学校を辞めます 

51歳、ある教員の選択

ふりむく(じゃがいもじゅく日記)

2012年05月31日 09時27分30秒 | じゃがいもじゅく
5月30日(水)M君:中2
来週から「普通学級」の子が一緒に勉強をするので、
「M君、ちょっといい?」と言うと
M君、ふっとパソコンの手を止めふりむきました。
「来週から、同じ中2の子が来るよ。その子が勉強してる時
パソコンの音小さくしてね」と言うと、
すぐに小さくしました。
「今じゃなくていいよ」と言いましたが
わかりすぎるくらい、わかっている感じがしました。
対話というのは、こういうことではないかと感じました。
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上映会のお知らせ 6月2日(土)

2012年05月30日 15時07分29秒 | 映画「わたしたちは忘れない 福島 避難区
6月2日(土)上映会があります。
福島の学校現場の最新情報も報告します。

DVD&現地報告「原発事故と学校現場」(東京・方南町)
DVD&現地報告「原発事故と学校現場」

日  程 : 2012年6月2日(土曜日) 
時  間 : 午後3時30分開始(3時開場)
場  所 : 佼成学園中高等学校・高校棟1F選択教室(地下鉄「方南町」
出口1から環七ぞいに徒歩12分 / 永福町からバス「中野駅行」で佼成会
聖堂前下車 / 代田橋からバス「阿佐ヶ谷駅行」「新宿西口行」で和田堀橋下車) 
http://www.kosei.ac.jp/kosei_danshi/about/access.html
所 在 地 : 東京都杉並区和田2-6-29(電話03-3381-7227)
参 加 費 : 無 料(懇親会費別) / カンパ歓迎
主  催 : 佼成学園教職員組合
協  賛 : 東京西部地区私学組合連絡会
連 絡 先 : 09014520913(澤根)・07066417850(佐藤)

主な内容 : *DVD「子どもたちを放射能から守れ-福島のたたかい」上映(37分)
*DVD「わたしたちは忘れない-福島 避難区域の教師たち」上映(33分)
*製作者のお話・・・湯本雅典さん(じゃがいもじゅく主宰・元公立学校教員)
*3・11フクシマ現地闘争報告・・・安藤和正さん(目白学園教職員組合)

参考リンク

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福島朝鮮学校のやり方

2012年05月30日 11時48分06秒 | 福島原発関連
5月27日、新潟朝鮮初中級学校で福島朝鮮初中級学校との運動会がありました。
放射線量は、私の線量計で0.1前後。東京より低いです。
朝鮮学校への偏見による妨害は後をたちません。
未だに朝鮮高校は、「高校無償化」から排除されています。
福島朝鮮学校の3・11以後の取り組みは、至極自然で、学校のあるべき姿です。
落ち着いて、冷静に考えたいです。
以下私が取材した動画と記事です。ご覧ください。
動画
記事
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あくびをしながら(じゃがいもじゅく日記)

2012年05月30日 11時43分44秒 | じゃがいもじゅく
5月29日(火)N君:小6、Y君:中2
Y君は、毎回かばんに何かしら「お宝」を持参します。
今日はPS。
僕はゲームがほとんどわからないのですが、PSを
パソコンのアクティブスピーカーにつなげて音楽を流しました。
Y君、その音楽にあわせ踊りまくりました。
ついには笛やラッパをふきながら。
書き忘れましたが、勉強中は、あくびをこらえながらがんばりました。
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あめんぼ(じゃがいもじゅく日記)

2012年05月29日 14時06分27秒 | じゃがいもじゅく
5月27日(月)K君:小4
初めてやってきました。小さい弟くんといっしょ。お母さんが連れてきてくださいました。
じゅくに入ったとたん、特に弟のS君は、目をまんまるにしてプラレールに突進。お兄ちゃんのK君は、ぐっとがまんしている感じでした。
「どんなとこだと思う?」と聞くと、「勉強するとこ」と、またがまんしている感じ。
国語で「あめんぼは忍者か」という説明文をやると、机の上にあったアメンボのもけい(手作りで、モールと細いはりがねでできます)に目がいき、「やりたい!」とK君。
教科書を少しやって、早速つくりました。
針金をモールにまくところはちょっと難しかったのですが、あとは自分でさっさとやってのけました。「すごい」。
子どものエネルギーが充満の1日でした。
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進路について(つづき・じゃがいもじゅく日記)

2012年05月24日 18時32分17秒 | じゃがいもじゅく
5月23日(水)M君:中2
引き続き、小6、中3、中2の親御さん(特に「障害」を持っている子の)と進路について電話で話しました。
少し安心したのは、大田区のある子の場合、「特別支援校」をしきりとすすめることはないということでした。品川区となんと違うことか。少なくともじゃがいもじゅくでは、品川区の中学生が、「発達障害」の診断も出ていない子まで「特別支援学校」をすすめられました。
何回も言いますが「特別支援学校」が悪いと言っているのではありません。少なくとも今の特別支援教育が、「発達障害」の子はのきなみ、その疑いのある子まですぐさま「特別支援」のレールにのせる「強引さ」が目立つのです。
電話では、どの親御さんもでんと構えていました。おちついていました。
なんとかおちついた雰囲気の学校を選ぶ、見つけるために、なるべくはやく準備(学校訪問など)をしましょうと親御さんたちと確認しました。
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進路の考え方(じゃがいもじゅく日記)

2012年05月23日 11時29分34秒 | じゃがいもじゅく
5月22日(火)N君:小6、Oさん:中3
N君の進学のことでお母さんと話しました。
N君は「普通学級」にかよっています。
小3まで、介助をつけてもらっていました。
学習以外は(一部学習でも)、クラスでずっと生活してきました。
お母さんは、公立中の特別支援学級を考えているとのことでした。
果たしてそれでいいのか?
僕は、悩みました。
僕は、中学校で教えた経験もないし、「特別支援学級」で教えた経験もないので
はっきり言って「知識」はありません。
しかし一つだけ言えるのは、親が望まないのに「特別支援学級」のほうがいいとは
言えません。
「子どもにとっていい」と言う教師がいます。
僕は、それは、違うと思います。別のルートを用意し、多くの子ども環境から隔たれた場所に送ることが
「いい」と言える自信は僕にはありません。
「特別支援学級」が悪いという話ではありません。
しかし、じゅくに来ている「特別支援学級」のある子は、
担任に「お子さんはどんなにがんばってもオール1です」と言われました。
このような教育環境が「特別支援教育」が始まってから増えているようです。
少なくともじゃがいもじゅくの子どもの親は、今の学校、特別支援教育に疑問を持っています。
であるならば、もっと多くの選択肢を親は持つべきだろうと思います。
私立で「障害」児を受け入れる教育機関がきっとあると思うのです。
高校でも、ある都立の定時制高校は、「特別支援学校」を落ちた子を受け入れてくれました。できるだけ、多くの人間関係の中で育ってほしい。そのことを願いますし、じゃがいもじゅくでも微力ながら手伝たいと思います。
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言葉の学習(じゃがいもじゅく日記)

2012年05月21日 11時38分26秒 | じゃがいもじゅく
5月20日(日)I君:小4
言葉の学習を意識してやっています。
読めて安心してしまっていることって、意外と多いです。
でも、ニュアンスはどうなのか?それを言葉にしてはじめてわかったと言えるのだと思います。
「たんぽぽのちえ」という説明文をやっています。
今日学習した言葉は、「しめりけ」「すぼむ」。両方ともかなり難しい言葉です。
「しめりけ」は、「ぬれる」。「すぼむ」は「ほそくなる」と教えました。
振り返ると、まだまだ教え込む感じが強いです。
クラスで授業をすれば、だれかに言わせて概念をしぼっていくこともできるのですが、
1対1だと、なかなかそれはかないません。
この辺は、算数といっしょで、どうやって、イメージを作り上げていくかだと思います。
文章と数字、両方とも表現の媒介物という意味では、同じだと感じました。
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親との対立(その2)

2012年05月20日 18時17分55秒 | じゃがいもじゅく
僕は、現役時代も、そして今も、子どものことで悩んだことはない。
これは、言葉のあやだが、ほとんどの教員は子どものことではなく、たとえ指導「困難」な子どもに関わっても多くは、その子の親との関わりで悩んでいる。僕の場合もそうだ。
その場合、僕は大いに悩むべきだと思う。それが教員の仕事だとも思う。
しかし、近年、教員のその「親との関係」での悩みが、学校体制の中で解決できない状況、言い換えれば教員と親との人間関係の課題を「労務管理」に利用しようとする管理職が増えている。
僕は、渋谷で教員時代2回、親からの担任排斥運動に会った。僕の卒・入学式での「君が代斉唱時」の不起立や平和教育が槍玉に挙げられた。その時管理職は、完全に親の側に立った。言い方を変えれば子どもの側に立たなかった。僕がやりたいことに一切聞く耳を持たず、親の言い分を100%信じた。その結果「特別昇給」を15年(退職まで)受けることがなく(そのころから勤務評定は実質的に先取りされていた)、同世代の教員との給与格差をつけられた。
おかげで信じた道を歩くことの厳しさ、それ故の確信の大切さ味わわせてもらった。
そして自主退職後の今、親との関係での悩みは程度の差こそあれ、感じている。つまり、退職しても子どもと関わろうとする限り、親と教員との関係性の課題はなくなるわけではない。
親との関係性の悩み、問題というのはすなわち子どもの問題だ。だから、何度も言うが、悩むべきだし、悩みを放棄することは子どもを切り捨てることだ。
たとえ、子どもを切り捨てたとしても、その親子の苦労は消えるわけではない。とすれば、僕の悩みなどあってもないと同じだ。
子どもと親のことで悩むことこそが、教える側の本筋であり、立ち位置だと思う。
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1対1の課題(じゃがいもじゅく日記)

2012年05月19日 12時23分59秒 | じゃがいもじゅく
5月18日(金)F君:中1
じゃがいもじゅくは基本的に1対1でやっています。
そうしたかったかれではなく、成り行き上そうなっただけなのですが、
そこが「いい」という親御さんもあり、また子どもたちも嫌がっていないので1対1できていました。
確かに、学習の壁もよくわかるのです。
でも、違うデメリットの面もあります。
1対1は「過保護」を生みます。
一人でやる場面が少ないからです。
次回からF君のクラスにはあと2人小学生がやってきます。
まだ試行期間ですが、そのことを考え今日は「一人で」やる場面を増やしました。すると結構やるのです。
学校では、普通そうだから当たり前ですが、今日は目が見開かれた気がしました。
「1対1」が全てではない。です。
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