2014年11月22日(土)、東京藝術大学にて、
シンポジウム“芸術と科学” ―心はどこにあるのか―
をテーマに、
・アンドロイド演劇「さようなら」
・ロボット・アンドロイド開発の大阪大学 石黒 浩先生の公演
・東京藝術大学の平田 オリザ 先生(本演劇の作・演出を担当)と石黒先生の対談
が行われました。
「アンドロイド演劇ってどんなことするの?」
単純な興味と、素敵な石黒先生の話を間近で聴くチャンスでもあるので、
ミーハーなgacco放送部(仮)の河村は即決。すぐさま予約の上、参加してきました!!
gaccoのチラシもさりげなく配布(笑)
死を目前にした少女に、ただ詩を読み続けるアンドロイド。その少女の死後、アンドロイドの運命は・・・!?
ステージ上には、椅子に座る女性のアンドロイド(ジェミノイドF)と不治の病の少女(菊池佳南さん)。
演劇の写真撮影はNGですので、青年団さんのホームページより。こんな雰囲気でした。
劇は主にアンドロイドと少女との会話、アンドロイドの詩の朗読で構成されています。
アンドロイドが演じているように見せるため、事前にアンドロイドには動作をプログラミングし、動作にあわせて井上美奈子さんの演じる声が再生されます。
アンドロイドは、ロボット。つまり、機械。機械に心はないのが常識。
静まり返った会場に座り、舞台の上のアンドロイドと少女の会話を聞く。
そのうち、ストーリーが分かり始めると、だんだんと、引き込まれる自分がいました。
少女に向かって淡々と詩を語るロボットの表情、間合い、セリフに、鑑賞している我々はロボットの気持ち、“心”を考え始めていたのです。
そして、待ちにまった石黒先生の講演では、心はどこにあるか、人間らしさとは何か。今回のテーマをふまえた最新のロボット研究までお話いただきました。
分かりやすいエピソードやおちゃめなトークで会場はおおいに盛り上がりました。
例えば、石黒先生そっくりのアンドロイドを作ったのは40代のとき。それから数年がたって、ご本人は最近では、「アンドロイドにそっくりですね。」と声をかけられるそう。
どっちがオリジナルかわからない。
ショーウィンドウの中で恋人を待っているという設定で設置されたアンドロイド。
不安そうに、また退屈そうに恋人を待つアンドロイドと、ガラス越しにアンドロイドを見る人の目があったとき、アンドロイドに微笑みかけられると、人は自然にほほえみ返すそうです。
また、つつましく恋人を待つ“設定”のアンドロイドに恋をする男性も現れたとか。
ロボットの話はさておき、このような感情も含めた、人とロボットとの関わりは本当に興味深く、もっと深く知りたいと思いました。
さて、その人間とは何か、心とは何か、感情とは何か。
もっと知りたい方は、12月11日にgaccoで開講する石黒先生の「人とロボットが共生する未来社会」をご覧ください!
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