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イタリアあれこれマガジン”あんぬんつぃ” 第116号
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こんにちは
立春を迎えたと思ったら、大雪になりました。
本当の春が待ち遠しいです。
< 目次 >
◇ はじまりは5つ星ホテルから
◇ JIJI-Milano
◇ イタリア旅行記 北イタリア編(今月は休みます)
──────────────────────────────────────────────
◇ はじまりは5つ星ホテルから ◇
2月15日から、名演小劇場で『はじまりは5つ星ホテルから』が上演されます。
5つ星ホテルの覆面調査員の仕事をするイレーネ。誰もが憧れる華やかな仕事を
する一方、私生活では40歳独身、家族も子供もない。
ある出来事をきっかけに自分の行き方を見つめなおしてゆくという
ストーリですが、映画の舞台は世界7つの5つ星ホテルです。
7つのうち、2つはイタリアのホテルです。
ひとつは、トスカーナ州にある、自然に恵まれた環境の中の、
温泉滞在型のホテルで
Fonteverde Tuscan Resort & Spa.
もうひとつは、プーリア州にある、アドリア海を望むお城のようなホテル
Borgo Egnazia
どれもため息がでそうなホテルばかりですが、一番泊まってみたいと
思ったのは、このプーリア州のホテルでした。
一人旅をすることが多い僕は、ひとりで行動するからなのか、宿泊先に
選ぶ項目として
できれば家族経営
部屋数が少ない
サービスは適度で、客の立場からみたら放っておかれているような
気がするぐらいが丁度良い。
4. それでも顔をあわせれば、あれこれと話ができる距離感
こういう場所を選んでいます。
設備よりもホテルの人の人柄が満足度につながっているようです。
話を戻しますが、映画の主な舞台はため息が出るよな素敵なホテルですが、
一方、主人公を取り巻く人間関係はしっくりとこない、
うまくかみ合わない形で展開されます。
あるときに色々な事柄がきっかけになり、主人公は本当の自分と向き合い
始めるのですが、これがこの映画の一つの大きなテーマであると思います。
再び脱線しますが、昨年末に作曲家、歌手の大瀧詠一さんが亡くなりました。
僕は特にこの人のファンでもなく、よく知ってもいなかったのですが、
一昔前、カラオケに時々通っていた頃に、数少ない歌える曲のレパートリーの
中にこの大瀧詠一さんの曲があったのです。
ネットでも追悼のコメントがたくさん見られて、多くの人に慕われていたのが
確認できました。
この人の曲に『さらばシベリア鉄道』という歌があり、
YouTubeで見ていくと
太田裕美さん、坂本冬美さん、中には福山雅治などが歌っているものがあり、
休み中で時間も有ったので聞き比べたりしました。
実は、カラオケで歌っていた頃は歌詞の意味など分かっていなかったのですが、
本当は恋に悩み、相手への疑心にさいなまれた女性が一人でシベリヤに旅立ち、
旅先から男性に宛られた手紙に、この男性が返事をするという歌詞に
なっています。
この歌の最後の方にこういう歌詞が出来てきます。男性の方の言葉なのですが
『疑うことを覚えて人は生きてゆくなら、不意に愛の意味を知る』という
箇所があります。
この女性と男性が、その後どうなったのかは歌では明らかにならないのですが、
僕は二人は再び心を通じ合わせるのだろうと思っています。
この女性と男性の心の機微を一番上手く歌い上げているのは、
僕には作曲した本人の大瀧詠一さんの歌う『さらばシベリア鉄道』だと思いました。
映画の話に戻りますが、覆面作業員という仕事はいってみれば『疑うこと』から
始まっています。それを自らの生き方や、人間関係に当てはめてしまえば、
しっくりこない、ギスギスしたものになるのは目に見えています。
そこでこの主人公は『不意に』『愛の意味』を知ったのです。
『さらばシベリア鉄道』に歌われる女性は、多分に、日本人の多くに共通する
発想をもっているのでしょうか、悩みの答えを求める時に、
シベリアに象徴される『厳しさ』『孤独』のなかに一度身を置いて
自分を確認しようとするのですが、
イタリア人の共通の発想をもつ、この映画の主人公は、自らを確認するために
どこへ向ったのでしょうか?
これは映画を見てのお楽しみということにしてください。
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◇ JIJI-Milano ◇
ジャルディーノの生徒さんで、フェデリーコと夫婦になり、ミラノで日本語を教えている明子さんからのお便りです。
いつも底冷えがするミラノですが、今年の冬は平年より暖かく感じます。
ただ、雨ばかりで太陽を見る日が一週間に1日だけだったりで、これには
気が滅いります。風邪を引いている人もちらほらで、体調管理には十分気を
つけたいです。
日本ではインフルエンザが流行っていると聞きましたが、今年、イタリアでは
不思議なことに予防接種について、何も言いません。4年ほど前だったでしょう
か、トーポジージョを使ったコマーシャルで、何度も何度もインフルエンザの
予防接種をするよう喧伝していました。お昼のニュース番組でもインフルエンザ
が流行っているので気をつけましょう、ということが何度も繰り返されたりして
いて、なんだか異常な印象を受けました。
幸い、イタリア人は彼らが言うほど印象操作に簡単に洗脳されないようで、
無意味に妄信して、慌てて接種を受けに行くということはなかったように
思います。それは、マスコミが言うほどインフルエンザの威力は大したこと
はないということを、一般の人々が体感してわかっていたからではないかと
思います。
実際、その年のインフルエンザは予想されていたよりも、かなり穏やかなもので
あの異常なほどワクチン接種を推奨する宣伝は何だったのか、今でも不思議で
なりません。
一方で、大量のワクチンの杜撰な保管状態をスクープする報道もあったことから
もしかしたら、政府が無計画に大量購入したワクチンの消費を促すために
マスコミを使って煽動しようとしてたのではないかと勘ぐっています。真相は
わかりません。
話は変わり、先月のニュースの中で、 今回お知らせしようと思っているのは
「修道女妊娠 」のニュースです。
時々、イタリアのニュースは冗談じゃなかろうか、と思うことがあります。
食事中にテレビをつけていて、思わず吹き出してしまううこともあり
要注意です。
さて、イタリアのほぼ中心にある、ラツィオ州リエーティというところでの
話です。
その町の老人ホームで働いていた、エルサルバドル出身の修道女(32歳)が
腹痛をうったえ、自分で救急車を呼び、運ばれていきました。医師からは
妊娠を指摘されたものの、「そんな覚えはない、妊娠などしていない」と言い
続けながら分娩室に運ばれ男児を無事出産した、という話です。
一緒に生活、仕事をしている他の修道女らは、彼女の妊娠には全く気づくことは
なく、単に最近太ったのではないかぐらいの認識だったといいます。また、ここ
最近は一人閉ざしている様子だったと。救急車がやってきて初めて彼女の妊娠を
知ったと言いますが、そんなことがありうるのでしょうか。かなり疑わしく
思います。
修道女の間では、最近彼女が母国エルサルバドルへ帰ったときになにかあったの
のでは、と噂されているようです。このところの神父など教会関係者の性的
スキャンダルの報道をみると、疑いは教会の中にも多いにあるわけですが、密閉
された世界ですから真相は永遠に謎となることでしょう。
3500グラムの男児は法王の名をとり、フランチェスコと名付けられました。
フランチェスコといえば、宇多田ひかるさんの婚約者もフランチェスコさん
ですね。こちらのニュースでもいち早く取り上げられていましたが、彼の名前も
顔写真も出身、両親についても報道されていました。映画「ノッティングヒル」
に例えられたり、シンデレラボーイと呼ばれたりしています。
日本語を学習している若い生徒の中には、熱烈なJポップファンもいます。
23歳のごく普通のフランチェスコさんの結婚に羨ましく歯がゆい想いを
している人もいるのではないかと思います。また、今まで以上にシンデレラ
ストーリーを夢見させるべくイタリア人男性を刺激してしまったのでは
ないでしょうか。
二人はプーリアにあるポリニャーノ・アマーレという小さな町で式を挙げる
とのこと。日本からの報道関係者や観光客と街の見物人で賑わうしょうが、
きっと、Jポップファンのイタリア人も集まることでしょう。
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◇ イタリア旅行記 北イタリア編 ◇
今月は休みます。ごめんなさい。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
ホームページがあります。どうぞご覧下さい。
『イタリア語スクール ジャルディーノ』で検索してください。
4月からの新規受講者の募集をしています。
YouTubeで同様に検索して頂けば、動画でのレッスンも公開しています。
ただいまskypeを利用してのレッスンも行っています。
神奈川にあるジャルディーノの姉妹校もよろしくお願いします。
次回は3月10日発行予定です。
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イタリアあれこれマガジン”あんぬんつぃ” 第116号
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こんにちは
立春を迎えたと思ったら、大雪になりました。
本当の春が待ち遠しいです。
< 目次 >
◇ はじまりは5つ星ホテルから
◇ JIJI-Milano
◇ イタリア旅行記 北イタリア編(今月は休みます)
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◇ はじまりは5つ星ホテルから ◇
2月15日から、名演小劇場で『はじまりは5つ星ホテルから』が上演されます。
5つ星ホテルの覆面調査員の仕事をするイレーネ。誰もが憧れる華やかな仕事を
する一方、私生活では40歳独身、家族も子供もない。
ある出来事をきっかけに自分の行き方を見つめなおしてゆくという
ストーリですが、映画の舞台は世界7つの5つ星ホテルです。
7つのうち、2つはイタリアのホテルです。
ひとつは、トスカーナ州にある、自然に恵まれた環境の中の、
温泉滞在型のホテルで
Fonteverde Tuscan Resort & Spa.
もうひとつは、プーリア州にある、アドリア海を望むお城のようなホテル
Borgo Egnazia
どれもため息がでそうなホテルばかりですが、一番泊まってみたいと
思ったのは、このプーリア州のホテルでした。
一人旅をすることが多い僕は、ひとりで行動するからなのか、宿泊先に
選ぶ項目として
できれば家族経営
部屋数が少ない
サービスは適度で、客の立場からみたら放っておかれているような
気がするぐらいが丁度良い。
4. それでも顔をあわせれば、あれこれと話ができる距離感
こういう場所を選んでいます。
設備よりもホテルの人の人柄が満足度につながっているようです。
話を戻しますが、映画の主な舞台はため息が出るよな素敵なホテルですが、
一方、主人公を取り巻く人間関係はしっくりとこない、
うまくかみ合わない形で展開されます。
あるときに色々な事柄がきっかけになり、主人公は本当の自分と向き合い
始めるのですが、これがこの映画の一つの大きなテーマであると思います。
再び脱線しますが、昨年末に作曲家、歌手の大瀧詠一さんが亡くなりました。
僕は特にこの人のファンでもなく、よく知ってもいなかったのですが、
一昔前、カラオケに時々通っていた頃に、数少ない歌える曲のレパートリーの
中にこの大瀧詠一さんの曲があったのです。
ネットでも追悼のコメントがたくさん見られて、多くの人に慕われていたのが
確認できました。
この人の曲に『さらばシベリア鉄道』という歌があり、
YouTubeで見ていくと
太田裕美さん、坂本冬美さん、中には福山雅治などが歌っているものがあり、
休み中で時間も有ったので聞き比べたりしました。
実は、カラオケで歌っていた頃は歌詞の意味など分かっていなかったのですが、
本当は恋に悩み、相手への疑心にさいなまれた女性が一人でシベリヤに旅立ち、
旅先から男性に宛られた手紙に、この男性が返事をするという歌詞に
なっています。
この歌の最後の方にこういう歌詞が出来てきます。男性の方の言葉なのですが
『疑うことを覚えて人は生きてゆくなら、不意に愛の意味を知る』という
箇所があります。
この女性と男性が、その後どうなったのかは歌では明らかにならないのですが、
僕は二人は再び心を通じ合わせるのだろうと思っています。
この女性と男性の心の機微を一番上手く歌い上げているのは、
僕には作曲した本人の大瀧詠一さんの歌う『さらばシベリア鉄道』だと思いました。
映画の話に戻りますが、覆面作業員という仕事はいってみれば『疑うこと』から
始まっています。それを自らの生き方や、人間関係に当てはめてしまえば、
しっくりこない、ギスギスしたものになるのは目に見えています。
そこでこの主人公は『不意に』『愛の意味』を知ったのです。
『さらばシベリア鉄道』に歌われる女性は、多分に、日本人の多くに共通する
発想をもっているのでしょうか、悩みの答えを求める時に、
シベリアに象徴される『厳しさ』『孤独』のなかに一度身を置いて
自分を確認しようとするのですが、
イタリア人の共通の発想をもつ、この映画の主人公は、自らを確認するために
どこへ向ったのでしょうか?
これは映画を見てのお楽しみということにしてください。
──────────────────────────────────────────────
◇ JIJI-Milano ◇
ジャルディーノの生徒さんで、フェデリーコと夫婦になり、ミラノで日本語を教えている明子さんからのお便りです。
いつも底冷えがするミラノですが、今年の冬は平年より暖かく感じます。
ただ、雨ばかりで太陽を見る日が一週間に1日だけだったりで、これには
気が滅いります。風邪を引いている人もちらほらで、体調管理には十分気を
つけたいです。
日本ではインフルエンザが流行っていると聞きましたが、今年、イタリアでは
不思議なことに予防接種について、何も言いません。4年ほど前だったでしょう
か、トーポジージョを使ったコマーシャルで、何度も何度もインフルエンザの
予防接種をするよう喧伝していました。お昼のニュース番組でもインフルエンザ
が流行っているので気をつけましょう、ということが何度も繰り返されたりして
いて、なんだか異常な印象を受けました。
幸い、イタリア人は彼らが言うほど印象操作に簡単に洗脳されないようで、
無意味に妄信して、慌てて接種を受けに行くということはなかったように
思います。それは、マスコミが言うほどインフルエンザの威力は大したこと
はないということを、一般の人々が体感してわかっていたからではないかと
思います。
実際、その年のインフルエンザは予想されていたよりも、かなり穏やかなもので
あの異常なほどワクチン接種を推奨する宣伝は何だったのか、今でも不思議で
なりません。
一方で、大量のワクチンの杜撰な保管状態をスクープする報道もあったことから
もしかしたら、政府が無計画に大量購入したワクチンの消費を促すために
マスコミを使って煽動しようとしてたのではないかと勘ぐっています。真相は
わかりません。
話は変わり、先月のニュースの中で、 今回お知らせしようと思っているのは
「修道女妊娠 」のニュースです。
時々、イタリアのニュースは冗談じゃなかろうか、と思うことがあります。
食事中にテレビをつけていて、思わず吹き出してしまううこともあり
要注意です。
さて、イタリアのほぼ中心にある、ラツィオ州リエーティというところでの
話です。
その町の老人ホームで働いていた、エルサルバドル出身の修道女(32歳)が
腹痛をうったえ、自分で救急車を呼び、運ばれていきました。医師からは
妊娠を指摘されたものの、「そんな覚えはない、妊娠などしていない」と言い
続けながら分娩室に運ばれ男児を無事出産した、という話です。
一緒に生活、仕事をしている他の修道女らは、彼女の妊娠には全く気づくことは
なく、単に最近太ったのではないかぐらいの認識だったといいます。また、ここ
最近は一人閉ざしている様子だったと。救急車がやってきて初めて彼女の妊娠を
知ったと言いますが、そんなことがありうるのでしょうか。かなり疑わしく
思います。
修道女の間では、最近彼女が母国エルサルバドルへ帰ったときになにかあったの
のでは、と噂されているようです。このところの神父など教会関係者の性的
スキャンダルの報道をみると、疑いは教会の中にも多いにあるわけですが、密閉
された世界ですから真相は永遠に謎となることでしょう。
3500グラムの男児は法王の名をとり、フランチェスコと名付けられました。
フランチェスコといえば、宇多田ひかるさんの婚約者もフランチェスコさん
ですね。こちらのニュースでもいち早く取り上げられていましたが、彼の名前も
顔写真も出身、両親についても報道されていました。映画「ノッティングヒル」
に例えられたり、シンデレラボーイと呼ばれたりしています。
日本語を学習している若い生徒の中には、熱烈なJポップファンもいます。
23歳のごく普通のフランチェスコさんの結婚に羨ましく歯がゆい想いを
している人もいるのではないかと思います。また、今まで以上にシンデレラ
ストーリーを夢見させるべくイタリア人男性を刺激してしまったのでは
ないでしょうか。
二人はプーリアにあるポリニャーノ・アマーレという小さな町で式を挙げる
とのこと。日本からの報道関係者や観光客と街の見物人で賑わうしょうが、
きっと、Jポップファンのイタリア人も集まることでしょう。
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◇ イタリア旅行記 北イタリア編 ◇
今月は休みます。ごめんなさい。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
ホームページがあります。どうぞご覧下さい。
『イタリア語スクール ジャルディーノ』で検索してください。
4月からの新規受講者の募集をしています。
YouTubeで同様に検索して頂けば、動画でのレッスンも公開しています。
ただいまskypeを利用してのレッスンも行っています。
神奈川にあるジャルディーノの姉妹校もよろしくお願いします。
次回は3月10日発行予定です。
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