軽度認知障害（MCI）、アルツハイマー病（AD）
ワクチン接種を受けた個人、特にmRNAワクチンを接種した個人では、ワクチン接種後3か月以内にMCIとADの発生率が上昇したことがわかった。
mRNAワクチン群は、ワクチン未接種群と比較して、AD（オッズ比[OR]：1.225、95％信頼区間[CI]：1.025-1.464、p = 0.026）およびMCI（OR：2.377、CI：1.845-3.064、p < 0.001）の発生率が有意に高かった。
ブログ著者注意
これは、新型コロナワクチン接種3か月後までのデータです。3か月以降、どのように変化するか、増加するか否かの追跡研究が必要です。
ワクチン接種群のMCIとADの大幅増加が懸念されます。
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追加 韓国人のアルツハイマー型認知症発症率、新型コロナmRNAワクチン接種群は未接種群より23％高い
https://news.yahoo.co.jp/articles/8167bb20f8c66b3034749f09da1a95885f56835b
「韓国人の認知症発症率、新型コロナmRNAワクチン接種群は未接種群より23％高い」 ソウル在住・65歳以上・55万8017人調査【独自】
朝鮮日報2024/6/6(木)
新型コロナウイルス感染症の予防のために世界的に広く使われていたファイザー社とモデルナ社の新型コロナ「メッセンジャーリボ核酸（mRNA）ワクチン」が認知症や軽度認知機能障害の発生リスクを高める可能性があるという韓国人対象の研究結果が発表された。
新型コロナウイルス感染の後遺症で認知機能が低下するという、いわゆる「ブレインフォグ（brain fog）」が生じる可能性があるとの研究結果はこれが初めてで、その関連性に関心が寄せられている。
高麗大学医学部医生命科学神経科のノ・ジフン教授、梨花女子大学ソウル病院情報化科のキム・ミンホ教授ら共同研究チームは、認知症克服研究開発事業団の支援により、mRNAワクチン接種とアルツハイマー認知症および軽度認知障害（MCI）の関連性を調査した。
研究チームは、ソウル市在住で65歳以上の55万8017人を対象に、mRNAワクチン接種グループと未接種グループに分けた上で、国民健康保険データを利用して両グループ間の発病率の差を分析した。
その結果、mRNAワクチン接種者の軽度認知障害発病危険度は未接種者に比べて2.38倍高かった。
アルツハイマー型認知症の発生率はワクチン接種者の方が23％高かった。
一方、ワクチン接種と血管性認知症・パーキンソン病は関連性が見つからなかった。
今回の研究は、英オックスフォード大学が発刊する著名な医学国際ジャーナル「QJM」の最新号に掲載された。
ノ・ジフン教授は「ワクチン接種と認知機能低下発生リスクの間に潜在的関連性があるということを示唆している。ワクチンが認知機能と関連した神経変性にどのように影響を及ぼすのかについての神経医学的研究と、ワクチンの神経学的影響についての持続的なモニタリングが必要だ」と語った。
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追加
学術論文の要旨
A potential association between COVID-19 vaccination and development of alzheimer's disease
COVID-19ワクチン接種とアルツハイマー病の発症との潜在的な関連性
Jee Hoon Roh, M.D., Ph.D, Inha Jung, Yunsun Suh, Min-Ho Kim, Ph.D
QJM: An International Journal of Medicine, hcae103, https://doi.org/10.1093/qjmed/hcae103
Published:28 May 2024
Abstract要旨
Background背景
The challenges of the COVID-19 pandemic extend to concerns about vaccine side effects, particularly potential links to neurodegenerative diseases such as Alzheimer's disease (AD).
COVID-19パンデミックの課題は、ワクチンの副作用、特にアルツハイマー病（AD）などの神経変性疾患との潜在的な関連性に関する懸念にまで及んでいます。
Aim目的
This study investigates the association between COVID-19 vaccination and the onset of AD and its prodromal state, mild cognitive impairment (MCI).
この研究では、COVID-19ワクチン接種とADの発症およびその前駆状態である軽度認知障害（MCI）との関連性を調査します。
Designデザイン
A nationwide, retrospective cohort study leveraging data from the Korean National Health Insurance Service was conducted.
韓国国民健康保険公団のデータを活用した全国規模の遡及的コホート研究を実施しました。
Methods方法
The study, conducted in Seoul, South Korea, analyzed data from a random 50% sample of city residents aged 65 and above, totaling 558,017 individuals.
韓国のソウルで実施されたこの研究では、65歳以上の市内居住者の50％を無作為に抽出したサンプル、合計558,017人のデータを分析しました。
Participants were divided into vaccinated and unvaccinated groups, with vaccinations including mRNA and cDNA vaccines.
参加者はワクチン接種グループと未接種グループに分けられ、ワクチン接種にはmRNAワクチンとcDNAワクチンが含まれていました。
The study focused on AD and MCI incidences post-vaccination, identified via ICD-10 codes, using multivariable logistic and Cox regression analyses.
この研究では、ICD-10コードで特定されたワクチン接種後のADおよびMCIの発生率に、多変量ロジスティック分析とCox回帰分析を使用して焦点を当てました。
Patients with vascular dementia or Parkinson’s disease served as controls.
血管性認知症またはパーキンソン病の患者が対照群となった。
Results結果
Findings showed an increased incidence of MCI and AD in vaccinated individuals, particularly those receiving mRNA vaccines, within three months post-vaccination.
ワクチン接種を受けた個人、特にmRNAワクチンを接種した個人では、ワクチン接種後3か月以内にMCIとADの発生率が上昇したことがわかった。
The mRNA vaccine group exhibited a significantly higher incidence of AD (Odds Ratio [OR]: 1.225; 95% Confidence Interval [CI]: 1.025-1.464; p = 0.026) and MCI (OR: 2.377; CI: 1.845-3.064; p < 0.001) compared to the unvaccinated group.
mRNAワクチン群は、ワクチン未接種群と比較して、AD（オッズ比[OR]：1.225、95％信頼区間[CI]：1.025-1.464、p = 0.026）およびMCI（OR：2.377、CI：1.845-3.064、p < 0.001）の発生率が有意に高かった。
No significant relationship was found with vascular dementia or Parkinson’s disease.
血管性認知症またはパーキンソン病との有意な関係は認められなかった。
Conclusions結論
Preliminary evidence suggests a potential link between COVID-19 vaccination, particularly mRNA vaccines, and increased incidences of AD and MCI.
予備的な証拠は、COVID-19ワクチン接種、特にmRNAワクチンとADおよびMCIの発生率上昇との間に潜在的な関連があることを示唆している。
This underscores the need for further research to elucidate the relationship between vaccine-induced immune responses and neurodegenerative processes, advocating for continuous monitoring and investigation into the vaccines' long-term neurological impacts.
これは、ワクチン誘発性の免疫反応と神経変性プロセスの関係を解明するためのさらなる研究の必要性を強調しており、ワクチンの長期的な神経学的影響に対する継続的な監視と調査を主張しています。
