ■■GG嵐のコラージュ日記■■
メモ:
見上げた断崖の上に暗雲の「スープ」。
「落ちていくような」天地が逆様になったような目眩。
黒い「シミ」のようになって飲み込まれた「機影」。
何かが生まれ出そうな「胎動」の気配
速い、速い、

材料2

2010-08-10 | ■■GG嵐のコラージュ日記■■
↑この港に、このクレーンのこの色はなくてはならない。向こうにかすんで見える影のために。
少し乾いた「確信」。

材料1

2010-08-04 | ■■GG嵐のコラージュ日記■■
某月某日 晴
ちょっと道具箱を開けてみた。
雑誌『+ING』を読んでいる人だと、この写真がどこだか分かるかも。広々。長々。遠近法の彼方の赤はタンカーです。
分からなくてもかまわない。サイレント映画のつもりで見て。

レトロびな?

2010-03-03 | Weblog
2010年3月3(水) 曇り

▼進行中の大仕事が佳境に入って長いトンネルの中。向こうに出口は見えているけど、もう少し。今年前半のセミナー各種が一通りスタートし、継続の面々、新しい顔ぶれと共に、冬から春の変わり目を過ごしている。気がつけば梅は満開。桃が咲き始める頃だ。人との別れも再会も日常的にあり、競技のドラマだけでなく、蟻の巣的悩み相談もあれば、経済産業構造的地すべりから異変まで、ホント日々忙しい。ファッションの前衛が折れた意味を考えている間に、またしてもの天変地異!これも(賀状に書いた通りの)夜明け前の最暗部、混迷の諸相なんだろうか。それにしても、ハイチ地震への復興支援運動協力に着手したばかり。誠実公平な支援・行動団体には益々資金が必要だろう。次ぎのバッジにはチリも加えていいと思う。美容師の草の根運動が東京主導でもメーカー主導でもなく、あちこちからジワジワと普通に、広がっていくことを願っている。
★さて、コラージュの作品制作はちっとも進まないけど、日常のコラージュはけっこう華麗だ。仕方ない。ブログの続きとしては、こんな写真を出しておく。ガラス窓に映った絵はほとんどコラージュだから、普段から電車の中でも街の中でも無意識に収集している。これは地中海沿岸、スペインの中の英国領(飛び地)ジブラルタルで見たもの。レトロでしょう。歴史的な時間も止まってるけど、ショーウインドウのマネキンの時間も止まってた。そこはかとなくレトロな品があって、撮っておいた。ガイジン顔にしてもチマチマっとした作りは、お雛様に通じるな。奇しくも今日は3月3日だ。ジブラルタルのレトロびな、ということで…かんべん。
レトロが力を発揮するのは、先が見えない状況のとき……そうだ、「ヘアモード」の連載コラムにも「レトロ」を取り上げた。たぶん…この人形のせいもあったな。で、あっちは次号が最終回ですよ。「+ING」はもうじうき出るはず。こっちにはジブラルタルの旅のことを書いた。気が向いたら見てください。
じゃ。





港のコラージュ

2010-02-20 | Weblog
2010年2月19(金) 晴

今日は終日、言葉(イメージ用語)の意味と用法解説を考え続け(スタッフ共々)くたくたになってしまった。当然コラージュ(作品)に手をつける時間がない。もうしばらく旅先(スペイン南部の港町)のスナップを見てもらおうと思う。
▼これも彼の地の路地のアート。近くで見ると、どろどろしたものがグルグル回転して徐々にいびつな不定形になりつつある…そんな“状態形”ですね。ところがシルエットはどのアングルから見ても、(ご覧の通り)いくつかの顔に見える。アイデアは珍しくないけど、よくできてた。大通りと二又の路地が交差する中央にあった。だからいろんなアングルで見えたな。
▼紙の上で切り張りするコラージュでも、これと同じ効果はよくある。見方によっては基本と言ってもいいか。ある切れ端に別の(無関係の)断片をくっつけたとたんに、ひょっこり顔に見えたりする。そこから意識して、顔が出てくるような切れ端をはめてみるようなこともある。最後には鼻や唇を貼り付ける。人の顔ってどんなにゆがんでも、面白いからね。僕の知り合いに顔のデフォルメを得意にしているイラストレーターがいる。独特のユーモラスな顔面世界を創る。(…個展の案内をもらったのに、とうとう行けなかった。木村君、ごめん)
…さて、顔洗って、寝ます。おやすみなさい。






衛兵の列

2010-02-18 | ■■GG嵐のコラージュ日記■■
2010年2月17(水)曇り、湘南地方夜間小雪ちらつく寒さ…だった。
▼毎回道路のボロクズ写真じゃ申し訳ないから、今日は本物のアートをお見せします。
これは港に平行した遊歩道に陳列された?鉄人です。「衛兵、護衛…」たしかそんなタイトルがついていたと思う。10体並んでた。迫力あるでしょう。地中海と言うよりも北方系の武人を連想するけど、これ自体、街の景観にとって異質。つまり異な出会い、コラージュ効果はある。完成品ですね でも、身体にあけた穴にバサッと大量に一種類の花を活けるなんていう次の一手はあると思うな。色は濃い紫か、白…だろうか。ずーっと同じ色の花を活けておいて、どこか一箇所だけに真っ赤な花どさっ! というのも有りだね。どこの穴でもいい。これは違和感だけじゃなくて、血が噴出したような辻褄が成立するから、ハーモニーがある。この穴って、本当はそういう参加をうながすためのものじゃないのか?
なわけないか。でも許されるならやってみたい、と思う。
ところでこういう頭の中の妄想も、コラージュの訓練なのです。
ただ美容師はくれぐれも注意…お客さんの頭やりながら妄想しないこと。





路面アート続き+②

2010-02-16 | Weblog

 15日の続き②
このぬいぐるみのオババを格子の端に置いてみて(想像してみて)。さて、路上の壊れた鉄のふたとオババはHか、Cか? 顔はけっこうごつくてユーモラスであります。






続・路面アート+①

2010-02-16 | Weblog

 15日の続き①
▼「干からびた金魚」と言ったのは、この写真が記憶にあったから。数年前の夏に見かけた。砂の上で寝かされ上手に干乾びていたっけ。死んでしまったので金魚鉢の水ごとそっと捨てた? 何か儀式のようないじらしい子供のシワザ?みたいな気がして、撮っておいた。悲壮感は無く、湾曲した鉄の格子の上なら、もっとはっきり主役になれるんじゃないか? 
いまこの写真を探しているとき、年末に出した魔女のぬいぐるみがあった。あんなオババがゆがんだ格子の端にしがみついてても面白いかも(覚えてますか)。…ついでだから、続きの②として出してみましょうか。オババは壊れた鉄のふたとHか、Cか?






路面アートはコラージュの元

2010-02-16 | ■■GG嵐のコラージュ日記■■
2010年2月15(月) 曇 

▼路面スナップ③。これは破壊アート系のブラックホール型。格子の鉄板の絶妙な湾曲ぶりに見とれ、秩序と破壊の混在に惚れ惚れしたね。僕はたいていの破壊に美は付き物だと思っている。石の古代遺跡でもコンクリや鉄の産業廃墟でも徹底したものには共通の廃墟美があるもんな。そこに永遠を見るか、刹那を読み取るかは別にして、惹きつけられてやまない人間の欲求はけっこう根が深い。ピラネージと僕の間に共通の美意識があるといったって、それほど大きな間違いじゃないだろう。
そういえば…前にも書いた(っけ?)。幸田文が晩年地形の「崩れ」に惚れこんで日本中旅する面白い本の話。和服の調和や機微の世界から、正反対の感動にひき付けられる老作家の情熱がかわいい。今読む本がない、という人はぜひ。
★「コラージュの作品報告」を宣言しておきながらちっとも進行しない。しびれを切らしておばかコメントまでちょこちょこ入るようになったけど、ま、もちっとお待ち!
ところで今回もやっぱり、こういう写真を見ると、このなかのどこに何を置いたら、瞬間的に生きた絵になるか考えてしまう。つまり路面アートはコラージュの元なのだ。あ、今瞬間に頭に浮かんだものがある。(いい悪いは関係なく)、A・干からびた金魚。B・若葉、草花?。金魚は前回分=北のハシゴのコメントが響いた。そして金魚なら色がコントラストして死と崩れがハーモニーする。草花だと実際に見かける絵になるし、発想は陳腐でも破壊と生成(誕生)のコントラストが効いてメッセージ力はある。
こんなものが僕のコラージュの基本構造です。この後、続けてその参考写真を出します。






路上のモンドリアン

2010-02-07 | ■■GG嵐のコラージュ日記■■
2010年2月6(土)晴と寒気。
立春を過ぎたから余寒というらしいけど、午後からの冷えはきいた。空気が耳の端をチリッと刺す。 
▼さて2月に入ってもう1週間! この季節の時間はとりわけ早く感じる。美容師さんは成人式も終わって社員旅行の時期か?一昨日の夜「ハワイの帰りです」という青年が来たっけ。
さて今日は前回の続きにもう一枚道路の写真。これズバリ、「路上のモンドリアン」と名前を付けた。似たようなものはあちこちで見かけるけど、この構成、バランスはなかなかでしょ。スペインのタイル職人の感性に敬意を表します。ヒビの具合、欠けたタイルの按配。鉄は色だけでなく磨耗してなめらかになった肌など、偶然の恵みが嬉しい。
…さらにこの画面のどこかに深紅のハイビスカスの花がポロッと落ちてたら…と想像してみて。華のある立体のコラージュだよね。一輪挿しならぬ「一輪落ち」なんて南国の風情としていい。現にこの周囲には西洋朝顔、ハイビスカス、ブーゲンビリア、ゴクラクチョウ?なんかがわんさか咲いてた。だからあり得る絵でしょう?
ま、花でなくてもいい。ここにどんなものがポロッとあったら面白い「路上コラージュ」になると思う? 想像してみて。偶然の一手でもいいし、それを装うあなたの創意でもかまわない。できれば詩情を。つまり「犬のウンチ」なんていう陳腐はダメ。せめて「イイチコの空瓶」くらいの、詩情?を。皆さんの感性を信じましょう。