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ガレージSMAK

シーマ(HGY51)7速ATハイブリッドミッションATF圧送交換

石川県のお客様からATF圧送交換のご依頼です。
元々、お客様自身がATFの交換の必要性を認識していて、過去に41600キロ時に一度交換しているそうなんですが、それから交換を勧められなかったこともあり交換を忘れていたそうです(^_^;)
これからもまだまだ乗りたいということで、しばらく交換してなくても圧送交換なら大丈夫なんじゃないか?ってことで当店にご来店。
巷で噂される過走行車のATFを交換すると壊れるというのを気にしておられましたが、正しい交換方法、油量調整、オイルパン脱着による清掃をすることで交換後のトラブルを防ぐことができることを説明させて頂き、正式にご依頼となりました(^^)/

日産 シーマ HGY51 2012年式 229900キロ

前回の交換から18万キロ無交換w⁠(⁠°⁠o⁠°⁠)⁠w
特に不具合という不具合はありませんが、レスポンスが少し悪いような気がします(^_^;)


まずはリフトアップ。


エンジン、ミッションともにアンダーカバーに覆われてますが、ミッション側のアンダーカバーは破損してました(^_^;)

取り外すとミッションオイルパンのお出まし。


エンジン側のカバーを外した理由は

オイルエレメントの上にフルードウォーマーがあるので、圧送交換時にトルコン太郎のホースと接続するためです(^^)


ブラケットを

取り外してから

ドレンプラグを外してATFを排出。


今回はドレンプラグとガスケットを交換。

このミッションのフルード容量は7.0Lなんですがドレンアウトで排出されたフルードはたったの2.1L(⁠゜⁠o⁠゜⁠;
一般的な交換方法だと1回の交換でこれだけしか入れ替えれないので、交換効率はめっちゃ悪いです(^_^;)

ミッションからオイルパンを取り外し〜



オイルパンに設置されている磁石にはミッション内で発生した鉄粉を吸着する役目が与えられているわけですが、この車の走行距離やフルード交換履歴を考慮するとかなり少ないように思いますw⁠(⁠°⁠o⁠°⁠)⁠w
一旦オイルパンは置いといて


バルブボディからストレーナーを

取り外します。

取り外したストレーナーは真っ黒で


フィルター部分にはビッシリと何かが詰まってます(⁠>⁠0⁠<⁠;⁠)

この車は通常ルートではストレーナーの単品供給がないんですが、なんとか用意できました(⁠。⁠・⁠ω⁠・⁠。⁠)⁠ノ⁠


汚れきったバルブボディを


綺麗にしてから


ストレーナーを取り付け(^^)/



磁石は鉄粉を取り除いて



オイルパンのガスケット当たり面も綺麗にして



準備が整ったところで

ミッションに装着。


ストレーナーの脱着に伴い1.8Lほど追加で排出されたので合計で3.9L。
これでもまだ半分程度です(^_^;)

次はいよいよ圧送交換に移りますがその前に



フルードウォーマーのフルードホースにトルコン太郎のホースを接続です(^^)/

ワコーズATFセーフティSをトルコン太郎にセットして

排出された量プラスαを初期充填してからエンジンスタート!

左 新油ワコーズATFセーフティS
中 最初にドレンアウトした使用済みATF
右 現在ミッション内を循環しているATF
半分程度希釈されてるはずなんですが、ほぼ真っ黒なまま┐⁠(⁠´⁠д⁠`⁠)⁠┌
循環交換だとこれが限界というか循環交換の現状ですね。
というわけで、ここからが圧送交換の本領発揮。

圧送交換スタート〜
と言いたいところですが、このままではATFが循環しないので、車側を整備モード5に設定してから圧送交換スタートになります(^^)/












1回目の圧送交換が終わると同時にクリーニングモードに移行してます。

クリーニングモード終了。
先程よりは赤みがありますが透明度が無く濁ったままですね(^_^;)

それでは2回目の圧送交換スタート!












2回目の圧送交換が終了して再びクリーニングモードへ〜


クリーニングモード終了。
いつもなら圧送交換2回で透明度が出てくるんですが、やはり走行距離が走行距離なだけにミッション内部の汚れがまだあるようです(^_^;)

そんなわけで3回目の圧送交換スタート!











3回目の圧送交換が終了〜クリーニングモードへ!

クリーニングモードも終了。
赤みは出てきましたが透明度はイマイチです(^_^;)
ですが、ここで事前に決めていた予定交換量に達したので圧送交換完了となります!


スキャンツールで規定温度に入ったことを確認して

オーバーフロープラグを外して余分なフルードをオーバーフローさせて油量調整完了です(^^)/


左 最初にドレンアウトしたATF
右 最後にオーバーフローしたATF
圧送交換3回でも透明度が上がらないぐらい内部は汚れてたわけですが、これでもかなり綺麗になっているので十分体感できると思います(^^)

全ての作業が終わったところで再びテストドライブへ〜(^^)/
交換前に感じていたレスポンスの悪さが改善されてますね(≧∇≦)b
そして〜お客様が気にされていた不具合?はもちろんありません!


正しく作業を行えば圧送交換で不具合が起きることは無いと思います。ネットには不正確な情報も多くあり、それによって交換を躊躇する方がまだまだ多いのかなと感じてますが、当店を含めて圧送交換を推奨しているお店は全国に沢山あり、それらのお店で交換して不具合が出たという情報は自分が把握してる限りではありません。
多くの作業をこなしたお店の言葉と、過去に1、2回の失敗体験?をした顔もわからないネットの書き込み、どちらを信用しますか?

皆様からの整備のご依頼をお待ちしています。


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