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岡山の山登り@FF山岳部

今日も笑顔で! 岡山の登山やトレッキングを楽しもう! 登山の後はラーメン食べよう!

泉山登山レポート[12/23]

2007年01月07日 | 岡山県の山
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泉山 登山(2006年12月23日 晴れ)
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<その翌日に>
昨日「岡山の山メーリングリスト」 の忘年会が岡山市内で催され出席させてもらう。
会場では運悪く、いやいや、運良く、お酒嫌いでない姉さま方と同席になり、美女をつまみにしこたま呑んだ。
お酒は大好きで何でも飲むが、体質なのか、もともと、あまり強くない。
終了間近の記憶は非常に曖昧で、よく無事に帰ったね、という感じの自宅到着は午前1時過ぎ。

同席させてもらった幹事えろぞー氏と、宴会中に今日の泉山行きが急遽決定。
睡眠不足は大丈夫としても、間違いなく残るであろう飲酒の影響を心配しながら就寝というか気絶する。
別れ際に「起こしなさいよ」と申し付けられており、午前4時、えろぞー氏に電話をかけさせていただく。
「んあ? あー、おはよう」と少々ドスの効いた声で朝のご挨拶を頂戴する。
岡山からJR利用で津山まで入るえろぞー氏はこんな時間に起きねばならぬ。
この時点で二日酔い状態の確定している私は、再び自分の起床時間まで気絶する。

6時半起床、予想していたほどの強度の二日酔い状態ではなさそうで少しほっとする。
荷物の準備をしておらず、適当にザックにぶち込み、慌しく津山駅へ向かうが、少し遅刻。
結局、えろぞー氏を待たせてしまった、誠に申し訳ない。

途中、コンビニに寄り、食料の買出し、地図のコピーなど。
この山域は初めてというえろぞー氏に院庄からの泉山の雄姿を見てもらいたかったがガスの中。
それにしても、えろぞー氏、それなりに飲み睡眠も短いはずだが、宴もまるで夢のごとく、全く平気そうで恐るべし。
せっかく初めての泉山、他コースも検討するが、私の体調が心配で、軽負荷で楽しめる笠菅コースに決める。
ぼやぼやっと道々の説明をしながら笠菅峠からジャリの林道を登山口まで登る。

<残雪あり>
駐車した登山口周辺は残雪で白い場所が思っていたよりも多い。
雪山に憧れ続けていたえろぞー氏は本当にうれしそうにはしゃいでくれる。
案内した甲斐があるというもので、こちらもうれしくなる。
スパッツ、ダブルストックが初めてという、えろぞー氏。
スパッツの付け方が違っていたのはご愛嬌、雪だ雪だと楽しそうに登り始める。
角、笠菅から花知にかけての稜線、妹、三ヶ、湯、などを背負って登る。

このコースは北から山頂へ到達する、当然ながら北斜面が多いコースで、それなりに雪が残っている。
昨日歩いたのであろうか、人間や動物のま新しい踏み跡が数多く付いている。
ふと足元を見ると、大人の手のひら大の見慣れぬ足跡が数箇所。
「これは・・・何だろうか・・・ひょっとして」としばらく考え込む。
奇声でも発しようかと相談するも、変なものを引き寄せてはいけないとやめにする。

天候は良く、すぐに暑くなり中間着を脱ぐ。
尾根筋に出ると普段なら大展望の縦走路となるはずだが、かすみが強く遠望は出来ない。
それでも先に続く縦走路や山頂などは見事に眺められ、泉山の面目躍如か。
歩くほどに天候は良くなり、日差しも徐々に強くなる。
歩くほどに体調は悪くなり、吐き気も徐々に強くなる。

<陽だまりの縦走>
植林を抜け反射板の辺りからは快適な尾根歩きが始まる。
ロープ場手前のコルに向かう笹原を下る、そう、ここは「泉山」文字の草刈場。
しめしめ、初めてのえろぞー氏、通過すれども気付かず。
コル南のロープ場を少し登ったあたりで振り向いてもらう。
「うわーすごーい」見た人だけが分かる、うれしい場面。

今まで泉山の案内を何度もしてきたが、初めての方には、この笠菅コースを歩いてもらうことが多い。
負荷が少なく、ヒュッテまでのピストンも容易で、ちょっとしたイベントも楽しめる。
笠菅コースは、いまだABCコースの影に隠れるポジションではあるが、良いところもある。
何しろ、ここを歩かない限り「泉山」のソリコミは見られないのである。

泉山山頂に到着、えろぞー氏、うれしそうだ。
人がうれしそうにする姿というのは見ていてもうれしい。
ただ今日に限っては、どうにでもしてちょうだいゲロ寸前なの、という感じ。
濡れた草原にマットを敷き、しばしの安楽時間を頂く。
登りはじめてから、体調はかなり厳しくなり、嘔吐しそうなのをこらえながらの登頂である。

「あれが山頂なのねー」と目を輝かすえろぞー氏だが、それは中央峰。
「もう一個先のピークが井水山である」と説明すれば「遠いわね」と。
単独で蒜山縦走路を下中上と爆歩している人の言葉とは思えない。
少しの休憩で、体調も少しの回復、なんとかヒュッテまで持ちこたえたい。

カスミが無ければ輝く津山市市街地や周辺の山々などが眺められる縦走路なのだが残念。
それでも那岐山系、富栄山系、県境尾根などがかすかに見られるので少しはましか。
あっという間に中央峰、そして綺麗な笹原、落葉後のカラマツなどを眺めながらヒュッテに到着。
ヒュッテ手前の草原からはため息の出るような綺麗な風景を毎回見させてもらう。

<泉山ヒュッテ>
笹原を抜け、残雪が所々に残るヒュッテに到着。
入口ドアは破損したまま、変わらずの仮設ドアの固定ロープを外し、室中に入る。
最近登山を始めたえろぞー氏、これほどのヒュッテは経験が無いのでは、と思う。
ログハウスで整理された明るい室内は気に入ってもらえたようだ。
私はこれで大休止が出来るのだと、ほっと一息。
風が吹き、入り口解放は寒いのでドアを中から固定。

えろぞー氏は睡眠不足などを考慮し、今回は極端に荷物を少なくしていると言う。
ストーブやコッヘルなども削除項目だった様子できちんと考えているところが立派。
私は思考回路が稼動せず、いつもの装備をぐちゃ詰め状態して担いできている。
体調不良時に無駄な負荷をかけている自分が情けなくもなる。
二人分のスープなど作りながら、まだ醒めきれない酔いを感じる。

薄い薄いスープを飲み、二日酔いの感覚が随分楽になってくる。
ヒュッテ内部でまったりしていると、どやどやと外から音が。
あわてて中から固定していた仮設ドアのロープを外す。
関西からの7人パーティがヒュッテに到着。
大阪からの男女混成パーティでしっかり使い込まれた装備が日頃の山歩きを想像させる。
ヒュッテをぐるりと見回され、すばらしいと感嘆の言葉を頂き、自分のことのようにうれしくなる。

<井水山山頂>
ヒュッテを掃除後出発、西側斜面の道を縦走路まで戻り、井水山山頂へ向かう。
井水山山頂には姫路からのオジサンパーティ6人が賑やかに昼食中というか宴会中。
ワインボトルなどが並ぶ豪勢な昼宴会を横目に、山頂にザックを置き、のぞき岩の見学に。
のぞき岩の突先まで、ぜひとも案内したいのだが、体のだるさが抜けきらず途中の大岩まで。
えろぞー氏もなんだか妙な猫なで声で「もういいんじゃない、このくらいで」と申される。
しょうがない、次回、体調を万全にして、本当ののぞき岩見学に行きましょう。

再び、井水山山頂に戻りオジサンパーティーと会話をする。
今日は上斎原に宿泊し、明日は森林公園を歩くという、うらやましい予定。
その中のお一人が「分県登山ガイド岡山県の山」(山と渓谷社)を手にお話をされる。

   オジサン「去年も来たけど、泉山、良い山やねー」
   わたし「そうでしょうそうでしょう」
   オジサン「あの向こうに見える山はなんでっか?」
   わたし「って、あの向こうの山は泉山ですよ」
   オジサン「ちょっと待ちーな、泉山はここやろ」
   わたし「いやいや、ここは井水山、あっちに見えるのが泉山」
   オジサン「なんやて!(絶句)」
   わたし「手前が中央峰、奥が三角点のある泉山山頂ですよ」
   オジサン「去年もここが泉山やと思って、そのまま下山したんやけど」
   わたし「それは残念、今回はぜひ”山頂”まで行ってみてください」
   オジサン「イミズヤマ、イズミヤマ・・・うーんショックやなー」

といった標高1150mの漫才を楽しむ。
このパーティ曰く、飲酒の為、既に泉山まで縦走できる体力は残っておらぬ、らしい。
それでもヒュッテだけは見て帰って下さい、と紹介をしておく。
ヒュッテが目の前にあるのもご存知でなかったようで、そっちで昼にすれば良かったとも言われる。

<復路>
今日の予定はピストン縦走、復路は黙々と歩く。
少し食べた為か、体調は随分回復し、山歩きをなんとか楽しめる状態になってきている。
前半戦と違い、余裕も出来始め、えろぞー氏のカメラで写真を写す。
数枚写させてもらいカメラをお返ししようとすると「まだ先まで持っておいて」との指示が。
ここまで役立たずの私は「へへー」とカメラ係となり、良い景色と良いモデル・・・を撮影する。

道中、歩くことばかりでこれといった案内や説明も出来ないうちに登山口目前。
この日、ヒュッテまでは誰にも会わず。
ヒュッテで7人パーティ(中林直登コース)、井水山山頂で6人パーティ(Aコース)。
縦走路で単独、ペア(笠菅コース以外)などとすれ違う。
今年、三度目の泉山で、最高人数と出合ったことになる。

帰路、奥津湖 総合案内所「みずの郷 奥津湖」にえろぞー氏と立ち寄る。
えろぞー氏の日本酒好きは、密かにというよりも、周知の事実と言うべきか。
ここの売店にはおみやげ用の酒類が多数展示してあるのを私は知っている。
私の想定通り、えろぞー氏はそのコーナーにしっかり張り付く。
おいしそうなお気に入りのお酒は見つかりましたか?

初めての泉山をひどい状態で案内してしまい、本当に申し訳ない。
これに懲りず、またご一緒いただけるとうれしい。
次回は必ずや、立派な山案内をさせていただきたいと思うところ。
二日酔いの私に最後まで不平不満を言われずお付き合い頂き、心から感謝。
帰りの院庄から、そそり立つ泉山が見事に眺められた。

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<今回のコースタイム>
笠菅峠登山口9:32-10:45泉山山頂10:57-11:11中央峰山頂11:13-11:25津山高校ヒュッテ12:47- 12:51井水山山頂13:08-13:32中央峰山頂13:35-13:50泉山山頂13:56-14:48笠菅峠登山口

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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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お疲れ様 (のほ@筋肉痛)
2007-01-08 18:50:06
自己犠牲いや、愛のレポート読ませていただきました。
重度の二日酔いながら泉山を案内するその姿勢、
すばらしいものがあります。
と、同時にこの登山を生み出したあの席は宿命だったのでしょう。

人がうれしそうにしているのを見るのは、とてもいいですね。
返信する
多謝 (えろぞー)
2007-01-08 20:10:37
よみがえってきますね泉山での時間が。
ワタクシの想像以上にしんどかったのですね。
なのに案内して下さり改めてありがとうございました。
雪に浮かれ、あまり気を遣ってあげられなくてゴメンです。
そうか、あれは大岩でのぞき岩までは行っていなかったのですね。メモメモ。
おいしそうなお酒、見つけましたv
飲むのが楽しみです♪
返信する
お楽しみはこれからだ (ファニイ)
2007-01-10 00:19:58
のほ@筋肉痛殿
二日酔いだろうがなんだろうが、とりあえず山に登りたい山オタクです。
全ては山の神のおぼしめし。

えろぞー殿
役立たずにお付き合いくださりありがとうございました。
のぞき岩があなたを待っていますよ。
おいしそうなお酒、また感想を教えてください。

そういえば、今日1月8日は山の神です。
皆さん、ご存知でしたか。
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