学校を辞めます 

51歳、ある教員の選択

共闘がすすむにつれて

2016年07月26日 10時24分27秒 | 映画「生まれる」
今年の半年間は、高田健さん曰く「中学校の教科書に載るくらい」の意味があった。
日本でここ四半世紀無かった社会運動がまきおこった。それは、「野党共闘」
とにかく記録したいという気持ちがわいた。
そして僕には「共闘」に執着する理由がある。
原水爆禁止運動と日教組の分裂を経験しているからだ。
この2つは僕にとって、一種の「諦め」を覚えさせた大事件だった。
だから僕は、「野党共闘」を追った。

共闘への僕の概念イメージは、
「敵以外はみな味方」である。
日本にはこの伝統がない。そして僕にもこの資質が足りない。
「許す」こと「寛容」ができないのである。
そしてこの資質は僕だけではなかった。
運動が始まるにつれ、その運動に対する「文句」も生まれ、増えていった。
それがいわゆる「左翼」の中から、そして「無党派」の中からも。

例えば(具体的にはいいにくいが)、1人区の候補者に「オリジナリティがない」とか
そして極めつけは、都知事選の鳥越批判。「文春のゴシップは、たとえ事実でなくとも本人も
責任がある」など。
運動の統一は、何のためにあるのかを今一度確認しなければならないのではないか。
「統一」は、最大限の危機、つまり憲法改悪への動きを止めるためである。だから、何が何でも
鳥越さんが勝たなければならない。そして、今できつつある運動を育てなければならない。
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スタイルに魅了

2016年07月09日 10時02分25秒 | 映画「生まれる」
三宅洋平が人気があるのは、「スタイルに魅了」だ。
こんなスタイルは、ここ四半世紀なかった。
だから、若い人たちが集まる。
この「スタイル」と「野党共闘」という2つの形が融合すれば
闘いはかなり前進すると思う。
今は、生まれる「過程」だ。

運動には刺激がいる。
世論をつくるための刺激が。
僕は、いままでこんなことには興味がなかった。
「うけたい」という発想に吐き気をおぼえていた。
大事なのは、「現実」だ、「根っこ」だと。
しかし、もうそれは充分だろうと感じている。

人々はもう充分傷ついた。
動き出してもいいのではないか。
行動が許さるほどに僕たちは「痛み」を感じてきた。
僕も生まれ変わりたいと思う。
そう感じさせてくれた参院選だ。
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行動の統一と批判の自由

2016年07月07日 22時30分46秒 | 民主主義が生まれる
おそらくここ数十年でなかった「統一戦線」の芽生えが、今ある。
この芽生えを、できるだけ記録しておきたい。
そして大事にして、育てたい。
今回、ぼろぼろのディミトロフ(ブルガリア共産党書記長)の「反ファッショ統一戦線」を引っ張り出してきた。大学生の時、夢中になって読んだ。
僕自身が体験し、活動した、原水爆禁止運動の統一。
当時やったことは、嫌われても嫌われても、民青の学生たちに統一運動を呼び掛けたことだった。
この統一を粘り強く呼びかけることが、「統一戦線」運動の基本だと思う。
もちろん、統一のよびかけがあれば、お互い路線の批判はあっていい。むしろすべきだ。
ここが、今回どこまでできているか。
1人区32選挙区では、それができたのだと思う。
僕は、それを支えた粘り強い人達を追った。
その行動自体がしつこく正しいと言いたいから。
しかし、複数人区ではほぼできていない。
特に東京はひどい。都知事問題もからみ、泥沼だ。
統一戦線の努力は、「市民連合」の人たちだ。
反安保法制の立候補者をすべて評価し、宣伝している。
ただ、おかしいと思うのは、その立候補者、(僕には5人)のうちの一人が(あえてこの時期だから名前はふせる)、「6人当選すればいい」などと言っている。そして、「牛歩戦術をとったのはだれか」「牛歩ができる議員をふやそう」などとも。
気持ちは、大いにわかる。しかし、統一の努力はどこまでやっているのか。今のままでは、得票の分散化はさけられない。
この課題を次どう克服するかなのかもしれないけど、東京に住み、東京で活動してきた自分としては実にはがゆい。でも、逃げられない。
今回の選挙の結果がどうでても、いや悪く出ても、闘いは決して終わらない。
粘り強く「統一戦線」を築くのみだ。
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明日の課題 東京選挙区

2016年07月04日 23時59分49秒 | 民主主義が生まれる
やはり指をくわえてみているわけにはいかない。
自分が生きている場所だから。
はっきり言う。
「東京選挙区は、大混乱している」
もはや、個々の闘いだ。
「共闘」は、どこへ行ったのか。

マスコミの現状評価
民進、自民の2人が抜け出した。
公明、共産が続く
後を、自民、大阪、民進が追う

これをどう見ればいいのか。
目的は、反安保法制勢力を半数以上とる。
しかし、選挙は、東京では盛り上がっていない。
1人区のような緊張感がないまま終わり、都知事選に埋没しそうだ。
どうすればいいのか。

僕は、今回の映画製作を自分の厭世観との闘いと位置付けている。
民主主義、憲法をあきらめたくない。
その可能性を描きたいと。
少なくとも東京では、それが今できないと感じている。
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選挙投票前に野党共闘の評価

2016年07月03日 10時43分41秒 | 映画「生まれる」
結論的に言えば、まだ卵から殻をわったという段階。
0から1が生まれたという状況だと思う。
形としての果実は、参院選32の1人区で野党共闘候補がたったこと。
これは、今後に生きる。

しかし、課題やもちろん山ほどある。
複数人区をどうするか。衆院選、その前の都知事選をどうするのか。
支える共闘組織のありかた。
等々。
僕は、東京で今後どうすればいいのか、見当もつかない。
混とんとした複数人区の状況は、
①各党が個々に闘っている。(逆転の可能性あり。例:埼玉)
②反安保政策の候補者が必要以上に立候補し、「共食い」状態(例:千葉)
③混乱を見かねた反安保の無所属候補が独断で立候補(例:東京)
どれも「必然」の結果と言える。

1週間後には選挙は終わる。次の闘いの準備はすでに始めなければいけない。
いったい、「混乱」の原因は何か?そして「混乱」とは何か?また、なぜそもそも自民党はこんなにも強いのか、また公明党はなぜここまで権力にすりよれるのか?
一気に社会不信に陥りそうだ。

僕は、あい変わらず希望を見失いたくない。だから、今回も支える、がんばる人に注目する。その人たちの衝動力に学びたい。

やはり、「不安」「不満」「怒り」なんだと思う。ほとんどの人の意識に流れている。政治のことに関心がなくても、これだけはあるということは正しいだろう。そこが2006年当時から進化したとではないだろうか。
とすれば、まずはそこを、「怒り」を確認すること。そして、その発現形態は100人100様であっていいが、その発現に耳を傾け、束ねられることは束ねること。
今は、「組織」の時代ではない。それは、すでに壊れた。しかし、いつかは力を形にしなければ、権力の暴走は始まる。

心にいい聞かせなければならないことは、じっと今の状況に耳を傾けることだ。そして、可能性を見つけること。それが、ジャーナリズムに課せられたことだ。
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