
ステレオラブはじめ、音響系全般を聴いて僕が感じるのは、とても「立体的」な音楽だなあということです。それは、ミキシングはもちろんのこと、曲調やイマジネーション、曲の構造自体など、あらゆることに感じます。
今のJ-POPなんかでは、AメロBメロサビじゃなきゃ曲が作れないというような、発想が直線的になって硬直してしまう所がありますが、しかしこのアルバムの曲は、そういった定型に縛られてしまうこともなく、とても自由な構造、自由な発想で曲が作られています。楽譜にそって順番になぞっていくのではなく、一つ一つの断片を立体的なイメージ空間に置いていく、という感じなんでしょうか。とにかく、普通の音楽とは発想そのものが違うという印象を持ちます。そうして作られた曲は、言うなれば「音のプラネタリウム」という感じで、音に全方位を包まれているような、不思議な心地良さがあります。
その上このアルバムでは、ステレオラブ本来の「遊び心」も発揮されています。そのため、全体の印象はどこか漠然としているものの、瞬間のシーケンスには絶妙なキャッチーさがあり、耳に残ります。このさじ加減の上手さは見事と言えるでしょう。イメージと雰囲気重視という小難しさを趣旨としつつも、こうしてポップさも保っているのが、スレレオラブならではの魅力ではないでしょうか。
僕の場合、シングル単位では「Emperor Tomato Ketchup」の方が聴く機会が多いですが、アルバムトータルでの魅力では、こちらのアルバムに軍配が上がります。ステレオラブを知るには聴いておきたいアルバムです。
1.Brakhage
2.Miss Modular
3.Flower Called Nowhere
4.Diagonals
5.Prisoner of Mars◎
6.Rainbo Conversation◎
7.Refractions in the Plastic Pulse
8.Parsec
9.Ticker-Tape of the Unconscious◎
10.Contronatura
今のJ-POPなんかでは、AメロBメロサビじゃなきゃ曲が作れないというような、発想が直線的になって硬直してしまう所がありますが、しかしこのアルバムの曲は、そういった定型に縛られてしまうこともなく、とても自由な構造、自由な発想で曲が作られています。楽譜にそって順番になぞっていくのではなく、一つ一つの断片を立体的なイメージ空間に置いていく、という感じなんでしょうか。とにかく、普通の音楽とは発想そのものが違うという印象を持ちます。そうして作られた曲は、言うなれば「音のプラネタリウム」という感じで、音に全方位を包まれているような、不思議な心地良さがあります。
その上このアルバムでは、ステレオラブ本来の「遊び心」も発揮されています。そのため、全体の印象はどこか漠然としているものの、瞬間のシーケンスには絶妙なキャッチーさがあり、耳に残ります。このさじ加減の上手さは見事と言えるでしょう。イメージと雰囲気重視という小難しさを趣旨としつつも、こうしてポップさも保っているのが、スレレオラブならではの魅力ではないでしょうか。
僕の場合、シングル単位では「Emperor Tomato Ketchup」の方が聴く機会が多いですが、アルバムトータルでの魅力では、こちらのアルバムに軍配が上がります。ステレオラブを知るには聴いておきたいアルバムです。
1.Brakhage
2.Miss Modular
3.Flower Called Nowhere
4.Diagonals
5.Prisoner of Mars◎
6.Rainbo Conversation◎
7.Refractions in the Plastic Pulse
8.Parsec
9.Ticker-Tape of the Unconscious◎
10.Contronatura