HIBARI

2008-05-03 16:17:09 | インポート

ナイトフライト。

大学時代の友人の来店が相次ぐ今日この頃。この夜は漫画家のアオヤンが来店。仕事のパートナーと一緒に来てくれた。思えばワタシの大学時代の同級は、同じ学科なれどそれぞれ思い思いの仕事をしている。アオヤンも立派に雑誌の連載を持つまでの作家になっていて、これもやっぱり人の事ながら誇らしい。まるで小さなキリンのように、草をハムハム…と噛み砕くように話すアオヤン。もう同じ年だっていうのにあの頃と全然変わってなく、あの少年のような見た目は一体いつまで続くのであろうか。一緒に来てくれた方が、フツーのサラリーマンの装いな割に結構文化の薫りが漂っており、「ウィーン少年合唱団を明日観に行くんですヨ」という話から、突然ある映画を思い出して、「なんか、修道院のようなところで、少年同士の恋愛があって…で、なんかそんな映画があったよね?凄くイイ映画だったんだけど、えっと…どんなんだっけ」と朧げな記憶で話をすると、「それは多分、兄弟がいて…」「あ、そうそう!」「それで、女装をして神父に復讐を…」「そうそう!」「で、兄が麻薬中毒か何かで…」「そうそうそう!」……

あんなにイイ映画だなぁーと思ってたハズなのに、ワタシは何にも憶えていなかった…。

よく言われるのだが、その時「面白い」とか、「凄くイイ」とか思った話をいざ話そうと思うと、「面白い」とか「凄くイイ」という感情しかワタシの記憶に残っておらず、「面白い」や「凄くイイ」に行き着く過程や詳しい内容を殆ど憶えていないことが多い。会話の流れで「そう!そういえばこの前面白いことがあったの!」と切り出して、「何?」と期待されていざ話そうと思うと全く出てこない。オチがないどころの話ではない。こんなんでワタシはカウンターで接客しているんだから自分でもうんざりする。

朝方、夜の社交から戻ってくる聖兒くんと毎朝の食事会に、最近「HIBARI」という回転寿司が加わった。ネタが全て130円くらいと非常に安い上に、流れている有線がB-11の歌謡曲チャンネルで、イントロドンも楽しめる。ワタシは色んなネタを注文しているのに、聖兒くんは「サーモンマヨ、2つ」を連発する。サーモンマヨしか食べてない。O型の人って、こうなんだよな…。フライデーナイトフライトの常連のくにこさんもお気に入りらしく、「だって、名前が「HIBARI」よ~、悪魔な店だわ~」とムフムフしていた。