八文字学園・学生支援センター

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人的保証・機関保証とは

2021年05月13日 | 学費の準備
今回は、「申込みのてびき」のp10に書かれている「人的保証」「機関保証」について説明していきたいと思います


人的保証について

連帯保証人として保護者様、保証人として4親等以内別生計の方、の2名が立てられれば「人的保証」の設定が可能です

「4親等以内別生計」とは、住所の異なる親族が該当し、奨学金の申請としては、学生本人から見た「叔父(または叔母)」「就業している、住所の異なる兄(または姉)」が原則になります 祖父・祖母については、年齢制限がかかってしまうため、(特例的な条件はあるものの)申請対象になりづらい側面があります

機関保証について

この「連帯保証人」や「保証人」を立てずに申請する方法が「機関保証」となります

受給額の違いについて

人的保証の場合は、申請した月額を満額受給できます 機関保証の場合、申請した月額から保証料が天引きされます

具体的な金額で説明すると、月額12万円で申請した場合、人的保証の場合は、申請額の12万円がそのまま支給されますが、機関保証の場合は、保証料として約5,500円天引きされるので、支給額が約114,500円となります
※在学年数や奨学金の申請パターンにより保証料は若干変わります

機関保証は損?

たしかに、保証料が天引きされてしまうので「損した」と感じる方も多いと思います ただ、「学費確保」の面から言えば、デメリットばかりではない と考えています

母子(・父子)家庭では保証人を探すのが困難

母子家庭や父子家庭の場合、保証人を頼めるのが(本人から見た)親の兄弟。両親ともいる家族と比較すると、単純にお願いできる可能性が半分になってしまいます 逆に言えば、保証人が立てられなくても奨学金が申請できる 訳ですから、機関保証を前向きにとらえても良いのかと思います

お金で解決できるなら...

奨学金の返還終了まで15年から20年の時間を要します 親戚で集まる機会があるたびに「ちゃんと返してるんだよね」と言われ続けられるようであれば、人的保証の方がbetterと決して言いきれないのでは...と考えています むしろ、「(学生の)家族という小さな社会の中で全てが完結できる」、「他の家族とは奨学金を介した関係を持たない」という意味では、機関保証の方が気が楽...という考え方もできるのではと思います

学生支援センターの相談者は1:1

学生支援センターの担当者として800名を超える方の相談対応をしていますが、奨学金の申請内容をみると、人的機関とではです 人的保証に申請できなかったことをネガティブにとらえず、前述しましたが、まずは「学費確保」の側面から検討していただく方が大切なのでは...と思います

人的保証の場合、保証人様に協力していただくことがあります(機関保証にはありません)

高校でのPC入力、進学先でのPC入力までは、保証人になることの了解を得るだけで大丈夫なのですが、1年次の上半期の「返還誓約書」提出時に、①保証人様の自筆・押印 ②保証人様の印鑑証明書 が求められます 

実は大学1年生になる私の長女も奨学金を受給していて、昨晩この「返還誓約書」に署名したんだけど、その署名した用紙そのものを、横浜にいる保証人に郵送しなくちゃならないんよね(もちろん早急に返送していただくことになります) そういった意味では、あまりに遠すぎる方に保証人をお願いすると、手続きが滞ってしまう可能性があるので、効率よく手続きを進めることと、あらかじめ保証人様に何が必要になりそうかを伝えておくことが大切になってくるかと思います

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次回の更新では、「返還方式」について説明したいと思います

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奨学金の予約採用の申請について、「通し」で再確認したい方、ピンポイントで疑問点を確認したい方は、次のリンクからどーぞ
まずは資料を手に入れることから(2021年5月1日更新)
「なぜ奨学金?」(2021年5月2日更新)
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