スポニチより
孤高の天才、日本代表のMF中田英寿(29)が初めて涙を見せた。王者ブラジルに1―4と惨敗し、1次リーグでの敗退が決定。中田は左手親指、右足を痛めながらも前半はボランチ、後半は攻撃的な2列目にポジションを上げ孤軍奮闘した。最後のW杯となるくらいの覚悟で臨んだ大会だったが、ついに“戦う集団”になりきれなかった日本代表に対し、悔し涙が止まらなかった。
【日本1―4ブラジル】中田はピッチの中央で大の字に倒れた。ブラジルの選手と交換したユニホームで顔を覆い、目に涙をためた。主将の宮本が歩み寄ってサポーターへのあいさつを促しても「もう立てないので先に行ってほしい」と伝えた。約10分後にようやく立ち上がりピッチを去ったが、その後も「通路の横でも泣いていたよ。よほど悔しかったのだろう」(川淵キャプテン)。人目もはばからず泣いた。
限界だった。試合後の中田は左腕を三角きんでつっていた。左手親指を捻挫し、後半からはテーピングで固めて戦った。異変は右足にも起きた。それでも後半40分、痛みのある右足でシュートを放った。強じんなフィジカルを誇る中田が立てなくなるまで、持てる力を出し切った。
「最大限、力を発揮できればこんな結果にはならなかった」と中田は悔しそうに話した。チームのためを思い、鬼に徹した4年間。しった、苦言が周囲に煙たがられ、代表辞退を考えたこともある。それほど日本代表の事を考えてきた。クロアチア戦では不動のボランチ福西が途中交代させられた。実は中田が動きの鈍い福西を代えるようジーコ監督に進言したのだ。持てる力を発揮できない周囲が悔しかった。
ドイツへ旅立つ前、中田は三浦知良(横浜FC)に「(ジーコ監督は)世界相手でも日本選手が個の力で何人も抜いて行けると信じている」と誤った認識を抱いていることを打ち明けた。だからこそ「1対1で負けている。個人個人のところを見直した方がいい」とチームメートの姿勢を正すことで、その“誤差”を埋めようとした。しかし、その真意は最後まで伝わらずじまいだった。
中田が泣いたのは初めてと関係者は言う。「泣いていた?そんな事ないと思いますが」とうそぶいたのは中田の意地だ。最後と覚悟を決めて臨んだW杯。だが1次リーグ敗退に終わったことに加え、中田を超える存在も現れなかった。代表から引退するかどうかは無言を貫き白紙の状態だ。変わらない日本代表への失望感とともに3度目のW杯を終えた中田は、どこに向かうのだろうか。
こんな事偉そうに書けた義理じゃないんだけど
素人の私でさえ「ヒデと他の選手ってどーなのよ??」っていつも
疑問をいだいていた訳で
『微妙な温度差』って書いてはあったけど、微妙どころでは
ないんだと思う
チームを引っ張って行くリーダーが、ロッカールームでポツンと読書は
痛いだろう・・・
日本中のサポーターは起き上がれずにいたヒデをどう思って
見てたのだろうか。ちょっと知りたい。