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常盤艸子(ときわぞうし)

2012年05月31日 | 
今読んでいるのは、吉川英治の「新・平家物語」

新・平家物語


「平家物語」、いつかは読んでみなければ・・・と思っていたけど、なかなか手が出ない。
NHK大河ドラマで「平清盛」が始まったのをきっかけに、まずは、読みやすいであろう「新・平家物語」から、と、重い腰を上げてみることにした。
重い腰というのも、この「新・平家物語」、単行本で全16巻の大作なわけで、途中で飽きちゃったらなんかヤダなぁ~。
まずは1巻目、天皇や上皇はお一人ずつしかいらっしゃらないのでまぁ、いいけれど、藤原摂関家には頼なんとかさんとかなんとか実さんとか、忠なんとかさんとかいっぱい出てくるし、平氏はなんとか盛さんだらけで、源氏は義なんとかさんだらけ、誰がいい人で誰が悪い人かもわからないし、読み始めてみるとすぐうたた寝しちゃう始末。
これではいけない!と、まずは大河ドラマのキャストをイメージしながら読んでみる。さらに、白河上皇や鳥羽天皇の時代の時代背景を確認もしてみる。
そうしたら、1巻を読み終わる頃、保元の乱の前後から相当おもしろくなってきた。
今、3巻目が終わりそうなのとこ。
今となっては、本の中の清盛はすっかり松ケンになり、義朝の声はすっかり玉木宏で、母であり女性であることに苦しむ常盤はすっかり武井咲ちゃんだし、キャスティングした人、すごいっと思う。
それとも、それをちゃんと演じている俳優さんがすごいのか?
そしてなにより、吉川英治の文章は叙情的で美しい。
崇徳天皇の嘆き悲しむ姿も、常盤が3人の子と義朝を思いながらも清盛に惹かれていく様子も、心にぐっとくるのです。
それぞれの物語の根底に、すべてのものは常に移り変わっていくという諸行無常の精神が流れていて、800年以上も昔の話なのに、どんなに文明が近代化しようと知識が増えようと、人って変わらないんだ・・・と哀しく思う。
けれど、自分を信じて地道に歩いている市井の人たちもいて、心が洗われる。
あと13巻、いつ読み終わるかなー。

新・平家物語(一) (吉川英治歴史時代文庫)


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2 コメント

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うちにも。。。 (RYO)
2012-06-03 14:20:04
同じ本があります!
面白いんですね。読んでみたいと思います~♪
頼なんとか、なんとか実、忠なんとか、なんとか盛、義なんとか。。。笑
読めるかな^^;
1巻目は・・・ (karu)
2012-06-03 23:25:04
最初の頃はちょっと辛かったけれど、1巻終わる頃にはどんどん、惹きつけられるよ。
とは言え、会社の行き帰りくらいしか読んでいないから、
RYOちゃんの方が先に読み終わっちゃうかもだねー

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