Simple is burst

あちらとこちらをいったりきたり。。。

たたたた。

2008年08月27日 14時31分32秒 | Weblog
昨日ビデオを返却しに行ったら蛇口が手を振っていた。
君が悪いので棚に戻したら、目がキツネみたいに釣りあがって追いかけてきた。
怖くなったので店員に相談したら、蛇口は裏に連れてかれた。
後でまた見に行ったら、蛇口は元の位置に固定されていた。

屏風にに入らずんば、虎子を得ず

2008年08月15日 01時09分28秒 | Weblog
浴室に入り浴槽に入り、一息ついてシャンプーで頭を洗おうと容器の上部をプッシュするも出てこない。ちゃんと中身はあるよなと容器を振って確認したら中から悲鳴が聞こえてきた。容器を開けて中を確認するとそこには桃からうまれた桃太郎。曰く「日本人の脳には秘密がある。空間認識能力の違いが極端にデフォルメされた二次元への理解を可能にしている」なるほど、道理で日本でアニメや漫画が盛んなわけだ。自虐ともナショナリズムともとれる高揚感に包まれ、思わず裸で浴室を飛び出した。「変態立国日本!」胸騒ぎが止まらない。「偉大なる我々日本人は上位概念へ移行する!」世界が自分に味方しているように思えた。冷凍庫から氷を取り出し、バケツに入れて水を入れ、頭のてっぺんからドシャっとかけた。体中に電流が走った。桃太郎、桃太郎。祝福の声を聞かせておくれ。桃太郎は答えた。「それは脳が作りだした幻想にすぎない。」私は桃太郎を否定した。すると桃太郎は消え、代わりに浦島太郎が現れた。「私は完全なる同意者だ」ふたたび気分が良くなった。食器用洗剤をチュッチュチュッチュ吸いチュッチュ。喉の奥から泡が押し上げてくる。洗礼の儀式は終わった。上位概念へと移行する準備ができた。「さようなら三次元!!」私は部屋の隅に積み上げたマンガ雑誌を一冊手に取り、表紙に接吻した。

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2008年08月11日 01時46分49秒 | Weblog
山の中で横目を向きながら国益国益とブツブツとつぶやくお爺さんに黄色い財布をプレゼントしたら血を吐きながら萎んで小さくなったんだ。僕は善意による殺人でも法によって裁かれるべきだと念を押したのに。そらきた。草が伸びる草が伸びる。生い茂る密林。広がるジャングル。世界が緑に包まれて、人も動物も植物もみな地面に向かって懺悔する時間だよ。おかしいよね。納得いかないよね。はははは。諦めた。もう諦めました。いいです。いいです。結構です。もうどうにでもなれ。煮るなり焼くなり野となれ山となれ。雨。雨。。。どしゃぶりの雨。泣きたくなる。泣き崩れたくなる。体が重い。上を向いても雨。顔面に雨雨雨。全身が涙に包まれ悲しみが体の内側に染みこむ。嗚呼。嗚呼々々々。嗚々々々々々々。そして突然の町内放送。ティンクオンクアンクオン。どうやら明日世界が終わるそうです。破滅でも消滅でもなく、終わるんです。深夜のテレビのように、世界が終わった後は無機質なカラーバーだけが残るんです。それは例えですが、そういうものです。最後には"終わり"だけが残るんです。終わりは消えません。これから先、未来永劫終わりが続きます。何の変化もない永遠の終わりが。終わりは何の前触れもなく突然やっ

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2008年08月10日 23時38分36秒 | Weblog
朝起きて歯を磨こうと鏡を見たら、顔の左右に顔が付いていた。
自分でも何を言ってるのかわからない。とにかく顔が付いてた。
だんご三兄弟を横にした感じといえばイメージしやすいかもしれない。
左(自分から見て)の顔はメガネをかけた真面目そうな男だった。
右(当然自分から見て)の顔は髪の長いおとなしそうな女だった。
そして真ん中の顔は自分にそっくりの顔だった。よく見たら自分だった。
疲れてるのかな。疲れているんだろうな。よしもう一度寝よう。
今日は日曜日だ。まだ寝れる。まだまだ寝れる。寝る権利がある。
ウトウトと、ウトウトウトとゆっくりと生暖かいお湯に
飲みこまれるように意識が遠のいて、そして数時間がたち、目が覚めた。
恐る恐る右を見ると、右に顔はなかった。
なんだ夢か。さっきのは夢だったのか。
左を見ると、左に顔が2つあった。
ああ今度は自分が右の顔なわけですね。