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新コーナー「Day-1-pics」開始。どうなることやら。

裁判所で遊ぶ人たち。

2004-03-17 22:53:05 | JPN/日本のニュースなどにからむ
この記事によればどっかの(プロ)市民団体が自衛隊派遣は違憲だから撤退するまで毎日一人づつ訴訟を起こすんだと。ふざけんな。政府に抗議する目的で司法に迷惑をかけるのはスジが通らない。司法に迷惑がかかっているからといって国策が変わるわけでないのだから、これは手続きとして意味のあるものではない。あからさまなデモンストレーションである。裁判を起こす権利があるからといってデモンストレーションのための裁判を行うのは、みんな大好き日本国憲法第一二条に書かれている「権利の濫用の禁止」にあたるんでないだろうか。この無意味な行動のために、他の人の手続き時間がその分割かれたりするわけだ。

あの新聞の書き方でシメて見よう。
「確かにイラク派遣には異論もある。しかし、だからといってアピールを目的に裁判所に迷惑をかけていいものか。100人で提訴したければ一度に提訴すればよいではないか」

場違いな「訃報」発見

2004-03-17 00:47:51 | JPN/日本のニュースなどにからむ
infoseekで、ケンケンの声優などでおなじみの神山卓三氏の訃報を見ていたところ、関連ニュース欄にこんなのを発見。

<オジロワシ死因>風力発電風車への衝突 北海道苫前

なんじゃと思って上の階層表示を見てみると、確かに「ニューストップ > トピックス > 訃報 > 記事本文」となっている。たぶん「死因」で自動的に分類されたんだと思うが…でまたこの記事本文に全体的フヌワ感が漂っているのである。

「オジロワシの死がいは先月5日、同町の国道沿いで、腰のあたりで切断された状態で見つかった」とあるが、「ワシの腰」というのがどうもイメージできない。確かに骨盤はあるはずだが、腰のあたりと言われてどこを指差せばいいのやら。
さらに解剖した浅川教授のコメントも非常にポイントが高い。「感染症や有害物質中毒の症状、銃創はなく、」って、「腰のあたりで切断される」感染症があるかっw

ともあれ、神山氏のご冥福をお祈り申し上げます。

「無防備地域宣言」の嘘(3)

2004-03-16 04:36:46 | JPN/日本のニュースなどにからむ
断っておくが、私がここまで書いているような分析は本来、マスコミがやらなければいかん仕事である。いったいどうなってるんだか。
(1)(2)までの説明で明らかなように、ジュネーブ条約における「無防備地域宣言」は「無防備地域宣言をめざす大阪市民の会」の解釈とは大きく異なり、攻められる国の政軍民すべてに配慮した「戦線近隣の民間人を危険に晒す事のない撤退」を実現するための、つまりは紳士的かつ安全に戦争をするための条項である。国や軍が、防衛不能となった民間人を守るために最後にできることが「無防備地域宣言」なのである。これを身勝手に解釈し、平時のうちから宣言しようなどというのは、この「最後の防衛手段」が日本においては「形だけの宣言」と見なされ、信用されなくなる危険性を秘めているだけではなく、世界のあちらこちらに残る民族間の虐殺紛争に苦しむ人々を愚弄する行為である。彼らの紛争には、戦時法というブレーキは存在しないのだから。

さて、「無防備地域」に指定された地域には敵軍による円滑な占領が待っている。占領後は、大幅な行動の規制、物資の統制、徴発、等々、自国の時よりは確実によくない状況が発生するであろう。居住地の住民を強制的に追い出し、より後方の占領地へと移動させる事も考えられる。そしてしばらくすれば敵軍は、残されたわずかな迎撃兵器を接収し、持ち込んだ兵器の陣地を確保し、後続部隊と合流し、前進を始めるだろう。都市は、今度は敵軍の補給拠点として機能し始める。
つまりはこの「無防備地域」としての保護が成立するのは、[自国軍の撤退]~[無防備地域の通達]~[敵対軍の侵攻]~[占領の完遂]という期間のうちであり、[占領の完遂]が満たされた瞬間から敵対軍下の都市となる。一時の撤退の後自国軍が反攻に転じた場合、その地域は自国軍の攻略奪還目標となるのは言うまでもない。敵対軍に占領され、自国軍に向けられる「戦闘員並びに移動兵器及び移動軍用設備」が配備されたり、敵対軍により「固定した軍用の施設又は営造物が(自国軍への)敵対的目的に使用され」たり、あるいは「(敵対軍の)軍事行動を支援する活動が行われ」た時点から、その地域は第7項の規定により無防備地域としての地位を失うことになる。そして、敵対国の占領地となった地域について、敵対国軍が不利になった際に再び「無防備地域」を宣言するとは限らないのである。そうした状況下で敵が陣地を居住区に移した場合(こうした行動はジュネーブ条約違反の恐れがある)、自国民の死傷を覚悟しての攻撃を自国軍が迫られる事になる。
お分かりだろうか、この条項では『「戦争から離脱する権利」を保障』などされていないのである。たとえ再び戦火に巻き込まれなくとも、その時は敵の占領地として終戦を迎えるということになる。仮に講和を迎えたとしても、その内容によっては、敵国に「早期に放棄された領土」として奪われる可能性すらある。「戦争から離脱する権利」などと言っていたら、戦争の結果に人生の全てを変えられた上、「国境の都市」としての緊張の続く生活を強いられることすら考えられるのである。どこが「戦争からの離脱」なんだか。

このような危険な宣言が成立するかどうかは別として、いかに日本人が「戦争」や「占領」のことを理解していないかというのが、この運動でよくわかるのではないだろうか。あまりにバカげた、性善説の極みに立った解釈。占領された都市が辿る運命に対する想像力の欠如。自国のエリア防衛の中にあって、自治体単位においては僕ちゃん無防備で善良で~すなどという身勝手きわまりない主張が、日本第二の都市をはじめ各地で起きている事の恐ろしさ。それを無批判に取り上げるマスメディアの存在。それらに対し、私は抗議し、さらなる批判を展開したいと思う。(4に続く)

【大臣】公式ですか?私的ですか?【朝日新聞ですが】

2004-03-15 21:54:05 | JPN/日本のニュースなどにからむ
またどうでもよさげなことを記事にしている。

神道形式で神社を参拝するのは、神社を訪れる際の「礼儀」だろうが。参拝自体は問題なく、神道形式をとると批判されるというのは滑稽きわまりない。「二拝二拍手一拝」は「参拝」に含まれる宗教的要素の一部であり、これを欠けば参拝が成立しないというものでもない。
朝日を始めとする神道形式参拝の批判者たちは、例えば以下のような記事を書くのであろうか?

『【政治】小泉首相、イスラム式でモスク訪問。握手も

 外遊中の小泉首相は13日、パキスタンのモスクを訪問した。モスク境内に入る際、首相は靴を脱ぎ、住民との握手を右手で行った。
 左手を不浄な手とするイスラム教の宗教的なタブ-に配慮したものとみられ、憲法の政教分離原則に違反するとの批判を浴びそうだ。』

まったく、バカげた質問である。

感動中毒列島

2004-03-14 23:02:04 | JPN/日本のニュースなどにからむ
猿岩石が解散するらしい。思えばあの頃の電波少年あたりから、テレビ番組がやたらと「感動」を連発するようになった気がする。「感動したくて」映画やドラマを見るのはまあ、まだ許せる。しかし、「感動したくて」借金してまで旅行に行ったりするようになると、いよいよ感動中毒の感が拭えない。結局その人は帰って来てから「いまいちだった。次はどこに行こうかな」と言った。頭痛が痛い…
その人は2つの過ちを犯していたように思える。ひとつは、成し遂げるまでの苦労を省いて「感動」を得ようとしていたこと。もしバイトしたり、節約したりして時間をかけて準備して、お金を貯めて、それでも渡航費や宿代を節約してようやく、念願かなって、という過程があれば感動もひとしおだっただろうに、「たまにはババーンと」借金して、とっとと行って来たのである。もうひとつの過ちは、そこに行きたかった理由が、「1月前に旅番組で見て感動できそうだった」であったことだ。

あなたが求めている「感動」は、本当にあなたの情熱が求めているものですか?

【手羽先】鳥インフルエンザがらみ

2004-03-14 00:50:44 | JPN/日本のニュースなどにからむ
京都新聞によると感染拡大の原因となった浅田農産の船井農場について、鶏の殺処分は完了したもののなお1万3千数百立方メートルもの糞が堆積しており、インフルエンザウィルスが生きた状態で含まれている可能性もあるとか。(廃墟サイトなみの写真)
乾燥した糞ってのは粉塵化して舞っちまうので、処分したくても表に出すわけにいかない。ってことで出て来た案が「鶏舎全体の密封」それも「コンクリートで」。
まるでチェルノブイリの石棺だが、こいつを表に逃がすととんでもない事になりかねないって点では同じだしね。

鶏糞つながりではあまり知られてないですが、鳩の糞の中にはクリプトコッカス症を引き起こす真菌が含まれることがあります。同症は日和見感染なので、抵抗力が落ちている人は鳩の糞や鳩自体に近づけない方がよいでしょう。この菌のキャリアである鳩自体は症状を起こさないのでタチ悪いです。

ところで糞の中のインフルエンザウィルスって、いつまで放置すりゃ死ぬんだろうか?

本当に大丈夫かこの国は

2004-03-13 15:18:34 | JPN/日本のニュースなどにからむ
有事法制に反対するキャッチコピーなるものを見ると、なんか目眩が襲ってくるのでいくつか抜粋してみようかと。
一次選考作より
・“もしも”なんてイラナイ!平和な未来を信じよう!
この人の家にはカギとか付いてないんでしょうか。

友人は備えすれば疑い、素早く敵に早変わり。有事法制、無用!
国家間に100%の信頼があると思ってるなんて幸せな思考回路です。

この街角で軍隊を見たいですか? 戦車を見たいですか?
あなたの場合、敵の軍隊なら見たいようですね。

言いたいことが言える幸せ。もうすぐ日本からなくなります。
どうやら有事が起きる予定があるみたいですね。

戦争は、準備をするとやってくる。
これ「優秀コピー」に選ばれたらしいんですが、冷戦がなんで冷戦で終わったのかを投稿者も選者も勉強して頂きたいもんです。

戦争は、準備のあるところにやってくる。
上のに似てますが、一言。「ハイチ」

戦争なんか行きたくないよ
行かないでも来てくれるので心配しないでください。

殺したり殺されたり、本当に気持ちいい事?
だれがいつ気持ちいいと言ったのかと小一時間


まあ、その中でも一番強烈なのは、やっぱこれ


ケータイもできない!有事法制


ヽ(´ー`;)ノ

大阪の民家から弾薬庫((( ;゜Д゜)))

2004-03-13 06:48:30 | JPN/日本のニュースなどにからむ
産経速報一覧およびyahoo!掲載の時事通信記事より、「21:01 病死の男性宅に“弾薬庫”。大阪市平野区の市営住宅で実弾3400発を発見、日本刀も。被疑者死亡のまま書類送検。」だと。((( ;゜Д゜)))
この話、【大震災】地下から武器庫【マジ?】 をはじめとするさまざまなスレにコピペされている『平成16年Voice3月号 京都大教授・中西輝政「日本の国防力が目覚めるとき」』に記されている「倒壊した家屋の地下からたくさんの武器庫がみつかった」話と地域的に一致。拳銃弾だから暴力団系の可能性もありながら、やっぱあるところにはあるんだなぁとあらためて驚愕。

サマワで邦人拘束の情けなさ

2004-03-13 03:19:04 | JPN/日本のニュースなどにからむ
情報が錯綜しているもののとりあえずサマワでなんかの活動をしていた邦人学生2人が拘束されたのは間違いない。
拘束理由については当初、住民の通報とされており、その後タクシーの料金トラブル説も浮上しているのだが、写真やら撮ってて通報された連中がちょうどタクシーの料金トラブルを起こして捕まったって考えるのが一番自然かも。オランダ軍が外務省に伝えたのは前者とされている。そもそもサマワに観光に行く人はいないんだからそっち系の活動をしてた「市民団体」と考えるのが自然だろう。なんでこういうときは「市民団体」って書かないんだろうねw

しかしまぁ、住民までが部外者の侵入を警戒し、一致団結してオランダ軍と自衛隊の援助のもとに復興への歩みを始めたサマワにわざわざ乗り込んで、タカオPKO時に宮島茂樹が出くわした反対派の逸話のごとく、自衛隊派遣にハンターイとでもやろうと思ってたんだろうかw
それで住民に通報されてるんじゃ、まさにドンキホーテだ。

一つ言いたい。「本当に必要な援助は…」等と言うんだったらば、タクシーとトラブル起こすような無能な連中を送り込む金で安くて汎用性のあるものを援助するほうがよっぽどスマートだ。脳と金は上手に使いましょう。

芸達者なロボットについて

2004-03-11 22:44:07 | JPN/日本のニュースなどにからむ
参ってしまった。ニュースによると、トヨタのロボットは2足歩行してトランペットを吹くと言う。機械がコードをぶら下げずに2足歩行できるだけでも一芸だというのに、その上トランペットを吹くのであるw
しかし、どんどんむなしい競争になっている。すごいすごいと言いつつも、技術に対する興奮はどんどん薄まっている。人間にできる事を当然のようにこなす機械を、世に出て以来見守っている私たちが相手のうちは、まだいい。子供の成長を喜ぶようなものだ。
しかし、ホンダやソニーが本当にその企業の底力をエンターテイメントロボットの分野で表現するならば、ASIMOの後に生まれてくる子供たちを興奮させ、喜ばせるようなロボットを生み出さなければならない。今の小中学生が当然のごとく存在するパソコンにエキサイトせず、当然のごとくリアルなCGがリアルタイム再生されるゲームに魅力を覚えないのと同様に、今の「すごいロボット」の延長線上にあるロボットは、私たちの子供たちにとっては「当然の」存在にすぎないのである。

「無防備都市宣言」の嘘(2)

2004-03-11 20:16:08 | JPN/日本のニュースなどにからむ
まず、第2項前文に注目したい。「軍隊が接触している地帯の付近又はその中にある居住地」とある。わかりづらいが、「(敵対する2つの軍隊が)接触している地帯」という意味であり、戦闘の最前線を指している。こうした状況が発生するのは「日本に敵対する勢力が上陸し、陸上部隊による防衛戦となっている」という前提のもとであると考えられるのだが、こうした説明はいっさいなされていない。さて、この状況において「敵対する紛争当事国による占領のために解放されているもの(居住地)」となっている。また言い回しが厄介なのだが、この部分をよりわかりやすく具体的に言い表した条約がある。それは1907年のハーグ陸戦条約、第二五条[防守されない都市の攻撃]である。これによると

防守セサル都市、村落、住宅又ハ建物ハ、如何ナル手段ニ依ルモ、 之ヲ攻撃又ハ砲撃スルコトヲ得ス。

となっている。「防守セサル都市」つまり、防衛を放棄された都市、それが「敵対する紛争当事国による占領のために解放されているもの(居住地)」である。なぜこのような条項が生まれたのであろうか?
少なくとも、「無防備地域宣言をめざす大阪市民の会」の主張する『「戦争は違法であり犯罪である」という考え方』によるものなどではない。なぜならばジュネーブ条約それ自体が「戦争をより紳士的に、クリーンに」行うために生み出された「戦時国際法」であり、「戦争のルール」すなわち「これを守れば戦争行為自体を罪に問わない。だから守ってね」という条約だからだ。戦争は違法で犯罪ならば、戦争を起こした時点で罪なのだからそれ以上の規定は必要ないではないかw (殺人罪があるのに、その中に「殺人する際には、ナイフで心臓をえぐってはならない」などの規定が存在しないのと同じ事である) ここ以降の説明は彼らの勝手な想像、と言って差し支えない。

さて、さきほどの疑問、この条項の存在意義とは第一に「徹底抗戦」を避けるため、である。民間居住地の絶対的な安全が保証されなければ、いっさいの敵を近づけぬよう死守する判断が下される可能性もある。恐怖や不信感のみでなく、戦後に「国民を見捨てた」などの批判を受ける可能性までが、そうした判断を呼び起こす。そして、こうした不利な防戦が続けば無駄な死傷者を招いたり、民間への被害が発生する。それを回避するための「無防備地域」条項であり、要するに不利な側の当事国が「撤退」の判断を軍民が共に「安全」(より強度の危険に晒されないという意味での「安全」)であるうちに下せるよう、撤退に関わるルールの一環として「この地域は防衛できないので、完全に明け渡す」と宣言することを可能としたのである。

そしてまた、この条項における「無防備地域宣言」がなされた場合、通告された「無防備地域の境界」までは敵軍(つまり撤退する側の軍)の脅威に晒されることなく進攻できる(条約に基づく宣言なので、警戒の必要がない)ため、速やかな占領が実現する。「速やかな占領」が実現することは、自国軍撤退以後に予想される当該地域の混乱や暴動を最小限に抑えるために必要不可欠な項目の一つである。撤退する側の政府は、占領による治安維持の提供が迅速かつ十分に行われることが明らかであり、なおかつその占領が条約に基づいた人道的なものであるという前提があってはじめて「民間人居住区を敵国占領下に委ねる」つまり「敵対する紛争当事国による占領のために解放」する判断が下せるのである。
(以下(3)に続く)

「無防備都市宣言」の嘘(1)

2004-03-11 18:12:56 | JPN/日本のニュースなどにからむ
某朝日の記事にしかならない「無防備都市宣言」ですが、あまりにおかしいいろいろ書いていこうかなと。ついでにまあ、逆運動が起こせればいいなーなんて思ったりして。でまあ、騒がれてるのはこちらの御丁寧に使用色を16進で明記してあるサイトw
向こうさんの細かい主張は読んで頂くとして、ここではツッコミでも入れていこうかと思う。とにかく「無防備都市宣言」の説明が凄いのだ。


表題の「無防備地域宣言」とは、ジュネーブ条約第1追加議定書第59条に規定された戦時における住民保護の精神が謳われた国際協定です。その基本的根幹を支えている思想は、過去の大戦で一般市民の死者が多く生み出されたことを反省し、「戦争は違法であり犯罪である」という考え方です。従来の「国民は国家の戦争政策に従うのが当然」という考え方を廃し、「戦争から離脱する権利」を保障し住民の生命と安全を保護する目的をもった協定です。


これが「無防備地域宣言をめざす大阪市民の会」の解釈である。
それでは、反論を進めていく前に、まずジュネーブ条約追加第一議定書(1949年 8月12日のジュネーブ諸条約に追加される国際的武力紛争の犠牲者の保護に関する議定書)第五章より「無防備地域」に関する規定をご覧いただきたい。



第59条(無防備地域)

1 紛争当事国が無防備地域を攻撃することは、手段のいかんを問わず、禁止する。
2 紛争当事国の適当な当局は、軍隊が接触している地帯の付近又はその中にある居住地で敵対する紛争当事国による占領のために解放されているものを、無防備地域と宣言することができる。無防備地域は、次のすべての条件を満たさなければならない。 
 a すべての戦闘員並びに移動兵器及び移動軍用設備が撤去されていること。
 b 固定した軍用の施設又は営造物が敵対的目的に使用されていないこと。
 c 当局又は住民による敵対行為が行われていないこと。
 d 軍事行動を支援する活動が行われていないこと
4 2に規定する宣言は、敵対する紛争当事国に通告するものとし、できる限り明確に無防備地域の境界を定めかつ記述するものとする。宣言が通告された紛争当事国は、当該宣言の受領を通報し、2に定める条件が実際に満たされている限り、当該地域を無防備地域として取り扱う。
5 紛争当事国は、地域が2に定める条件を満たしていない場合にも、無防備地域の設定について取極を行うことができる。取極は、できる限り明確に無防備地域の境界を定めかつ記述するものとし、必要な場合には、監視の方法を定めることができる。
6 5の取極により規律された地域を支配している締約国は、できる限り、他の締約国と合意する標識で当該地域を表示するものとし、標識は、明瞭に視認し得る場所、特に当該地域の周囲、境界及び主要道路に掲示する。
7 当該地域は、2に定める条件又は5の取極に定める条件を満たさなくなつたときは、無防備地域としての地位を失う。当該地域は、このような場合にも、この議定書の他の規定及び武力紛争の際に適用される国際法の他の諸規則により与えられる保護を享有する。



「大阪市民の会」が掲載しているのは、このうちの第4項までである。ちなみに、第5項、第6項は一般的に宣戦布告の際に双方の政府が「これこれの条件で開戦します」という合意を交わす場合に、「この戦争においては以下の条件で無防備地域を宣言できます」という項目を設定する場合の規定である。
(長いので以下は(2)に続く)