眉間にシワより目尻にシワ

映画のジャンル問わず。ラスト大ドンデン返し超歓迎♪

『ブロークバック・マウンテン』

2006-09-26 | その他
        

今年のアカデミー賞レース総ナメだった、
ヒース・レジャー&ジェイク・ギレンホールW主演の『ブロークバック・マウンテン』
本能への訴え掛けとその刺激が、受け入れられるか否かで真っ二つに意見が
分かれる作品だと思う。

まずはサイトから説明を。
1963年、ワイオミング州ブロークバック・マウンテン。農場に季節労働者として雇われたイニスとジャックはともに20歳の青年。対照的な性格だったが、キャンプをしながらの羊の放牧管理という過酷な労働の中、いつしか精神的にも肉体的にも強い絆で結ばれていく。やがて山を下りたふたりは、何の約束もないまま別れを迎える。イニスは婚約者のアルマと結婚、一方のジャックは定職に就かずロデオ生活を送っていた……。



私はというと「ホモ映画なんだろうけど、何かありそう。。。」
という淡い期待を持って観た訳で。
鑑賞後の率直な感想は表現しにくいが
      「どうしよう・・・」これしかなかった。
どうする事もできない関係に胸が痛んだ。
コレを現実で見せられたら「バカやってんじゃないよッ!!」
だと思うけど、映画の中だけの事としての私の気持ちは
      「どうしよう・・・」こう言うしかない。
オマケに涙まで誘ってもらったし。。。

      

ハタチそこそこの男子が仕事とはいえ、2人っきいりでテント生活を
するのだから深い友情が芽生えて当然!!
ソレが深すぎたのか、ねじれたのかは私の言えるところではない。
あの山々の壮大な景色と、この上ない開放感が2人を一気に
結び付けてしまったのか。。。
両方とも「ホモではない」と告白しあっての情事でもあった。
その後2人とも女性と結婚し子供ももうけたが、常にその生活に
疑問を抱きながら、口実を作っては20年もの間密会していたのだ。
本人達の苦しみより、一番の犠牲者はその妻達だろうな。

知ったような口を利かせてもらえば、いかにもアカデミー好みの
映画だったような気がする。淡々と進むけど奥が深いから。
日本がどこかの国のように上映禁止にならずに済んだのは良かったが、
ほんとに賛否両論飛び交う作品だと再確認した。
(蛇足だが、ヒースのセリフ棒読みに対して、ギレンホールの髭剃り後の
笑顔がとっても眩しかった)

心と頭がガチゴチに固い方はハナっから観ない方がいいかもしれない。
興味おアリの方は観て損はなし。切ない感動も保証付き。

(絵文字・顔文字ナシのレビューは初じゃないかしらん!?)