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ガレージSMAK

セレナ(C26)水温警告灯点灯&エアコン効かない

富山市のお客様から通勤中に赤色の水温警告灯が点灯して、会社がすぐそこだったのでそのまま運転して駐車場に停めたそうです。しばらくしたらエンジンの下に緑色の液体が溜まっているということでSOSがありました(゜Д゜;)

状況から察するに冷却水が漏れているのは間違いなさそうだったので、積載車で引き取りとなりました(*・ω・)ノ
ちなみに~殆どの自動車保険には事故時のレッカー搬送サービスが付帯されていますが、事故ではなく故障の時にも対応出来る保険会社もあります。
今回のお客様は東京海上で加入しておられて故障でも対応可能だったので、お客様の負担無く搬送しています♪

ニッサン セレナ HFC26 2014年式 100300キロ

状況をもう少し詳しく聞いてみると、水温の警告灯が点灯する前からエアコンの効きが悪かったそうです。

とりあえず冷却水が漏れてる箇所を~ってことでラジエーター、ウォーターホース、ウォーターポンプ辺りを探してみたんですが、、、見当たらず(^^;)
で、結果としてはサブタンクでした(๑・౩・๑)
しかも穴やクラックではなくキャップ取り付け部に付いてるエア抜き用の穴から噴きこぼれた感じ(゜Д゜;)
水温警告灯の点灯は冷却水が漏れて少なくなったことによる水温上昇ではなく、何らかの理由で水温を下げることが出来なくなったことによる点灯ですね~
そして上昇し続けてたタイミングで車を停めたこと(走行風が当たらなくなる)とエンジンを止めたこと(ウォーターポンプによる循環とファンによる冷却が消失)で沸騰してしまった冷却水がサブタンクから噴き出たって感じですかね(>_<)

ってことはラジエーターファンが回ってないのかな~と診断機を繋いで水温をモニタリングしながら、しばらくエンジンを掛けっぱなしにしておきます。

気が付くとすでに水温は96℃。
整備書に記載がないのでファンの正確な作動温度がわからなかったんですが、一般的には95~100℃ぐらいです(^^)
で、96℃から上がらないな~と思ってたらウォーターコントロールバルブってのが96℃で開く仕様になってました(^^;)

ちなみにですがアッパーホースの温度を確認すると114.5℃。

ロアホースは114.2℃。

で、ファンはまだ微動だにせず(^^;)

待ちきれなくなったのでエアコンのスイッチを入れると

85%の制御でしっかりと回ってます。
Sハイブリッドはファンが1つしかないんですが、ファンコントロールモジュールによって回転数が無段階で制御されてます。同じC26でも通常エンジン車はファンが2つ付いてて、ファンスピードはHighとLowの二段階だったりします (。・ω・。)
そして水温は86℃まで低下。
ん~どうなんだろ~とその後もエアコン付けたり消したり色々と見ているうちに、エアコンを付けてもファンが作動しない時が(゜Д゜;)
たまに動かないことがあるみたいです(>_<)
この状況で診断機を使ってアクティブテストを実施してみましたが、ファンは作動せず、、、というわけで、ファンモーターを手配して交換します!

ファンモーターを外すにはラジエーターを大きくずらす必要があるので~冷却水を排出。

フロントバンパーを取り外します。

バッテリー下のステーが邪魔になるので、バッテリーから取り外し。

カーエアコンガスステーションを接続して

エアコンガスを回収します。

525グラム回収出来ました~

エアコンの配管を外します。

で、なんとか外れました(>_<)
整備書にはもっと簡単に外れるって記載されてますが記載通りにやると外れません(*・ω・)ノ

どうせなのでよく壊れるファンコントロールモジュールも一緒に交換しておきます(^^)

こちらは取り外したファンモーターとファンコントロールモジュール。

ラジエーターファンに新品を取り付けて

外した部品を戻していきます♪
冷却水の補充&エア抜きは~時短&確実なLLCバキュームチャージャーで(*´∀`*)ノ

まずは真空引き。

ホースはペチャンコに潰れます。

真空が安定したらバルブを閉めてリークチェック。

リークチェックで問題がなければバルブを逆方向に開けてチャージ開始!

1~3分でチャージ終了(^^)

約6L充填されました(*・ω・)ノ

続いてはエアコンガスの充填。
先程525グラムを回収してましたが、ラベルを確認すると規定量は800グラム(^^;)
全然足りてなかったんですね~

780グラムに設定してスタート♪

回収した分と同量のエアコンオイルも注入してます(^^)


パワーエアコンプラスを追加で充填♪

エアコンの作動確認。
外気温33℃に対して吹き出し口温度は11℃。めっちゃ冷え冷えです(≧∇≦)b

ファンもしっかりと作動してます。

次はエンジンを止めてファンモーターのアクティブテスト。

指令値0%では当然ながら回ってません(^^)

続いて30%。

ファンは低回転で回ってます(^^)

100%にすると、、、
めっちゃ早で回転してます(*´∀`*)ノ

最後にエンジンを掛けて水温が上がった時に作動するかを確認です!

水温98℃で動き出しました♪
ちなみにデューティー値は55%。

ファンコントロールモジュールは水温以外にもエンジン回転数や吸気温など様々な数値を元に回転数を制御してるので、98℃だから55%というわけではありませんので(^^;)

念の為、試乗をして水温が正常値以上に上がらないことを確認して修理完了です(^^)

なんですが~ヘッドライトの曇りが気になったので

簡単にですが綺麗にして納車となりました♪

皆様からの整備のご依頼をお待ちしています。





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