尖閣諸島魚釣島へ上陸した中国人活動家7名が強制送還措置となった。
「法治国家として毅然と対処する」としてきた姿勢が揺らいだ弱腰姿勢、とする向きもあるが、今回は明らかに逮捕されることが目的の上陸であった可能性が高いことを考えると、それは単純な見方である。事件発生以降、中国政府の突きつけた要求は明らかに異例である。「危害を加えるな」「即時釈放せよ」など、日本を挑発しつつ、その内容は日本が従来とってきた姿勢に沿うものばかり(そもそも危害なぞ加えるわけがなかろうが)。そう、まるで「中国政府の要求に屈した」ように見えることが中国の狙いであった可能性もある。
つまり、小泉政権に「弱腰な」態度をとらせることで、「右傾化している」日本人の小泉人気を落とすことが本意だとしたら?
小泉政権は、北朝鮮問題などにも配慮して中国政府に強行策がとれないのは明らかである。そこをことさらに日本に要求の嵐を浴びせ、日中双方の世論を白熱させることで、日本政府がとれる選択肢をわざと狭めた可能性が考えられる。
今回の事件に、短絡に反応してはいけない。様々な思惑が尖閣諸島を包んでいる。
「法治国家として毅然と対処する」としてきた姿勢が揺らいだ弱腰姿勢、とする向きもあるが、今回は明らかに逮捕されることが目的の上陸であった可能性が高いことを考えると、それは単純な見方である。事件発生以降、中国政府の突きつけた要求は明らかに異例である。「危害を加えるな」「即時釈放せよ」など、日本を挑発しつつ、その内容は日本が従来とってきた姿勢に沿うものばかり(そもそも危害なぞ加えるわけがなかろうが)。そう、まるで「中国政府の要求に屈した」ように見えることが中国の狙いであった可能性もある。
つまり、小泉政権に「弱腰な」態度をとらせることで、「右傾化している」日本人の小泉人気を落とすことが本意だとしたら?
小泉政権は、北朝鮮問題などにも配慮して中国政府に強行策がとれないのは明らかである。そこをことさらに日本に要求の嵐を浴びせ、日中双方の世論を白熱させることで、日本政府がとれる選択肢をわざと狭めた可能性が考えられる。
今回の事件に、短絡に反応してはいけない。様々な思惑が尖閣諸島を包んでいる。