ここ数日アゲハチョウの卵を確認しつつ、ふと視線を下に落とした際の出来事でした。
ちらりと薄茶色の枯れ葉のような見覚えのある色が目に入りました。
え...?
この色は...まさか...?
何と、
普段目に入りそうな網戸のサッシ下の方に
ナミアゲハの蛹...?!
我が家に夏型の幼虫は勿論おらず、これは間違えなく春型の子...
まさか...
ここで昨年の秋口を回想し、あぁ!と合点がいきました。
実は昨年越冬蛹になる予定だった幼虫は3匹。
1匹は緑の蛹になり越冬、間もなく羽化?という頃に行方不明に...
その後、残っていた2匹も蛹化するべく大脱走をし行方不明になりました。
(幼虫までは甲斐甲斐しく世話をしておりましたが、蛹化時の大脱走はご本人達にお任せするスタンスでした)
そして今年、突然何処に居たのか不明ですが大脱走していたうちの1匹が無事に羽化し驚かせてくれました
...そう、実はすっかり忘れ去られていましたが、もう1匹も同時期に何処かで蛹になっていたはずなのです。
それが恐らく今回見つかった子。
何と、まさかの、元々居た所から1mと離れていない所でちんまりと茶色の蛹となっておりました。
本当に気が付かなくてごめんなさい...
しかし、この茶色の蛹、羽化したら開いているはずの部分に全く切り込みが入っておらず、羽化した形跡はありません。
この時期に春型の子が羽化していない、というのは考え辛く、近付いて見てみますと、何だか通常の蛹に比べてオレンジ味が強い感じが...
残念なことに中は空になっている様子...
回収していない為、まだはっきりしたことは分かりませんが、越冬中にお亡くなりになられた原因としては、ご本虫(?)の寿命、又はアオムシコマユバチにやられた可能性があります。
あぁ...冬場に何故かずっと自宅内で頻繁に彼ら(アオムシコマユバチ)を見掛けていて、嫌な予感がしていたのですが、まさかここに居たのかしら...?と...
いきなりアオムシコマユバチって何?
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、アゲハチョウの寄生虫で天敵です。
とてもとても小さな蜂で、特に人間が刺されたりといった害のある蜂ではないのですが、アゲハチョウの幼虫にとってはとんでもない昆虫です。
何はともあれ、ご冥福をお祈りいたします...
さてさて、2021年夏型の子のお世話開始と共に春型の子を発見することになるとは思ってもみませんでしたが、行方不明だった子が見つかって良かったです。
卵から無事成虫になれる個体はとても僅かという厳しい世界。
今年は何羽羽化出来るでしょうか?