目が覚めると電話ボックスの中にいた。
外を見ると、見渡す限り地平線。ひたすら砂漠が広がっている。
トゥルルルルルルルルルル...
電話ボックスの中の電話が鳴り響く。
急いで受話器を取る。
『・・・尚交戰を継続せむか終に我か民族の滅亡を招來するのみならす
延て人類の文明をも破却すへし斯の如くは朕何を以てか億兆の
赤子を保し皇祖皇宗の神霊に謝せむや是れ朕か帝國政府をして・・・』ガチャンッ
なんだかよく分からなかったので途中で電話を切ってしまった。
今はそれどころじゃない。
とりあえず110にかけてみる。警察に連絡。
『・・・忠良なる爾臣民の赤誠に信倚し常に爾臣民と共に在り
若し夫れ情の激する所濫に事端を滋くし或は同胞排擠
互に時局を亂り爲に大道を誤り信義を世界に失ふか如き・・・』
さっきと同じところにかかった。
この電話は当てにならない。
ふと足下を見ると床に鉄板がしいてあった。
鉄板をどける。と、下が空洞になっていて、ハシゴがかかっていた。
ハシゴを降りる。暗い。マンホールっぽい。
5mほど降りると、小さな部屋にたどり着いた。
部屋の隅に、40代後半のスーツの男と20代前半と見られる女が座っていた。
二人はこちらを見るなり近づいてきて、
「はじめまして、吉田です。よろしく。」
「わたしは村人Aです。」
さっそく自己紹介を始めた。
男は吉田。女は村人Aらしい。
「えーと私は・・・・・・えーと・・・」
なぜか自分の名前が思いだせない。
「じゃあ村人Bですね。」
村人Aがすかさず言った。
「それでは村人Bさん。早速ですが本題に入ります。」
吉田さんが慣れた口調で語る。
「いろいろと聞きたいこともあるでしょうが、順を追って説明します。
まず最初に、あなたがここに来た理由ですが・・・」
―――ここで目が覚めた。
外を見ると、見渡す限り地平線。ひたすら砂漠が広がっている。
トゥルルルルルルルルルル...
電話ボックスの中の電話が鳴り響く。
急いで受話器を取る。
『・・・尚交戰を継続せむか終に我か民族の滅亡を招來するのみならす
延て人類の文明をも破却すへし斯の如くは朕何を以てか億兆の
赤子を保し皇祖皇宗の神霊に謝せむや是れ朕か帝國政府をして・・・』ガチャンッ
なんだかよく分からなかったので途中で電話を切ってしまった。
今はそれどころじゃない。
とりあえず110にかけてみる。警察に連絡。
『・・・忠良なる爾臣民の赤誠に信倚し常に爾臣民と共に在り
若し夫れ情の激する所濫に事端を滋くし或は同胞排擠
互に時局を亂り爲に大道を誤り信義を世界に失ふか如き・・・』
さっきと同じところにかかった。
この電話は当てにならない。
ふと足下を見ると床に鉄板がしいてあった。
鉄板をどける。と、下が空洞になっていて、ハシゴがかかっていた。
ハシゴを降りる。暗い。マンホールっぽい。
5mほど降りると、小さな部屋にたどり着いた。
部屋の隅に、40代後半のスーツの男と20代前半と見られる女が座っていた。
二人はこちらを見るなり近づいてきて、
「はじめまして、吉田です。よろしく。」
「わたしは村人Aです。」
さっそく自己紹介を始めた。
男は吉田。女は村人Aらしい。
「えーと私は・・・・・・えーと・・・」
なぜか自分の名前が思いだせない。
「じゃあ村人Bですね。」
村人Aがすかさず言った。
「それでは村人Bさん。早速ですが本題に入ります。」
吉田さんが慣れた口調で語る。
「いろいろと聞きたいこともあるでしょうが、順を追って説明します。
まず最初に、あなたがここに来た理由ですが・・・」
―――ここで目が覚めた。