猫になりたい 君の腕の中

今日の目覚めはとても良かった。
決して朝は強い方ではないんだけど、今日は目が覚めた時からとても清々しかった。
夢を見たの。
とても居心地のいい夢を。
夢の中での私は漆黒の闇を纏った孤独な野良猫。
風に乗るように世界を駆け抜けるの。
駆けて駆けて、瞬きもせずに駆けて
やがて小さな家の縁側で足を止める。
そこで穏やかな太陽を浴びながら、自慢の尻尾を丸めて眠る。
太陽に照らされた闇は、それでも真っ黒。
そんな闇の傍らにれいなちゃんがいるの。
れいなちゃんはれいなちゃんのままの姿なんだけど、猫なの。
尻尾も耳もヒゲだってないんだけど、猫なの。
れいなちゃんは丸まってる私にちょっかいを出してきて
無視するんだけどあんまりしつこくって、尻尾も毛も逆立ててフシャー！って怒ったの。
そしたられいなちゃんは笑うの、なははははって。
そしてまたちょっかいを出してきて、怒って、笑って。
ずっとそうやってじゃれ合い続けるの。

ま、要約すればただ猫になってれいなと遊んだってだけなんですけどね。
猫になるってのと、れいなとじゃれ合うっていう二つの夢が同時に叶った夢なわけで。
なんだかとっても目覚めのいい朝だったのよ。
ああ、ほんと気持ちのいい夢だった。もう一回見れんもんか。
こんな夢を見たのはたぶん昨日の夜にれいなちゃんのReal Challenge!!を見たせいだな。
ああ、猫になりたい。
なんで猫に生まれなかったんだろう。
猫になってれいなちゃんの胸の上で眠りたい。あ、胸ないか。プッ
とか言って引っ掻かれたい。
なるなら黒猫がいい。目もくらむほどの漆黒がいい。
れいなちゃんの毛と同じくらいの黒が。あ、毛ないか。プッ
とか言って踏ん付けられたい。
猫はいい。な～おって鳴きたい。
黒き幸Holly nightになりたい。
そんな事よりそんな夢を見たもんだかられいなちゃんが気になってしょうがない。
我輩恋をしてしまったかもしれん。
夢ってのは恐いもんだ。
ああ、れいなちゃんになりたい。



主よ
我輩は猫である。
とりたててお願いの段も無い。
人に物を頼むなど
我輩の性には合わぬ。
しかし
天国の納屋にひょっとして
小さな白ねずみか
ミルクの皿でもあるならば
賞味しようという者を
我輩は知らぬわけでもない。
もし主があの犬どもの一族に
呪いをかける気になられたら
その日には我輩も言おう、
　　　　　　　　　　　　　　　アーメンと。

　　　Ｃ・Ｂ・デ・ガストルド