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ガレージSMAK

アルト(HA35S)AT警告灯が点灯

氷見市のお客様から警告灯が点いたということで点検のご依頼です。

スズキ アルト HA35S 2013年式 130400キロ
警告灯が点いているけど走行には問題ないみたいで、普通に入庫されました(^^)

メーターを見ると歯車の中にビックリマークが入った見慣れない警告灯が(^^;)
AT警告灯のようです。


スキャンツールを繋いでDTCを確認すると
P2797 電動オイルポンプ特性異常

もっと詳しく視るためにデータモニターで各パラメーターを確認します。

電動オイルポンプが何らかの異常で作動してないのは間違いなさそうですね~

一旦DTCを消去して再発するか確認です。


ロードテストをしてみましたが警告灯は再点灯しないですね。データモニターでも正常に作動しているのが確認出来ました(*・ω・)ノ

再現出来なかったんですが個別に点検していきます!

まずはリレーの点検。


該当するリレーを外して単体点検は問題なし。


次に電動オイルポンプへの配線を点検。
ミッションの左側に電動オイルポンプがあるので、タイヤとカバーを外すと見えてきました(^^)

カプラーを外して


こちらは室内にあるCVTコントローラー。
同じくカプラーを外して点検するも~配線も問題なさそうです。

そうなると残るはCVTコントローラー、電動オイルポンプ。どちらかに問題があるのかな~と思いますが、整備書によると両方とも単体での点検は出来ないので、CVTコントローラーを交換して直らなかったら(電動オイルポンプ単体では部品供給が無いので)ミッションASSYで交換してね!って(^^;)

部品代を調べてみるとCVTコントローラーは82000円(゜ロ゜;ノ)ノ
確証もないのにこれを交換してダメだったらミッションもって、、、(ノД`)

そもそも電動オイルポンプって何の役割をしているのかを調べると、アイドリングストップ中のCVTに油圧を掛けておいて、アイドリングストップが解除された時にすぐにCVTが駆動出来るようにしておくためのオイルポンプでした。

それを踏まえた上で再度ロードテストへ(*・ω・)ノ
アイドリングストップの作動条件を全て満たしていることを確認。


その状況下で電動オイルポンプが正常に作動していることも確認出来ました(^^)

実は半年前にも同じ警告灯が点灯してて、その時は一時的に点いただけかな?ということでDTCを消去だけして様子をみて貰っていたんです。

それで今回再び点いたわけなんですが、、、CVTコントローラーか電動オイルポンプのどちらかに問題があるのは間違いんですが、頻度としてはとても低いうえにアイドリングストップ時に作動する箇所なので普段の運転に支障がなく、仮に不具合が出ても動かなくなるなどお客様本人や周りの車に迷惑になるような事にはならないと思われます。
そして修理代が高額になること、年式や走行距離を考えて修理代が妥当か?ということ、お客様が近い将来に免許証を返納することを考えておられることなどを考えて、お客様には修理せずにこのまま乗ることを提案させて頂き、了承頂いたので今回は修理をせずに納車となりました (。・ω・。)

というわけで、今回は直ってません(^^;)
全てを直すことが必ずしも正しいとは思ってません。もちろん走行中に止まるなど本人及び他人様に迷惑になるような状態だと修理を勧めますし、直さない場合は走行しないでくださいとお願いしたうえでお返しします。

そういったことも含めてアドバイスするにはそれなりのお付き合いをしてないと出来ないので、都度修理するお店を変えたりするよりも同じお店で長いお付き合いをされたほうがいいのかな~とは思います(^^)
もちろんそのお店がちゃんと(しっかりと?)整備をしてくれるお店だということが大前提ですけど(・∀・)

皆様からの整備のご依頼をお待ちしています。




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