白河桃子の「“キャリモテ”の時代」(第1回)
高キャリア、高収入の女性がモテる?!
パートナーは35歳以下の男性たち
「男が妻子を養うもの」というタテマエがどんどん薄れていっているんですね。それと裏腹に、女性が外に出て働くからには家事も育児も共同責任になっていかないといけないんですが、その辺り、35歳以下以下の男性は受け容れやすくなっていたら、本物だと思います。
う、羨ましい……10年遅く生まれたかった(大苦笑)。
私の世代の男性と言えば「女性が自分よりちょっとぐらい仕事ができても認めない。6倍か7倍以上も自分よりも優れてなかったら認めない」と豪語するような(10年以上前の話だが、日本の一部上場企業・金融系からアメリカにMBA留学に派遣された同級生たちが酔った末に放言していたからこそ、本音だと思う)奴が主流ですからねぇ……。
10才以上年下の男性狙いという手もなくはないが(爆)。
高キャリア、高収入の女性がモテる?!
パートナーは35歳以下の男性たち
例えば、「結婚したら、奥さんに家にいてほしいですか?」という質問をしてみる。するとバブル期は、「どちらでもいい。でも、家にばかりいないで、趣味でも仕事でもいいから、社会とつながりを持ち続けて、輝いていてほしい」と答える男子が多かった。これを翻訳すると、「(外に出てもいいけど)オレの稼ぎで、家の中もちゃんとしてほしい」ということになる。バブル期は、“専業主婦の妻”を持つことが夫のステータス。一方女の方は、本心では「専業主婦じゃ飽き足らない」と思っていても、とりあえず「まずは、しっかり“永久就職先”を確保しなくちゃね。結婚してからは、好きな仕事を趣味程度にやるの」という「VERY(注1)」コースがお決まり。現にバブル期は、キャリア女性もたくさん輩出したけれど「結婚退職(注2)」も多かった。結婚したら、不文律の圧力により女性が退社しなければいけない会社もあったくらい(私の働いていた、某有名商社もそうでした)。
ところがバブル崩壊後、先ほどと同じ質問をすると「結婚後働くかどうかは、彼女の自由。でも、子供ができたら仕事を辞めてほしい。やるなら、パート程度でいいんじゃないかな」という男子が増えてきた。翻訳すると「バブル崩壊以降、給料も上がらなくてちょっと苦しいから、お小遣い程度は稼いでね。でも、僕が家に帰った時は電気がついていて、暖かいご飯が待っている方がいい。もちろん、僕の年収は上回らない程度に働いて、子供ができたらちゃんと育ててね」。
そして今。「もちろん、(妻には)働いてほしい」と、男子がきっぱりと言い切るようになった。翻訳すると「オレだけの稼ぎでは厳しい。1人のインカムでは、もうやっていけないから…」となる。さらに、「自分より年収が上の女性との結婚はYESかNOか」というアンケート「エキサイト恋愛結婚 恋愛投票箱(注3)」に対して、「かなり上でもOK」と回答する男性が52.5%という結果が出ている。
男子たちの“大黒柱はギブアップ”宣言に、「男子、情けない!」と思う女性もいるかもしれない。しかし、「2人で働いて、もっとハッピーになりたい」とはっきり言える男性はおすすめ! 最近筆者が出会う、おしゃれでインテリアや音楽、ファッションなどの話題豊富な“モテ系”独身男性は、だいたいこのタイプ。自分もお金がかかる“こだわり”派だから、当然女性に対する要求も高い。さらに“自分より収入が上”の女性を臆せず受け入れる男性には、“勇気”と“器”があるのだ。
「男が妻子を養うもの」というタテマエがどんどん薄れていっているんですね。それと裏腹に、女性が外に出て働くからには家事も育児も共同責任になっていかないといけないんですが、その辺り、35歳以下以下の男性は受け容れやすくなっていたら、本物だと思います。
これは時代の違いというよりも、世代の違いだと思っている。前述の質問と回答をまとめると、バブル経験世代の1960年代生まれは、いまだに「妻は専業主婦であってほしい」と願う男性が多い。ポストバブル世代の70年代生まれは「働いてほしいけれど、自分の収入を上回らないでほしい」派。これが今の20代男性になると、圧倒的に「妻にもちゃんと働いてほしい。自分の収入を上回っても可」派。
雇用機会均等法施行から20年余り。お待たせしました、ついに働く女性が男性に“選ばれる”時代が来たのだ。最近、30代女性と5歳以上年下の男性というカップルの「年下婚」が注目を集めているが、働く女性たちが自分にフィットする男性を選んだらこういう結果になったということ。60年代生まれの男性は、働く女性とは一番うまくやれない世代なのだ。しかし70年代生まれの男性あたりから、「働く女性の受けいれ」間口が徐々に広くなっている。
う、羨ましい……10年遅く生まれたかった(大苦笑)。
私の世代の男性と言えば「女性が自分よりちょっとぐらい仕事ができても認めない。6倍か7倍以上も自分よりも優れてなかったら認めない」と豪語するような(10年以上前の話だが、日本の一部上場企業・金融系からアメリカにMBA留学に派遣された同級生たちが酔った末に放言していたからこそ、本音だと思う)奴が主流ですからねぇ……。
10才以上年下の男性狙いという手もなくはないが(爆)。