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ペットシッター・ジェントリー ☆書籍出版までの道のり

愛知県でペットシッターを営んでいます。初の著書『ペットシッターを知っていますか』の出版までの経緯を詳しくご紹介します。

15. 東京へ

2018年01月08日 14時52分34秒 | 出版までの道のり

マガジンランドの伊藤会長からのメールには、東京に来られることがあるならお会いしましょう、との旨が記載されていました。僕は急いでスケジュールを調整し、7月25日の早朝に着く夜行バスで東京へと向かいました。

初めてお目にかかる伊藤会長は、とても優しい雰囲気の方でした。やや緊張しながらごあいさつをすると、すぐに本題へと移ります。出版の時期は遅くとも10月末、はやければ9月末には出るでしょう、とのことでした。既に本のサイズや部数、価格なども決まっていて、7月半ばに始まった話がもうこんなに進展しているのかと驚きました。伊藤会長からはさらに、印税の条件などもお伝えいただきました。
 本に掲載するための資料をいくつか持っていったのでお渡しし、渡せないもの(日本ペットシッター協会の開業許可証や、自治体の動物取扱業登録証など)は、画像を取り込んでいただきました。持参した他に必要な資料は後でお送りすることを確認しました。

仕事の話のあとは、伊藤会長と健康談議で盛り上がりました。僕も健康オタクというか、食事や日常の習慣など気を遣っていることは多いのですが、伊藤会長も似たような暮らしをされており、話に花が咲きました。本当に楽しい時間を過ごすことができました。最後に伊藤会長から、「これで決定したと思って下さって結構ですよ」とのお言葉をいただき、「ありがとうございます!」と、心からのお礼を申し上げました。

その日の夕方には、出版契約書の見本が送られてきました。契約書を作らない出版社もあると聞いていたので、こうしてしっかり提示して下さることで、本当に安心することができました。契約書には、お話でお聞きしていた通りの内容が記載されていました。僕はあらためて感謝の言葉と共に契約書に異存はないことをお伝えし、追加事項として、本の内容を日本ペットシッター協会の事務局に確認してもらう必要があること、巻末に謝辞を追加したいことなどを、返信で書きました。


14. そして遂にこの時が!

2017年12月27日 22時55分37秒 | 出版までの道のり

要請のあったとおり全原稿を送ると、返事は一週間後に届きました。この時点でも僕はまださほど期待してはいませんでした。これまで何度かそうしたやりとりを経た結果、断られるという経験を味わっていたからです。ところが今回の返信メールは違いました。なんとそこには、「前向きに考えたいと思います」との言葉があったのです!

それでも、「前向きに検討してみましたが、やはり駄目でした」という結果もあり得ます。僕は焦らずに自分を落ち着かせました。返信メールにはさらに、ペットシッターと顧客との間で結ぶ契約書の内容を見せてほしいと書かれていましたので、それをまた送りました。

寒気の瞬間! それは今ぐらいの時期に早起きすると味わえます。
換気の瞬間! それはストーブを3時間くらい点けた後に必要です。
乾期の瞬間! それはアフリカの草食動物たちが草を求めて移動する時期です。

そして歓喜の瞬間! それは7月の半ば頃、僕の元に訪れました。

出版社の方からふたたびメールが送られて来ました。
そこには、「これからのビジネスとして期待し、出版をお願いしたいと思います」との言葉がありました!

もう喜んでいいでしょう! 
僕の書いた本が実際に世の中に出て、本屋さんで売られる。
夢みていたことが、遂に実現したのです! 

このお返事を下さったのが、株式会社マガジンランドの伊藤会長でした。僕は心からの感謝を込め、返事を送りました。そしてあらためて、他社からの誘いがあったとしても今後一切お断りする旨を伝えました。実際には、検討しますとの返事を頂いていたのは他に一社だけでしたので、その出版社には丁寧にお断りの連絡をしました。


13. 光明

2017年12月25日 11時08分38秒 | 出版までの道のり

新しい企画書と本文を引っさげ、ふたたび出版社探しに挑み始めたのが、今年の5月。あらためてペット関連の本を出している出版社を検索し直し、そこから連絡先をピックアップしていきました。一週間に一回ほどのペースで連絡を取り、結果としては、前とあまり変わりはありませんでした。「検討してみます」という返事が来てそれっきりだったり、最初から「受付できません」と断られたり、「検討の結果だめでした」という返事だったり。そうして一ヶ月、二ヶ月と過ぎていきました。

知り合いのライターの方に相談してみたりもしましたが、静かに自費出版を薦められました。そのくらい、ただの素人が本を出すというのは困難な行為だったのです。それでも僕は、なぜかこの頃から楽観的な気持ちになっていました。本当になんとなく、なのですが、「どこかが引っかけてくれるだろう」という思いが芽生えていたのです。本を出したいという強い気持ち、それから、ペットシッターに関する本がこれまでほとんど出版されていないという事実、衰えることのないペットブーム。それらが強く後押しをしてくれている実感があったのです。

5月に活動を再開してから約二ヶ月、のべ30社ほどに連絡を取った頃。一通のメールが届きました。連絡を取った出版社さんの一つからで、「全原稿を見たいのでメールで送ってください」という内容でした。メールには、直近で名古屋在住の著者さんがペット関連で初のご著書を出されたばかり、という内容も書かれており、そうした縁もあったような感じでした。

同様の連絡は他からも何度かもらっていたので、この時点ではそれほど大きく喜ぶことはなく、すぐにメールで全原稿を送りました。ただ、原稿を送ってしまえば、それが勝手に出版されてしまう危険もあります。すこしビビったのは事実ですが、そんなことを言っていては前に進めませんので、自分の運命と出版社を信じて、送りました。他の出版社にも同様に提案をしていますか、という質問もあったので、僕は正直に答え、もし出版が決まれば他のところは全て断ります、とつけ加えて送りました。返信メールのその部分の文面はこんな感じです。

お察しのとおり、
別の出版社にもいくつか提案を差し上げています。
こうした行為は不適切かとは思うですが、
当方としましても、なんとか書籍にできないかと奔走しているところです。
50社を超える数の出版社様にお声をおかけしており、
それぞれ一ヶ月ほどの検討を待ってから別の出版社、という方法ですと、
なかなか先が見えません。

どうぞ、ご理解をいただければと思います。
もちろん、もし前向きにご検討頂けるのであれば、
他の出版社様から同様のお声がけがあったとしても
そちらは辞退いたします。

僕はメールを送り、小さな期待を胸に、返事を待ちました。


12. これが書き直した出版企画書だ!

2017年12月19日 14時41分47秒 | 出版までの道のり

というわけで、書評講座で培った文章力を武器に(?)書き直した企画書を、またもや大公開しちゃいます。青字部分は前回から修正した内容、グレー字部分は前企画書の内容ですので、いずれも実際の企画書には含まれません。


出版企画書

2017年5月
春名 孝

タイトル
候補は前回の3つから2つに絞り、わかりやすく大きなフォントにしました。なんにせよ、インパクトは大事です。
・「ペットシッターという幸せな仕事をしています
・「ペットシッターを知っていますか

本書の内容
企画書を読む人はまず、どういう本なのかを簡潔に知りたいはず。前回よりも項目を上に持ってきて、内容も修正しました。「近年注目」などの文言でリアルタイム性(今の時代に必要な本)ということを強調してみました。
ペットホテルの代わりとして近年注目されている、ペットシッターという仕事を紹介します。「ペットシッター」とは、ペットの飼い主が旅行や出張・入院等で家を空ける際、飼い主の代わりに自宅でペットのお世話をするサービスです。業務内容や依頼時の注意事項、開業時の手順などを、経験にもとづいて詳しく説明します。
(前回の内容)ペット好きの方のための実用本です。旅行や出張、入院の際、ペットを預けるのではなく、自宅に来てお世話をしてもらう「ペットシッター」というサービスを、詳しく紹介します。また、ペット関連の仕事をしてみたい方にも、業務内容から開業手順など、経験にもとづいて詳しく説明します。

企画意図
やや簡潔にしてみました。

・いまだ知名度の低いペットシッターという有用なサービスを、より多くの人に知ってもらいたい。
・ペット関連の仕事に就きたいと思う人に、ガイドとなる一冊を出版したい。
(前回の内容)
・ペットシッターという仕事をより多くの人に知ってもらい、ペットホテルに預けられて体調を崩すペットを救いたい。同時に、飼い主さんに、よりよいペットとの生活を楽しんでもらいたい。

・ペット関連の仕事に就きたいと思う人に、ガイドとなる一冊を出版したい。

読者ターゲット
サブターゲットにおいて、冒頭の一句を削除しました。なるべく短く簡潔に、が基準です。
【メインターゲット】ペットの飼い主、または飼いたいと思っている人。とくに旅行などでどこかに預けたり、預ける予定がある人。(=ペットシッターを頼んでみたい人)
【サブターゲット 】ペットに関する仕事に興味のある人。(=ペットシッターになってみたい人)
(前回の内容)
・メインターゲット:ペットの飼い主、または飼いたいと思っている人。とくに、旅行などでどこかに預けたり、預ける予定がある人。(=ペットシッターを頼んでみたい人)

・サブターゲット:ペットを飼っているいないに関わらず、ペットに関する仕事に興味のある人。(=ペットシッターになってみたい人)

■本書が売れると思われる理由
まずは項目名を「本書が売れる理由」から変更しました。こちらのほうが、より真実味が増す気がしたからですが、どうでしょうか。そして、今回の修正で最も力を入れたのがこの項目です。出版社側が一番知りたい情報だと思ったからです。項目ごとに小タイトルをつけてわかりやすくし、データを駆使することで説得力が増すように修正しました。
ペット産業の活況…どんな不況下でも、ペット産業は巨大市場として安定しています。人と人との関係が希薄になった世の中で、家族同然かそれ以上に愛情を注げるペットの存在は、どんどん大きくなっています。かわいいペットを少しでも大切に扱いたいという気持ちは強く、ペットにかける出費に際限はありません。こうした本を購入してもらえる方はたくさんいるはずです。
飼い主の多さと要望の強さ…2017年1月発表の全国犬猫飼育実態調査結果(http://www.petfood.or.jp/topics/img/170118.pdf)において、ペットの飼育世帯数は犬が約790万、猫が約554万です。犬と猫が同居の場合もありますが、全国で1千万世帯ほどがペットを飼育していると思われます。この調査結果内の「あったらいいと思う飼育サービス」という項目でも、第1位(41%)として「旅行中や外出中の世話代行サービス」が挙げられています。このように、ペットの飼い主にとって、長く留守にする際の対処は大きな問題です。ペットホテルは狭い場所で大量の犬や猫を預かるため、ペットにとって大きなストレスになります。ペットホテルの利用経験者は、預けた後でペットが体調を崩すことをよく知っており、これをどうにかしたいと悩んでいます。そこにペットシッターという選択肢があることを知るのは、大いに興味をそそるものとなります。
高齢者への需要…一人暮らしの高齢者が家族替わりにペットを飼うケースは多く、入院時や体調不良時のペットのお世話が問題となります。預ける手間と引き取る手間がかかるペットホテルより、電話一本でお世話を代行してもらえるペットシッターのほうが利便性が高いのは明白であり、需要はどんどん伸びています。また、ペットシッターの存在を知って、ペットを飼うきっかけになることも考えられます。こうした意味で本書は、高齢者にも広く受け入れられると思います。
日本初の専門書…ペットシッターの業務内容について詳しく書かれた本は、ほとんど存在しません。しかも、全てが薄い内容で、ほとんど役に立たない内容のものばかりです。本書は、ペットシッターの紹介本としては日本初と言ってよく、プロのペットシッター本人による知識と経験に裏打ちされた豊富な内容が含まれています。(下記「類書との差別化」参照)
就職ガイドとして有用…ペット好きな人が多ければ、ペット関連の仕事に就きたいと思っている人もたくさんいます。就職活動中の学生はもちろん、子育てが一段落した主婦や、退職後の第二の仕事としてペットシッターを目指す人など、興味をもってもらえる人はたくさんいます。仕事を目指す第一歩として、その内容を紹介した本を手にとろうとするのは一般的であり、本書は最適な一冊になります。
業者の多さ…2017年4月現在、日本でペットシッターの数は、主要三団体の合計で575(日本ペットシッター協会:365、日本ペットシッターサービス:78、ペットシッターSOS:132)です。その他、団体未所属を合わせれば800ほどの業者が存在すると思われますが、その多くに興味を持ってもらえると思います。
(前回の内容)
・不況下にあっても、ペット産業は安定しています。人と人との関係が希薄になった世の中で、家族同然、いや家族以上に愛情を注げるペットの存在は、どんどん大きくなっています。かわいいペットを少しでも大切に扱いたいという気持ちは強く、ペットにかける出費に際限はありませんので、こうした本を購入してもらえる方はたくさんいるはずです。

・なにより、ペットシッターの業務内容について詳しく書かれた本はほとんど存在しません。(amazonで検索しても数冊程度です。)しかも、通り一遍でほとんど役に立たない内容のものばかりです。本書は、ペットシッターの紹介本としては日本初と言ってよく、知識と経験に裏打ちされた豊富な内容が含まれています。
・ペットホテルに預けて体調を崩すペットはたくさんいます。悩みながらも解決できずにいる飼い主さんもたくさんいます。ペットシッターという言葉を聞けば読んでみたいと思う人多数、知らない人も「なんだろうこれは」と手にとってくれる人多数です。
・ペット好きな方が多ければ、ペット関連の仕事に就きたいと思っている人もたくさんいます。就職活動中の学生はもちろん、子育てが一段落した主婦の方や、退職後の第二の仕事としてペットシッターを目指す方など、興味をもってもらえる人はたくさんいます。

類書
変更はありません。
(1)「ペットシッターをめざそう! (使える!資格ガイド)/サンマーク出版編集部」(サンマーク出版.2011年)
(2)「幸せ老犬生活―カリスマペットシッターが教えるお世話・介護の新常識/全国ペットシッター協会」(主婦の友社.2012年)
(3)「実践ペットビジネス入門/生田目康道」(JPR社.2007年)

類書との差別化
変更はありません。
上記のうち(1)には、ペットシッターになるための方法が書いてありますが、専門家でない方が調べて書いた、ごく浅い内容でしかありません。(2)はペットシッターが書いたものですが、内容は主に犬のしつけや介護が中心です。(3)はペットビジネス全般のもので、ペットシッターに関する記述はわずかです。

サブタイトル
前回はこの項目を2番目に置きましたが、企画書においては副次的な内容ですので、その他の項目を優先し、この場所に移動しました。内容に変更はありません。
・「こんなに便利なサービス、こんなに素敵な仕事。ペットシッターという選択があるんです」
・「『預ける』から『来てもらう』へ ~ ペットに優しい選択をしてみませんか」

キャッチコピー
こちらも、前回は3番目に置いていた項目。「サブタイトル」と同様の理由で、この位置にしました。内容もほぼ変更なしです。
・「ペットにはくつろいで過ごす権利があるんです。飼い主さんには安心できる権利があるんです。ペット好きにはぴったりの仕事があるんです。これまでほとんど語られることのなかったペットシッターという仕事を、とことん詳しくご紹介!」
・「外出時にもう悩む必要はありません。『預ける』から『来てもらう』へ。発想を変えればすべてがうまくいきます」

宣伝方法
前回書いた時から顧客数が増えましたので、それを反映しました。岡崎経済新聞については、あまりインパクトがないと思いましたので割愛しました。
この本が出版されれば、当社の本店支店をふくめた全顧客(1000人程度)にメール等でお知らせできます。その他、Webサイト、Facebook等で広く宣伝ができます。
(前回の内容)この本が出版されれば、当社の本店支店をふくめた全顧客(800人程度)にメール等でお知らせできます。その他、Webサイト、Facebook等で広く宣伝ができます。地元の岡崎経済新聞(ネットニュース)とも繋がりがありますので、依頼すれば掲載してくれるものと思います。

原稿完成の予定
前回から本文も修正し、文量が増えましたので、それを反映しました。
文章は完成しています。文字数は8万1千字程度です。
(前回の内容)文章は完成しています。文字数は7万8千字程度です。

企画者の要望
変更はありません。
本のサイズや定価、ページ数等には、とくに希望はございません。かわいいイラストや写真を付加し、手にとりやすく読みやすいものとなることを希望します。必要であれば、写真撮影にもご協力いたします。

著者名
変更はありません(笑)。
春名 孝

著者プロフィール
年齢の修正のみ。
愛知県名古屋市と岡崎市で、ペットシッター業を営んでいます。2005年の開業以来、500人ほどのお客様と出会い、700匹以上のペットのお世話をしてきました。
 1967年2月21日生まれ、50歳。国立名古屋大学卒業後、地元のテレビ局「メ~テレ(名古屋テレビ放送)」に技術職として入社。マスター室勤務、放送準備室勤務、社内システム構築などの業務を経験し、12年間勤めた末に退社。南米大陸の果てまで野生のペンギンを見に行くほどの動物好きが高じて、2005年8月に「ペットシッター・ジェントリー」を開業。


11. 中断した間に得たもの

2017年12月16日 09時54分36秒 | 出版までの道のり

2014年9月に出版社へのアタックをはじめ、翌2015年5月まで断続的に作業をおこないました。およそ8ヶ月を費やして40社ほどを当たりましたが、成果は得られませんでした。この時点で、完全にあきらめたわけではなかったのですが、無力感は感じていました。ここまで何件か連絡を取っては待ち、取っては待ちをくりかえしてきましたが、その間隔がだんだんと開いていき、気づけば何もしないまま2年が過ぎていました。

ここで少し話が飛びますが、僕は2015年の9月から、とある講座に通い始めました。中日文化センターで開かれている、「豊崎由美の書評道場」というものです。「書評」とは、新聞や雑誌に掲載される新刊本の紹介文のことで、ブックレビューと言ったりもします。この講座では、毎回課題本が設定され、その本の書評を書いて事前に提出します。各受講生から集められた書評作品は全部が無記名でまとめて再配布され、それをふたたび受講生自身が採点します。自分の作品は1点とし、他の作品は10点満点で点をつけます。毎月の受講日にはこの点数が発表され、もっとも点を多く集めた書評を書いた人がその月の“書評王”となり、祝福されます。同時に、各書評作品について、講師の豊崎さんや他の受講生からコメントをいただきます。

通い始めたきっかけは、講師である書評家・豊崎由美さんのファンだったというのが一番大きいのですが、自分で書評を書いてみるということにも興味を持ち、挑戦してみようと思い立ったのです。受講してみると、受講生さん達の文章レベルは相当に高く、講座で議論される内容もかなり高レベルのものでした。僕もそこそこは文章を書けると思っていたのに、提出した書評についてさんざんな評価をもらったりして、けっこう落ち込んだりもしました。それでも、次回こそは、と挑戦するのがまた楽しくもあり、毎回かなりの時間を費やして課題提出を続けた結果、半年通う頃には、書評王を獲得できるまでに至りました。

この講座で、書評を書く技術にくわえ、文章力そのものを培ってもらえたと思っています。そして、通い始めて1年半ほどたった今年の5月。なにげなく本の原稿を読み直してみたところ、修正したい箇所が山ほど出てきたのです。
 本文もそうですが、とくに企画書においては、短い文量の中で伝えたい箇所を的確にアピールするという点で、書評に通じるものがあります。まったくの趣味で始めたことが、結果として仕事に繋がっていったのです。これは僕が最近、いろんな人と話す中で実感していることですが、仕事につまづいたり何かを解決したい時、そのヒントがまったく別の場所から与えられることが結構あります。興味あることは何でもやってみて損はない、ということなのでしょう。

僕はまず企画書を徹底的に見直し、書き直しました。次回はこの、修正した企画書をご紹介したいと思います。


10. 自費出版を理解しつつ、商業出版を目指す

2017年12月10日 17時14分51秒 | 出版までの道のり

ここでひとつ、重要なお話をしましょう。連絡を取った出版社の中には、自費出版や共同出版をもちかけてくるところもありました。自費出版とは、出版に関わる費用を著者が支払うもので、だいたい百万円以上かかります。共同出版(パートナー出版、カスタム出版などということもあります)は、出版費用を出版社と著者が分担して支払うもので、やはり数十万円以上はかかります。

今回、僕が本を出そうと思ったのは、あくまでも商業出版でした。商業出版とは、出版にかかる費用をすべて出版社が負担し、著者は印税をもらうという形態です。僕は、著書の中にも書いたとおり、正当な報酬を頂くことを恥ずかしいとは全く思いません。これだけの苦労をして自分の力で書き上げた本について、さらに自分が高額な費用を出すつもりはありませんでしたし、正当な対価として印税を頂くことを望んでもいました。また、自費出版や共同出版だと部数も極端に少なくなり、増刷も見込めないため、世の中に流通していきません。なるべく多くの人に本を読んでもらいたいという思いもあって、絶対に商業出版と決めていました。

ここで強調しておきたいのは、自費出版を否定しているわけではないということです。自費出版とは本を出したい人を騙すものだと思っている人がいるなら、それは全く違います。自費出版とは、そもそも売買の形態が通常の出版とは異なるのです。僕の認識だと、通常の(商業出版での)本は、出版社と著者が「売る側」、本を買う人が「買う側」です。いっぽう自費出版とは、出版社が「売る側」、著者が「買う側」という形態です。「本を出すという権利と満足感」を著者が購入するわけであり、本を出版した時点で売買は完了しています。その後に本が売れるかどうかはさほど重要ではありません。

もちろん、商業出版のフリをして著者をだまし、実は自費出版で後から高額な請求をするというのなら、悪質な行為です。僕が連絡をしたところはそうした会社はひとつもなく、自費出版や共同出版を提案する場合でも、きちんとその旨を明記して返事を下さいました。僕は最初からそこを区別したくて、連絡の文章(前々回、お伝えしたものです)にもしっかりと、「商業出版してもらえるところを探しています」と書きました。Webサイトに自費出版と明記されてあったり、明記されてなくとも、なんだか怪しいと思って調べたら自費出版系だったこともあり、そういう出版社は最初から連絡をしませんでした。

このブログはもしかして本気で本を出そうと思っている人が読んでいるかもしれませんので、そういう方はもちろん最低限の知識として持ってらっしゃるとは思うのですが、念のため今回、お伝えしました。


9. 当たって砕けた

2017年12月07日 11時06分46秒 | 出版までの道のり

出版社へのアタックを始めたのは2014年9月なかば。前回お伝えしたとおり、ネットからいろんな出版社にコンタクトを取っていきました。最初は、ペット関連の本をたくさん出していて、そこそこ有名で中規模程度の会社を当たりました。反応はというと、“微妙”な感じでした。まず半分以上の会社は、何も返事をしてくれません。想像するに、やはり知らない相手からメールで添付された文書を開いたり、URLにアクセスしたりするのは危険な行為ですので、そのまま無視されることが充分ありえるのでしょう。これはある程度しかたのないことです。

僕としては、「ここぞ!」と思うところからもちろん連絡を取っていったのですが、だんだんそうもいかなくなり、従業員数人程度の小さな出版社や、ペット本を数冊ほどしか出していないところも候補にあげていきました。最初はメールとフォームだけだったのが、返事のないところには郵送で企画書を送ったり、今かんがえると強引かつ無意味なやり方をしていたと思います。

それでも、返事をくれるところもいくつかありました。返事は、数日から数週間後になったりもします。「検討してみます」という返事をくれて、その後なにも続報がなかったり、丁寧にお断りの返事をくださる出版社もありました。以下に、実例をご紹介します。なお、これらの中に「自費出版」「共同出版」という言葉が出てきますが、これらについては、次回お話ししたいと思います。

【A社】ペット本を多数出版
9/13: フォームで問い合わせ
9/30: お断りのメールを受信

【B社】ペット本を多数出版
9/13  : フォームで問い合わせ
10/8  : 企画書を郵送
12/28: 不採用の通知が郵送される

【C社】ペット本は少ない。サイトに「持ち込み原稿受付は終了」との記載あり
9/13  : フォームで問い合わせ
9/16  : 「原稿を郵送して下さい」との返事
9/24  : 原稿を郵送
翌年4/10: 不採用の通知と共に原稿が返送される

【D社】ペット本と雑誌を多数出版
9/18  : 企画書を郵送
10/22: 編集長から「お話だけでも聞かせて下さい」とのメール受信。同日、返事するも、その後、連絡なし。

【E社】ペット本はエッセイを中心にいくつか
9/24: メールで問い合わせ。同日、「原稿と企画書をメールで送付して下さい」との返事があり、送信。
10/5: 「大口の買い取りがなければ難しい」との返信。

【F社】サイトに「メールか郵送にて原稿募集中」と記載
10/12: 企画書をメールで送付
10/15: お断りのメール受信

【G社】ペット本は数冊程度
10/12: フォームで問い合わせ。同日、「企画書・原稿を郵送して下さい」との返事
10/14: 企画書と原稿を郵送
10/24: 不採用の通知と共に原稿返送

【H社】ペット本を多数出版
10/12: メールで問い合わせ
翌年1/28: 企画書を郵送
7/16: 不採用の通知と共に企画書返送

【I社】ペット本はムックや大型本中心。サイトに「企画募集中」と記載
1/27: メールで企画書を送付
1/30: 返事あり。共同出版をもちかけられるが、100万円以上かかるとのことで、断る。

【J社】ペット本は1冊のみ
1/27: フォームで問い合わせ。同日、企画は受け付けないとの返事。

【K社】サイトに「原稿を送ると、企画出版自費出版かを判定します」と記載
1/27: フォームで本文を送付。同日、共同出版を持ちかけられる。費用を確認したところ、500部印刷で110万円とのことなので、断る。

【L社】ペット本は2冊のみ
1/27: メールで問い合わせ
2/9  : お断りのメール受信

【その他、多数】
メールや郵送で企画書を送るも、応答なし、あるいは「検討します」と返信後、それっきり。


8. 出版社を探す

2017年11月30日 23時19分32秒 | 出版までの道のり

さて、めでたく出版企画書が(不完全とはいえ)出来上がったところで、次にやるべきは出版社探しです。今から思い返せば、このあたりからのステップが、“実際に”本を出すための行動だったと言えます。というのも、これまでやってきた、本を書いたり出版企画書を書いたりということは、個人の趣味的な行為に過ぎません。ところが企画書を出版社に提出するとなれば、大袈裟に言えば”社会的な行為”をしているような気がするのです。単なる趣味が実益に変わるポイントがあったとするなら、ここだった気がします。 

出版社を探す、とは言っても、新潮社や文藝春秋などの大手は想定外です。実績もコネもない素人が立ち向かえる相手ではないからです。(たとえば大事件の内幕を暴くなど、何か相当に世にアピールできるトピックでもあれば別ですが。)そこでまずは中小の出版社で、ペット関連の本を出しているところを探しました。

ここで重要なポイントは、各出版社の専門とする分野を確認すること。これは出版指南系のサイトでも書かれている基本事項ですが、どんなに出来の良い本でも、その出版社の意向に沿わなければ出版は叶いません。写真集が専門の出版社は決して小説を出すことはなく、絵本の出版社がビジネス書を出すことはないからです。もちろん雑多な種類の本を出しているところもありますので、そこはアタックする価値はありますが、専門分野のある出版社はそれを確かめることが肝要です。

僕は出版業界にまったく詳しいわけではないので、まずは一から出版社を調べるところから始めました。ネットでペットに関する本を検索し、その本を出している出版社を調べていくわけですが、これにはちょっとしたプログラミングを用いました。といっても、EXCELのマクロです。楽天が提供しているAPI(プログラミング体系)を利用し、検索結果をEXCELシートに呼び出すことで後の作業がかなり楽になりました。

このEXCELファイルは、もともとネット上にあったものを僕が改変したものです。特に著作権などは主張しませんが、よそで問題があるといけませんので、公開するのはやめておきます。ただ、どうしても使ってみたいという方がいらっしゃれば、ご連絡ください。

検索の際に「猫」「犬」「ペット」をキーワードにしているため、関係のない本も出てきてしまいます。たとえば小説の「吾輩は猫である」など、猫や犬に関する小説が出てきますし、「カーペット」に関する本なども出てきます。これらをまずは除去し、ペットに関する実用書を出している出版社のみをピックアップし、一つ一つ当たっていきました。
 社名を検索すれば公式のWebサイトが出てきます。Webサイトを持っていない会社は対象外としました。サイトではその会社の出版物が見られますので、なるべくたくさんのペット関連本を出しているところを探しました。

目当ての出版社が見つかったら、サイトに記載してあるメールアドレス、あるいは送信フォームから連絡を取りました。ペットシッターに関する本を出版したいこと、そのための企画書を送ることなどを簡潔に伝えました。メールなら企画書を添付し、送信フォームならネット上に置いた企画書ファイルへのリンクを記述しました。

こうしていろんな出版社に連絡を取ったわけですが、結果がどうなったか。それは次回にお話ししたいと思います。最後に参考までに、出版社への連絡内容をご紹介しておきます。


ご担当者殿

初めまして、こんにちは。愛知県でペットシッターを営む者です。このたび、ペットシッターという仕事を紹介する本を書きあげました。(「ペットシッター」とは、顧客の自宅でペットのお世話をする仕事です。)

現在、商業出版してもらえるところを探しています。ペットシッターについて詳しく書かれた本はほとんどなく、日本初といっても過言ではありません。出版する意義はとても大きいと思います。

こうした申し出はご迷惑かとも思いますが、企画書をお作りしましたので、そちらだけでも目を通して頂けないものかと、ご連絡を差し上げた次第です。下記のURLに企画書本体がございます。
http://www.gen3.jp/book_kikaku.pdf

なお、ご希望であれば、メールまたは郵送にてお送りすることもできます。

誠に勝手なお願いとは存じますが、ご一読、ご一考のほど、よろしくお願い申し上げます。

*****************************
ペットシッター・ジェントリー
代表)春名 孝
http://www.gen3.jp/
haruna@gen3.jp
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7. 出版企画書の本質とは?

2017年11月21日 17時55分24秒 | 出版までの道のり

前回の出版企画書は、あれでほぼ全てなのですが、いくつか補足資料があります。まずは目次。僕の場合、本文を最初からきっちり章立てにして、細かく項目タイトルもつけながら書いていたので、本文完成と同時に目次も完成していました。この目次(実際に出版されたものとほぼ同じです)を、企画書に添付しました。
 たとえば書店で本を探すような場合にも、目次を確認することがあると思います。同様に、出版社の編集者さんが本のおよその内容をつかめるよう、目次を添付するのは有効です。

それからもう一つ添付したのが、見本原稿です。企画書でどういう本なのかを知ってもらったあとは、実際の文章はどんなものなのか、ということになるのは必然です。僕は、「はじめに」、「そもそもペットシッターって、何をする仕事?」(第1章-第1項)、「ペットシッターの利点」(第1章-第4項)、「ペットシッターを志すきっかけ」(第2章-第1項)、「リバーちゃんのこと」(第5章-第4項)を抜粋しました。
 これで出版社の方にもペットシッターについてさらに詳しく知ってもらえると思いますし、僕の経歴や考え方、どの程度の文章が書かれているのか、などもおよそ判断してもらえると思います。ただ、あまりに長いと読んでもらえなくなるので、ほどほどの分量にしておくのも大事です。僕の場合、上記の抜粋の合計で、A4用紙4枚になりました。

つまり、出版社が何を知りたいと思っているかを考え、それにこたえるのが企画書だということです。したがって、書くことの傾向はあっても、固定のフォーマットなどはあまり気にしないほうがよいかと思います。大事なのは、出版社は売れる本を出したいと思っているということ。当たり前の話です。だんだん偉そうで卑俗な物言いになってしまって恐縮ですが、「この本はこういう理由で必ず売れる!」ということをアピールするのが企画書の本質です。この点において、僕が前回の記事で載せた企画書本体にはいろいろと問題がありました。それは、またのちのちご紹介したいと思います。


6. 出版企画書を大公開! しちゃいます

2017年11月16日 15時29分33秒 | 出版までの道のり

本の執筆に取りかかったのが2012年11月。前回までにご紹介したとおり、元になる種々の資料を流用しながら思いつく項目を挙げていき、文章を積み上げていきました。2013年5月に3分の2ほどを書き終えたところで筆が止まってしまい、1年ほど手をつけられずにいました。再開したのが2014年8月。そこから1ヶ月間、集中して書き、ようやく2014年9月に第1稿を完成させることができました。今回、作業経過を振り返るにあたり、「書くのに1年くらいかかったっけかな~」とぼんやり思っていたのが、実は2年ほどを費やしていたことが判明したのでした……。

本文が出来上がれば、次に書くのが出版企画書です。本ブログの第3回で説明した時には、「どういう内容の本で、どういう長所があってなぜその本が売れるのかをアピールするためのプレゼン資料」と書きました。出版社に持ち込むにあたり、いきなり本文を送っても見てもらえません。どこの誰ともわからない素人の長文を読んでくれるほど、どこも暇ではないからです。したがって、本の内容をわかりやすく要約し、アピールするための資料が必要となります。

出版企画書の書き方は、ネットで調べました。もちろん、しっかり決まった定型があるわけではなく、いくつか見つけた事例でも細かい違いはありました。それらを検討し、自分なりに必要な要素を取捨選択して、構成を考えました。
 今回、少々恥ずかしいですが、僕の作った企画書を披露しちゃいます! ただし赤色部分は、このブログで紹介するための説明ですので、実際の企画書には含まれません。そして、またのちのちご紹介しますが、これをさらに修正したものを作り、そこでようやく出版が実現しました。ですので、最初に作ったこちらは、まだまだレベルの低いものだったと言えそうです。


 出版企画書 

2014年9月
春名 孝

タイトル
まさしく、本のタイトルです。確定していなければ複数(今回だと3つ)を候補として書きます。
・「ペットシッターという幸せな仕事をしています」
・「ペットシッターを知っていますか」
・「もふもふペットシッターの素敵な日常」

サブタイトル
タイトルに付ける説明書きのようなもの。本の表紙のタイトルのそばに書かれるものを想定しています。タイトルと合わせ、「およそどのような本なのか」が分かることとなります。
・「こんなに便利なサービス、こんなに素敵な仕事。ペットシッターという選択があるんです」
・「『預ける』から『来てもらう』へ ~ ペットに優しい選択をしてみませんか」

キャッチコピー
本を宣伝する際の売り文句。こんなに面白いんだよ、すごいんだよ、貴重なんだよ、と出版社にアピールするためのもの。さらに、本が出版された後の宣伝で使われることも想定します。
・「ペットにはくつろいで過ごす権利があるんです。飼い主さんには安心できる権利があるんです。ペット好きにはぴったりの仕事があるんです。これまでほとんど語られることのなかったペットシッターという仕事を、とことん詳しくご紹介!」
・「外出時にもう悩む必要はありません。『預ける』から『来てもらう』へ。発想を変えればすべてがうまくいきます」

本書の内容
本の具体的な内容を、わかりやすく簡潔に書きます。
ペット好きの方のための実用本です。旅行や出張、入院の際、ペットを預けるのではなく、自宅に来てお世話をしてもらう「ペットシッター」というサービスを、詳しく紹介します。また、ペット関連の仕事をしてみたい方にも、業務内容から開業手順など、経験にもとづいて詳しく説明します。

企画意図
なんのためにこの本を出すのか、世の中のどこに役に立つのか、をアピールします。
・ペットシッターという仕事をより多くの人に知ってもらい、ペットホテルに預けられて体調を崩すペットを救いたい。同時に、飼い主さんに、よりよいペットとの生活を楽しんでもらいたい。
・ペット関連の仕事に就きたいと思う人に、ガイドとなる一冊を出版したい。

読者ターゲット
想定している読者層です。なるべく広い層を書きたいところです。
・メインターゲット:ペットの飼い主、または飼いたいと思っている人。とくに、旅行などでどこかに預けたり、預ける予定がある人。(=ペットシッターを頼んでみたい人)
・サブターゲット:ペットを飼っているいないに関わらず、ペットに関する仕事に興味のある人。(=ペットシッターになってみたい人)

■本書が売れる理由
出版不況は深刻で、出版社は確実に売れると見込める本しか出そうとしません。そのための判断材料となる事項を並べます。ここは、なるべくたくさんあればあるほどよいかと思います。
・不況下にあっても、ペット産業は安定しています。人と人との関係が希薄になった世の中で、家族同然、いや家族以上に愛情を注げるペットの存在は、どんどん大きくなっています。かわいいペットを少しでも大切に扱いたいという気持ちは強く、ペットにかける出費に際限はありませんので、こうした本を購入してもらえる方はたくさんいるはずです。
・なにより、ペットシッターの業務内容について詳しく書かれた本はほとんど存在しません。(amazonで検索しても数冊程度です。)しかも、通り一遍でほとんど役に立たない内容のものばかりです。本書は、ペットシッターの紹介本としては日本初と言ってよく、知識と経験に裏打ちされた豊富な内容が含まれています。
・ペットホテルに預けて体調を崩すペットはたくさんいます。悩みながらも解決できずにいる飼い主さんもたくさんいます。ペットシッターという言葉を聞けば読んでみたいと思う人多数、知らない人も「なんだろうこれは」と手にとってくれる人多数です。
・ペット好きな方が多ければ、ペット関連の仕事に就きたいと思っている人もたくさんいます。就職活動中の学生はもちろん、子育てが一段落した主婦の方や、退職後の第二の仕事としてペットシッターを目指す方など、興味をもってもらえる人はたくさんいます。

類書
既刊の、似たような内容の本があるかどうか。既に同じ本がわんさかあるようなら、その本を出す意味はなくなります。ペットシッターの本はわずかしかなく、これも大きなアピールになったと思っています。
(1)「ペットシッターをめざそう! (使える!資格ガイド)/サンマーク出版編集部」(サンマーク出版.2011年)
(2)「幸せ老犬生活―カリスマペットシッターが教えるお世話・介護の新常識/全国ペットシッター協会」(主婦の友社.2012年)
(3)「実践ペットビジネス入門/生田目康道」(JPR社.2007年)

類書との差別化
上記項目と合わせ、既刊の本とどう違うのかを示します。
上記のうち(1)には、ペットシッターになるための方法が書いてありますが、専門家でない方が調べて書いた、ごく浅い内容でしかありません。(2)はペットシッターが書いたものですが、内容は主に犬のしつけや介護が中心です。(3)はペットビジネス全般のもので、ペットシッターに関する記述はわずかです。

宣伝方法
本の出版後、著者自身で宣伝するルートがあるかどうか。ここに根強いパイプがあれば、出版社が本を出す後ろ盾になります。
この本が出版されれば、当社の本店支店をふくめた全顧客(800人程度)にメール等でお知らせできます。その他、Webサイト、Facebook等で広く宣伝ができます。地元の岡崎経済新聞(ネットニュース)とも繋がりがありますので、依頼すれば掲載してくれるものと思います。

原稿完成の予定
どれくらいで原稿が完成するのか。僕の場合は既に第一稿が完成していましたので、話も早く進んだと思います。文字数も示すことで、どういうサイズの本になるか、出版社としても掴むことができます。例えばこれが5千字ほどの分量であれば、一冊の本にするのは難しいと判断されてしまいます。
文章は完成しています。文字数は7万8千字程度です。

企画者の要望
著者側で何か要望があればここに書きますが、僕は特に大きな要望はなく、当たり前のことを書きました。
本のサイズや定価、ページ数等には、とくに希望はございません。かわいいイラストや写真を付加し、手にとりやすく読みやすいものとなることを希望します。必要であれば、写真撮影にもご協力いたします。

著者名
もしペンネームがあれば書きます。
春名 孝

著者プロフィール
出版の実績があれば、絶対にそれを書くべきです。過去に本を出したというだけで、企画に目を通してもらえる率は上がるでしょう。出版実績がなければ、とにかく興味を持ってもらえるような経歴を並べる必要があります。
愛知県名古屋市と岡崎市で、ペットシッター業を営んでいます。2005年の開業以来、400人ほどのお客様と出会い、600匹以上のペットのお世話をしてきました。
 1967年2月21日生まれ、47歳。国立名古屋大学卒業後、地元のテレビ局「メ~テレ(名古屋テレビ放送)」に技術職として入社。マスター室勤務、放送準備室勤務、社内システム構築などの業務を経験し、12年間勤めた末に退社。南米大陸の果てまで野生のペンギンを見に行くほどの動物好きが高じて、「ペットシッター・ジェントリー」開業を決意。