書評 古川健司医師『ビタミンDとケトン食 最強のがん治療 (光文社新書)』
ビタミンDとケトン食 最強のがん治療 (光文社新書)
古川 健司 (著)
出版社: 光文社 (2019/9/30)
内容紹介
学会も注目、末期がんが完全寛解!/がん、糖尿病、認知症、インフルエンザ、花粉症やアトピーなどのアレルギー、骨粗しょう症、脳・心血管症、高血圧、うつ病――すべての現代病の原因は、ビタミンD欠乏症だった! ロングセラー『ケトン食ががんを消す』がさらに進化。人生100年時代を生き抜くための食事療法
内容(「BOOK」データベースより)
がんの支持療法としての「免疫栄養ケトン食」は、がん細胞だけを弱らせ、正常細胞を元気にする様々な栄養の組み合わせによって、がん細胞を兵糧攻めにする戦法をとっています。その基本にあるのは極度な糖質制限、さらにタンパク質とω(オメガ)3脂肪酸(不飽和脂肪酸)の一種であるEPA(エイコサペンタエン酸)の強化などです。二〇一六年の後半からはビタミンDの強化が、以上の柱に加わりましたが、その効果は予想を超えるものでした。現代医学では治療が不可能とされてきたがん種まで、完全寛解や奏効に至るケースが出てきたのです。ロングセラー『ケトン食ががんを消す』がさらに進化。人生100年時代を生き抜くための食事療法。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
古川/健司
医学博士。1967年山口県生まれ。’92年慶應義塾大学理工学部電気工学科卒。その後、山梨医科大学医学部医学科に入学。’99年、消化器外科医を志望し、東京女子医科大学消化器外科に入局。大学では、膵臓班に所属し、当時、膵臓がん手術件数日本一を誇っていた。2006年、(公財)東京都保健医療公社荏原病院外科を経て、多摩南部地域病院外科に勤務。NST(栄養サポートチーム)に従事し、本格的にがんの栄養療法を開始。がん免疫栄養療法の臨床実績を上げて、’14年、それまでの栄養療法のケトジェニック化に成功。’15年1月より、ステージIVのがん患者を対象に、世界初の臨床研究を開始。現在、がん免疫栄養ケトン食療法の普及に努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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私の書評(アマゾンに掲載済み)
ケトン食による癌治療は素晴らしいのですが、調査不足のため非常に残念な本です
A. 桐山秀樹さん(本ではHさんと記載)の急死に関する記載の誤り
p.191に2019年2月6日の桐山秀樹さん(本ではHさんと記載)の急死ついて書かれ、最初に桐山さんの糖尿病の病状について述べ、その後に次のように書かれています:
『そして、このことがHさんを極端な糖質制限食へと走らせます。それまで好きなように食べていた炭水化物をピタリとやめると、主食を肉や魚、豆腐などのタンパク質に切り替え、アルコールも糖質ゼロのものを嗜むようになりました。効果は大きく表れたように見えました。(以下略)』
そしてp.193の半ばから桐山さんの急死とグルコーススパイクを関連付ける記述が続きます。
p.201には次のように書かれています:
『したがって、極端な糖質制限には、実施期間の長短において、次のようなメリットとデメリットが見えてくるのです。
短期間の効果として=体重減少、血糖値とHbA1cの低下、中性脂肪の低下、HDLコレステロールの改善など。
長期間の欠点として=動脈硬化の進行、心血管死の増加、インスリン分泌能の低下など。』
p.202の中ほどには、
『このことは、厳しい糖質制限を継続している人が、たまに通常量の糖質を摂取すると、グルコーススパイクに見舞われるリスクが高くなることを示していました。』
p.204の冒頭には、
『つまり、極端な糖質制限は、血管を傷める動脈硬化を引き起こし、長期になると、脳梗塞や心筋梗塞といった突然死を招く危険因子になることが、ここから浮かび上がってくるのです。』
と書かれています。
p.205には次のように書かれています:
『以上のことを踏まえて、再びHさんの急死を振り返ってみましょう。
Hさんは長期にわたって極端な糖質制限を継続してきました。おそらく血液が酸性に傾いているか否かの定期的な血液検査はしていなかったはずで、これが心不全への最大の危険因子だったことが予想されます。
さらに、炭水化物だけを控えればいいという自己判断のもと、動物性の脂質やタンパク質を多く摂取していた可能性も考えられます。
そして、ごくたまにそこに糖質が加わり、グルコーススパイクに見舞われる。その繰り返しが、動脈硬化を無症状のまま進行させ、突然の心筋梗塞に襲われた・・・。
いずれにしても、Hさんの訃報は、素人判断による極端な糖質制限が生んだ悲劇だと、私は思っています。』
桐山さんは、江部康二医師のブログの記事『桐山秀樹さんは、糖質制限食ではなかった。2016年02月26日 (金)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3706.html
』にまとめられているように、死去前の4~5年間は糖質制限をしておられなかったことが近親者により以下のように証言されています。
『2月25日(木)発売の週刊文春に、桐山秀樹さんと長年パートナーで過ごした、文芸評論家の吉村祐美さんのインタビュー記事が掲載されました。
冒頭、吉村さんは、桐山さんの急死と糖質制限食の関係をきっぱり否定しておられます。
桐山さんは、2010年に気分不良で近医を受診、HbA1c:9.4%、高血圧、肥満、脂質異常症を指摘され、医師に「何でこんなになるまで放っておいたのですか!?」と怒られたそうです。
その少し前に、眼科の取材のときに眼底検査をして貰い、糖尿病網膜症があったとのことですので、すでにその時点で数年間以上高血糖の期間があり、一定の動脈硬化があったと思われます。すなわち高血糖の記憶(消えない動脈硬化の借金)です。
その後、高雄病院方式のスーパー糖質制限食で減量成功され、半年後には、血糖値もHbA1cもコントロール良好となられました。
桐山さんは、糖質制限食半年で、肥満が改善し、血糖値も改善した時点あたりから、ご自分で判断されて、糖質を摂取される食事となったと、考えられます。
つまり、ここ、4~5年間は、過去のように野放しに糖質摂取することはないけれど、あるていどの糖質を摂取されていたのです。
すなわち、「少なくとも最近の4~5年間は糖質制限食ではない」ということです。
吉村さんによれば、朝は果物、野菜ジュース。
昼は、サラダや卵、たまにパスタ、うどん。
夜は毎日玄米を摂取して普通のおかず。
編集者との会食、地方の取材では相手と同じもの摂取。
ということです。
取材や旅行や編集者との会食もかなり多かったので、糖質制限食の範疇(糖質摂取が130g/日以下)からは、外れています。
主治医には定期的に血液検査を受けて血糖コントロール良好を保っておられ、とてもお元気でしたので、今回のことは残念でなりません。
血糖値もHbA1cもコントロール良好を保っておられたので、桐山さんが選択された食生活が悪くて動脈硬化が進行したということではないと思いますが、グリコアルブミンや食後血糖値の測定もあればとも思います。
今回のことは、高血糖の記憶による冠動脈硬化がベースにあり、そこにストレスや多忙や旅の移動の疲れなどが積み重なって、心筋梗塞の引き金になったと考えられます。
あらためて、桐山秀樹さんのご冥福をお祈りしたいと思います。』(引用終わり)
要約すると、桐山さんは、約半年間に渡りスーパー糖質制限をして肥満と糖尿病の改善をした後、糖質制限を中止し高糖質の普通の日本人の食事を続けられ、その結果、ストレスなどが重なって心筋梗塞により急死されたということです。
つまり、桐山さんの経過は、高糖質の食事の危険性の証拠であり、スーパー糖質制限食の危険性の証拠ではありません。
古川医師が新著で主張されていることは、近親者により証言されている事実に反する内容であり、このような誤りにより多くの人が誤った方向に誘導されることは好ましいものではありません。
B.スーパー糖質制限食の安全性: 数千年以上に渡る実際の生活による実証
1.ハザ族、イヌイットの数千年以上に渡る実際の生活による実証
製薬会社からカレンダー一枚すら受け取られていない日本脂質栄養学会の大櫛陽一 東海大学医学部名誉教授は、「薬のチェックは命のチェック」No.53 (医薬ビジランスセンター、2014)において、「ケトン誘導食の歴史は長く、北極に住むイヌイット、タンザニアのハザ族などは大昔から糖質ゼロ食です」と真実を書かれています。
江部康二医師のブログには、「イヌイットと糖質制限食。生活習慣の変化がもたらしたもの。2016年11月10日 (木)」という記事もあります:
『グリーンランドで伝統的食生活を保っていたころのイヌイットの3大栄養素摂取比率は、「たんぱく質:47.1%、炭水化物:7.4%、脂質:45.5%」で、まさにスーパー糖質制限食でした。』
イヌイットやハザ族は、糖質をほとんど食べずに、数千年以上に渡って健康に生活し、妊娠・出産し、子育てを行なってきたという、極めて大規模で長期間に渡る糖質制限の安全性を示す証拠があります。ケトン体産生食(糖質制限食)が本当に有害であるならば、イヌイットやハザ族は、大昔に絶滅したはずです。
ただし、イヌイットやハザ族は文明化されていない未開の民族だから、糖質制限をしている人々が近代科学技術文明を築く知的能力があるという証拠はないという批判が出ると思いますが、その点は、多くの医師が糖質制限を行っても医師としての知的能力の低下を起こしていないこと、また、三島塾の受験生は、糖質制限により成績が上がり受験に成功していることにより、この批判は排除できると思います(三島学・江部康二著『「糖質制限」が子供を救う』を参照)。
この大規模で長期間に渡る糖質制限の有効性と安全性の証拠を補足する情報は、以下のものがあります。
2. 各種の先住民族の食生活と健康状態の調査をされたウェストン・A. プライス博士の著書には、先住民族の高タンパク・高脂肪食が驚くべき健康な発育を生み出している事実がまとめられています。
この本にはイヌイット(エスキモー)の調査も含まれています。
「食生活と身体の退化―先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響」
ウェストン・A. プライス, Weston A. Price, 片山 恒夫
この本の日本語要約版がネットに無料公開されており、「Nutrition and Physical Degeneration 上田」で検索するとpdfがヒットします。
https://www.ueda-d.com/images/inventory.pdf
英語原文の全文は、「Nutrition and Physical Degeneration」で検索すると各種の無料公開サイトがヒットします。
http://www.vyzivujicitradice.cz/wp-content/uploads/2010/11/Weston_Price_-_Nutrition_and_P.pdf
先住民族の高タンパク・高脂肪食が、近代文明的な高糖質食に変わると、人体の退化が起こったことも記録されています。
ただし、ウェストン・A. プライス博士は歯科医ですから、調査は歯を中心とした身体の発育に関して行われています。
3. 江部康二医師のブログでは、イヌイットの食事の欧米化による疾患の変化が書かれており、糖質量が増えることによる害が書かれています。
イヌイットの伝統的食生活とスーパー糖質制限食。生活習慣の変化。
2017年09月03日 (日)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4316.html
さて近代までスーパー糖質制限食に近い伝統的食生活を長期間続けてきた民族といえば、イヌイットが思い浮かびます。
4000年前、すでにカナダ極北やアラスカに、人類(モンゴロイド)が進出し居住していました。
現在のイヌイット文化と同様の生活様式をしていたとは、必ずしも言えませんが、セイウチ猟など狩猟や漁労を主な生業としていたようです。
現在のイヌイットの生活様式の原形ですが、まず10世紀ごろ、アラスカのイヌイットでホッキョククジラが主食の時代が始まりました。
その後200〜300年間で、他の極北周囲地域、西はシベリア北東端のチュコト半島、東はグリーンランドまで、ホッキョククジラ漁が広まりました。
この文化は、「チューレ文化」と呼ばれています。
その後、12世紀から17世紀にかけて極北地域に寒冷化が起こり、それまで豊富だったクジラが少なくなりました。
そのためクジラ以外のものを主食とせざるを得なくなり、各地域でチューレ文化は多様化して、独自の文化が形成されていきました。
イヌイットといえば誰でもイメージするような、アザラシ猟をして雪の家に住むという文化は、15世紀ごろに形成された生活様式です。
ホッキョクイワナ、アザラシ、シロイルカ、カリブーといった魚や動物がイヌイットの主食となっていきました。
このころは、穀物など一切なしの究極の「スーパー糖質制限食」です。
そして1900年代初頭までは、この伝統的食生活、つまりスーパー糖質制限食が保たれていました
グリーンランドで伝統的食生活を保っていたころのイヌイットの3大栄養素摂取比率は、
約377gのタンパク質(1508kcal、47.1%)、
約59gの炭水化物(236kcal、7.4%)、
約162gの脂質(1458kcal、45.5%)
で合計3202kcalであり、まさにスーパー糖質制限食でした。
これは1855年の成人イヌイットの食事をバングらが試算したデータです。
この頃のイヌイットが摂取していた炭水化物は、海藻類、植物の根、短い夏にとれるベリー類、葉などです。
それが1976年の調査では、「たんぱく質:23%、炭水化物:38%、脂質:39%」に変化しました(*)。
約120年の間に、炭水化物の摂取比率が5倍に急上昇したことが分かります。
<交易による伝統的食生活の崩壊>
1910年代ごろになると、ハドソン湾会社(17世紀から19世紀後半、カナダの毛皮通商を独占したイギリスの特許会社。現在はカナダ最大の小売企業グループ)などの交易会社や個人営業の交易商が、毛皮交易のために北ケベックに進出し、各地に交易所が設置されていきました。
1940年代までは、ホッキョクギツネの毛皮が主たる交易品でした。
イヌイットは、ホッキョクギツネの毛皮交易で、小麦粉、砂糖、ビスケット、紅茶、ラードなどを購入しました。
小麦粉とふくらし粉とラードで、無発酵パンの「バノク」を作り、今では食生活になくてはならないものとして定着しました。
これが、この地域のイヌイットの穀物摂取の始まりと考えられます。
バノクや紅茶は、スコットランド系の捕鯨者や、ハドソン湾会社の交易商がイヌイットの間に持ち込んだ習慣であり、1920年代ごろから急速に広まったと推測されます。
<生活習慣の変化がもたらしたもの>
このように欧米人との交流が徐々に盛んになるにつれ、平均余命が延び、がんについては異なるパターンを示すようになりました。
まず、一つ目の大きな変化は、1920年代、
ヘルペスウイルスの仲間である「EBウイルス」が外部からイヌイット社会に持ち込まれたことによって起きました。
免疫がなかったことと民族的特性により、EBウイルスによる鼻とのど、そして唾液腺のがんが急速に増えたのです。
1930年代には欧米人との接触によって結核が極北の各地で蔓延し、多数のイヌイットの命を奪い、人口が激減しました。
二つ目の大きな変化は、交流が活発になり40〜50年が経過した50年代から顕著になりました。
たばこや飲酒、食事など生活習慣と関係のあるがん(肺がん、大腸がん、乳がんなど)が増加してきたのです。
アルコール、たばこ、麻薬はかつてイヌイット社会になかったものですが、外部から持ち込まれて急速に浸透していき、人々を苦しめ大きな影を落とすこととなりました。
<イヌイット定住化政策による都市化、欧米化>
1950年代に入ると、カナダ政府の定住化政策もあり、北ケベックのイヌイットは、急速な社会変動と食生活の変化を経験しました。
都市化、欧米化の進行です。
1993年、カナダ・マギル大学の先住民栄養環境研究センターの調査によれば、イヌイットの若者は、ハンバーガー、ピザ、ポテトチップス、コーラ、ガム、チョコレートを好み、摂取カロリーの大半が、これら糖質を大量に含むジャンクフ−ドでした。
このような食生活の変化により、疾病構造も急速に変化していきました。
かつて、極めて少なかった心筋梗塞(こうそく)や糖尿病が、米国やカナダの他民族を上回るほど増えてしまったのです。
参考:(*)Am.J.Clin.Nutr.33:2657-2661.1980.
The composition of the Eskimo food in northwestern Greenland1’2
H. 0. Bang, M.D., Ph.D., J. Dyerberg, M.D., Ph.D., and
H. M. Sinclair, Prof, D.M., D. Sc., FR. C.P.
参考(**)
岸上伸啓「イヌイット−『極北の狩猟民』のいま」(中央公論新社、2005年)、
岸上伸啓「極北の民カナダ・イヌイット」(弘文堂、1998年)
(引用終わり)
これらの数千年以上の非常に多世代に渡る証拠が示しているのは、スーパー糖質制限食と呼ばれている1回20g以下の糖質の食事が、長期的に安全であるという事実です。
古川医師の主張する『長期間の欠点として=動脈硬化の進行、心血管死の増加、インスリン分泌能の低下など』が本当に正しいのならば、北極に住むイヌイット、タンザニアのハザ族などは、大昔に絶滅していたはずです。
糖質制限の日本の第一人者の京都高雄病院の江部康二医師は次のように述べておられます。
『米国糖尿病学会は、2013年10月にガイドラインで「糖質制限食」を正式に容認し、2019年4月にはコンセンサスレポートにおいて『糖質制限食が最もエビデンスが多い』と明確に述べ、米国糖尿病学会の言う糖質制限食には、スーパー糖質制限食も含まれています』
(出典: 2019年09月23日 (月)のブログ記事『HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)に関する考察』の江部医師のコメント2019/09/24(Tue) 08:00)
スーパー糖質制限食に関しては、安全性を示す根拠は十分であると考えられます。
古川医師は、糖質制限の一種のケトン食を癌治療に応用され、素晴らしい成果を上げておられます。これからもこの分野の発展に貢献されることを願っております。
*追記:
古川医師は、p.196からp.203にかけて、ご自身の担当された患者さん11人のデータを示しておられます。
11人程度の人数では、少な過ぎてエビデンスと呼ぶことには無理があり過ぎ、これらのデータを根拠とすることはできないと思われます。
また、p.202のブドウ糖負荷試験は、たった4人ですから、これもデータ数が少な過ぎます。この程度の人数では、予備試験の予備試験というレベルのデータですから信頼性はありません。
人の個人差は極めて大きいものですから、数百人から数千人のデータを統計的に解析・評価した結果でなければ、エビデンスと呼ぶことはできないと思われます(これは医学の世界では常識のはずです)。
一方、北極に住むイヌイット、タンザニアのハザ族などの事例は、数千年以上に渡る非常に多数の世代の症例数として数億人以上に相当するはずですから、信頼性は高いと評価できます。