ふなやすさんの数字と戦う生活

転職と同時にブログタイトルも少々変更ですよ。

ダビンチコード

2006年03月29日 22時17分37秒 | 読書感想文
いまさら世界的ベストセラーを読みました。
キリスト教やら宗教っぽいことが結構あるって聞いて興味が出て読んでみたのですが・・
面白いですね、素直に面白いです。
とりあえずキリスト教の人の中にもセックスを行わずに生まれた神の子イエスに対してきちんと疑問を感じている人は一杯いるのですね。
日本の場合まぐわいによって人間どころか日本の国土まで生まれちゃってるわけですが、
どこまでがホントでどこからがフィクションなのかよくわかりませんが宗教系に興味がある人なら誰でも楽しめるんじゃないかと・・・
まあ物語としてはあんまり面白いとは思いませんですが。

女帝@和気一作

2005年12月28日 11時18分48秒 | 読書感想文
以前ブログの女王眞鍋かをりさんのブログで紹介されていた漫画で「女帝」という漫画がありました。
久しぶりに漫画喫茶にいったので十巻ぐらいまでよんで止まっていたのを一気に読み切って見ました。
内容は最近はやりのオミズの漫画です。
ヤクザからIT社長から内閣総理大臣までものすごく広い客層を相手にオミズのトップ「女帝」をめざし、さらにその後は銀座の灯を守るべく色々なことをやっていく、という内容
主人公をはじめ周りの人たちもどんどん成長していく様もなかなかの見所だと思います。
ちと、絵が劇画調で苦手な人は激しく拒絶反応を起こしそうですがなれてこれば無問題です。内容が非常に濃い漫画なので一気に読みきったほうがいいかもしれませんね。

嬢王やらお水の花道やらさいきんちょこちょこオミズ系のドラマが作られている今日この頃、もしかしたら次はこれがドラマ化されるんじゃないかと期待してみます。
ただ、結構長いドラマですから、多少はしょっても1くーるで収まるのか?
もしも2クールにするとしたら
1~佐和に入るまで2佐和~進藤と結婚するまで
1~佐和のママになるまで2~進藤と結婚するまで
1~進藤と結婚するまで(佐和のママになるまで)2~漫画の最後(出生の秘密がわかる)まで
こんな切り方ですか?ドラマだと最後まで行かないと予想
もしやるとしたら直人とかヤクザの皆さんやら尾花総理の配役がどうなるか、この辺りに結構ドラマそのものの出来がかかってきそう

女帝 1 (1)

竹光始末@藤沢周平

2005年11月22日 23時44分33秒 | 読書感想文
次に映画化されそうな原作を探す・・・ということで今度は短編に手を出してみました。
竹光始末を読みました。
流浪の武士小黒丹十郎が諸国を流浪の後海坂藩に仕官するまでの話、妻子を連れての流浪ということやボリューム的にちょうど二時間にするといい感じじゃないかとおもいました。

短編ということで以下六本の短編が載っています。さらっと読めて電車で読む本としてはかなりいい感じの一冊、歴史小説はまだあまり読んだことがない、という人でも導入としては入りやすい一冊だとおもいます。
目次
竹光始末
恐妻の剣
石を抱く
冬の終わりに
乱心
遠方より来る

竹光始末
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羊をめぐる冒険@村上春樹

2005年11月02日 21時20分52秒 | 読書感想文
久しぶりに読む村上春樹小説です。
「ノルウェイの森」「国境の南」「風の歌を聞け」辺りを以前読んでいますが、しばらくぶりに読みます。
「風の歌を聴け」と「1973年のピンボール」との三部作だったんですね、実は知りませんでした。風の歌とのつながりと聞いて確かに鼠って人が登場したのを後から思い出していたぐらいでした。
とりあえず近いうちに1973年のピンボールも手に入れたいものです。
さて、感想ですが・・・相変わらず最強に濃い村上春樹ワールドです、しかも今まで呼んだ作品の中で一番難易度が高いような・・・
純文学の作品が多い村上春樹先生ですが今回はミステリー、この人にミステリーを書かせるとこうなるのか・・という小説でしょうかデモその中にちゃんと自分の文章の本質は生かしています。
最後まで読まないと物語の本質はなかなかつかめませんが非常に読み応えのある作品だとおもいます。

羊をめぐる冒険〈上〉

羊をめぐる冒険〈下〉

ささやく河@藤沢周平

2005年11月02日 21時11分56秒 | 読書感想文
「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」「蝉しぐれ」と原作を次々映画化させて絶好調の藤沢周平、というわけで今回ははやり物に手を出してみました。
藤沢周平は実は初めて読みます。
映画化の作品でイメージが固まっていたのでハードボイルド系が着てしまってちょっと困惑でした。
ぱっと呼んだ感じ時代劇の皮をかぶった推理小説といってしまえばそうかもしれませんが結構奥が深い、庶民文化の描写などなかなか面白くかかれているとおもいました。推理小説としてもおくが深い、最後まで読まないと事件の本質が出てこないというのはなんとも、といったところですがなかなか楽しめます。

さて、前出の「たそがれ~」「隠し剣~」は実は短編小説なんですね、確かにこの長編を映画化させたら二時間じゃ詰め込みきれませんからね、というわけで今度は短編とりあえず「竹光始末」辺りを読んでみようとおもいます。

いきなり何の知識もなしに藤沢周平を読んだ私
初心者向けの藤沢周平ってなんでしょう?
誰か教えてくだされ。

ささやく河―彫師伊之助捕物覚え

長いお別れ@レイモンドチャンドラー

2005年10月22日 11時33分36秒 | 読書感想文
「ギムレットにはまだ早すぎるね」
このセリフで有名な小説。
おいらにしては珍しく歴史小説じゃないしかも結構キザな小説
カクテル好きな人なら知ってる人は結構多いと思うレイモンドチャンドラー氏のハードボイルドの大作です。
とにかくかっこいいセリフが多い、
普段使えないけど使えたらカッコイイセリフが多いですね
ちょっと文章的には読みにくいところがありますが、内容もなかなかおもしろいです。
難易度高めですが一度は読むことをお勧めする一作です。


長いお別れ



夏姫春秋@宮城谷昌光

2005年10月12日 23時41分21秒 | 読書感想文
もはや歴史小説好きなら誰でも知ってるレベルにまでなった宮城谷先生、その宮城谷先生の出世作(夏姫春秋は直木賞作品)です。
ちなみに夏姫春秋(かきしゅうじゅう)と読みます。


さて本文です。
傾国の美女という言葉があります。
古くは夏の妹嬉,殷の妲己,周の褒似、晋の驪姫、夏姫より後の年代になると越の西施、唐代の楊貴妃・・・
このメンツは実際に国を滅ぼし、もしくは滅ぼすように命じられて実際に滅ぼしました。
このメンツの傾国っぷりをそれぞれ一言で言うと
妹嬉・・よく知らない夏の最後の王傑の妻、
妲己・・殷の最後の王の妻、酒池肉林を実際にやらせる
褒似・・笑わない美女、狼煙台の嘘で周の信頼を地に落とす
驪姫・・晋王の妻申生・重耳という優秀な跡継ぎ二人を殺し自分の子を王座に付けるようとするが春秋の覇者重耳を追い出したのが失敗、戻ってきた重耳に殺される。
西施・・夏姫のすぐ後の時代呉の夫差を倒すため臥薪嘗胆をしている越王句践が夫差に送った美女、作られた傾国の美女として名高い
楊貴妃・・いうまでもないと思いますが超大国唐を滅ぼした張本人

一般に傾国の美女と呼ばれるのはこの辺りですが夏姫はちょっとその中でも趣が違う、西施にもいえるが悲しさを持った女性です。
簡単なあらすじですが、小国鄭に生まれた夏姫だが兄の子夷と関係を持ちそれがばれて鄭を追い出される、嫁いだ先の陳を滅ぼしてしまう原因になってしまう、陳王と関係を持った夏姫を憎んだ自分の息子が陳王に反旗を翻し殺してしまう。陳を滅ぼした自分の息子をも殺されてしまう、ほかの傾国の美女にはない悲しさは自分が原因で息子を殺されるという点でしょうか、しかしまだ悲劇は続く、「三年間鳴かない鳥」楚王荘王により夏姫の息子は殺され夏姫自身も楚に連れて行かれる、ここで夏姫は楚の老将と結婚することになるのだが・・・
最後の最後で大逆転が起こる楚の重臣巫臣が夏姫と晋に駆け落ちする
巫臣は楚の大臣候補の一人その一人がすべてを捨てて亡命したのである、夏姫は最後の最後で幸福を手に入れることになる
と言ったあらすじ
美しさゆえの悲しさ、彼女を守ろうとした兄・息子・息子の親友、すべて命を失う、しかし最後の幸せ、悲しみにあふれる小説だからこそ最後の幸せに感動を覚える、文庫本で二冊、長すぎるというほど長いわけでもないが読み答えは十分にある小説です。

さて、巫臣(フシン)のその後ですが晋に亡命後、荘王の没後ですが巫臣の一族はすべて殺されることになります、これに対し巫臣は次の王に「貴方を忙しくしよう」と、いい自分の息子を楚の対抗国呉に送り込みます。巫臣の息子の活躍で呉は力をつけ孫武(兵法書『孫子』の著者)や伍子胥らの活躍により大国楚は滅亡します。
楚もほろびるって・・・ゴメンやっぱり夏姫傾国かも・・・(; ゜ ~゜ )


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夏姫春秋〈上〉

夏姫春秋〈下〉

亡国のイージス@福井晴敏

2005年10月10日 17時35分44秒 | 読書感想文
映画を見たので原作が見たくなった。
と、いうよりも映画を見てほかの人の映画評を見たら「原作を生かしきれてない
」やら「二時間じゃ原作を漬け込みきれない」という意見が多かったので原作が読みたくなって読んでみました。
確かに映画にするには長いドラマ、ただ逆にドラマにして1クールもたせろ、といわれたら・・・
逆にきついかもしれません、ついでにいうと視聴者を選びそう、タイトルから引く人は引きそう、ついでにかの国の人たちが火病で騒ぎそう。
映画を見てから原作を読んだから状況説明の多さがありがたかったけど逆だったら状況説明の多さがうんざりしてしまったかもしれません。状況説明を多くすることによってストーリーに深みを持たせたかったんでしょうけど、ちとくどかったかもしません、上巻で状況説明・下巻でアクションという区分けになりますが、読もうと思った人の中には上巻で座絶した人が多かったんじゃないかと思う。
私は映画→原作だったです、結構逆が多いんですがこの本に関しては先に映画を見ておいたほうが座絶しなくていいかも知れません、

映画の亡国のイージスの記事へ



亡国のイージス 上 講談社文庫 ふ 59-2

亡国のイージス 下 講談社文庫 ふ 59-3

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ローマ人の物語21-23巻(危機と克服)@塩野七生

2005年10月08日 11時45分50秒 | 読書感想文
前々巻の「パクスロマーヌ」から全巻「悪名高き皇帝達」間での間を考えると今回は前回の巻からえらく短いスパンで出ました。嬉いっちゃうれしいですけど、だせるんだったらもちっと「悪名高き皇帝達」を早く出してほしかったですね。
さて長期にわたるシリーズローマ人の物語ですが今回二十巻を超えてしまいましたネ。
時代としてはネロの死後の混乱(ユリウスクラウディウス朝崩壊)~皇帝ガルバ・オトー・ヴィテリウスという一年でころころ変わる皇帝を経て~ヴェスパシアヌスがヴィテリウスを倒し帝位につき、ティトゥス・ドミテイアヌスとフラヴィウス朝を作りそしてドミティアヌス暗殺によるフラヴィウス朝崩壊~皇帝ネルバから五賢帝トライアヌスまでですか。

ネロ皇帝はローマの大火を見ながら詩を書いたという伝説でかなり評判を落としたとされていますがそんなことはなく、阪神大震災での村山よりはるかに立派に震災後復興をしています。ちょっと終盤自爆して暗殺されましたが・・・
ネタバレになるのであまり詳しい内容は書きませんが、初刊は混乱期、皇帝はガルバ・オトー・ヴィテリウス、特に最後にヴィテリウスはローマが今まで築いてきた外交を破壊してしまうつまり危機の製造をしてしまう二人の皇帝も平和の破壊者になる、平和ゆえに生まれた無能主義者が混乱に拍車をかける結果になる。場当たり的な行動がいろんな人を悲劇に誘う、現代のどっかの国みたいです。

中巻は皇帝ヴェスパシアヌスがヴィテイリウスを倒しラインドナウの戦いに決着をつけるといった内容、ただここはローマにとって最大の問題を現代人が解決に至らない問題を片付ける巻でもある。
現代人がどうあがいても解決できない問題、それはユダヤ問題です。
常に特殊たろうとするユダヤ人、どんなことをしても他民族と協調する気はない民族みたいです。ある意味チョンに似たものがあるような気がしますが、おっと、ユダヤ人の方に誤解を与えそうですが、チョンとユダヤ人じゃ明らかにユダヤ人の方が優秀、特に商業関係に関しては世界でもっとも優秀な民族らしいですから、現代アメリカを影から操っているのも・・という話を聞いたことが合ったりなかったり、ユダヤ問題はまた別記事に書きます。これだけで記事がかけてしまいますからね。
まあでも確かにこれほどややこしい民族だからこそ、後にアドルフ=ヒトラーが粛清しようとした理由もわからんでもないが・・・

下巻は皇帝ティトゥスとドミテイアヌス、ヴェスパシアヌスの息子二人ですな、
この巻はカエサルのいう「上に立てば立つほど、言行の自由は制限されざるをえない」という言葉に沿った内容、常にイイ皇帝であろうとしてティトゥス、帝王学を学んだ皇帝ドミティアヌス、その扱いと評価が後にどのような結末にいたったか、そんな巻、そして最後は五賢帝がいよいよ登場、ネルバとトラィアヌスが登場、ここでもさりげなく、世襲制の可否についてローマは問われますフラビウス朝は世襲、五賢帝はちょっとちがう、そこに注目して読む巻だと思います。
なおポンペイが灰に沈むのはティトゥスの時代、こちらに興味がある方にも注目ですね。

次巻は「賢帝の世紀」五賢帝の時代ですね。
マルクスアウレニウス帝のところが面白いとの話ちょっと注目してみます。
そういえば五賢帝最後のマルクスアウレニウス帝の息子で帝位についたコンモドゥスは、映画「グラディエーター」で殺される皇帝、実際に暗殺されて記録抹殺刑(ダムナーティオメモリアエ)にあってしまいますがどうかかれるかちっと楽しみ、
記録抹殺刑、元老院のリーサルウェポンです、今回はドミティアヌスが引っかかります、前巻だとカリグラとネロが引っかかってます、
「危機と克服」はこの扱いにも注目して読む巻かと思われますね。

※実は新書版もまだ全部出てないんですね12月24日に最終巻「最後の努力が刊行だそうです。」現在はそのひとつ前の「迷走する帝国」ディオクレティアヌスが即位するところまで・・・ということはコンスタンティノーブルがオスマントルコに滅ぼされるまではかかないのかな?(コンスタンティノーブルの陥落は塩野さん別に本書いてるし・・・)


ローマ人の物語 (21)

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ローマ人の物語新刊発売

2005年09月05日 00時53分41秒 | 読書感想文
えらくまた待たされましたが塩野七海さんの「ローマ人の物語」の新刊がでました。
今回のタイトルは「悪名高き皇帝達」あきらかにネロとか出そうなタイトルですね。
まだ買っただけで内容はさっぱりですが、皇帝はティペリウス・カリグラ・クラウディウス・ネロそしてこれに対する歴史家タキトゥス、また厚い内容になりそうです。
ネロがでたってことはそろそろ終わりも近いかと思ったのですがまだまだ半分、そもそも五賢帝もでていないんですね。私、カエサル→アヴグスト→五賢帝→ネロの順番だと思っていたのでとんでもない思い違いですね。恥ずかしい限りです。
まだまだは半分で二十巻、完走すると単行本全四十巻ぐらいですか?
山岡荘八翁の「徳川家康」クラスの大作になりそうですな。

アマゾン「ローマ人の物語」十七巻