英当局が注意勧告ファイザー社のコロナワクチンでアレルギー反応
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英当局が注意勧告、ファイザー社のワクチンでアレルギー反応
12月 10, 2020 21:27 Asia/Tokyo
新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった英国で、米ファイザー社と独ビオンテック社が共同開発したワクチンを接種された医療従事者のうち2人が、アレルギー反応のような症状を発症しました。
ロンドンからのCNNによりますと、英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は医療従事者向けに新たな勧告を出し、「ワクチンや医薬品、食品に対してアナフィラキシーのような激しいアレルギー反応が出たことがある人や、アドレナリン自己注射器の携帯を勧められている人には、ファイザー社とビオンテック社のワクチンを接種しないよう求めるとともに、ワクチン接種は蘇生措置ができる施設でのみ実施しなければならない」としました。
英国の国民保健サービス(NHS)によりますと、ワクチン接種が始まった初日の8日火曜に接種を受けた医療従事者2人に、アナフィラキシーのような反応が出ましたが、現在は2人とも順調に回復しているということです。この日は数千人がワクチン接種を受けていました。
ファイザー社とビオンテック社はMHRAの調査に協力すると表明し、「第3段階の臨床試験では、このワクチンの忍容性は全般的に良好で、独立機関のデータ監視委員会から重大な安全上の懸念は報告されなかった。この臨床試験にはこれまでに4万4000人以上が参加し、うち4万2000人以上が2回目のワクチンを接種された」としています。
ファイザー社は臨床試験の手順の中で、アナフィラキシーのような激しいアレルギー反応を起こしたことがある人は、試験に参加できないと定めていました。
ワクチンに詳しい専門家のポール・オフィット氏はCNNの取材に対し、ワクチンに対するアレルギー反応は珍しいことではないと指摘し、「確かにワクチンは激しいアレルギー反応を引き起こすことがある。米国では、およそ140万回のワクチン投与につき1回の割合でアレルギー反応の合併症が起きている」と説明しました。
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