学校を辞めます 

51歳、ある教員の選択

なるほど、そうか(じゃがいもじゅく日記)

2014年07月24日 11時34分39秒 | じゃがいもじゅく
M君、今日はじゃがいもじゅく再開後2回目。
前回は、神妙なおもむきで
勉強もさっさとやって
あとはぼ~っとしていただけですが、今日はちょっと違う。

違う子(N君)が一生懸命作ったプラレールに注目、
少し浮いたレールを、何回か足で踏んだのです。
僕が、「だめだよ、レールが折れちゃうよ」というと
おもしろがって続けたのです。

「そうか、今日はこれがポイントだな」と感じ僕も
「レールをふむことはしてはいけないことなんだ」ということをわからせることに集中しました。
とにかく、M君がわかるまで待ちました。そして、言い続けました。

M君は今高1ですが、小2の時初めてM君がじゅくに来た時のことを思い出しました。
「自閉症」について何冊か本を読みましたが、実際に関わるとほとんど役に立ちません。
そして、子どもに関わる、あるいは人に関わることに共通する原点が見えてくるような気がします。

M君のお母さんの話だと、高校(特別支援校)にあがってから急に学校に行くのをいやになり始め、
雰囲気もがらっとかわったそうで、すごく悩んでいました。
お母さんの悩みも大変なものだと、今感じています。

結局、M君はレールを踏むのをやめました。
勉強もさっさと終わらせました。
あとは、前回と同じように「ぼ~っと」すごしました。

僕は、このような関わり方、つまり「大事なことはしっかり伝えてわかってもらう」ということ
は当たり前だと思うのです。それが、学校で行われていないというのは今の学校を見ていてわかります。
それは、公立、私立問わずです。
個々の子どもにじっくり関わる、そして大事なことを伝えるということ、それが今の教育の価値観にすわっていません。
「成長」「伸びる」という言葉にかくれ、人と争うことが強いられる価値観が今の学校です。

親御さんもいい加減気がつかなければいけません。
当たり前の子どもたちへの関わり方が求められているのです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« F君が携帯に出た!!(じゃ... | トップ | イメージつくりがうまい(じ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

じゃがいもじゅく」カテゴリの最新記事