Che bello!

わぁ~すごーい!

地味目な器にビビッドなお花を

2012年01月23日 | その他
東京で今シーズン初の雪が降った日、而今禾-TOKYOさんで毎月開催されている、花道家上野雄次さんのはないけ教室に、お茶のお友達のかっさんと行ってきました。

而今禾さん


写真で拝見していたスキンヘッドにストイックな表情の上野さんですが、実際にお会いしてみるとスキンヘッドと目がとっても澄んでいるのは同じだけれど、全体を包む雰囲気がとっても穏やかで、やさしそう。

こちらのお部屋ではないけをするのですが、

はないけの器


ここにある器や道具と、玄関のところにあるお花を自由に組み合わせて、1時間半、いくつでも好きなだけはないけをして、それが終わると上野さんが、ひとつひとつ見てくださって、テクニックを教えてくださったり、こんな考え方もありますよとアドバイスをして下さいます。

Karuが最初に選んだ器は、とっても軽くてゆらゆらゆれる器。
小石や欠けた器の破片などで棚の上に固定して、中にはお水も入れられないのでコップを仕掛けたます。このコップも同じように、小石や器の破片で器に固定します。
選んだお花はユーカリと黄色のぽんぽん菊、コップの中では思うとおりの流れるシャープなスタイルにならずにしばし悪戦苦闘うーーーん、もういいっ、昔習ったフラワーアレンジメントの不等辺三角形に落ち着こう。

karuのはないけ1


上野さんに作りたかった形をお伝えすると、たとえば・・・とおっしゃってあっという間に大変身。

先生のはないけ1


コップの中に仕掛けをすることによって、本数も長さも変えることなくこれだけ別のものになる、というのを教えてくださいました。

2つめは、お部屋に入ってきて2番目にいいな…と思ったつぼ型の花器。つやとピンクベージュに、印象的な色のダリア2本と、クラスペディアという小さな丸くて黄色のお花を3本。クールなだけではなくてかわいさを出したくていけましたと、写真を載せたいところだけれど、いけることに必死で撮り忘れちゃった。

ダリアは、茎のもともとの曲がり具合を利用して、すくっと立ちつつ、少し曲がってる感じを表現したのですが、ここでもまとめたいところがまとまらず、茎が1本折れていました。
上野さんの手にかかると、Karuのその思いは、こんな風に表現されます。

先生のはないけ2



3つ目は、見た瞬間に、この器のつぶれてギザギザした端っこに、風にそよってふかれそうな可憐なお花を寄りかけたい、と思い、可憐だけれどかわいいだけじゃないチョコレートコスモスをいけてみました。
自分なりにとってもいいなーと思ったのですが、こちらも写真に撮るのを忘れてました…ショック。
あとから似た感じにして撮ってみたのですが、器から浮いてしまって…最初は器にも たれかけていました。

karuのはないけ2


黒い器に黒いお花を選んだことを褒めて下さって大喜びのKaruでしたが、上野さんが考え方で、同じ花器と同じお花でこれだけ変わるというのを見せてくださいました。
それで、うわぁ~って思ったのがこちら。

先生のはないけ3


真ん中から1本、下から力強く立ち上る感じ。かっこいぃ~。

さて、今日のお教室、はないけはもちろん楽しかったのですが、上野さんと話していると、スキンヘッドに穏やかな雰囲気、哲学的なアドバイスをしてくださるからか、もしかして、わたしは仏様とお話しているのかしら?って。
ここ数日、日々の選択ミスを反省していたKaruには、お花へのアドバイスが日々の考え方へのアドバイスにも聞こえてくるのです。

今日、この瞬間に選んだ器と植物で、自分自身でこういう形というのを決めてその枠にはめようとするとなかなかはまらないものだから、ここでであったのを運命と思って、お花の向きたい方向に向かせつつ、最善を尽くすのがいいのではないでしょうかというアドバイス。
お花の茎を2本折ってしまったKaru、自分では形にこだわっていたつもりはなかったけれど、思うイメージが強くてそれに沿わせようとしていたんですねぇ~。

それから、最初にとっても難しい器を選んでしまったこと、思うような姿にできず右往左往するうちに、あっという間に時間が過ぎてしまったことを失敗でしたーと言うと、いえいえ、失敗ではないですよ、確かにとっても難しい器を選んでしまったけれど、それを解決する仕掛けを今、こうして知ることができたわけだし、だから失敗ではないんです、って。むむっ、深い・・・。

そんなKaruの横で、かっさはテーマに沿った素敵な作品を着々と作りあげていきます。
写真に撮りたかったけれど、自分のことで精一杯、素敵に撮れなくってごめんっ。

かっさのはないけ1


のびやかにというタイトルのこちら

かっさのはないけ2



最後は上野さんのデモンストレーション。好きな花器とテーマでいけますよ、とおっしゃってくださったので、二人でリクエスト、黒竹の筒に「おめでたい」をテーマに生けていただきました。

先生のはないけ4


紫色の菊を中心に、ピンクのゆきやなぎが大きくうねっているような、力強さを感じます。
目の前で、あっという間に完成です。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ほんとに (かっさ)
2012-01-24 11:54:27
ほめるのが上手な先生でしたね

花をいけるのが好きになりそうです。また、習いに行きたいです~
楽しかったねぇ~ (karu)
2012-01-28 12:12:58
ホント、ほんとぉ~、褒めるの上手だし穏やかだし、また行きましょぉ~

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