メモメモ。
職場のモラル・ハラスメント対策室
サイト管理人さんの自己紹介欄を読んで「歪んだ自己愛管理職(destructively narcissitic manager)」という概念を知った。
上記サイトからいくつか引用する。
「職場のモラルハラスメント対策室 TOP」より。
私たちは日常、他人の行動の意味や気持ちがわかると思っています。喜び、悲しみ、怒りなどの感情も、原因を知れば、何となく納得できる。これは、その人の心を、自分の心に再現したり、追体験したりすることができるからで、このような心の働きを「了解」と言います。
「歪んだ自己愛人間」の言動は、「了解」できないのが普通です。だからこそ、モラル・ハラスメントの被害者は、「自分は何か悪いことをしたのだろうか?」というような自責を強いられます。また、被害自体も他人から見たら微妙すぎるので、愚痴を吐くのも難しく、周りの人に理解してもらえない。果てには、「自らの性格の問題」とされてしまうこともしばしばです。
信じられないかも知れませんが、ただ自分が優れていることを証明するために、他人を貶めたり、自分が生きていくために他人の精神を破壊する必要がある人間がいるのです。それが「歪んだ自己愛人間」です。
「モラル・ハラスメント」の項より。
イルゴイエンヌ女史は、著作の中で、職場のモラルハラスメントを二つに分類しています。一つが「権力の乱用」で、日本では最近、「パワーハラスメント」と呼ばれています。
もう一つが「自己愛変質者による陰湿なやり方で相手の心を傷つける攻撃」です。これを「純粋なモラル・ハラスメント」と呼んでいます。当サイトで取り扱っている「歪んだナルシスト」による精神的暴力・いじめ・嫌がらせは、この「純粋なモラル・ハラスメント」と一致しています。
(中略)
ところが、これが純粋なモラハラだった場合(つまり加害者が「歪んだ自己愛人間」の場合)、教育研修は全くの無駄であり、話し合いは、非常に危険です。「歪んだ自己愛人間」は、自らの権威を脅かすものに対しては、執拗に攻撃を続けるからです。「話せばわかってくれる」という期待は全く持てません。
今、ハラスメントを受けている方々は、加害者をよく理解して、歪んだ自己愛によるものなのか、それとも心理的葛藤の中での攻撃性なのか、もしくは別の理由なのかをしっかりと見極められるようになって下さい。間違った対応は、悲劇をもたらします。
「加害者のタイプ分析」の項より。
各タイプの特徴は別ページで詳しく説明しますが、「歪んだ自己愛管理職」の一般的な特徴は次の通りです。
・自分自身は質的に他者より優れていると感じている
・他者を貶めることで、この優越性を維持し補強する
・自分自身は特別な存在と考えているので、他者の権利や欲求に関心がない
・他者を上手く利用すること、周りがどれだけ自分に貢献してくれるのかだけを基準に考えている
・部下にはハイレベルな達成を要求するが、その達成に必要な支援などはほとんどしない
・自分の行為が問題であるとは認識しない。また、よしんば認識したとしても、その行為が他人に対してどんなに有害なインパクトを与えるのかについては、ほとんど関心を示さない
・同僚や部下には威張り散らすのに、上司の前では急にこびへつらう
・しかし、上司が去った後には、けなす。自分の味方になってくれる上司だけを偶像化する
・ほんの少数の部下だけを信頼し、忠誠心を持ち続けてもらうために彼らのニーズを満たし、その代わりに完全なる献身を要求する
皮肉なことですが、職場において「歪んだ自己愛管理職」にみられる一部の性格的特質は、会社にとっては魅力的に写ったり、同僚をうまく使ったり、表面的な関係を作り上げたりすることから、社内政治においてはうまく作用し、昇進の階段を一気にかけのぼることも多いのです。
サイト管理人さん、ありがとうございます。私が探していたことを、ずばっと書いてくれてます。
一週間前にこのサイトの存在を知っていたら、さらにうまく、抱えている案件に対処できたかも知れません(苦笑)。
しかし、一方で、私が以前から関心を抱いている「(ある意味)優秀な人材のディレールメント(脱線。ある面で優秀なビジネスピープルが、ある段階で問題を起こして挫折すること)」のテーマとうまくリンクしてきました。そして、この記事を読むと、過去に見てきたディレーラーの特徴や今扱っている案件の関係者のケースとも繋がってきます。
そうか、それを英語で「destructively narcissistic」と表現するんだ。目からウロコです。