蟻の巣通信 by GIGA SPIRIT

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不思議と不気味

2010-09-26 | ★GIGA嵐の予感と五感★
2010年9月26日(日)晴→曇
紫のオクラがやっと実をつけ、雑草まだらな庭にバッタが異常繁殖? 読んでいる最中の『百鬼夜行絵巻の謎』よりも異な物わんさと感じる秋の世の中、哉。

▼NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」が終わった。僕は「墓場の鬼太郎」の貸本時代を体験してるから、親しみを感じて時々見てた。“水木さん”ちに娘たちが生れ、その子が大人になっても、不思議と水木さんの顔は青年のまま。最後は兄妹みたいで気持ち悪い。リアルな老け顔を作る予算も技術もないNHK特有の不思議でもあるし、単なるミスキャストという批評もできる。だから妖怪っぽくていいんだ!という正しい見方?もあるかね。まあ主役は簡素なヘアが似合う背高女房だし、おばあさん役の竹下景子は健闘してた。…ナンシー関が生きてたらどんなコメントをしただろう。
▼世間並みに連休気分でTSUTAYAに。見損なった話題映画を借り、昨晩遅くまで観た。最初のシーンで、あれ~、ゲゲゲの女房が! 思わず声を上げてしまった。僕がこの女優さんを知らなかっただけのただの偶然ですが、彼女は『沈まぬ太陽』で死んでしまう客室乗務員役だった。ちょっこし不思議な気分だった。
▼数年前、隠岐島に渡ったとき境港の商店街で買ってきた“目玉オヤジ”Tシャツを持っている。夏に着るタイミングが無く、涼しくなった一昨日、着て事務所に出かけた。そしたらスタッフ一人が横縞、一人が縦縞。皆白黒でH&Cが完成した。そげなこつ珍しくなかか?
▼六本木ヒルズでやっていた写真展「東京フォト2010」を見てきた。30数社の写真ギャラリーのブースを巡り、目を肥やしてきた。ZENフォトにmasaの上田美江子さんの「踊り」3点があった。ヘアメークが生きた和や仏教説話の特異な世界だ。頑張ってるな。他ではコラージュやフォトモンタージュの技法を進化させた作品が目に付いた。たぶん僕の嗜好だろう。去年パリの写真ギャラリーで美醜混在するただならぬ作品をいくつも見て衝撃を受けた。それに匹敵する感動は正直、なかった。でもデジタルの力も得て、今写真藝術に不思議な胎動を感じる。その根っこは世界の不気味と呼応、シンクロしてるはずだ。
▼今年もJHAの最終選考作品について幾人かの相談を受けた。やった!人も残念な人も、また次、更なる高みを目指しましょう。総体的に言えるのは、写真としての見栄えばかり気にしないで、ヘアデザイン自体の驚きにもっと深い欲望を。そしてモデルの内面強化をもっともっと真剣に考えよう、…かな。


馬に羽はえる秋

2010-09-18 | ★GIGA嵐の予感と五感★
2010年9月18日・土 晴
★猛暑、炎暑、残暑、雨、ん? 雨、涼風、秋。事件2つの1週間。この秋は短いぞ。じっくり呼吸したい。だから今日は休養日。
17日=朝~異業種の接客のプロに「感じる講演会」→夜:別ジャンルの仕事で終日都内。
16日=ドア開けっ放し廊下雨びしょ大事件対処と、資料写真構成検討で夜まで。
15日=昼:クリエイターズアカデミーでH&Cセミナー。夜:北関東出張。夜間「臨店体験セミナー」
14日=横浜で「色とイメージ」特別版上級コース。初体験者用写真資料再検討で夜まで。
13日=終日、資料構成検討。
12日=蟻の巣資料本入れ替え作業
8月は楽をしたせいで余計にハードに感じる1週間だった。ちょっと疲れた。07年以前はこのくらいが普通のペースだったけど、もうあきまへん。この間歯科通院1回、珈琲屋3回、居酒屋1回、古書店1回、散歩0回、3Pはがき1枚、連句1回、徘徊…?は幸いに0。その頃コラムを書いた掲載2紙が届いた。ココア出版の「ビューティクリップ」は、色あせたギネスの工場写真にモルフォ蝶の羽をちょこっとコラージュしただけの“絵”が、うまく出ていた。地元ディーラーの新聞コラムに使った写真もきれいに出てた。ありがとう。「+ING」のコラージュが、(印刷の)墨が強すぎてあまりにも暗~い仕上がりだったので、よけいに嬉しかったな。
・・・・・・それにしても、何で電池取り替えたばかりの懐中時計が遅れたんだろう!? いや、それよりもマナーモードのケイタイをバッグに入れたままテーブルの向こう=反対側の椅子の上に置いて読み書き、思案にふけるのはやめましょう。たとえ真面目に、すぐ近所のカフェにいたとしも、ですね。
遅刻寸前で呼び出され、僕も驚いたけど、所在不明の僕を探し回った主催側担当者様、アキバのBちゃん、うちのスタッフの皆さんにも、ハラハラさせてすみませんでした。

アップスタイル コンテスト

2010-09-15 | ■蟻の巣日記■
9月15日  横浜 晴れときどき曇り 後雨
昨日、UNITED DUNKS のアップスタイル コンテストの取材に横浜大桟橋ホールへ行ってきた。競技テーマは『パーティヘア』 会場演出テーマは『MUSEUM』だそう。
場所がミュージアムとなれば、これはデザインの宝庫でしょう、と期待度かなり高いですよ。
ブライダルだってフォーマルパーティだって十分通用するアップスタイル、華やかで色とりどりのロングドレスのレディーがホール一杯。でも第一印象が、似てるんです。よく見るとアクセサリーだったり編み込みがあったり、カールやウエーブの違いだったり、イクステンションで変化をつけたり、それぞれにクリエイティブなスタイルを目指しているようです。でも多くは似てるんです。確かにロングドレスにアップといえば定番に近いイメージってありますが。
でもここはコンテストの会場です。
何か目立つ、審査員を惹きつける何かが欲しいです。
賞へのコメントで伊藤五郎さん、白坂さんや神宮寺さんの言葉が印象に残ってます。マンガ、コミックの時代。オリジナリティをもってその人の世界観をどう表現するか。目立つこと。そのためのメリハリ、コントラスト。ファッション自体のコーディネート、ヘアとファッションのコーディネート、それをどうモデルの個性に合わせるか。
多くにクラシックな美意識が表現される中、大賞のモデルは、ヘアもファッションのコーディネートもまさに若さと今を多くの人に感じさせたようです。もちろんモデルさんに合ってましたよ。単なる素敵ではなく、カワイイ!の時代感ですね。
写真でうまく伝わればいいのですが。ヘアはポップな丸みのあるデザイン、衿元に大きなチェックのリボンと、黒のトップスにつなげる濃い目グリーンのボウ、トップスにはたくさんのバッジ(トラッド感覚、これもチェックとはいい相性)グレーのプリーツスカートの裾からは白いチュ-ルがボリュームたっぷり華やかに。
技術は甲乙つけられないぐらい皆さんうまい(審査員一致)のだから(私もそう思います)、後はふだんから何でも見て、気になることはちょっと立ち止まって考えてみたら、きっと自分のデザインのヒントになるよね。
来年がまた楽しみです。会場の熱気で暑かったけど、選手の皆さんはいい汗かいたでしょうね。お疲れ様、ありがとうございました。(ワカメ)








変化にますます

2010-09-08 | ★GIGA嵐の予感と五感★
2010年9月8日(水)雨だ!

雷、瞬間的、気まぐれ。それでも雨は雨。横須賀も横浜も雨です。たぶん城ヶ島には利休鼠の雨。本当に久しぶりだ。自分の中にこんなに雨を歓迎する気持ちがこみ上げてくるとは思わなかった。きっと髪にもいい。
▼昨日、秋の新規クラスが始まった蟻の巣は、室内温度に層ができたまま。最上階だから天井からの熱が消えない。初めての受講生もさぞや驚いただろう。今日はその熱波がないだけで検討中、思案中、いくつもの「まんま」が解決するような気がする。
▼数日前、業界人と久々に深夜までいろんな話をした。よく考えていて敬服した。そのきっかけはまさに僕の盲点だった。馬車道で分かれて蟻の巣に向かいながら、知らずに「OK、業界の未来は明るい」とつぶやいたね。最後に飲んだ変わったカクテルのせいか?
▼その前日には、炎天下都内数か所をウオッチング。間近に迫った「特別注文」への構想を練る。過剰に陥らないよう「自信と確信」を冷ましつつ。
▼更にその前日。旧知の隣接業界人からK帯?!珍しく長話。あっちの業界状況から美容を照射してみせてくれた。なるほど。高次元の成熟市場対策と、レベルどころかラベルの差を味わうことになるだろう「試練の世代」の予測について。カタイな。
「過去のどの成功例も範としない新しい業態が生れたっていい。それに見合う人材は着々と育っている」……というのが僕の意見。楽天的だろうか。
★みなとみらい地区にまた新ビルがニョキ。蟻の巣からの風景も進化中だ。横浜美術館前の広い空き地にもいよいよ巨大な施設建設が…。何があっても変るときには変わる。時代の美意識にも変化の兆しがはっきり見える。
チャンスは突然降ってきたりしないし、決して公平でもない。そっちを向いた者にだけ降りて来る。ますます足もとを固めて、目線は高みをにらみつつ。