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ガレージSMAK

EKワゴン(H81W)バッテリー上がりやオルタネーター不良ではなくエアコン不良修理

砺波市のお客様からバッテリーが上がったということで連絡があり、自宅に伺って確認すると確かに完全に上がってます(^^;)
ジャンプスターターを繋ぐとすぐに掛かりましたが約3年経過したバッテリーだったので、新品バッテリーに交換となりました。

そして翌日の朝、再びエンジンが掛からないと連絡が(゜Д゜;)
前日は近所への買い物程度の外出をしたぐらいで、その時は何も問題なかったとのことです。
自宅に再び伺いヘッドライトや室内灯の消し忘れかな~とスイッチを確認するもOFFになってます。ジャンプスターターを繋ぐと何事も無かったかのように普通に掛かりましたが、バッテリーテスターで発電量を確認すると13V前後(>_<) 始動直後の回転数が高い状態でこれだとちょっと低いですね~
オルタネーター不良かな~と思いましたが、前日に新品に交換してちょい乗りしただけでエンジンが掛からなくなるほど弱いわけではないので、一度しっかりと点検する為にお預かりとなりました。

三菱 EKワゴン H81W 2006年式 78400キロ

様子を見るためにお客様の自宅から自走で店に向かっていたところ、エアコンが効いたり効かなかったり、、、って走行中はほぼ送風状態(^^;) そしてエアコンのコンプレッサーから時折異音が聞こえてきます (。・ω・。)
そんなこんなで、なんとかお店に帰還(*・ω・)ノ
早速点検に取り掛かりますが、バッテリー自体は充電量が足りないだけで問題なく、やはり発電量が足りてない様子。
で、一旦エンジンを止めると室内から何やら音が聞こえますΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)

キーOFFの状態ですがブロアモーターが僅かに作動して吹き出し口から風が出てました(゜Д゜;)
お預かりしたときは風力のツマミが2の位置にあったんですが、走行中に暑かったので風力を4にしたお陰?で気付けました(^^;)
2にするとほとんどわからなくなるぐらい微妙です(>_<)

ブロアリレーを外すとブロアモーターは止まりましたので、こいつが原因でバッテリー上がりを起こしたのは間違いなさそうです!
再度取り付けると正常になりましたが、いつかまた同じ症状が出る可能性が高いので交換しておきます(^^)

左が新品で右が取り外したリレー。
見た目では汚れがあるかどうかの違いしかわからないので~

分解(*・ω・)ノ

風力のスイッチを入れることで電磁石に電気が流れて磁力が発生して画像手前の端子がくっついてブロアモーターへ電気を流してるんですが
その端子に溶けた様な痕がありました(゜Д゜;)
恐らく端子が溶けてずっとくっついてたのかと思われます(^^;)

リレー交換後にバッテリーは充電しました~

まだ新しい且つ高性能バッテリーは完全放電しても充電すれば全然問題なく使用出来ます♪

発電量も問題なし♪
つまりオルタネーター不良だったわけではなく、常に電力を使ってたわけです(^^;)

始動テストも全く問題なし!
ただ気になるのは、、、たまに発生するエアコンコンプレッサーの異音と、リレーの接点がくっついた(溶けた)理由ですね、、、|ω・`)
コンプレッサーが原因でリレーが壊れたのであれば、今は良くてもいずれまた同じ症状が現れます(>_<)
ですがリレーを交換してからはコンプレッサーの異音は発生しなくなり(゜Д゜;) どうしたものか?お客様に相談です。

リビルトコンプレッサーを使ってもそれなりの金額になることもあり、しばらく様子をみてみるということで~とりあえず車をお返しとなりました(*・ω・)ノ

ですがまたもや翌日、、、
アイドリングが低く?てエンストしたそうです(^^;)
翌々日に引き上げに行くと、確かにアイドリングが不安定でアクセルを踏んでいないとエンストします(>_<) そしてコンプレッサーからは異音が発生してます(゜Д゜;)
状態を見たかったので自走で引き上げをしたんですが、信号待ちではアクセルを踏みながら回転数を上げてなんとか進んでいると、急に正常になってアイドリングは安定してコンプレッサーの異音も無くなりました~┓( ̄∇ ̄;)┏

店に着いてからも調子が悪くなることはなく、エンジンを掛け直したり試乗に出掛けたりしても安定( ̄▽ ̄;)
症状が出てませんが~

イグニッションアナライザーで点火2次電圧を確認すると、3番シリンダーだけ電圧のバラツキが酷いですね(^^;) MAXで10万Vほど出てました。

2番と3番のイグニッションコイルを入れ替えてみましたが変化無し。

イグニッションコイルは元の位置に戻してプラグを2番と3番で入れ替えると

2番シリンダーの点火2次電圧が上がったのでプラグ不良は確定です。



見た目ではそこまで消耗してるわけでもないですし、調子が悪かった1本も見た目的には差異はありません(*・ω・)ノ

新品のプラグに交換します!

交換後はほぼ同じぐらいになりました(^^)

ですが今回のアイドリング不調の原因はこれではなく(^^;) 前回のブロアリレーの溶融も含めて、やはりエアコンコンプレッサーの可能性が高いことをお客様にお伝えして交換することとなりましたm(_ _)m



コンプレッサーを外す前にエアコンガスを回収します。

回収完了。280グラムって軽だとかなり優秀だな~と思ったんですが、ラベルで確認すると規定量は415グラムでした(^^;)

バンパーを取り外して
ドライブベルトも取り外し

コンプレッサーに繋がる配管を外します。

で、コンプレッサーが取り外せます!


取り外したコンプレッサー。


リビルトコンプレッサーに取り替えます(^^)

元に戻していきます。

ベルトは交換歴が無さそうだったので外したついでに交換するんですが、外したベルトは溝の幅が広がり山が細く削れてました(>_<)

新品のベルトを取り付けて
ホースを取り付け~

後でパワーエアコンプラスを追加充填するので、規定量415グラムからマイナス20グラムの395グラムで設定してスタート!

充填完了♪

吹き出し口温度は18℃。若干弱いような気もしますが、この日は外気温38℃の猛暑日(゜Д゜;) マイナス20℃なので効きとしては問題ないと思います(*・ω・)ノ


パワーエアコンプラス充填完了!
高性能オイルがコンプレッサー内部のフリクションを低減して効きの改善、エンジン負荷の低減、配管の繋ぎ目に使われているOリングのシール性を向上させます(^^)

若干、高圧が下がって吹き出し口温度はマイナス2℃の16℃になりました♪

しばらく様子をみましたが、当然ながらコンプレッサーの異音は発生せず、アイドリングも問題ないことを確認して納車となりました(^^)


預かっている間はなかなか不具合が発生せず、返した途端に調子が悪くなるという典型的なパターンでした(^^;)
年式が古かったり走行距離が多かったりすると、高額な修理見積もりが出た場合に躊躇することって多々あると思います。販売を重視しているお店やディーラーさんなんかだとこれを機に乗り換えましょう!ってよくある話しだと思いますが、うちとしては基本は修理すれば乗れますよ!っていうスタンスです(^^)
エンジンやミッションの載せ替え等で修理金額がその車の時価額(巷の販売価格)を超える時は勿論乗り換えを勧めます。

まぁ最終的にはお客様の判断次第ですが(^^;)

皆様からの整備のご依頼をお待ちしています。




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