「いい映画を観ました」と言ってもいいのだろうか。。。。。。。
『ヴェラ・ドレイク』
確かに受賞した賞の数々を見ると、タダモノではない事が良く分かる
主演のオバサン女優イメルダ・スタウントンの演技も素晴らしかった
夫がまた心優しい人で信頼しあってる夫婦像を見事に描いていた
オマケに家族愛も極上の素晴らしさだった
でも、みんなが絶賛してるとこに何だか言いにくいが、
ヴェラは「困ってる娘達を助ける」という大義名分を掲げて堕胎の手助けを
数十年間もしていた家政婦なのである。
コレって、どう受け止めたらいいのか
建て前は、裕福な家庭の掃除をする家政婦&動けないお年寄りの面倒を
見てくれる心優しいオバサン。
でも「手助け」とは言うものの「殺人であり違法」な堕胎を、
陰で繰り返している女性である事は確かなのだから
困ってる娘を紹介するのは、ヴェラの昔からの友人なのだが、紹介料は
その友人が全部自分の懐に入れて、ヴェラは数十年間無料奉仕。
そこも何かバカげてる。気付きそうなもんだが。。。
裁判に掛けられ、それでも「助けただけ」と主張するヴェラ。
彼女の悲しげな表情が、そんな私の疑念を払ってはくれたものの
多々受賞してる割にはどこかシックリこない映画だった
そして、極めつけはラスト。次のシーンを待ってると、
いきなりエンドロール。。。え??途切れちゃったの??みたいな。
そんな終わり方はないよな~。。。
受賞の数々↓
★ ゴールデングローブ賞
主演女優賞ノミネート
★ BAFTA(英国アカデミー)賞
3部門(監督賞/主演女優賞/衣装賞)受賞
8部門(作品賞/英国映画賞/脚本賞/助演男優賞/助演女優賞/編集賞/ヘア・メイク賞/美術賞)ノミネート
★ 全米批評家協会賞
主演女優賞受賞
★ シカゴ批評家協会賞
主演女優賞受賞
★ NY批評家協会賞
主演女優賞受賞
★ LA映画批評家協会賞
主演女優賞受賞
★ シアトル批評家協会賞
主演女優賞受賞
★ トロント批評家協会賞
主演女優賞受賞
★ ヴァンクーバー批評家協会賞
主演女優賞受賞
★ ヨーロッパ映画賞
主演女優賞受賞
★ ブリティッシュ・インディペンデント映画賞
6部門 (作品賞/監督賞/主演女優賞/主演男優賞/助演男優賞/美術賞)受賞
★ サンディエゴ批評家協会賞
4部門(作品賞/脚本賞/主演女優賞/助演男優賞)受賞
★ ワシントンDC映画批評家協会賞
主演女優賞ノミネート
★ 映画俳優協会賞
主演女優賞ノミネート
★ ゴールデン・サテライト賞
作品賞/主演女優賞受賞ノミネート
これだけの 賛辞 を受けている作品なのだから
やっぱり「いい映画を観ました」と言っておくことにするよ