~Poruke's garden~

日々の出来事や、趣味について書き綴っているporukeの空間です。
もしよければ、又次回もお寄り下さいませ(^^)

5月のアゲハアパート

2022年05月19日 21時11分56秒 | アゲハチョウ
暖かくなったり肌寒くなったりを繰り返す関東ですが皆様如何お過ごしでしょうか。

アゲハアパート管理人のporukeです


第1弾第1号のナミアゲハさんですが、その後の経過です。
(途中でアゲハチョウの写真が出てきますので、苦手な方はご注意下さい)



5月4日(水)羽化
5月7日(土)行方不明になる
5月8日(日)朝ひょっこり発見される



5月9日(月)
最高気温が15℃程度と一日中肌寒く、お花にくっついたままじっと耐えていました。
(でも動かない分長生きしてくれるような…)



5月10日(火)
再度行方不明になる。
え?お花から足を滑らせた…?
それとも飛び立とうとして、そのまま一度落ちて歩いていってしまった?と慌てました。
ただ、気温があまり高くなかったので、何処か陰でじっとしているのかもしれません。



5月11日(水)
陰で少し動いているところを発見。
久々に22℃まで気温が上がった為、活動が活発になっていました。
ただ、ご本虫、飛べないお体にも拘らず飛ぶ気でいらっしゃる…
そうですよね…お相手を探しに行きたいですよね…

ちょっぴり切ない気持ちになり、お花に戻すのを止め、そのまま自由に歩き回って頂くことにしました。

羽根の状態や、足の数等含め歩きやすいように網を設置。



5月12日(木)
お花から離れてしまい暫く経っていたので、遂にポカリスエット投入。
一度捕獲し、恐る恐る歪んだ羽根を持ち保護しました。
脱脂綿にポカリスエットを含ませ、最初は認識して貰う為に針でお口(口吻)を伸ばして誘導。

最初はイヤイヤしていましたが、分かっていただけたようで、その後はチューチュー吸っていてくれたので一安心しました。


男の子は水分補給等が多めのイメージがあるので、より一層飲んで頂かないと…



5月13日(金)
本日はまた雨。
羽根を閉じて一日中じっとしていました。



5月14日(土)
お天気は雨と少々いまいちでしたが、気温が上がり、ナミアゲハさんはとっても元気。
逆に元気過ぎて、本日はポカリスエットを上げられないくらいでした。
(元気にバタバタ羽ばたき、足場として置いておいたネットを歩いて移動)

そんな中…
大事件が起きました。

正確には、起きていました。
もっと正確には、大事故が起きていました。

我が家に唯一の越冬蛹、クロアゲハさん。
5月14日(土)のお昼過ぎに無惨な姿で発見されました。
何と、上半身がむき出し、でも下半身は蛹の皮が付いている状態…
え?!羽化不全?!と目を疑いましたが、もっと悲惨でした…

ちょっとお写真を載せることが出来ないくらいの惨状で、事故自体は人災に間違いないのですが、アゲハさん達特有の強固な蛹固定用の糸が皮肉にも被害を広げてしまったようです…

発見した時の状態はと申しますと、一部の蛹の皮(破片)に足、口吻が付いた状態で離散、又、触角部分も先端から半分くらいのところまで別の蛹の皮に付いている状態で落ちていました…
本体の方はもう立派な成虫の形状で、胸以上は完全に外に見えてしまっている状態…

慌てて状態を見たところ、腹部が羽化前に蛹が動くのと同様の動きを見せました。
本体回りには水分が染み出ており、もう羽根含め柔軟さはあまり感じられませんでした。

ここで私の推測ですが、恐らくこのクロアゲハ、少なくともあと数日内で羽化する予定だったと考えられます。
現状、悲惨な状態ですが、まだご本虫としては蛹の中で待機している状態…
そして本来の羽化のタイミングで活動を再開し、餌が必要となってくると考えられます。
そして、既に足も口吻もない状態となってしまっている為、羽化のタイミング以降は…


我が家に今居る飛べないナミアゲハが、よっぽど幸運に見えてしまう程でした…


とは言え、放って置くことは出来ません。
泣く泣くお体を拾い集め、保護。
入れ物にキッチンペーパーを敷いて寝かせておくと…
じんわりとキッチンペーパーに水分が…

これはまずい?!
(いえ、もう状態は相当まずいのですが)

恐らく…ですが、蛹は羽化の前日に中身が透けます。
これは恐らく本体が何かしらの液体を分泌し、蛹の皮と体を完全に剥がし、満を持してするりと蛹から出てくるのだと思います。
(上手く出られない子が過去におり、出るまでに時間が掛かるとその時点で羽根が乾燥し伸びきらなくなります)

恐らくこのキッチンペーパーに付着している水分はその為の水分ではないでしょうか…
と言うことは、本来であれば今日蛹が透け始め、明日にでも羽化する予定だったのかもしれません。

あくまでも推測で、詳細文献を見つけられなかったので、何方かご存じの方がいらっしゃいましたらご教授ください。


又、前述で糸が被害を広げた、という記述ですが、何かしらがぶつかった拍子にぽろりと蛹が取れてしまえばある程度無傷近い状態でいられた可能性もあるのですが、完全に糸の部分が蛹を分断してしまうような形となっていました。

しかもただ皮だけが剥がれただけなら、まだ救いがあったのですが、皮と一緒に体の一部が飛んでしまっています。
今回の蛹が破損したタイミングが1回ではなく、2段階あるならば、破損により乾燥して蛹に体が付着してしまっていたから、と言えますが、1回で、となると現状が説明出来ません。
各パーツはしっかり所定の位置にくっついていました。
(蛹は近くでよく見ると、各体のパーツになる部分がしっかり模様として観察することが出来ます)

よって、まだ蛹から出る前日程までは準備が進んでおらず、上手く体を蛹の皮から剥がせていなかった為、今回のような惨いことになってしまったのではないでしょうか…


そう思うと胸が痛みます…

後悔先に立たず、ではありますが、事故を未然に防げていればという思いが残ります…
虫1匹、と言われればそれまでかもしれませんが、やはり半年以上生活を共にしてきた身としてはやりきれません。



5月15日(日)
又しても気温が少し下がり、ナミアゲハさんはネットで羽根を閉じてじっとしています。



5月16日(月)
まさかの最高気温15℃という5月らしからぬ気温に、ナミアゲハさんは羽根を閉じて微動だにせず過ごしていたようです。
通常成虫になってからの寿命は2週間程度と言われていますが、我が家のナミアゲハさんは羽化後気温が低い日も多く、又飛べない為、逆に体力を温存してご長寿になりそう…な予感(希望)です。
そしてポカリスエットを飲んでいるのは大きい…はず!

気温が低いのは有り難いですね…勿論ご本虫にとっては、そうではないかもしれませんが…
羽根が伸びきらずに固まってしまってはいますが、動き回らないこともあって、今のところあまり破損しておりません。

まだ今年の夏型第1弾は来ておりませんが、アゲハアパートを整えてお待ちしています。
その時にこの我が家のナミアゲハさんに気が付いてくれると嬉しいのですが。


そして悲しいお知らせです。
羽化目前で大事故にあってしまったクロアゲハさん…
動きが完全に消失致しました…

本当に残念です…

少し様子を見たら、他の子達と同じ場所に埋葬することにします。



5月17日(火)
何だかんだで本日も最高気温20℃、曇り時々雨。
ナミアゲハさんはネットでじっと…

じっと…

昨日とはちょっと違う位置で…

羽根は半開きで…


?!

綺麗な羽根が1枚地面に落ちているではありませんか?!

ネットに接触してしまったのか右側上の1枚が根本から取れてしまったようです…

本来であればもう羽化して2週間。
自然界であれば寿命を迎えてもおかしくない時期に入ってきました。

ここ数日はとても寒く、ご本虫もじっとしていたのでポカリスエットを強制的に飲ませたりはしなかったのですが、今日は移動しているようだったのでポカリスエットをあげることに。

ネットから移動しようとすると、バタバタと羽ばたくのですが、元々飛べない上に、今回主要な羽根も1枚取れてしまいバランスがとれず転倒…
かなり動こうとしてはいるのですが、やはり弱ってきているのか起き上がることはできず、どうにかポカリスエットをあげると、相当お腹が空いていたようで一心不乱に長時間飲んでいました。
(口吻を伸ばして世話しなくあちこちツンツン)
(そのまま管理人はそっと退却しました)



5月18日(水)
少し気温が上がり、ナミアゲハさんがネット内を移動しているのを見掛けたので、本日もポカリスエットタイム。
但し、飲む前やその後、管理人に警戒し逃げようと羽ばたき又しても転倒。
そのまま起きられずバタバタとしていました。

その後起き上がらせてそそくさ退散しましたが、本日で羽化後丁度2週間。

バランスの問題もありますが、やはり引っくり返ってバタバタとし始めるとあまり先は長くないと思うので、良い意味で予想が裏切られることを願っています。

でも、もし先が短いのであれば、すっきり晴れた青空の方がご本虫も嬉しいのでは…と思う管理人です。



5月19日(木)
昨日の願いが通じたのか、本日は綺麗な青空に最高気温27℃としっかり気温が上がり、ナミアゲハさんがネットを移動していました。

そんなこんなで本日もポカリスエットタイム。
あまり逃げることなく、比較的すんなり飲んでくれました。
学習してくれたのか、逃げる元気もなくなってきたのか…前者と信じたいものです。

一応常時飲めるように設置はしているのですが、やはり人工物ということもあり、自分で飲みに来てくれているかは定かではありません。
(先ず平起きの時点で駄目ですが…)



本日もアゲハアパート管理人の、徒然なる長文にお付き合い頂き、有難うございました。

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2 コメント

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Unknown (mizdha)
2022-05-19 23:18:41
蝶が羽化するまで、
そして羽化してから元気に飛び立つまで、
カンタンじゃあないんですね。

その辺にふつうに飛んでる蝶たちが
奇跡的な存在に思えました。

続き待ってます!
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Unknown (poruke)
2022-05-21 21:00:19
@mizdha いつもコメントありがとうございます!
mizdhaさんも楽しみにしてくださっていたのに、今回は本当に残念でした…
自然界であれば卵から成虫になる確率は0.6%と言われているそうで、蛹まで無事になれても羽化に辿り着けない子も沢山いるという現実を今回は肌で感じました。
(寄生虫関係がまだなかったのが救いです💦)
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