~Poruke's garden~

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9月のアゲハアパート ~part 1~

2022年09月11日 15時08分00秒 | アゲハチョウ
アゲハアパート管理人のporukeです
8月末にお天気がいまいちなこともあり、もしかして越冬蛹になっちゃう子が出たりするのかしら...とそわそわしていましたが、無事に羽化した子が出ましたので張り切って更新です。

今回は蛹と蝶の写真が出て参りますので、苦手な方はご注意ください。

今夏は、暑さのせいか蛹のままお亡くなりになってしまった個体が立て続けに出てショックを受けておりましたが、今回無事に羽化してくれてほっとしています。

やはり暑すぎたのでしょうか...?それとも元々弱い遺伝子の兄弟姉妹だったのでしょうか?
今回は孵化タイミングからすると、兄弟姉妹の可能性が高かった為、いずれの原因か判断がつき辛いところではありますが、特定期間内に蛹になった子達がそのままお亡くなりなってしまったので、暑さかもしれませんね。

さてさて、前置きが長くなってしまいましたが、纏めていきます。



9月1日(木)
昨日壁際で前蛹になっていた2匹は無事に緑色の蛹になりました

珍しく、足元に張り巡らせた糸の方にフォーカスが合ってしまいましたが、蛹になる為の頑張りが見える1枚です。

ナミアゲハさんは今迄の経験上、蛹になる場所を決めた後、暫くはそこでじっと休み、その後丹念に足元(正確にはお尻下になる部分)から頭の方まで糸を張り巡らせます。
蛹になった際に銅を通す輪っかの土台にもなりますし、お尻の部分は蛹になってからしっかりと糸の塊を掴むことによって体を固定します。

そして前蛹→蛹への脱皮では頭から皮を脱ぎ、そしてお尻を一度浮かせて皮を振り払います。
(稀に上手く取れず、そのまま蛹に付着してしまったままになることもありますが我が家では特にそれが問題となった子はいません)

振り払った後は、お尻の下に作った糸の塊をしっかり掴み直し、暫く猫背のような状態ですが、徐々にシャキーン!としていきます



9月2日(金)
本日も朝から脱走の痕跡。
何処かしら...と探しても見つからず、とりあえずレモンに水やりでも...と如雨露を手に取ったところ、何とその後ろの壁にピタ!!っとくっついている緑の背中。

随分離れたところまで登ってきたのね..と驚いてしまいました。
これは無事に羽化するまで、如雨露の置き場所を検討しないといけませんね...

卵:0個
終齢前:4匹
終齢:3匹(内2匹行方不明) ←当日脱走&放浪分だけ行方不明カウント
前蛹前:1匹
緑色蛹:2匹
茶色蛹:3匹
行方不明:6匹



9月3日(土)

昨日前蛹になっていた子が、茶色の蛹になっていました!
そしてまさかの頭上でも緑の蛹を発見!
昨日の前蛹のタイミングで発見出来ていませんでしたが、無事に蛹になれて良かったです。
最近蛹になる子は、食糧難もあってか小柄な子が多かったのですが、この緑の蛹は遠目から見てもかなりしっかりした大きさがあるので、無事に羽化するのが楽しみです。

卵:0個
終齢前:4匹
終齢:2匹(内1匹行方不明)
前蛹前:0匹
緑色蛹:3匹
茶色蛹:3匹
行方不明:7匹


9月4日(日)
遂に全ての終齢が脱走(一部放浪?)しきりました。
朝一で確認していると、最後の子は何と毎シーズン人気のネット...
これやっぱり羽化時の足場として最適と幼虫は分かっているのですね...と感心しておりました。

ただ、今回もネットの内側で前蛹になってしまっていたので、蛹に脱皮し4日くらい経ったら羽化し易いように向きを変える予定です。
(今春は、ネット内で羽化して羽が変形し飛べない子が出てしまいましたので...)

さてさて、他の蛹達はどうしているかしら?
と見回りをしようと目線を上げました。

近くに今回の15匹の内、早々と蛹になった子がいるので確認してみると...

え?

ん?

蛹開いてる...?!

まさかの羽化後の蛹が残されており慌てて周囲を見渡すと、何と離れた物陰で羽を乾かしている子が1匹。
ちょっとこれは離れている...羽は伸びきっているけれど、まだ飛べる程乾いていないようにも見える...
(乾いて飛ぶ準備が整いだすと、羽の開閉回数が上がるので分かり易いです)

羽化し、羽を伸ばして、何かの拍子に足場から離れてしまい、半落下状態で物陰で休んで更に羽を乾かしていたのかもしれません。
我が家では珍しく雌のようでした。

暫くして又見に行くと、まだ本来の切れはないものの、少し飛んで移動。
又羽を広げて少し休んだかと思うと、青空に向かって無事に飛び立っていきました。

久々に巣立っていった姿を見送れて、何とも言えない喜びでした。

まだ頼りない飛び方ではありましたが、幸いなことに近くに鳥も居らず、寿命を全うしてくれることを祈るばかりです。

この子は8月27日(土)に蛹化した子なので、蛹化9日で羽化したことになります。
となると、次に羽化する子は8月29日(月)夕方に蛹化した子なので、大体9月6~7日頃となりそうです。

卵:0個
終齢前:4匹
終齢:0匹
前蛹前:1匹
緑色蛹:3匹
茶色蛹:2匹
行方不明:8匹
羽化:1匹



9月5日(月)
本日もアゲハアパートは静か...
とは申しましても、実際には少し遅れて入居した4匹の幼虫がまだ居るのですが、終齢が大暴れしていた木にいた為、皆様かなり控えめ...
葉もあまり最初食べられていなかったからか、まだまだ孵化後数日?と思ってしまう程の小ささ...
8月26日(金)孵化なので、既に10日も経っているのですが、何と一番大きい子でも1cmあるかどうかというサイズ感です。

ネットの中の子は、お尻に皮をくっつけたまま茶色の蛹になっていました。

卵:0個
終齢前:4匹
終齢:0匹
前蛹前:0匹
緑色蛹:3匹
茶色蛹:3匹
行方不明:8匹
羽化:1匹


9月6日(火)
羽化予定の子を確認。
うっすら模様が透け始めてきています。

別アングルでもう1枚


夕方頃…


ん?もう今にも出てきてしまうのでは?!と言う程透けていました!
明日羽化に立ち合うことは出来るのでしょうか…
夕方でこれだと、もう朝まで蛹でいてくれないような…

卵:0個
終齢前:4匹
終齢:0匹
前蛹前:0匹
緑色蛹:3匹
茶色蛹:3匹
行方不明:8匹
羽化:1匹


9月7日(水)
朝一で羽化の状況…
遠目に見える蛹…空っぽい…
周囲には蝶の姿なし…
近付いてみますと…
あぁ~見事に空っぽ…!!
でも無事に羽化に成功した印(蛹下部の排泄物)が残っており一安心です。
(勿論羽を乾かす間での事故も有り得るので絶対ではありませんが)

夕方の時点であれだけ透けていたので、最早夜間に羽化して巣立っていってしまったのかもしれませんね。
何はともあれ無事に巣立ってくれて良かったです。

そんな中、うちの残されているおチビさん。
右側が頭です。
この子は4匹中2番目くらいの大きさの子。
大体1.5cmくらいでしょうか?
丁度お引っ越しをして頂く際に1枚撮りました。
(因みにいつも大活躍のこのお箸、本当に材質が良いようでどんな幼虫さんでも絶対に乗ってきてくれて重宝しています)

卵:0個
終齢前:4匹
終齢:0匹
前蛹前:0匹
緑色蛹:3匹
茶色蛹:2匹
行方不明:8匹
羽化:2匹



9月8日(木)
朝ドタバタしていて確認しそびれていたところ、家の住人から1羽巣立っていったとの報告。
後から見に行ったところ、足元をしゅっと何かが横切ったようだったので、覗いてみると…

立派なナミアゲハさんの成虫…!!

2羽目ということは…?!
と思い、2匹同時に緑の蛹になった子達を確認すると、どちらも空っぽ。
やはりこの子達でした!
(8月31日(水)~9月1日(木)蛹化組)

その後、小雨の中しっかり飛んでいきました。
雨なので近くの木の葉裏でゆっくり休んでほしいものです。

何となく大海原に出ていく前にポカリスエットを上げたいとつい思ってしまいますが、やはり羽化後は近付くと元気良く飛んでいってしまうので、難しいですね。
ずっと蛹で飲食(?)していないから…と人間感覚で思ってしまいますが、わざわざ羽化後身体の余分な水分を排泄している時点で、寧ろ余計なお世話ですね

暫くいまいちなお天気が続きそうですが、良い蝶生を送ってください!
そして、もし気が向いたらうちのレモンの木に戻ってきて下さい!

卵:0個
終齢前:4匹
終齢:0匹
前蛹前:0匹
緑色蛹:1匹
茶色蛹:1匹
行方不明:8匹
羽化:4匹



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